沿岸定線観測結果

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2017年8月熊野灘（1-2日、調査船「あさま」79トン）

調査結果の概要

　調査時の表面水温は25.4～31.3℃、50mでは16.4～25.3℃、100mでは13.7～22.8℃、200mでは10.8～18.4℃の範囲にあった。南部黒潮域を除き、表面では平年並み～1℃低め、50mでは平年より1～2℃低め、100mでは平年並～1℃低め、200mでは概ね平年並であった。黒潮域の表面水温は30～31℃前後で、高水温が顕著であった。30℃以上の高水温の厚みは、海面下2～5m程度であった。Stn.30の表面で観測された31.3℃は、熊野灘沿岸定線観測史上で最も高い水温を更新した。過去最高は2010年9月のStn.30表面での30.0℃であった。　　　

   表面の塩分は33.62～34.22、20mの塩分は34.07～34.64の範囲にあり、全域で平年並～高めであった。黒潮域の塩分は、表層では平年並であったが、100m付近では先月に引き続き高塩分が顕著で、Stn.30の117mでは34.984psuの高塩分を観測した。

　観測時の黒潮北縁は33°25～30′N付近にあり、ほぼ東へ2～3ノットの流れであった。
　なお、今月は荒天のため、Stns.26,27の2測点は欠測した。 

 調査の概要

調査海域及び定線　熊野灘（下図）
調査員 　笹木 大地

使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
　CTD：SeaBird社製SBE-9plus
　DO：SeaBird社製SBE43
　クロロフィル：WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP：RD社製300kHz 

＊観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。