沿岸定線観測結果
2021年2月熊野灘(24-25日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では17.2~19.0℃、50mでは17.3~18.7℃、100mでは16.9~18.0℃、200mでは13.4~14.7℃の範囲にあった。表面ではStn.22で、50mではStns.14,15,22で、100mではStns.14,15で同月観測開始以来の最高水温を更新した。水温は潮岬(33°26’N)より北の観測点で平年よりも高い傾向にあり、それ以南では平年より低かった。
塩分は、表面では34.74~34.83、20mでは34.75~34.83、200mでは34.47~34.56の範囲にあった。表面ではStns.8,11,14,22,23,26,27,28で、20mではStns.1,8,11,12,14,15,
20,22,23,26,27,28で同月観測開始以来の最高値を更新し、200m以浅ではStns.29,30を除く全ての観測点で平年値を上回った。
観測時の黒潮は大蛇行流路(A型)で、観測では黒潮に達しなかった。
観測当時は、黒潮の蛇行北上部が西偏して遠州灘に達しており、反流となった黒潮からの暖水が熊野灘海域の表面を覆っていた。沖合では暖水が東から流入して南西方向に流れており、沿岸では北~東向きの流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也 ・ 福田 遼
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*DO(溶存酸素濃度)欠測
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。