沿岸定線観測結果
2016年2月熊野灘(3-4日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は13.6~21.3℃、50mでは14.0~21.3℃、100mでは13.9~21.3℃、200mでは11.4~19.9℃の範囲にあった。表面では南部で平年より1~2℃高めの他は平年並~1℃前後低め、50m~100mでは平年並~1℃前後低めで、先月の高水温は解消していた。200mでは北部で概ね平年並の他は平年より1~2℃高めであった。黒潮域の水温は、平年より1℃程度高めであった。
表面の塩分は34.21~34.90、20mの塩分は34.52~34.90の範囲にあり、表層では黒潮域を除き概ね平年並であった。黒潮域の表層では先月に引き続き高塩分が顕著で、Stn.30の表面~100mでは34.9psu以上の高塩分を観測した。34.9psuを超える値は2003年3月と4月に観測されて以来のこと。
観測時の黒潮北縁は33°10~20′N付近にあり、黒潮北縁域では3ノット以上の比較的強い流れが観測された。黒潮の最高水温は21℃台であった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。