沿岸定線観測結果
2025年10月熊野灘(27-28日、調査船「あさま」96トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面は23.2~27.6℃、50mでは21.0~27.6℃、100mでは16.9~24.8℃、200mでは12.0~18.4℃の範囲にあった。水温は、表面では概ね平年並、50m及び200mでは平年より概ね0.5~2℃ほど高め、100mでは平年より2~3.5℃ほど高めで、測点8,17の100mでは同月の過去最高水温を更新した。一方、南部沖合域(測点29,30)の水温は、表面、50m、100m及び200mで平年より1~2.5℃ほど高めであった。また、測点30の100mで同月の過去最高水温を更新した。

塩分は、表面は33.69~34.11、20mでは33.67~34.12、200mでは34.40~34.72の範囲にあり、表面、20m及び200mで概ね平年並であった。
観測時の黒潮北縁は、33°10~15’N付近にあり、黒潮北縁域では東方向へ3.0kt程度の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は27℃台であった。

調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜、宮本 敦史
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
