沿岸定線観測結果
2021年10月熊野灘(5-6日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では24.9~26.5℃、50mでは20.7~25.9℃、100mでは16.5~19.7℃、200mでは12.1~14.1℃の範囲にあった。南部沖合を除くと、おおむね平年より高めであり、暖水の影響がみられた。表面のStn.26、50mのStns.11,15,20,23、200mのStn.15では同月の過去最高水温を記録した。特に20mでは17点(Stns.29,30以外の観測点)中14点が同月の上位3位以内に入り、平均水温は平年より2℃も高かった。
塩分は、表面では30.71~33.80、20mでは32.81~33.80、200mでは34.42~34.53の範囲にあった。表面から50mでは、おおむね平年より低めであった。一方、100m以深では平年より高めの塩分が目立った。
観測時の黒潮は、大王埼沖で30°N付近に達する大蛇行流路(A型)であった。このため、観測では黒潮に達しなかった。
沖合の表面には暖水が南へ流れており、1kt前後の流れが観測された 。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。