沿岸定線観測結果
2021年7月熊野灘(15-16日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では25.2~26.4℃、50mでは18.3~20.1℃、100mでは16.1~17.0℃、200mでは11.5~13.0℃の範囲にあった。表面~20m水温は17点平均(Stns.29,30以外)で平年より2℃近く高く、100m水温では13点平均(Stns.29,30以外の100m以深観測点)で平年より1.4℃、200mでは11点平均(Stns.29,30以外の200m以深観測点)で平年より0.8℃高かった。今回の調査では、極端な高水温は観測されなかった。
塩分は、表面では31.00~34.07、20mでは33.74~34.52、200mでは34.39~34.47の範囲にあった。沿岸の表面では、陸水による低塩分が観測された。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で31°N以南に達する大蛇行流路(A型)であった。このため、観測では黒潮に達しなかった。
沖合の表面では暖水が南へと流れており、観測点によっては1kt以上の比較的速い流れも観測された。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。