沿岸定線観測結果
2022年10月熊野灘(21-22日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では24.0~26.2℃、50mでは21.4~26.2℃、100mでは16.9~20.3℃、200mでは12.4~14.3℃の範囲にあった。水温は広い範囲と水深で高め~かなり高めで、Stns.29,30を除くと、平年に比して表面では平均で1.4℃、50mでは2.5℃、100mでは1.8℃、200mでは1.5℃も高かった。また、50mではStns.5,6,11,12,17,26,27で、100mではStn.17で同月の観測史上最高値を更新した。
塩分は、表面では33.80~34.24、20mでは33.78~34.24、200mでは34.42~34.53の範囲にあった。
20m以浅と200mでは、熊野灘北中部の沖合を中心に平年よりやや高かった。
観測時の黒潮は、大王崎沖で31°N以南まで南下したあと、御前埼沖から北上し、八丈島の北を通過する大蛇行流路(A型)であった。
蛇行北上部の屈曲部から大王埼に向かって黒潮系水が波及し、熊野灘の沿岸を南下していた。また、那智勝浦の東沖に小規模な冷水渦があった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。