沿岸定線観測結果
2024年1月熊野灘(17-18日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では17.6~19.8℃、50mでは17.4~19.7℃、100mでは16.7~18.2℃、 200mでは10.8 ~14.5℃の範囲にあった。水温は高め基調で、特に北部沖合や沿岸域でかなり高めであった。測点13,29,30を除い た測点のうち、多くの測点では、表面~50mは平年より1.5~3.0℃前後、100~200mでは平年より0.5~2.0℃前後 高かった。測点13, 29,30では、表面~20mは平年より1.5~2.5℃前後、50m以深では平年より1~5℃前後低めで あった。
塩分は、表面で34.60~34.70、20mでは34.60~34.70、200mでは34.36~34.53の範囲にあり、0~50mでは、 熊野灘北中部の沖合や沿岸域を中心に平年よりやや高かった。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で31°N以南まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなかった。
熊野灘には黒潮からの内側反流が波及しており、1~1.5kt前後の速さで南下していた。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:JFEアドバンテック社製
Rinko-Profiler ASTD 152
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。