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平成28年11月28日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成28年11月24日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

「第70回全国お茶まつり三重大会」の開催(発表)
・三重県立熊野古道センター開館10周年記念イベントの開催(発表)

 質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・ポストサミットの取組
・TPPに対する今後の対応
・衆院選挙制度改革関連法による定数削減
・麻の栽培にかかる免許申請
・知事の後援会活動
・木曽岬干拓地の発電事業
・県産品の地域ブランド

発表項目

(知事)それでは、今日は2つ発表があります。1つは、「第70回全国お茶まつり三重大会」の開催についてであります。お茶の生産技術の向上や消費拡大を促進し、日本の茶業振興の機運醸成を図るため、「第70回全国お茶まつり三重大会」を12月10日に鈴鹿市文化会館で開催いたします。今回のお茶まつりは県内から約150名、県外から約750名、合わせて約900名の茶業関係者にご参加をいただいて開催します。主な内容を少し説明しますと、まず全国「茶」品評会の褒賞授与式を行います。今年8月に鈴鹿市で開催された品評会には、全国18都府県から848点の茶が出品されました。その中から特に優れた茶を大会長賞や農林水産大臣賞として今回表彰するものであり、大会長である私から授与させていただきます。今回は残念ながら三重県の生産者が出品したお茶は受賞できませんでしたが、優れた生産地を表彰する「産地賞」という賞があり、この賞の「かぶせ茶」部門におきまして、第2位に四日市市、第3位に鈴鹿市が入賞を果たしました。これら表彰のほか、伊勢志摩サミット配偶者プログラムで好評を博した「手もみ茶の実演」や、お茶のいれ方・ふるまい方などが体験できる「お茶アカデミー煎茶道体験」など、日本茶の魅力を十分感じていただけるイベントを用意しています。これらのイベントには、一般の方も参加できますので、ぜひ多くの皆さんにご来場いただきたいと思います。全国お茶まつりは、全国「茶」品評会の表彰や茶関連イベントを行う日本最大の茶業大会であり、昭和22年から続く歴史ある行事であります。三重県では、平成13年に松阪市で開催されてから15年ぶり6回目の開催となります。三重県は栽培面積、荒茶生産量ともに全国第3位の茶どころで、特にかぶせ茶を含むおおい茶の生産量は全国第1位であり、日本の茶産業の一翼を担い、全国をリードする県の一つでもあります。伊勢志摩サミットにおいても、日本茶は各国首脳や配偶者、そしてメディアの皆さんにも提供され、「おもてなし」の文化に欠かすことのできない重要な存在として認識されました。手もみ茶を飲まれたカナダ首相夫人からは「茶のエスプレッソ!」と絶賛の声をいただきました。県としては、このようなサミットのレガシーを最大限に生かし、伊勢茶の知名度向上に繋げるため、今後も様々な取組を進めていきたいと考えています。例えば、海外への販路拡大にかかる取組として、外国の厳しい残留農薬の基準に対応するためのマニュアル作成や、アメリカでの大規模展示会への出展などを計画しています。国内向けの取組としましては、本日から来年2月5日までの間、東京・表参道のカフェで伊勢茶のPRイベントを実施します。そのオープニングとなる本日は、近隣の大使館に駐在する外国人の方々などをご招待するという今までにない方法でPRを展開します。また、お茶との相性が良い物と言えば「お菓子」であります。茶業の発展にかかる様々な取組を通じて、来年4月に開催されるお菓子の祭典、全国菓子大博覧会の成功にも繋げていきたいと考えています。今回のお茶まつりを通じて、消費者の皆さんにお茶の歴史や文化を知ってもらうとともに、その風味や香りなどを五感で感じてもらいながら、少しでもお茶の魅力が伝わればと考えています。そして「日本茶を飲むなら伊勢茶」と言われるよう、国内のみならず世界から愛され親しまれるよう、今後も積極的に情報発信していきたいと思います。
 
それから2つ目です。三重県立熊野古道センター開館10周年記念イベントです。世界遺産・熊野古道をはじめとする東紀州地域の魅力を改めて発信し、より一層の集客交流を図るため、熊野古道センター開館10周年記念イベントを来年1月21日に、同センターで開催します。少し熊野古道と古道センターについて説明しますと、熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は、日本で12番目に登録された世界遺産であります。豊かな自然のイメージが強く、登録当初は「自然遺産」と思われがちでしたが、神道や仏教、修験道の霊場とそれらを結ぶ参詣道が、紀伊山地の雄大な自然や人々の生活と結びつき、独特な文化的景観を形成していることが評価された「文化遺産」であります。熊野古道の世界遺産登録を目指していた平成15年、古道の魅力を全国に発信し、地域内外の人々による交流を促進する拠点の整備にあたり、古道にふさわしい木造の建築物を公募することとなりました。そして、提案があった163件の中から、「ダイナミックな空間」と「組み木細工のような繊細さ」を併せ持つ現在の熊野古道センターが選ばれ、平成19年2月にオープンしました。センターが開館して10年の節目を迎えるに当たり、建設当時を振り返りながら、センターの役割を見つめ直すことで、将来に向けて伝えていく地域の価値を再確認しようと、今回の記念イベントを開催することとなりました。イベントの内容の主なものを説明しますが、イベントは大きく2つのシンポジウムで構成しています。1つ目は「熊野古道伊勢路と外国人」をテーマにしたシンポジウムです。「伊勢」と「熊野」の2つの聖地を結ぶ祈りの道の魅力を再確認するとともに、歩く文化が定着している外国人、特に欧米人をいかに誘客するかということについて議論いただきます。先の伊勢志摩サミットでは、各国首脳の神宮訪問が世界に向けて発信されたことから、伊勢と熊野を結ぶ巡礼の道である「伊勢路」を多くの外国人に知ってもらうチャンスだと思っています。このシンポジウムが、外国人を受け入れるために地域として何をすべきかということについて考えるきっかけになればと考えています。2つ目は「尾鷲ヒノキ」をテーマにしたシンポジウムです。古道センターは尾鷲ヒノキ約6,500本を使った建築物で、平成21年に日本建築学会作品選奨を受賞するなど高い評価を得ています。また、尾鷲・紀北地域のヒノキの育成・加工システムは、ヒノキの安定的な供給のために地域で形づくられた伝統的な仕組みとして、日本農業遺産に登録申請中であります。この機会に、尾鷲ヒノキを地域の宝として再確認するとともに、今後の林業についても考えるきっかけにしたいと思います。なお、今回のイベントでは、サミットで注目を集めました円卓や椅子が尾鷲に「里帰り展示」をしますので、ぜひこの機会に各国首脳が実際に使った椅子の座り心地を、尾鷲ヒノキの感触とともに確かめていただきたいというふうに思います。
 
発表項目等に関する質疑
○「第70回全国お茶まつり三重大会」の開催(発表)
(質)幹事社から質問させていただきます。まずはお茶まつりなんですけども、鈴鹿市、お茶どころというイメージもあるんですけども、県下のお茶の生産量ということだと四日市の水沢だったか、何かそういう所もいっぱいあったと思うんですけども、今回鈴鹿になった理由というところで、もしお茶どころという以外に何かあれば伺いたいんですが。
(答)生産量は鈴鹿が1位なんで断然全く問題なく鈴鹿というようなことでありますし、あとは茶業会議所の会頭の田中利宣さんのご意見などもあってぜひ鈴鹿でやりたいということもありましたんで、あとはいろんなこのプレイベントとか後発のイベントで鈴鹿サーキットとか鈴鹿のイオンとかそういうのもいろいろ使ってやるのもあって、この式典自体も鈴鹿でやるのがいいのではないかと、そんな感じです。
 
(質)先ほど手もみ茶の実演っていうようなサミットで注目されたというところがあったんですけども、お茶のパネル展示等というところで伊勢志摩サミットにかかる展示を行いますとあるんですけども、これって何か手もみ茶っていうのはそれお茶アカデミーのとこだったり手もみ茶実演というところであるので、別のものが展示されるのかなと思うんですが、どういうものになるんですかね。 
(答)どういうものになるんですかね。
(答:農林水産部)手もみ茶につきましては、実演もしていただきますので手もみ茶のやり方のパネル展示もさせていただきますし、それからサミットの関連、こちらのほうにつきましても手もみ茶もやって、配偶者プログラムの中でやっていただいておりますのでその時の写真とかも展示をさせていただきたいというふうに思っています。
 
○三重県立熊野古道センター開館10周年記念イベントの開催(発表)
(質)熊野古道センター開館10周年記念イベントのほうなんですけども、ちょっと変な質問かもしれないですけどセンター開館から10周年ということで、熊野古道世界遺産登録からだと12年ぐらいになると思うんですけど、熊野古道登録に絡めて何かということは特にないわけですよね、今年で言うと。
(答)今回はね。10周年を平成26年にやりましたし、また15周年を平成31年には準備していかないといけないということで、ちょうど真ん中の年でもありますからそろそろいろんな機運の醸成もというようなことですし、東紀州のこの魅力をいろんなタイミングで発信していきたいというふうに思ってますので。あとこの熊野古道センターは私も皇太子殿下が三重県にお見えになった時に一緒にご説明させていただきましたけども、非常にあの地域の皆さんとかにとっても重要な、かつ思いのあるセンターですので、こういう節目節目で改めて発信していきたいと、そんな感じですね。
 
(質)ちょっと気になったのが尾鷲ヒノキの展示のところなんですけども、椅子とテーブルを展示するというところで座り心地をと言われたので、これ実際に椅子に座ったり円卓に肘掛けたりとか、そういうことができるということになるんですかね。 
(答)全部は無理だと思うんですけど、一部はやんねんな。今回博物館で半年の時にもやらせてもらうんですけど、やっぱり見てるだけもいいけどもやっぱり例えば子どもとかがそこに座って何か写真撮って、これからリーダーになるぞみたいなね、そんなふうになってもらったらなと思うんで、あの多分、ちょっと今やり方は詰めてますけども全部に座ってもらうというのだとちょっと傷んだりするかもしれないんで、ジャパンの所だけは座れるようにするとかそういう何らか触れたり触ったりしてもらうようなことは考えます。 
 
(質)最後なんですけど、熊野古道なんですけども知事自身どんな魅力が、あの場所だと感じるかというところをいただきたいんですけど。
(答)よく歩いてみるとその何か気持ちが集中する、そんな場所なんですよね。周りの自然が当然美しいというのはあるんですけど、何ていうかな、すごい感覚的で申し訳ないですけど、気が整うというんですかね、この自分の中の気持ちとか自分のこの周りにある空気とかが何か整ってシューっと集中するみたいなそんな感じの場所なんですけど、あとはやっぱりずっと今以上に昔、いろんな後醍醐天皇とかそういう人たちがたくさん巡礼に来られた時とかはすごい京都から見ても辺境だったにも関わらずそういう人たちがたくさん訪れてきたという、そういういろんなよみがえりとか、自然信仰と人々の営みの調和とか、そういう部分についてのストーリーとか日本の歴史とかそういうのを学んでいただける場所なんじゃないかなと、そういうふうに思いますけどね。単純に歩くという意味でも石畳の魅力もありますけど、僕はそういうどっちかというとメンタル面というかスピリチュアルな面と文化的意味というのが一つの魅力じゃないかなと思いますけどね。
 
(質)重複するところあるんですけども、これから熊野古道に訪れる方にはぜひここを、こんなところを味わっていただきたいというところがあれば加えて一言。 
(答)先ほどの文化的意義とか非常に当時の首都とか都から離れた所にこういう場所があって、いろんなたくさんの人たちが訪れたということの意味とか意義とかそういうのをぜひ知ってほしいと思いますし、併せていろんな独特の文化の、さんま寿司とかめはり寿司とかいろんな食べ物もありますので、ぜひそういうのを食しながら地域の文化に触れていただきたいですね。
 
○「第70回全国お茶まつり三重大会」の開催(発表)
(質)細かいんですが伊勢茶の話で残留農薬の対応マニュアルを作成するというお話をされましたけど、具体的に今どの程度進んでいるのかということと、どういうふうに作っていこうかということを教えてください。
(答)輸出していくのに当たって、それから東京オリ・パラとかで使ってもらうようにするためにはこういう世界的な基準とかにしっかり合致しているということとか、それが認証されるということが大事ですので、これから用途拡大という観点でここについては非常に力を入れているところです。現在の進捗状況はどうですか、マニュアル作成の。
(答:農林水産部)今年度に防除指針を作成しまして、来年の普及に向けて取り組んでいく予定になっています。
(答)今年度中にその防除の指針を今検討しているところですね。
(答:農林水産部)はい。
 
(質)来年度で?
(答)今年度中に指針を作成して、来年度普及。
 
(質)僕もお茶なんですけど、表参道のカフェで今日からもう既に期間としては始まっていますけど、これ何か具体的にやっていることとか、あと何かこんな感じで大きいイベントとかあるようでしたら。 
(答)大きいイベントは今回やるのは今日レセプションパーティーをやったり、いろんな伊勢茶とかのオリジナルメニューの販売をしたりするんですけど、大きいイベントというとワークショップを幾つかやることにしてるんやね。
(答:農林水産部)本日レセプションパーティーということで、若者の街であるということとか海外の方もたくさん来ていただくという所の表参道のカフェでレセプションパーティー招待者に来ていただく、明日から本格的なイベント実施ということになります。ワークショップにつきましては1月、2月に分けて2回実施をさせていただきたいというふうに思っております。ワークショップにつきましては、伊勢茶を代表します深蒸し煎茶とかかぶせ茶を用いて各農家が提供するようなお菓子とか茶器も加えて、伊勢茶の魅力に触れていただくようなワークショップを1月、2月に考えております。
 
(質)手もみの中森さんが表参道に行ったりとかは。
(答:農林水産部)本日レセプションパーティーにおきまして、手もみの中森さんにお願いをして夜に実施をしていただきます。
 
(質)今日どういう方がお見えになっているんですか。
(答:農林水産部)今日は案内をさせていただきましたのは近隣の大使館の職員の方、あるいはメディアの方、それからファッション関係の方などですね。
 
(質)今の関連してなんですが、近隣大使館というのは大体何カ国ぐらい、どんな国か伺えますか。
(答:農林水産部)8カ国でございまして、アメリカ、それからイタリア、スイス、フランス、ドイツですね。のようなところです、すいません全部言えなくて。
(答)大丈夫ですか。G7の幾つかが入っているという感じでいいですね。
 
○三重県立熊野古道センター開館10周年記念イベントの開催(発表)
(質)熊野古道センターに関してなんですけど、県で東紀州振興課のほうで熊野古道伊勢路図絵って作られて伊勢神宮から熊野速玉大社までの道が全部書かれてますけど、去年あれいただいて1週間ぐらいかけて歩いてきたんですけど、すごく分かりやすくて正に熊野古道普及のためにはあの図絵が1個あればすごく便利かなと思うんですけど、やっぱり熊野古道センター10周年に関連して例えばあれをさらにPRしていこうみたいな、そういうお考えってないですか。
(答)今回踏破ウオークもやんのやったっけ。
(答:地域連携部)指定管理者のほうで踏破ウオークを。
(答)指定管理者のほうで踏破ウオークのイベントも考えているんで、本当にあれいろいろ議論してあの図絵作ったんで、そういう時にもぜひいろんなこれまで作ったツール、図絵だけじゃなくて図絵も含めてPRしっかりしたいと思いますね。
 
(質)図絵以外にどういうものがあるんですか。 
(答)アプリケーション、アプリとかもいろいろ作ったり。
(答:地域連携部)伊勢路ナビサイトというのをスマホのアプリサイトでその現場でルート確認ができるようなものも、外国語対応含めて先に作っておりますのでプロモーションさせてもらいながら進めたいと思っています。あと伊勢路図絵の英語版を有志で作っておりまして、この機会に福元ひろこさんのほうから一部になるかも分かりませんけど発表していただくと聞いています。
(答)福元ひろこさんは相当歩いて本も出して写真も撮ってやってもらってるんで。僕も1回、あれイオンでやったかな、どこかでイベントやってね、一緒に。
 
その他の項目に関する質疑
○ポストサミットの取組
(質)では発表項目以外というところで土曜日に伊勢志摩サミットから半年、日曜には県のほうでもシンポジウムとかイベントを予定されていますが、サミット後の動きとしてはついこの間も三重大と提携、協定締結なんかがあって何も動きが無いということはなく着々と進んでいるとは思うんですが、半年という日を迎えるに当たっての受け止めとそれを機にサミット効果というのをどう波及させていきたいかというところについてコメントをいただきたいですが。
(答)主な今後に向けた思いみたいなのは、ここで言っちゃうと27日に言うことが無くなるんで27日に乞うご期待というところなんですけども、基本的にはこれまでも申し上げていますとおり、サミットはチャンスなのでそのチャンスを生かす県民お一人お一人、事業所の皆さん一社一社、我々行政がチャンスを掴(つか)んでいく行動を少しでも長くしっかりやっていく、そういうような取組を県内としてはしていきたいというふうに思います。1月21日に首脳会議を誘致しますよっていう去年の1月21日の定例記者会見の時には、情報発信、国内外への情報発信の絶好の機会なんだということで言っておりましたので、それを首脳会議を誘致する理由の一つとして挙げていましたので、これからもいろんなあの手この手で情報発信をしっかりやって、その先ほどのチャンスを広げていく取組をしっかりやっていきたいなというふうに思います。あとは県内的なこととしてはそういうことですけど、県外的にはやっぱり先ほど首脳に伊勢神宮に訪問していただいたり、あるいは三重情報館とかでも三重県の伝統とか文化とかそういうのをよく知ってもらう取組をやってきましたので、京都や奈良だけじゃなくて日本の文化の中心的な場所としての確固たる地位をしっかり築いていく、そういう伝統文化を守っていく、そういう取組もしっかりやっていかないといけないなというふうに思っています。経済的な効果については地域内いろいろ濃淡あると思います。それはそういうことだと思うので、それが少しでも先ほどのチャンスを多くの人が掴(つか)んでいってもらえるように後押しをしたり、チャンスを広げていくということをしたいなというふうに思いますね。マクロの数字では実際に宿泊者数が全国で伸び率2位になったり、企業誘致の件数もサミットの前と後では1.75倍ぐらいになってたりとか、あとはまだちょっと発表できないですけどサミットを機に海外でも有名なある企業が誘致を決定したりとか、マクロ的にはいろいろ数字が上がっているのは間違いないんですけども、やっぱりミクロで見れば濃淡あると思いますからそれを少しずつでも広げて、チャンスを広げていくような取組を皆さんと一緒にしていきたいなと思いますね。
 
(質)知事、開幕前からサミットはチャンスでしかないということをしきりにおっしゃられていると思うんですけれども、県全体としてあと伊勢志摩地域としてチャンスを掴(つか)むためにあえて伺うんですけども、今現在ちょっと足りないかなというところだったり反対にこれが必要だなというところについていただきたいんですが。
(答)まず我々行政として前も定例記者会見か何かで言ったかもしれないですけど、どういうチャンスが広がったかっていう、例えばこの前ぶら下がりでベトナムの話しましたし、あとフードショーとか商談会とかで今までの2.5倍の商談件数になっているとかということも、それは商談会に出れば今までよりもチャンスが広がっているよということとか、どういうところにチャンスが広がっていたり、どういう認知度が高まったりしているのかということを県民の皆さんとか事業者の皆さんと共有するというか、それが僕らちょっとまだまだ欠けていると思うので、そういう情報をしっかり共有する、提供していくことをもっともっと積極的にやっていかないといけないなというふうに思っています。やっぱりどこにチャンスが広がっているか分からなかったら、どのチャンスを掴(つか)みにいくのが効率的かという、日々の事業者の人たちだって日々の経営があるわけだから、そういうのをもっと積極的にかつ効果的にというのかな、情報提供、情報共有していくことが我々行政としては足りてない部分じゃないかなというふうに思います。あとは前もちょっと言ったかもしれないですけど、せっかく広がった1,000件以上の協賛とか応援をいただいた企業の皆さんたちに、せっかく三重県と縁ができたので次なる協力をお願いして一緒になって何か三重県を盛り上げるための取組をやってもらうようなアプローチとか、そういうのがやっぱりまだまだ足りてないなというふうに思いますので、そういうところは大きな課題ですね。そういうのをしっかりやっていって、地道な一個一個の、実際にうちの中小企業の条例に基づく経営向上計画というのがあるんですけど、それの計画の認定件数が前年の3倍になったりしているので、それはインバウンド対応していこうとか、新しい商品開発しようとか、多言語対応しようとかいうことなんで、どこにチャンスが広がっているのか、そういうのを後押しをしっかりしていきたいですね。
 
○TPPに対する今後の対応
(質)TPPなんですけど、もういよいよ発効は絶望的になると言われてますけど、三重県として三重県産品の輸出促進とか、多分、小規模農家の支援とか、多分そういうことをそういう対応策をやってきてるとは思うんですけど、これはどうする、TPP対応策は今後どうするんですか。
(答)僕ら国のTPP対策の予算とかについても、TPPだけじゃなくて、やっぱり中長期的な三重県内農業の農林水産業とかの経営基盤の強化という形で、ずっとこれまで対策を打ってきましたんで、TPP無くなっても今の三重県農業をずっともうかる農業にというふうに言ってきている中の基盤強化というのはずっと変わらないと思ってますので、引き続きTPPある無しに関わらず、一次産業のそういう振興については積極的に取り組んでいかないといけないなというふうに思ってますけどね。
 
(質)三重県としてTPPの関連事業ってどんなのをやってたんですか。
(答)これまで補正とかで付いたやつでいくと、主に基盤強化みたいなのが多いですけど、農業の土木とか施設系みたいなのが多いですね。大規模なパイプラインのやつとか排水機場とか、そういうこういう時に整えて収力というか収穫力というのかな、そういうのを上げるような取組でとか、あとは個別にはいろいろ、例えば畜産の関係で耕畜連携といって、畜産やっている人と耕作している農家の人たちを連携してクラスターにして、より効率的な、畜産が結構TPPで特に豚とかが影響を受ける可能性があるというのがあったので、そこでコストを削減して効率的な生産をやろうとか、そういう辺りのこととかをやってましたね。あとはTPPに限らず輸出のための認証、GAPとかの認証の取得の支援とかそういうのをやってきましたけどね。
 
(質)後で一覧みたいな形で事業費も含めて出してもらうのはお願いできますか。
(答)どこまでの範囲にするかにもよりますけど、まあ分かりました。
 
(質)先ほども知事がおっしゃったもうかる農業、知事が掲げてらっしゃる、そこに対する影響への危機感みたいなのは何かお持ちですか。
(答)TPPがですか、TPPが仮に発効していたとしても農業に与える影響ということでは、国の試算に基づく三重県の試算では本当に生産額の数パーセントということでありましたので、それを超えるための取組をしっかりやればいいのではないかということでありましたから、TPPある無しに関わらず、とにかくしっかり一次産業の振興をやるということだと思いますけどね。
 
(質)話変わりますけど、久々に見るそのネクタイですけど。
(答)黄色。
 
(質)今日は何かのタイミングなんですか。
(答)これはね、たまたまローテンション的にこうしたという感じですけど。
 
(質)ローテーションですか、あまり見たことないですけど。
(答)最近このローテーションに組み込む感じになってるんで、あんまり特別感を持たせないようにしてるんですけど。
 
(質)何か心境の変化があったんですか。
(答)無いです。全然無いです。
 
○ポストサミットの取組
(質)またサミット半年に戻すんですけど、伊勢神宮に首脳も来てくださって、ちょっと調べてみたんですけど、サミット終わってからの伊勢神宮への外国人の参拝者数って実はそんなに伸びてなくて、外国にどのように今伝わっていると感じてるかとか、外国人のお客さんが増えていいようにって対応をいろいろ伊勢市がとっている中で、何かそういうのをもっと生かしていくにはどうするべきかというのをちょっと教えていただきたいなと。
(答)今は特に神宮の情報については、今回のサミットの時に、まずそもそもの言語対応というところについては一定やりましたけど、その中身として、なぜこの神宮というのがすごいのかというようなこととか、そういうのを知ってもらうという取組ですか、が、もう少し進めないといけないかなというふうに思ってます。これ今、三重県のマクロの現状もそうなんですけど、国内、外国人を含めた全体の宿泊者数が先に伸びてきて、あとエージェントの人たちも言ってたんですけど、外国人はもうちょっと遅れて伸びてくると思いますよという話をしてたんで、やっぱりその正に今、貴方が言ったような中身がもうちょっと伝わっていったり、あるいは休暇との関係で何ていうの、これを今回やりましたよね、来年の春節とかああいういろんな4月の時期とかに、休みの時に外国人が来た時に訪れてみて、そこからさらに広がるというのが基本的な外国のスタイルだと思うから、1年遅れぐらいで来るよというのが専門家の分析なんですけど。なのでそれに間に合うように、今言ったような、なぜ神宮というものが日本人から愛されているのか、どういう位置付けのものなのか、行ってみてどうだったのかという、多言語化のやつはさっきもちょっとやったりしたので、中身のことをもうちょっとしっかり伝えるという努力をこれからしていくというのが正に大きな課題だと思います。一方できっかけとしてこの間ベトナムに行った時もそうでしたけど、フック首相という人が行ったので、神宮という所はどういう所だとか、あるいは今度ベトナムって来年の春に天皇皇后両陛下が行かれるんですけども、そういうのと絡めてお話しさせていただくと非常に向こうの理解が進んだりしたので、きっかけと中身、これをどうやっていくかというのが大きな課題ですね。大事なことだと思います。
 
(質)つまりやっぱり映像が海外に出たことでオーケーじゃなくて、まだあれはまだフックの状態だと思っておいたほうがいいと。
(答)イエス、そういうことです。
 
(質)あと今外国人宿泊者数伸びている中で伊勢神宮が伸びてないとすると、県内ではどういうとこに行っていると今分析なさってますか。
(答)今来ている人たちは、外国の人たちはむしろ従来の所、伊賀の忍者の所とか、ああいうなばなの里の所であるとか、通常の鳥羽とか志摩、ミキモトとかそういう所だと思います。マクロは、ちょっとこの1、2カ月は中国の団体がちょっと減っているので、トータルではちょっと伸びがあれですけど、国別でみるとアメリカとかG7のところは今までにない伸びになってますので、今のところは今申し上げたようなもともと行くと決めていた人たちが行っている場所というのが多いんじゃないかという分析にしてます。
 
(質)あと最後に、伊勢神宮の良さをって日本人に説明するのも結構難しいと思うんですけど、それをどうやって外国人に説明すると一番伝わるというふうに思いますか。
(答)僕らの感覚の押し付けよりも、行っていただいた外国人の人がどう評価していたかとか、どう感じたかというのをいかに伝えるかという、今回もAP通信で動画作ってもらったりしたやつとかもあったり、あとは神宮で首脳が来てどう感じたかみたいなメルケルさんの言葉とかいろんな言葉があったのでそういうのをうまく活用して、あとはBBCやったかな、BBCもやってもらったりしましたんで、そういうこの何か僕らはこういう所を見てほしいなと思うけど、でも実は行ってみた人で、僕も最近ケニアの記者の書いた記事をよく使ってプレゼンテーションとかするんですけど、そういう人たちがどう感じたかって、外国人の人がどう感じたかっていうのを伝えるようにするほうが伝わるんじゃないかなと思って、これがあれなんですよね、海外プレスツアーの教訓なんですよね。海外のプレスツアー、今回36カ国・地域やりましたけど、最初はもう、うちらの押し付けで全然記事にならなかったんですよね。それを事前の準備を重ねて向こうが取材する余裕とか時間とか向こうの関心に合わせていくということをしたことによって記事になっていったんで。そういう海外の人がこう言ってたよ、来てくれた人がこういうところがいいと言ってくれたよというのをうまく伝える努力をしたいですね。
 
(質)どこに関心を持ってました、外国の人って。
(答)ケニアの人は、何かやっぱりその人はスピリチュアルな感じでしたけど、何か彼女は尊敬、相互に尊敬するということをキーワードに記事を書いてましたね。彼らから、ケニアの人たちから見ると、日本人が年齢とかそういうの関係なくお互いに尊敬し合うことがすごいと考えていて、それが伊勢神宮で天照大御神に対する尊敬とか、いろんな食べ物に対する尊敬とか感謝とかそういうのに繋がっているという記事になってましたね。何か、その国の人たちが日本に対してすごいなと思ったり、関心を持ったりしている点と結び付けての発言みたいなのが多いですね。ケニアのやつもしかしたら和訳がありますから、誰かにまた言ってもらったら渡しますけど。
 
(質)サミット関連ですけれども、今インバウンドの対策も出たと思うんですけど、ベトナムのお話なんかも出たと思うんですけど、ベトナム以外の外国に対しての働きかけということで何か考えていることってありますか。 
(答)観光でですか。
 
(質)そうですね。外国人の観光客を呼び込むということで。
(答)我々は「みえ国際展開に関する基本方針」というやつで台湾を最重点国にしてますので、これは変わらず台湾をしっかりやっていくということになります。先般も東紀州の5人の市町の首長の皆さんが台湾のITFっていう旅行博に行ってもらってPRもしてもらいましたし、来年2月には三重県知事さんが初めて台湾に行ってちょうど5年なので、私も来年2月に行かせていただく予定に、まだ言ったらあかんのかもしれませんけどしてまして、そこでも2013年に日台観光サミットがあってから4年目、あと1年で5年という節目を迎えるというのもあるので、台湾の皆さんと少し観光について相互に行くのをどう盛り上げるかというようなことをやっていくということです。あとは国ごとにやり方をうまく変えながらPRしていく、例えば香港とかマレーシアとかタイは結構エージェントが習熟していて、訪日層客の実績の高いエージェントがあるので、そこを三重県観光特使という形に任命してあって、その人たちと旅行商品を詰めながらやっていくと、今まで例えばマレーシアのアップルバケーションズというところは忍者パックをずっとやってきてくれた人なんですけど、今度は彼らは三重で2泊するパックを作っていこうという、そのためにどういう所を回ればいいかという彼ら目線で今ずっと回ってもらったりしているので、もうここまでくればあとはもうどういう情報を与えるかと、どういう旅行商品を具体的に民間の人に作ってもらうかというところなんで、そんな形で国ごとにやっていきますね。ヨーロッパは観光については基本的にフランスを中心に情報発信をすると、これは忍者とか神宮のこともそうですけどこれまでの蓄積もありますので、まあそんな感じですかね。なので、これまで重点国として決めていた所と、あとG7で今回広がった所とかそういう所にはしっかりとした情報提供をさらに進めていくということだと思いますね。
 
(質)あともう1点だけ、知事これまでも先ほどもちょっとお話あって重複する部分あるかと思うんですが、サミットの効果がまだまだ濃淡ある、まだら模様という言葉も使っておっしゃられてきたと思うんですが、これ今後、先ほどもちょっと話、若干重複する部分もあるかと思うんですが、これを全県的に広げていくために何が一番必要かと改めてすみません。 
(答)先ほども少し申し上げましたとおり、どういうところにチャンスが広がったのかというようなことを県民の皆さんと共有をする、こちらからの情報提供、それからチャンスを掴(つか)んで頑張ろうと思う人に対する、うちでいうとそういう中小企業の条例みたいなのとかもありますけど、そういう人たちへの制度的あるいは場づくり的な後押し、こういうのをしっかりやっていくということが大事だと思いますけどね。
 
○衆院選挙制度改革関連法による定数削減
(質)衆議院の小選挙区についてなんですけれども、定数削減に伴って新たな線引きということで多気郡以南を1つにするっていうふうに県が国に回答したということなんですけれども、当の地元の松阪市さんや多気郡3町、特に松阪市さん会見のほうで多気郡と一緒になる、するべきというふうに見なされてまして、こちらの聞き取りでは多気郡3町、ほぼ反対意見が出てて当の地元が反対という形になって地元と違うことを国にということになってるんですけれども、その点について知事どうお考えでしょうか。 
(答)それは29市町に適切なプロセスでちゃんと書面でご回答いただいてそれを集約して、今ちょっとどういう聞き取りされているのか分かりませんけれども、8つの市町、その多気郡から南にしたほうがいいのではないかという意見をおっしゃった所の中には多気郡の町も含まれていましたので、そういう意見を何ていうか、我々こうすべしというよりは、この8つの市町の意見が多数を占めているので、これを配慮した区割りをしてほしいという言い方でありますので、何か、そういうことですね。それから松阪市さんからは、意見を聴取した時のいただいた、分割はしないでほしいということについては分割はしないでほしいという意見は提出していますし、人口動態を踏まえてほしいということについては人口動態を踏まえてほしいということも書いてありますし、生活文化圏をということについては生活文化圏をということも意見に書かせていただいてますので、何か今のおっしゃり方だと何かこちらが何か地元を無視しているかのようなおっしゃり方ですけど、全然そんなことなくて、ちゃんと書面でいただいた意見をもとにそれを反映した形で意見を出させていただいています。竹上市長とは僕ベトナムに行ってる時も話ししまして、竹上市長も本当はそういう定住自立圏今やっているから一緒のほうがいいんだけどねって話はおっしゃってましたけれども、定住自立圏でいけば、例えば伊賀市さんが県境を越えて定住自立圏をやってたりするので、じゃあそれも選挙区にそもそもそれって選挙区にできませんよねっていう話もありますから、もちろん何ていうか、そういう地域の繋がりっていうのが我々も総論としてちゃんと地域の繋がりを無視しない区割りにしてほしいというふうに言ってますので、どういうふうにおっしゃってどういうふうに聞き取りされているのか分かりませんけども、我々としては29市町の皆さんにお聞きしたものを、それを整理して意見を出させていただいたとそういう認識ですけどね。
 
○麻の栽培にかかる免許申請
(質)来週の話なんですけど、伊勢麻振興協会さんが県に大麻栽培の申請をされるという中で、その部分の背景になっているというか、伝統的な神事に使われている麻とかそういった部分がほとんど外国産の物が使われていたりとか、そういう部分に関して伊勢神宮のお膝元である三重県知事としてどのような今お考えをお持ちですか。
(答)今回は非常にいろいろ社会的な影響も大きいお話ですので、まず僕は今はいろんな記者会見とかされているものを側聞しているだけですから、実際に申請があった時にその申請の内容を踏まえてそれが適正かどうか、それによって、国の助言も得ながら最終判断していくということだと思いますけどね。厚労省から出ている通知などにおいても、そういう伝統行事とかとの関係というものについても言及がありますし、一方で薬物の乱用的な部分のことも書かれていますから、いろいろいただいた申請内容が適正かどうかをしっかり見て、何かここで僕が予断を与えるようなことを申し上げるよりは、そういう出てきたやつをしっかり判断するということだと思います。国のほうも相当何ていうんですか、神経をとがらせていると思いますので、よく国とも相談しながらやっていきたいと思いますけどね。
 
(質)他いかがでしょうか。では第二県政も含めてお願いします。
 
○衆院選挙制度改革関連法による定数削減
(質)衆院の区割りですけど、ちょっと確認したいんですけど、新4区うんぬんとかいうことに関しては、8市町が何らかの形で多気郡と松阪プラスのやつと、それと多気郡だけっていう2つに分かれたじゃないですか。これを県は、要は多気郡だけを5区に入れますよとか、多気郡プラス松阪市を入れますよという判断は、その知事意見書の中には示されてないじゃないですか。両論併記ですよね。
(答)うん。
 
(質)でもそれがですね、多気郡だけっていうふうな解釈で先走りしてる部分もあるし、逆に本当は松阪も引っかかってるんじゃないかというのもあって、ただこれは知事意見として要は総務省は頼んできたわけだから、必ずしも市町に聞く必要もなかったんだけど、三重県さんの場合は聞かれたと。そういうのからいくと、何らかの意思として知事自身は望むべく衆院この4つになるやつについては、どういうふうに思われてるんですか。
(答)貴方には不十分だと言われるかもしれませんけど、僕の意思は市町を尊重することだったので、僕がこういう区割りであるべきというのは、具体的なこういう区割りであるべきっていうのは、僕の意思としては全く個人的見解としてはあるかもしれませんけど、三重県知事としてはそういうのは、市町を尊重するというのが意思だということです。
 
(質)市町を尊重するって奇麗ごとを言えばそうですけど、実は解釈はじゃあお任せよっていうふうな、ある意味無責任ですよね。
(答)いやいや。どういう意見を出すにしても、全ての人たちが満足っていう納得っていう意見って出せないと思うんですね。そうするとじゃあ立脚すべき点は何なのかというのを一番大事にしようということで、今回は市町を尊重というふうに言ったので、無責任ということではなくて、全ての人が満足できる意見が出せないならどういうポイントを優先したかっていう、そういう立脚点をしっかり示そうとそういう感じでしたけどね。
 
(質)それについては異論はありますけど。全ての政策が100パーセント満足するなんてことはあり得ないわけで、それが例えば過半数割ってても、でもこれはやるべきだっていうことでやってくのが政策ですよね。それからいけば知事がそれで踏み出した部分を、サミットを含めていろいろあるじゃないですか。これに関して何でその両論併記のような曖昧な歯切れの悪い。
(答)歯切れ悪いですか。
 
(質)悪いですよ。それをやられてるのか、見方はいろいろあると思うし、逆にいったら今の5を4に減らした時に、多気郡だけを5区に持ってきて新4区作った時は比較的、自民党の衆議院議員は救われる部分が出てくるじゃないですか。だけどこれ松阪をそのまま今の5区に持ってきて新4区やると、間違いなく自民党の衆議院議席は1つ減るじゃないですか。その辺のことが何か勘ぐられるとかで、何かそういうブレーキ働いたんですか。
(答)いや、どうですかね、貴方が言うところの危機管理意識ですかね。
 
(質)危機管理意識?
(答)いやいや、それはないですけども。何ていうんですかね、歯切れ悪いとは僕はあんまり思わないですけど、なぜそうなったのかということについては、やっぱり一番影響を受けるのは市町なので、市町選管とかもそうですけど、市町の意見を優先、尊重するっていうのが一番だろうということで何かその国会議員の人の議席がどうとか、あんまりそういうの言ったらあれですけど、何かあんまりそういうのは考慮してないっていうとあれかな、何かそれが入ると何か行政体としての意見としてはあまり公平ではないかもしれないと思いましたんで、やっぱりその行政体たる市町の皆さんのを尊重したいということでしたんで、勘ぐられる、そういうのは無いですけどね。
 
(質)じゃあ切り口変えて、市町の意見尊重するって言っても、松阪プラス多気郡をやったらいいかっていう市町もあれば、多気郡だけだという市町もあるわけですよね。じゃあ市町の意見尊重する時にどちらを選択するかっていう問題があるじゃないですか。そこのところは、あえて今回は示さないんですね。
(答)そこはあれですね、そこは多少の濃淡がついていて、市町の尊重にプラス多数ですね、複数の意見ということで、うちの出した意見では、一番最初に多気郡プラス現5区っていうのがあって、それ8つ出てきましたっていうことと、分割の解消っていうのは4つ出てるんで、そういう分割の解消というのもよく考慮してほしいと、それ以外は1個ずつからこういう意見が出てますという申し添え方なので、そこは市町尊重プラス、複数の市町っていうんですか、量的な部分についても一応、もプラスアルファしてるということはありますけどね。市町の尊重の中で。
 
(質)知事意見で総務省へ説明した時に、三重県の事情っていうのを総務省官僚が詳細に把握してるわけでもなく、あの文書読んでですよ、それはこういう区割りなんだろなとか、こういう意味なんだなと分かる人はまずいないと思うんで、裏面で説明したうんぬんの時にそれをもとにして、区割り審のほうにも出して、それを5月27日に出してくるわけだから、もうそれで決定なんですよね、とりあえずは。 
(答)僕らの意見どおり、都道府県が出した知事意見どおり来るかどうか分かりませんけど。
 
(質)来るかどうかわからんけど、それも参考にしながら出てくるわけじゃないですか。(答)ヒアリングの時はここに書いてあることだけじゃなくて、いろんな背景的なこととか、制度的安定性についての試算の話とかそういうのもいろいろ意見交換したみたいですけどね。全く三重県の状況を全然知らんという、そりゃ三重県に住んでる人のほうが三重県の事情よく分かってると思いますけど総務省の人よりは、相当研究はされてますけどね。その選挙何とか担当室長の人は。
 
(質)例えば松阪市と多気郡併せて宮川ルネッサンス事業があったとか、そういうことは知らないじゃないですか。
(答)そりゃ知らないでしょうね。だから我々はもう1回それは何かこう出てきて、もう1回意見が言えるんだったら、それはもうそのほうがベストですし、そうしたいですよね。
 
○知事の後援会活動
(質)知事の後援会の伊勢支部長の上島さんの件なんですけど、これはもう支部の後援会長は辞められたんですね。
(答)正式な組織としての決定とか手続きは分かりませんけども、そういうご意向でそういう方向で進んでいると聞いてます。
 
(質)要は後任等を今当たってるんで、それが1月ぐらいになるからあれだけど、ただもうご本人は辞められるということですか。
(答)はい、そういうご意向で、はい、聞いてます。
 
(質)それは10月末の段階ぐらいですか。
(答)聞いたのですか。聞いたのいつやったかな。僕は今月かもしれませんけどね。ちょっと時間的にはちょっと忘れちゃいましたけど。
 
(質)忘れる?
(答)忘れたというか完全に何日とかってちょっと、それが10月の末だったか11月の頭だったかちょっと分かんないですけどね。何かそのアポ取って正面もって言われたわけではないので。
 
(質)ご本人はこの前連合会の会長就任の時にいてはって、お聞きしたら10月末か11月初旬とおっしゃってましたけど、そんなとこですか。
(答)そんなとこです。
 
○木曽岬干拓地の発電事業
(質)22日の木曽岬町長との1対1で、加藤町長のほうから農地の転用によっての営農型発電事業について、苦情が出てたじゃないですか。業者自身もしっかりしたところの無いところもあるし、あれが廃棄物になりかねんし、果たして営農になるのかと。これはもともと知事が農地転用の権限というのを市町村へ振って、その時にプロジェクトを全国知事会のプロジェクトでやった時に、それについてそこまで市町村に振った場合に有用農地が無くなるんじゃないかっていう懸念論争もあったじゃないですか。結果的にやっぱりそれ振ってこういう形になって、ソーラー事業をかみ合わせると、というふうなことはお考えにならないですか。何かこれ自民党の田中県議も去年か何か一般質問でされてましたけど。
 
(答)営農型の対応が太陽光発電のやつと、農地の権限移譲の話は、僕はちょっと別だと思いますけど、それは文脈としても営農型のやつをやっているということについて、農地を守ろうと思っていた市町村や農業委員会や都道府県もみんな悩んでいたところに、国からの通知でこういうのは認めようという話になったわけですので、誰が決めるかということと、そういう営農型のような、どういうものを認めるかってことはもちろん事例とか経験の積み重ねってのはすごい大事だとは思いますが、一緒ということではないと思いますけどね。
 
(質)利用業者うんぬんについては農業委員会と連携して、そこはチェックしていきたいと、廃棄物については廃棄物対策局、という形で言われましたけど、これは具体的に動くんですか。
(答)現状をどう、僕はどういう状況になっているかちょっと具体的に聞いてないんで分かりませんけども、投棄されているものが廃棄物処理場の一定の基準でまだ大丈夫なものなんだったらそれはもうずっと監視を続けるしかないですけど、何か超過してるような事例があるならそれはもう指導しないといけないということだと思いますけどね。そこは通常からやってると思いますけど、それを改めて確認をする必要があるという認識を示したってことですけどね。
 
(質)ですから、県内各市町の農業委員会等に通知を出して、こういう懸案あるけども実際そこのとこっていうのは、情報があればお互い共有しましょうみたいなそんな感じの引き締めはやるんですか。
(答)全県的にやるかどうかは、まずちょっと木曽岬さんの様子を聞いてからっていうことになりますね。木曽岬さんがどういうところで本当に懸念を持っておられて困っておられるのかって、不法投棄とか解体のやつとかですね。それをまずお聞きしてからってことになると思いますけどね。
 
(質)景観法との絡みで、今のそのソーラー事業の経産省中心にもともとやってきたやつだけど、この辺、現場の知事職としてどう思われますか。何らかの形の規制うんぬんとかちょっと答弁でもありましたけど。
(答)ゴミのほうですか、営農型のとこですか。
 
(質)景観法だから見た目も含めてですね。
(答)それは営農型太陽パネルも含めてですか。
 
(質)はい。
(答)それは何か農地、せっかく集積しての真ん中に何か解体した物とか何か産業廃棄物的な物があるっていうのは景観としては良くないですよね。農地が果たしている役割の1つとしても単に農業をやる場所だけってことだけじゃなくって、その地域の自然文化を作っていたり、あるいは災害時の水源のかん養とかも含めてやらないといけないですから、そういうのが農地の真ん中にポッとあるっていうのはあんまり望ましい状況ではないのではないかと思いますけどね。そこは一方でそれぞれ主権が私の権利で持ってるところでもあるので、どこまで制限できるかってのはあると思いますけどね。
 
(質)では解決の糸口はないってことですか。
(答)何か現在の規制基準の中で何かポテンヒットみたいになってるところは、いろんな通知とか制度の改正で対応できるかもしれませんけれど、今の制度の中に完全に入ってるやつとかの規制っていうのはなかなか解決策は難しいのかも知れないですよね。 
 
○「第70回全国お茶まつり三重大会」の開催(発表)
(質)茶の発表のやつですけど、今回、県内産地等を含めて何ら受賞していないってことについてどうお考えですか。
(答)残念でしたけどね、せっかくご当地ですから勝ちたかったですけどね。産地賞で四日市と鈴鹿が出てるんで。その時々の各地の天候とかそういうのもあるでしょうしね。ちょっと残念ではありますけどね。
 
(質)これって政治的な意味合いは全くないんですか。例えばご当地開催なら何らかの賞が出るとか。
(答)そういうのないんやろ?普通に純粋に技術が高いかどうか。
 
(質)じゃあ客観的な。
(答)ええ、みたいですね。
 
○県産品の地域ブランド
(質)だとすれば、牛肉の問題でよくこの前いなべの1対1でずっと日沖市長が言ってましたけど、要はいなべ牛も松阪牛で要はブランドで売りたいと、でも松阪市が抵抗にあってそれができないと。お茶は一応三重県産茶でひと括りにしてるじゃないですか。それで総量としては多いけども、昔の例えば亀山茶であるとか度会茶であるとか、そこの地域ブランドってのは壊れるじゃないですか。農産物においてそういうのはあるわけで、その辺で、牛と茶は違うにしても知事のブランド政策として農産物に対して、それはどういうふうにお考えですか。
(答)他県と比べてあるいは他の産地と比べて、技術的に何か劣化してきて今回の受賞に至らなかったということが原因だとするならば、それは茶の産地のブランドとして由々しき事態ですので、技術を高めるそういう技術の人材育成であるとか、あるいはさっきの残留農薬の基準とか、GAPみたいなそういう認証制度をしっかり取って付加価値を高めていくことであるとか、そういう努力を続けなければならないなというふうに思いますよね。これはさっきも申し上げた時々の天候とかそういう一時的な理由により取れないっていうんだったら一定やむを得ないにしても、長期的に見てそういうふうに劣化してきてるというようなことがあるとするならば、それはしっかりとしたテコ入れが必要ですね。人材なり、技術なりね。
 
(質)いや、県全体で集めて三重県産の物として売るのか、地域のそれぞれで売れてるブランドってのをそのまま自由競争をさせるのか、その辺は物によって違うんですか。
(答)それぞれ経緯もありますんで、お茶の場合は伊勢茶に集約してみたけどやっぱり鈴鹿とか亀山とか言いたいねというふうなところもありますし、一方で松阪牛とかは分離したわけでありますけども、やっぱり統合してくほうがいいよねっていうのもありますし、それぞれの産品がどういう流通で、どういうふうな売られ方で、どういう値段が付くかとかいうのは関係あるんだとは思いますけどね。今は何か必ず全部全県統一しなければならないとか、必ずバラバラでなければならないっていう政策を取ってるわけではないですけどね。基本的には経緯や産品のそれぞれを重視してるという形ですけどね。
 
(質)地域、市町の意見を尊重してお任せってことですか。
(答)そういうことじゃないですけど、そこに何か必ずそうしたほうがいいというメリットが大きく出るものがあるなら別ですけど、今やっぱり一定期間やってみないと答えが出ないものがやっぱりあると思いますんで、それでやってみて結果弊害が多かったよねっていうことであればそれはもう軌道修正しないといけないと思いますけど。
 
 
 
                                                 了

 

 

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