沿岸定線観測結果
2022年4月熊野灘(24-25日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では19.9~20.8℃、50mでは16.9~19.0℃、100mでは15.0~17.4℃、200mでは13.1~15.7℃の範囲にあった。水温は南部沖合海域を除くと平年に比べて高めであり、特に北部海域ではかなり高めであった。表面のStn.20では、同月の観測史上最高値を更新した。
塩分は、表面では33.60~34.52、20mでは34.52~34.63、200mでは34.47~34.60の範囲にあり、50mまではおおむね平年並、100m以深ではやや高めであった。
観測時の黒潮は、熊野灘南沖で30°N以南まで離岸し、熊野灘の東沖を北上する大蛇行流路(A型)であった。このため、観測では黒潮に達しなかった。
熊野灘海域は黒潮から波及した厚みのある暖水に覆われており、南部沖合海域では0.5kt前後で北へ、北部沖合海域では1.5kt前後で北東へ流れていた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也・藤原 正嗣
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。