沿岸定線観測結果
2024年4月熊野灘(18-19日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では17.2~19.2℃、50mでは16.6~18.3℃、100mでは15.6~17.0℃、 200mでは 12.5~14.4℃の範囲にあった。測点29,30を除いた測点では、測点13,14,28の表面及び50mでやや低めであっ たほかは、概ね平年並~高めで、特に北部沿岸及び沖合で1~2℃前後高めであった。また、測点29,30の水温 は、表面、20m、50m、100m及び200mで平年よりやや低め~かなり低めであった。
塩分は、表面で32.94~34.66、20mでは33.72~34.66、200mでは34.42~34.52の範囲にあった。表面、20m及び50mでは、平年より低めの測点が多く、測点12の表面、20mでは同月の過去最低塩分を更新した。100m及び200mは、概ね平年並であった。
観測時の黒潮は、遠州灘沖で31°N付近まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなか った。
熊野灘沖合に暖水が波及し、北部沖合では西~北西向き、南部沖合では南西~西向きの流
れが観測されたが、特に強い流れではなかった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜、宮本 敦史、佐口 智之
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。