沿岸定線観測結果
2019年2月熊野灘(12-13日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は17.0~19.7℃、50mでは16.6~19.6℃、100mでは15.4~18.5℃、200mでは11.0~16.4℃の範囲にあった。南部沖合域を除き、表面~200mで平年より2~3℃前後高めで、高水温が顕著であった。100mではStn.6において、2月としては1968年の観測開始以来の最高水温を更新した。200mではStns.5,11,12において、2月としては1968年の観測開始以来の最高水温を更新した。
表面の塩分は34.68~34.78、20mの塩分は34.68~34.78の範囲にあり、表層塩分は平年より高めであった。
観測時の黒潮は大蛇行流路で、2017年の9月から引き続いて黒潮に達することはできなかった。今月の調査では、熊野灘の全域で1.5ノットを越えるような速い流れは観測されなかった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-19plus
:鶴見精機製XCTD/XBT
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。