沿岸定線観測結果
2018年3月熊野灘(12-13日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は11.8~15.9℃、50mでは14.2~15.7℃、100mでは14.1~15.7℃、200mでは10.5~13.8℃の範囲にあった。表面では平年並~1℃前後低めで、Stn.22では平年より3℃以上も低く、顕著な低水温であった。50m~200mでは南部沖合域で低めの他は、概ね平年並であった。
表面の塩分は32.52~34.76、20mの塩分は33.89~34.75の範囲にあり、北部沖合域で平年より高めの他は平年並~低めで、Stn.22の表層では3月としては記録的な低塩分であった。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、昨年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。熊野灘北部では小暖水渦に対応する1~1.5ノット前後の時計回りの流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。