沿岸定線観測結果
2016年8月熊野灘(1-2日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は25.7~28.7℃、50mでは16.1~25.7℃、100mでは13.1~23.0℃、200mでは10.0~17.8℃の範囲にあった。表面では平年並~やや高め、50m~100mでは平年より1~2℃前後低め、200mでは平年並~やや低めであった。
表面の塩分は32.49~34.16、20mの塩分は33.40~34.49の範囲にあり、黒潮域を除いて平年より高めで、距岸10マイル付近の表面では34psu以上で、平年よりかなり高めであった。一方、黒潮域の表層では低塩分が顕著で、Stn.30の表面では32.5psuを下回る極めて低い値を観測した。黒潮域の表層における低塩分は、2015年9月にも観測されているが、今回はさらに顕著であった。
観測時の黒潮北縁は33°18′N付近にあり、約5ノットの流れであった。黒潮本流の表層水温は28℃以上で、最高水温は29℃台であった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。