沿岸定線観測結果
2021年3月熊野灘（14-15日、調査船「あさま」79トン）
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では16.9～18.6℃、50mでは16.8～18.5℃、100mでは14.6～18.0℃、200mでは12.0～14.7℃の範囲にあった。50mではStns.6,9,11で、100mではStns.6,8,11,15,17,23で、200mではStn. 11で同月観測開始以来の最高水温を更新した。水温は潮岬（33°26’N）より北の観測点で平年よりも高い傾向にあり、それ以南では平年より低かった。
塩分は、表面では32.67～34.80、20mでは34.59～34.79、200mでは34.40～34.56の範囲にあった。表面ではStn.26で、20mではStns.15,17,26で同月観測開始以来の最高値を更新し、表面の Stn.17では同月観測開始以来の最低値を更新した。
観測時の黒潮は大蛇行流路（非典型的A型）で、観測では黒潮に達しなかった。
観測当時は、伊豆諸島北部の黒潮から反流となった暖水が、熊野灘海域に東沖から流入して南西へと流れていた。沿岸では北～東向きの流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘（下図）
調査員 丸山 拓也 ・ 福田 遼
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD：SeaBird社製SBE-9plus
：鶴見精機製XCTD
DO：SeaBird社製SBE43
クロロフィル：WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP：RD社製300kHz
＊DO（溶存酸素濃度）欠測
＊観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
