沿岸定線観測結果
2024年6月熊野灘(5-6日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では20.8~22.8℃、50mでは16.4~19.7℃、100mでは15.2~17.0℃、 200mでは10.6~12.7℃の範囲にあった。測点29,30を除いた測点では、測点13で平年より低めであったほかは、概ね表面、50m及び100mで平年並~やや高め、200mで平年並であった。また、測点29,30の水温は、表面、50m、100m及び200mで平年より低め~かなり低めであった。
塩分は、表面で30.05~34.35、20mでは33.36~34.35、200mでは34.34~34.43の範囲にあった。表面、
20m 、50m及び200mでは、平年より低めの測点が多く、特に一部の測点の表面ではかなり低めであった。測点22の表面、20m、測点26,28の50m、測点13,29,30の200mでは同月の過去最低塩分を更新した。一方で、100mでは概ね平年並であった。
観測時の黒潮は、熊野灘沖で31°N付近まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなかった。
熊野灘の北部沖合では西向きに1~1.5ktほどの流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 宮本 敦史、佐口 智之
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。