沿岸定線観測結果
2020年9月熊野灘(14-15日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は27.4~29.1℃、50mでは18.2~23.4℃、100mでは15.2~19.1℃、200mでは11.9~14.1℃の範囲にあった。表面ではStns.26,27,28で同月観測開始以来の最高水温を更新した。また、Stn.27 は100mで,Stn.28は200mでも同月観測開始以来の最高水温を更新した。潮岬以南の海域を除き、平年に比べて表面ではおおむね1.5~2.5℃前後高め50mではおおむね0.5~2.5℃高め、100mと200mではおおむね2℃前後高めであった。なお、Stn.27の水深別の平年差は、表層を除いて、他定点での平年差よりも高かった。
表面の塩分は30.98~33.84、20mの塩分は33.20~34.18の範囲にあった。平均すると100m、200mでは平年より高めで、Stn.28の200mでは同月観測開始以来の最高値を更新した。
今月の観測時の黒潮も大蛇行流路、かつ北上部が熊野灘の東に離れていたため、黒潮には達しなかった。熊野灘には、南から黒潮系の暖水が波及し、熊野灘を北上して東へ流れていた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 舘 洋
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。