沿岸定線観測結果
2022年7月熊野灘(7-8日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では25.0~27.9℃、50mでは18.3~22.7℃、100mでは14.9~19.7℃、200mでは12.5~15.2℃の範囲にあった。水温は、北部沖合を中心に広い範囲と水深でかなり高めであった。表面ではStn.22で、200mではStns.15,23で、300mではStns.15,27で同月の観測史上最高値を更新した。
塩分は、表面では29.26~33.90、20mでは33.75~34.25、200mでは34.43~34.58の範囲にあった。表層~50mまでは平年より低い測点が多かったが、100m以深では平年より高い測点が多かった。
観測時の黒潮は、大王崎沖で30°N前後まで離岸したあと、ゆるやかなS字を描きながら熊野灘の東沖を北上する大蛇行流路(A型)であった。このため、調査では黒潮に達しなかった。
熊野灘は、ごく沿岸を除いて広く黒潮系暖水に覆われていた。暖水は南から北東へと流れていた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。