沿岸定線観測結果
2017年9月熊野灘(4-5日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は26.2~28.3℃、50mでは17.5~25.6℃、100mでは15.6~19.4℃、200mでは12.0~14.9℃の範囲にあった。表面では北中部沿岸で平年並みの他は平年より1~2℃高めであった。50mでは北部沿岸で平年より1℃前後低めの他は平年より2~3℃前後高めで、沖合域では平年より5~7℃前後も高めであった。100mおよび200mでは、平年より1~4℃前後高めで、高水温が顕著であった。なお、20mではStn.11で27.92℃(平年差+3.6℃)、Stn.12で28.02℃(平年差+4.3℃)を観測し、1966年の観測開始以来9月の最高値を更新した。
表面の塩分は32.42~34.31、20mの塩分は33.93~34.62の範囲にあり、北部沿岸の表面で平年より低めの他は、高め~かなり高めであった。50m~200mでも高塩分が顕著で、Stn.5の50mでは34.964psuを観測し、1966年の観測開始以来9月の最高値を更新した。
観測時の黒潮北縁は33°N以南に離岸していたため、今月の観測では黒潮に達することはできなかった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。