沿岸定線観測結果
2016年7月熊野灘(4-5日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は22.5~28.4℃、50mでは16.2~25.1℃、100mでは14.6~22.2℃、200mでは11.2~18.1℃の範囲にあった。表面では南部沿岸で平年よりやや低めの他は平年より1~2℃高めであった。50mでは沿岸域で平年より1℃前後低め、沖合域で平年より1℃前後高めであった。100~200mでは、北部沖合域で平年よりやや高めの他は概ね平年並であった。
表面の塩分は32.42~34.54、20mの塩分は34.26~34.71の範囲にあり、Stn.13で平年よりかなり低めの他は平年並~高めで、南部沿岸ではかなり高めであった。20mでは中南部沿岸で平年並より高めの他は、平年並~やや高めであった。黒潮本流域の表層塩分は平年より高めであった。
観測時の黒潮北縁は33°17′N付近にあり、3~4ノットの流れであった。黒潮本流の表層水温は27℃以上で、最高水温は28℃台であった。なお、今月の観測では、「沿岸湧昇」に伴う低水温・高塩分が南部沿岸域の表層で観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。