沿岸定線観測結果
2017年12月熊野灘(7-8日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は18.2~20.1℃、50mでは16.7~19.9℃、100mでは13.9~19.2℃、200mでは10.6~13.9℃の範囲にあった。表面~50mでは、Stn.23で平年よりやや高めの他は平年並~やや低めであった。100mでは熊野灘中部で平年並~やや高めの他はやや低め~低め、200mでは全域でやや低め~低めであった。
表面の塩分は34.07~34.55、20mの塩分は34.40~34.56の範囲にあり、南部沖合域を除き、概ね平年並であった。11月に沿岸域の表層で観測された記録的な低塩分は解消していた。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。熊野灘北部沖合では、黒潮内側反流に対応する南西へ1.5ノット前後の流れ、南部沖合域では黒潮系暖水の流入に伴う東へ2ノット前後の流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。