沿岸定線観測結果
2018年9月熊野灘(18-19日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は25.9~27.6℃、50mでは21.9~26.4℃、100mでは16.1~19.2℃、200mでは10.4~14.2℃の範囲にあった。南部沖合域を除き、表面では平年並~1℃高め、50mでは平年より4~6℃前後も高め、100mでは平年より3~4℃前後も高め、200mでは平年より1~2℃前後高めであった。50m~100mでは極端な高水温で、Stn.11の50mでは9月としては1974年に並ぶ観測史上(1966年~)最高タイを記録した。
表面の塩分は31.57~34.11、20mの塩分は33.21~34.16の範囲にあり、表面では北中部沿岸で平年より低めの他は、平年並~やや高めであった。20mでは平年並~かなり低めで、Stns.1,6,11では極端な低塩分であった。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、33°N以南に離岸していたため、昨年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。今月の調査では、中部沖合域から南部沿岸域へ1.0~1.5ノット程度の比較的速い流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。