沿岸定線観測結果
2021年9月熊野灘(9-10日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では25.9~27.8℃、50mでは20.1~24.1℃、100mでは16.1~17.8℃、200mでは11.2~13.4℃の範囲にあった。表面ではおおむね平年並みで、南部沖合ではやや高めであった。また、20m以深の水温は平年より高く、特に20m、50mの17点(Stns.29,30以外の観測点)平均水温は平年より2℃以上も高いなど、暖水の影響がみられた。
塩分は、表面では31.19~33.83、20mでは31.95~33.86、200mでは34.37~34.49の範囲にあった。沿岸の表面から50mでは、降雨の影響もあっておおむね平年より低めであった。一方、100mでは沿岸の測点で平年より高めの塩分が目立った。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で30°N付近に達する大蛇行流路(A型)であった。このため、観測では黒潮に達しなかった。
沖合の表面では暖水が南へ流れており、2kt近い流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 笹木 大地
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。