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平成29年10月02日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成29年9月28日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

「マンダリン オリエンタル 東京」での三重県フェアの開催(発表)

 質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・第48回衆議院議員総選挙
・県有施設売却の検討
・Jアラートの誤報

発表項目

(知事)今日は発表項目1つです。東京オリンピック・パラリンピックを契機とした県産農林水産品・工芸品等の販路拡大を目指す取組の一環としまして、世界的なラグジュアリーホテルであります「マンダリン オリエンタル 東京」において、10月21日から11月30日の41日間、三重県フェア「テイスト オブ 三重」が開催されます。このフェアの内容は2つです。1つ目は、ホテル2階の地中海料理レストラン「ヴェンタリオ」での、県産食材を使った料理の提供です。10月1日に県内全面解禁となるイセエビのほか、県産の豚肉やマイヤーレモンを使用した9つの料理が提供され、のべ11の県産食材が使用されます。一例として「三重県産伊勢海老と真鯛のブイヤベース マイヤーレモンの香る アイオリソース」といった本格的な地中海料理のメニューが予定されています。地中海のオリーブオイルやスパイスが、みずみずしい県産食材をどのように味付けするのか、非常に楽しみであり、機会があれば、ぜひ食事に行きたいと思います。2つ目。海藻などの加工食品や三重グッドデザインに選定された工芸品などの物品販売です。ホテル1階の「ザ マンダリン オリエンタル グルメショップ」で、熊野地鶏など県産食材を使用したサンドイッチやサラダなどの販売と、三重テラスと連携を図りながら県内事業者の工芸品等の販売を行います。ご存知の方も多いと思いますけども、当ホテルは、この「マンダリン オリエンタル 東京」ですね、三重テラスの真向かいにありまして、各国の富裕層が利用する世界的なホテルの一つです。アメリカの金融専門誌では「世界のベストホテル1位」に選ばれ、また世界的に著名な旅行専門誌では、3年連続で最高評価である「5つ星」を獲得しています。このような素晴らしいホテルと一緒に、伊勢志摩サミットで評価された県産食材の販路拡大に取り組みたいとプロモーションを行った結果、実現したもので、当ホテルが地方自治体と連携してフェアを開催するのは、今回が初めてとなります。県では、今年度から「みえの食」の、より効果的なプロモーションを進めており、8月からは「ザ・リッツ・カールトン大阪」、9月からは「ANA クラウンプラザホテル グランコート名古屋」でと、都市圏のホテルをターゲットにフェアを開催してきました。今回のフェアは、今年度初となる首都圏での開催であり、国内外から訪れる多くの方々に「みえの食」の魅力や味わい深さを、ぜひ知っていただき、「世界で選ばれる三重」と言われるよう、今後も積極的に情報発信していきたいと思います。
 
発表項目等に関する質疑
○「マンダリン オリエンタル 東京」での三重県フェアの開催(発表)
(質)発表項目でプロモーションの経緯で、もう少しプロモーション促進班さんが、どんな働きかけで連携に至ったか。
(答)かなり気合入れてやったって聞きましたが、具体的にはどうですか。
(質)いつごろ?
(答:農林水産部)一番最初に接触したのは6月ごろです。
(答)今年の?
(答:農林水産部)はい。その後、何回か先方と打ち合わせを重ねまして、我々のプロモーションとしては伊勢志摩サミットで使われた食材とか、三重ブランド、そういった物を中心にカタログ等の資料を使いながら、まず三重県にこういった食材がありますということをご紹介いたしております。その中で先方の料理のバリエーションと合う食材を今回選んでいただいてフェアに繋がったというふうになっております。
 
(質)先方はなぜ乗り気になったんでしょう。
(答)どうぞ、いいよ、どうぞ。
(答:農林水産部)今回知事から発言ありましたけども、10月から伊勢えびが解禁になる、三重県の魚でもある伊勢えびということで、伊勢えびを軸としたプロモーションを強く進めた結果、先方もやっぱり三重といえば伊勢えびという印象をお持ちであったということもあって今回の三重県フェアにたどり着いたというふうに認識しております。
 
(質)これはやっぱり富裕層を狙っていくということなんでしょうか。
(答)そうですね。先ほど申し上げた「リッツ・カールトン・大阪」とか「名古屋のANA クラウンプラザホテル」とかもそうなんですけど、そもそも利用者数が多いということ、利用者の中で富裕層が多いということ、その富裕層の方々はいわゆるインフルエンサーという、この影響力の大きい、そういう方々が多いということ、そういう観点からこういう大都市圏のホテルを狙っていますので、まさに今回もそういう利用者数のパイもそうですけども、お一人おひとりのこの富裕者層であることやインフルエンサーである可能性が高いということで、こういうのをやっている、そんな感じですね。
 
(質)値段はどんな設定ですかね。
(答)値段どうですか。まあ平日のランチメニューで3,300円から、土日祝のディナーメニューで5,500円から、伊勢えびを使う料理は別料金、こんな感じですね。
 
(質)別料金はいくらです?
(答)別料金はいくらなん? 
(答:農林水産部)別料金はちょっとまだ最終調整に入ってます。大体3,000円程度で上乗せということを聞いております。
 
(質)3,000円払えば伊勢えびがもらえる?
(答)食べられると。
 
(質)これは当初予算の中に、東京五輪を目指した首都圏のホテルでのプロモーションなどという予算が付いていたと思うんですけど、その一環になるんでしょうか。
(答)それでいいんですか。
(答:農林水産部)はい。
 
(質)もう2020年に向けて、こういった富裕層に向けたホテルへのプロモーション活動を続けていかれると。
(答)やっぱり2020年に使われようと思ったら、2020年までに効果的な発信をしないと意味が無いので、今回その一環ですし、まだどうなるか分かりませんけども来年度においても担当部局においては、こういうのをやるべきだということで、予算要求する意気込みということであるようであります。これはまだこれから予算は精査しますが、私自身も今申し上げたような2020年に使われようと思ったら、2020年までに効果的な発信を集中的に行うことが必要だということは十分認識しています。
 
(質)この前、タイに取材で出張に行った時、会場がマンダリンでお昼だけたべましたけど、別館で。
(答)それ、自費ですか。
 
(質)知事はマンダリンは泊まったことあります?
(答)泊まったことは無いですね。三重テラスができるころに食事を関係者の方とさせていただいたり、あと1回あれやったな、フェアやったかな、教会みたいな所の部屋でな。あれいつやったっけ。
(答:農林水産部)ちょうど25年の3月15日に情報発信ということで、その三重テラスのオープンのことも含めてPRをさせていただいたということです。
(答)その時にお邪魔しましたけど、なので泊まったことは無いですね。
 
(質)印象とかどんなふうでしたか。
(答)何ていうんですかね。センスがいいというか、あと香港の投資資本なので何ていうんですかね、やっぱりそういうこの格調も高いけどもやっぱり豪華さというのかな、この落ち着いた上品さの品格とともに豪華さも追求されている、そういうホテルだなというふうな感心、感じを持っていますけどね。非常に富裕層もたくさん来て、そういう目が肥えた香港で育ってきたこのホテルの経験・ノウハウを生かした、そういうホテルじゃないかなと思いますね。
 
(質)メニューの中に松阪牛が入っていないのは何だか理由があるんでしょうか。富裕層向けということなんですけど。
(答)何かあんの。
(答:農林水産部)一応検討はいただいておりまして、全く使っていただかないというわけではないんですけども、全体のお値段の部分の話だったりとか、今回はちょっと伊勢えびをメインに持ってきたということもあって、伊勢えびと松阪牛の2大ブランドの伊勢えびのほうが採用されたというふうに認識しています。
(答)決して伊藤班長が水産技師だからではないです。前もちょっとぶら下がりか何かで申し上げたんですけど、かにの解禁とか全国で結構ニュースになりますけど、もっと伊勢えびの解禁も、もっとニュースになればというので、この時期集中的に伊勢えびのプロモーションしているんで、そういうのがうまくいったということじゃないでしょうかね。
 
その他の項目に関する質疑
○第48回衆議院議員総選挙
(質)解散とそれから民進党関係を2つに分けて質問したいんですけど、まず解散は12時ぐらいにされるでしょうけども、あらためて解散への受け止め、日本をどうしたらいいのかお願いします。
(答)解散ということについては、総理がご判断されることでありますけれども、いずれにしても総理が会見でおっしゃったことでは、少子化、人づくりなどにどう臨むのか、その税の使途をどう変えていくのか、そして北朝鮮に対してどう対応していくのか、あと憲法についてどう考えていくのか、そういうことを問いたいというふうにおっしゃっておられたわけでありますから、それに関する政策論争が活発に行われるということを期待したいというふうに思います。私たちとしては、繰り返しになりますけども三重県は選挙区が大きく変わる、そういう選挙になりますので、選挙管理委員会において県内の有権者の皆さんに対する周知、広報、こういうところにしっかり注力をしていきたいということ。それから18歳、19歳が参議院選挙に続いて衆議院選挙は初めての投票となります。また参議院選挙とも制度が違いますので、そういう18歳、19歳の皆さんなどを中心に若い人たちへの広報、啓発も進めていかなければならないというふうに思っています。また近年投票率が低い状況が続いていますので、先ほどの政策論争が活発化されることで投票率が向上し、多くの方々が政治参画されること、そういうことを強く望みます。
 
(質)昨日の夕方、まあ昼間、希望の党さんとか民進党さんの解党論とかいろいろ臆測が流れていますけど、あらためてそのことについて受け止めはいかがですか。
(答)三重県知事という立場ではなかなか評価するのは難しいですけれども、一国民としましては、新しい政党ができ、そこにいろんな連携や統一的な行動があるということであるとするならば、何を目指し、どういう政策をやっていくのか、そういうのをしっかりご説明を有権者の皆さんにされるということが大事じゃないかと思います。それは先ほど解散の所感で申し上げたとおり、活発な政策論争があってほしいと申し上げましたので、何を目指す政党で、どういうことを問いかけたいのかということは、しっかり新しい政党、統一的な行動を取られる関係政党などにおいて、ご説明されることを期待したいというふうに思います。一方で一部報道にありましたような、何かこの政党交付金を国に返還しないがために、こういう方法を取るということがもしあったとするならば、それはちょっといかがなものかなと若干思わなくはないですけども、それは報道などで出ているだけですので関係者がそう語ったということではないと思いますけども、そういうふうに感じます。いずれにしても何を目指すのか、どういうことを問うのか、そういうのをしっかりご説明されることを期待したいというふうに思います。
 
(質)あらためてオンレコでお聞きしますけど、このことによって選挙展望、自民党の勢い、もしくは野党の勢い、共産党さんの勢い等々はどうなっていくかお聞きします。
(答)有権者の皆さんのご判断ですので、何がどうこうということは私が申し上げる立場に無いと思いますけども、いわゆる無党派といわれる人たちが、どういうふうな動向を示されるかということが今回の選挙の大きなポイントなのではないでしょうか。いつの選挙もそうかもしれませんけどね。
 
(質)安倍総理は、勝てると思って解散するんでしょうけども、その勢いはどうなりますか。
(答)どうですかね。解散も決まったところで、あと投票日まで1カ月弱というところですから、予断を持たないように私もしたいと思いますし、これからの事実上の選挙戦、それから選挙戦、そこにおける各政党の皆さんの訴え、それがどこまで浸透するか、それではないでしょうか。これまで行われてきた衆議院選挙のみならず、各級選挙においても最初の情勢と、事実上の選挙戦がスタートする情勢と、投票日の情勢っていうのは変わっていることが多いですから、今予断を持つようなことは避けたいと思いますし、これからの政党の皆さんの訴えかけ、候補者の訴えかけ、それによってということではないでしょうか。
 
(質)あたらめてお聞きしますけども、知事職は全うされるのか、根強く出馬のうわさもありますけども衆院選は出馬されますか。
(答)任期は全うします。従来申し上げているとおりであります。いろいろ何ていうか、ご期待をかけていただいたりしていただくことというのは、政治家冥利に尽きる部分はありますけども、これまで申し上げてきたとおり、任期を全うするという姿勢であります。
 
(質)選挙関連ということなんですけども、前回の参院選の時の、もう1回あらためて伺うんですけども、県内外を含めて特定政党あるいはその特定の候補者に対して応援を知事がされるということはあるんでしょうか、無いんでしょうか。
(答)三重県知事という立場を考慮すれば、今参議院選挙後、各政党とバランスを取り是々非々で県政を運営させていただいておりますので、そういう特定の候補者、政党を応援するということは考えていません。一方で、過去にも1回ありましたけれども、県外でどうしても過去の人間関係などで何かお役に立つこと、要請があれば、それは可能性はゼロではないと思いますけど、基本的には今申し上げたようなスタンスで、県内は少なくともそういうことをすることはありませんし、県外も基本的には無いと思っていただいて結構です。よっぽどの要請がない限りは。
 
(質)改正公職選挙法の施行から2カ月あまりでの解散となりましたが、先ほども周知徹底していきたいと区割についておっしゃってましたが、周知徹底の周知の満足度はどれぐらいのものなんでしょうか。
(答)周知の満足度、すごい難しい質問ですけども。それはどうでしょうかね。2つのフェーズがあると思うんですね。選挙区は理解したけど、候補者は誰かまだご存じではないとかいうようなケースもあるので、それが全て整わないとやっぱり満足度とはいかないと思うし、私たちはそういう正しい投票行動をしてほしいので、その両方の段階でしっかり周知されるということが大事だと思いますから、そういう意味では後段のほうの、我々前段のところは新聞広告とかそういうのも考えているようで、選挙管理委員会で考えているようですけども、前段のところですね。後段のところはやっぱり各政党の候補者が整ってくるということをもって周知の広がりというのが出てくると思いますので、そこを見ながらということになってくると思いますけどね。
 
(質)今回、民進党と希望の党が合流するにあたって、民進党のほうが安倍政権を倒すためだというような声が出てますけど、そういう安倍政権を倒すためだというような意義での合流についてはどういうふうに思われましたでしょうか。
(答)私が三重県知事としてコメントする立場にありませんけども、先ほどとの繰り返し になりますけども、目的はどうあれ政党でありますので、何を目指す党なのか、どういうことを訴えたいのか、そういうのをしっかり有権者の皆さんにおっしゃっていただくということが大事なのではないでしょうか。目的はそれぞれの政治家の方が、国会議員の方がご判断されることなので、私たち三重県には選挙管理委員会もあり、有権者の皆さんに近い地方自治体の人間としては、しっかり政策を訴えていただくということを期待したいと思いますけどね。 
 
(質)今回、小池都知事が知事の職を続けながら国政の代表も務められることに関しまして、どう受け止めていらっしゃいますでしょうか。
(答)知事としての職務の在り方とか、仕事の回し方みたいなのは、47人いれば47通りあると思いますから、一概にいろいろ申し上げることはできないとは思いますけれども、私のような凡人は両方することはできないというふうに思います。さっきのあの、ごめんなさい、記者さんの質問でちょっと誤解を招いたらあかんので、あらためて言っておきますけど、基本的には県外も選挙応援はしないというスタンスですので。何か今ちょっとやや余地を残すような感じでしたけど、基本的にはやらないということですので。
 
(質)第二県政記者クラブさんどうぞ。
 
○「マンダリン オリエンタル 東京」での三重県フェアの開催(発表)
(質)三重県フェアのことなんですけども、中の食材で北勢の何か食材とかというのはありますでしょうか。
(答)どうですか。
(答:農林水産部)三重県産豚につきましては特に産地にこだわらず、三重県内から提供させていただこうと考えておりますので、北勢が入ってくる可能性はございます。
 
(質)あと何か食材がプラスされたりとか、そういうのはありますでしょうか。
(答:農林水産部)先ほどお答えしましたように、例えば松阪牛なんかにつきましては、金額の関係で正式決定には至っておりませんが、今後入ってくる可能性というのはありますので、メニューが今後変わる可能性はあります。
 
○第48回衆議院議員総選挙
(質)先だって、ぶら下がりで続きは定例会見でと申し上げたので、その続きなんですけど、そもそも今回の解散で知事は路線変更解散であるとか、何かそういう形でおっしゃって、ある意味総理の専権事項ということなんですけど、ただドイツとか見ても、ある程度任期満了、与えられたものという形でいってるし、昔、保利茂さんが衆院議長の時に、解散権は乱用すべきではないと、そういう形を戒められたのがあるんですけど、解散にしても不信任案可決しての解散と、そうでなくて今回のようにやる解散があって、特に今回のような解散というのは理由付けがはっきりしてないので、できるだけ戒めようという話もありますけど、そこにはやっぱりくみされないのですか。
(答)今のお話、分けると2つあると思ってまして、制度上は7条解散において、それが違憲か否か、あるいは認められていないかということについては、最高裁も判断を拒否してますし、両方の学説があるということなので、制度的には何かそういう制約があるというものではないというふうに思います。一方で、じゃあそれを乱用という言葉をどう判断するかということだと思いますけれども、確かにこの何ていうんですかね、党利党略というか何というか、限られた方々の都合で何か解散権が乱発されるというようなことがあってはならないというふうには思います。そういうのが基本だとは思いますけれども、前の総選挙などにおいて問うてなかったことを、あらためて問う事情変化がでてきたり、最新の民意をくみ上げたいというような思いがあった場合において、そういう選択を採るということは否定されるものではないというふうに思いますけどね。
 
(質)現状がどうのこうのとかいう現状分析よりも、本来の国政のとかあるいは地方もそうですけど、日本の国の政治のあり方としてこういう形がいいのかどうかということ、原則論だったらどうですか。 
(答)両方あると思うんですね。つまり、例えば私は任期が4年と決まってます。これは4年と決まっているので、行政組織、職員のメンバーも私もスケジュール感を持って物事を進めていこうということができるという意味で、大変利点があると思ってます。その節目節目で民意を問うということですから、それは我々非常に良い制度だというふうに思ってます。今の国会議員、衆議院に照らしていけば、やっぱりそれは任期がしっかりしていて、固定されているということにおけるメリットも極めて大きいとは思いますけれども、先ほど申し上げたように、前の選挙で問うてなかった新たな事情変更や、最新の民意をくみ上げたうえでの政権運営をやっていきたいということであるならば、否定されるものではないと思いますけどね。なので任期が固定されているということのメリットは極めて大きいと思います。 
 
(質)要するに5兆円のうちの使い道が2兆円ばかりは教育無償化であるとか、その辺に使うから、それは変更路線で国民に信を問うべき課題であるというふうに知事はお考えなんですか。 
(答)税の使途の変更というのは問うべきことというか、税というのはやっぱり政治そのものでもありますので、問うべきかというとこまでいくかどうか分からないですが、問うに値するものの1つであるとは思います。それから北朝鮮については、北朝鮮について対話と圧力とずっと言ってきた中で、状況変更で圧力を強めなければならないというのは、これは明らかに路線変更ですから、外交安全保障という政治の根幹について問うというのは価値があることだと思います。憲法をどういうふうな形でマニフェストに書かれるか分かりませんが、9条に自衛隊を追加していきたいということであれば、そういう問い方って今まで自由民主党はされてないと思いますから、それは問うべきことだと思います。それがこのタイミングで問うべきことなのかどうかというのは、議論の余地はあると思います。
 
(質)たぶん水掛け論になるんであれですけど、例えば県政において税の使い道が変わりますと言ってですよ、いちいちそれをまあ県議会ぐらいには提示するだろうけど、場合によっては知事辞職して自ら知事選をもう1回やるというふうなとこまで問うような話じゃなくて、本来は裁量権の中じゃないですか、普通に考えれば。少なくとも任期4年与えているわけだから、その中で判断して次のその任期満了の時の任期満了に伴う選挙の時に判断がでるわけで、あえてそれを解散権という解散を使ってやる必要があるのかという、お子ちゃま内閣じゃないので、という考えというか意見はどうですか。 
(答)県議会における税の使途の変更というような範囲とですよ、消費税というような我々の地方行政にも関わる、また民間企業の事業、それから国民お一人おひとりに関わる極めて範囲の広いことでありますから、それは同じ議論はできないと思いますけどね。確かに例えばうちがこれから検証委員会やって森と緑の県民税の使途の変更をする時に、僕が辞職してやるかといったらしませんけどね。それはもちろん県議会にお示しして議論はしていただきますけど。それは若干、県議会、県とは同じ土俵では語れないかなと思いますけどね。
 
(質)あとこのままの流れだとちょっと誤解を生むんで、若干詳細に言いますけど、小池さんところのお知り合いの方の結婚式を知事が司会された時に、知事が司会されて着替えられてて、その下着姿を小池百合子さんが見られて、それを知事が衆院選出られた時の資金パーティの時におっしゃったじゃないですか。たぶん奥さんより私のほうが鈴木さんの下着姿を見たの早かったって、おっしゃってるそういう小池さんなんですけど、今回の件とかについて、小池さんの考え方とか含めて、何か知事で考えられることがありますか。 
(答)より正確に申し上げれば、私の小学校の塾、中学、高校、浪人、大学の友人の結婚式において、司会ではなくて余興をやってですね、余興、SMAPのらいおんハートにのせてちょっと芸をやったんですけども、余興をやった時の主賓が小池知事でありまして、昔、兵庫県を選挙区とされてましたので、その時に知り合ったのが一番最初であるというのが事実です。そういうのをご縁に、私が衆議院選挙に出る時に一番最初に応援弁士として後援会活動において来ていただいたのも小池知事でありました。そういう中でそういう意味では10年以上、そんな濃密なやり取りはさせていただいておりませんけれども、知事選の時にも応援を来ていただきましたので、1回目の時ですね。そういうことで報道ベースで、今回のことは一切何の連絡もありませんので何も聞いてませんから、あくまで報道ベースとかでしかないですけども、ご自身の思うところで今後のことを考えた時に、早い仕掛けのほうがいいんじゃないかというふうに思われたのかなと、ご自身の年齢やこのあと続く様々なイベントとかそういうのとかを見た時に、このタイミングで仕掛けるのがいいんじゃないかなというのを、機を見るに敏な小池知事がご判断されたんじゃないかなと。政策の中身とかちょっと僕あんまり詳しく見てないんでよく分かんないですけど、タイミングはそういうふうにご判断されたのかなと思いますけどね。
 
(質)都民じゃないんで都知事がやられたことっていうのは、こんな地方にいてよく分かんないですけど、ただしあんまり政策的な成果は残されないまま、築地にしたって両論併記でどっちかがあいまいのまま終わって行ったじゃないですか。でも政治家としての、特に選挙絡みのことについての今回のその立ち振る舞いを考えると、やっぱりそれなりの政治勘は優れているっていう感じがあるんですけど、知事はその辺の政治家としての小池さんの評価みたいなものは何かお持ちですか。
(答)そういう意味ではタイミングを計ったりとか、空気感を作ったりとか、そういうことをされることにおいては極めて秀逸な、全然自分とは次元の違う、そういう政治家だなというふうな印象を持ってますけどね。そういう空気感っていうのはやっぱり、タイミングと言葉みたいなので作っていくことが多いので、そういうのが巧みな政治家だなとは思いますけどね。政策のこととかはあんまり深く突っ込んで議論したことがあまりないので、だからって政策が何か欠けてるっていうことではないですけど、そういうところが極めて優れていると思います。
 
(質)知事の政界、千代田とか永田町のアンテナの中で、今回希望の党中心で民進党がある程度すり寄るとかいうふうなことは事前には読まれてましたか。
(答)いや、読んでなかったですね。こういう形になるというのは私も、昨日それこそいろんなとこからお聞きしたという状況ですので、全然私はこういうふうになるとは思ってませんでしたけどね。
 
(質)それは知事としての感想はどうですか。想定外であるとか、あるいは全然次元が違うとか、びっくりしたとか。
(答)希望の党に民進党が合流することについでですか。
 
(質)結局最初は希望の党が東京であるとか首都圏で50からぐらいで2桁行かないぐらいの候補者だったっていう話だけど、民進党がこれすり寄ることによって全国全部出せるじゃないですか。ということは小池さんも言ってましたけど、3桁候補者出せますよね。そうなると政権交代の可能性もあるじゃないですか。そこまで至りそうな感じをどういうふうに思われてますか。
(答)どうですかね。この段階では読みにくいですね。さっきも記者のご質問に答えたように、いわゆる無党派という人たちがどう見るかですよね。いろんな報道などの声などを聞いても、何をやる党かまだ分からないですねっていう冷静な声とかも結構まだありますから、どっちに振れるかまだ分からないですね。ここはほんと分からないですね。どう振れるか、結構最後、最後の最後まで情勢が読みにくい選挙であるのは間違いないことですけどね。
 
(質)結果はどうでもいいんですけど、要は2桁しか出せなかったかもしれないところが、3桁も候補者出せるっていうこと自身が1つサプライズだと思うんですけど、その辺の驚きは持っておられるんですか。
(答)それはもうそうですね。3桁っていうことの数字のボリュームもさることながら、例えば希望の塾とか若狭さんの塾とか、そこの人を数だけペッペッペッペって当てはめることで3桁っていうのを仮に同様に確保できてたかもしれませんけど、そこに現職議員で一定のこれまで選挙を経て、当選をし、支持していただく後援会や団体をお持ちの方の割合が質的に増えた形で3桁っていうので臨むっていうことについては、それはやっぱり全然、塾で今まで政治やったことない人を貼り付けるのとは、格段にパワーが違うと思いますから、そこはやっぱりすごいなとは思いましたけどね。量的なこともそうですけど、そっちの質的な転換というんですか。それがこれからどういう政策訴えかけるかによりますけど、そこはその転換を図られたっていう、そういうのをグリップしたっていうのはすごいことだなとは思いますね。
 
(質)そこの一連の動きが、逆に言ったら安倍さんとか菅さんとか、それとか二階さんの読みがちょっと浅かったかなというふうな感じはしない?
(答)それは、分からないですよ、もしかしたら読んでたかもしれないので、そこは彼らに確認したことないですから、そこは総理や長官や幹事長の読みが甘かったということの評価を下すまでの情報は無いですね。
 
(質)逆に別に今日解散しなきゃいいですよね。という手もありますよね。
(答)何か僕もそういう声聞きましたけどね。声っていうか、あるいろんなメディアの人たちとか政治評論家の人と話した時、サプライズで解散せえへんかったらおもろいな、っていう話も。
 
(質)1年半は維持できますよね。
(答)でもさっき閣議決定しちゃいましたけどね。そういうのもまた奇襲に奇襲で返してみたいな感じやなっていうのを冗談で話したのはありましたけど。
 
(質)二足のわらじ、ずっと前知事は福井の西川さんが参議院議席は都道府県知事は持ってもっていうふうなことを提案されたりとかしてて、それをお伺いした時に知事は、そんなに知事職の、あるいは国政の仕事も甘いもんじゃないっていう二足のわらじ否定論でずっと来られたじゃないですか。それからいくと今回小池さんの対応っていうのも、さっきおっしゃいましたけど、やはり否定的なんですか。 
(答)僕は凡人なのでできないということですけども、例えば政党の代表と知事っていうのと、国会議員と知事っていうのとまた違うと思うんですよね。政党の代表と知事っていうのは今、例えば松井知事とか橋下徹さんとかやっておられたんで、一定の、それでも公務のキャンセルとかいろいろあると思いますけど、ロールモデルみたいなのあるかもしれませんけれども、今、国会議員と知事というのは制度上認められていませんし、だけどそれが兼務が認められているドイツとかフランスとかは国会の委員会の出席が代理でもいいとか、事前の調整を、例えばうちでいうと西城部長が霞が関の人と調整してもいいとか、そういうルールにドイツとかフランスなっているので、今の国会制度とか地方自治制度においてはそもそも認められていませんけど、難しいと思いますね。あと維新の会の、大阪維新とか日本維新の会のボリュームと、今回どれだけ当選されるか分かりませんけれども、そのボリュームと、あるいは、政策的ウイングの広さとそういうのでもやっぱりマネージの仕方変わってくると思いますし、両立されるのは難しい部分が課題が大きいのではないかなと思いますね。少なくとも僕はできない。
 
(質)代理含めて制度が変われば、それはそれで、それについては賛成ってことですか。
(答)基本的にはどうでしょうか。相反する課題もありますから、全くその制度が変わって負担がOKになったから必ずしも兼務がいいというところまでは思わないですけどね。やっぱり例えば臨時財政対策債の話とかでも、全然国と地方ではもう相容れないガチンコ勝負になってますし、そういうので同じ人が違う顔で言うっていうのはすごい難しいと思いますけど、逆に地方の首長として国で地方の首長の意見を言うことであれば、それは可能かもそれませんけどね。制度的負担だけではなく、あとは一概には言えませんけど、それによって地方分権っていうのがちゃんと進むかどうかっていうのも大きいと思いますけどね。フランスとかドイツのように本来的に、フランスはそうでもないかもしれないけど、分権がしっかり議論されて、日本より進んでいそうな国においてはそういうのは成り立つのかもしれませんけどね。
 
○県有施設売却の検討
(質)この前の政策協議か予算調製方針のあの会議の中で、県有施設が660あって、これは県警の施設も含めて、それの売却であるとか、そういうのを含めて検討するとおっしゃってましたけど、知事公舎について何かお考えありますか。
(答)知事公舎についても例外じゃないと思ってますけどね。まだ議論はしないといけないと思ってますけどね。
 
(質)それは売却とかも含めて?
(答)どうだろうな、過去にも検討したことあるんですけど、僕が知事になってからも。僕は売却してもいいんじゃないのって話はしたんですけど、あそこ第一種低層住宅なんでなかなか売れにくいっていうのとか、隣が国家公務員公舎で検事正とか警察がいるんで、そういうのは避けてほしいという声も実は国側からもあったりしたんで、なかなか簡単ではないんですよね。いろんな議論はしていかないといけないと思います。その分うち家賃上げたりいろいろしましたんでね。
 
(質)石原さんが都知事の時に知事公舎を貸し出しっていうのを言われたじゃないですか。じゃあそういう貸し出しも逆に言ったら難しいですか。
(答)もうちょい丁寧に議論しないといけないと思いますけど、その時はやはりそういう第三者的なというか何かちょっと難しい感じではありましたけどね。でも議論の外ではないと思いますけどね。
 
○Jアラートの誤報
(質)この前四日市市でJアラートの誤報があって、一部報道は菰野町が誤報って記事打ってましたけど、菰野町は聞いたら全然関係無くて、要は四日市市が訓練でやったやつがそのまま地元のFMラジオか何かの回線切ってなくて、Jアラートが鳴って伝えたから、それが自動的にミサイルが北朝鮮から発射される、着弾するっていう、それが災害ラジオ使ってる菰野町全域に流れて、結局菰野町のほうがどっちかっていうとあたふたしたっていう話があるんですけど、これについて県として何か四日市市と話されているんですか。
(答)いや、無いですね。少なくとも私が知るレベルでは無いですね。もしかしたら情報確認、もしかしたらって言うか、事情の確認ということで事務的なやりとりはしたと思いますけど、どういうことだったかというような。僕自身が何か市長とやりとりしたとかそういうのは無いですね。
 
(質)そのJアラートを四日市市が出したやつのミサイル着弾うんぬんっていうそれのことは知事はご存じですか。
(答)もちろんです。そういう報告も受けました、こういう事実があったという。
 
(質)全市町に何らかの、特にJアラートが入ってくる中核市みたいな、そういうとこへの通達みたいなのも無いですか。
(答)僕からですか。
 
(質)注意喚起というか県として。
(答)その直前に注意喚起もしてたのもありますので、事務的に再度徹底はしてもらいましたけども、僕からあらためてっていうことは考えてなかったですけどね。ちょうど点検してくれっていう通知を出してた中で、点検を進めている時だったかな、そういう状況だったと思いますので。
 
(質)逆に点検してくれって言ったから四日市市は点検してみて試しにやったら失敗したっていう話ですか。 
(答)そういう事実関係だったかちょっと忘れましたけど、点検してくれって言っていたちょうど北海道とかでJアラート鳴らなかったんで、僕は全国知事会の委員長として全国の自治体と、それから三重県知事として県内の自治体の皆さんにお願いをしたタイミングではありましたけどね。
 
(質)逆に学テと同じで点検しろって言って点検したとこがまたミスったと。
(答)そうですけどね、そういう部分もあるかもしれませんけど。あらためてそこでもう一回全県に何か点検してくれっていうようなことはしてないですけどね。
 
 
 
                                     了

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