沿岸定線観測結果
2020年2月熊野灘(19-20日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は16.6~19.2℃、50mでは17.1~19.2℃、100mでは16.1~17.8℃、200mでは11.1~14.3℃の範囲にあった。南部沖合域を除き、表面では平年より1~3℃前後高め、50~100mでは2~3℃前後高め、200mでは1~2℃高めであった。熊野灘北部沖合域~中部沿岸域で高水温が顕著で、Stn.23の0~50m、Stn.5の50m、Stn.8の100mでは2月としては観測開始以来の最高水温を更新した。
Stn.30における1,000mでは、4ヶ月連続で3℃を下回る低水温(2.97℃)を観測した。
表面の塩分は33.757~34.747、20mの塩分は34.602~34.747の範囲にあり、Stn.17の表面で低めの他は、概ね平年並であった。
今月の観測では、熊野灘北部で1ノット前後の時計回りの流れが観測された。熊野灘南部では、先月に引き続き南西への流れが観測されたが、特に速い流れではなかった。
調査の概要
調査海域及び定線 熊野灘(下図)
調査員 久野 正博・岡田 誠
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。