沿岸定線観測結果
2023年7月熊野灘(18-19,24日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では22.7~28.8°C、50m では 18.2~20.3°C、100m では 16.4~17.3°C、200m では 11.4~13.8°Cの範囲にあった。水温は概ね高め基調で、特に熊野灘北部沖合の表面~20mではかなり高めであった。表面~20m水温は、17点平均(測点29,30以外)で平年より約2℃高く、100m水温では14点平均(測点29,30以外の100m以深の測点)で平年より約1.6℃高かった。
塩分は、表面では33.63~34.38、20m では33.72~34.56、200m では34.39~35.16の範囲にあった。概ね平年並の測点が多かったが、北部沖合の50m以深では平年より高く、50mの測点22,23,26,27、100mの測点5,22,23,26,27、200mの測点5,23,26,27では、同月の観測史上最高値を更新した。
観測時の黒潮は、熊野灘沖で30°N付近まで達する大蛇行流路であった(A型)。調査では黒潮に達しなかった。
黒潮屈曲部から黒潮系水が波及し、熊野灘沖を南下していた。
なお、今月の観測ではDOセンサー不調のため、DOは欠測とした。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。