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知事定例記者会見

知事定例会見録

平成13年5月10日
      於 部長会議室

1.発表項目

  • 知事の訪米について
  • 三重県市町村合併支援本部の設置について
  • 環境経営トップセミナーの開催について

(知事)おはようございます。それでは私から3点発表させていただきます。まず訪米でございますが、4月28日から5月6日にかけまして、アメリカ合衆国へ出張し、ニューヨーク州及びオハイオ州の情報通信関連企業2社への企業誘致セールスを実施するとともに、本県が推進している志摩サイバーベース・プロジェクトに関するセミナーを開催し、プロジェクトをPRしました。また、データセンター等の調査を行うとともに、既に芸濃町に立地済みのキャボット・マイクロエレクトロニクス・コーポレーションへの表敬訪問も併せて行いました。ニューヨーク州内の企業については、4月29日午後、当該企業関係者と事業展開等について意見交換を行いました。さらに、翌30日には、当該企業の研究所、関連施設の視察を行うとともに、カンパニーの社長らトップに本県のプレゼンテーションを行うなど、誘致活動を実施しました。その結果、企業立地に対する三重県の優位性、例えば日本の真ん中であるとか、3つのバレー構想、シリコン・クリスタル・パールバレー構想、あるいはインセンティブ、三重県がいろいろ用意している優位な施策について関心を得ていただくとともに、企業の事業展開の展望について情報を得ました。しかし、展開時期・分野については、現在のアメリカ、アジア、日本の経済状況から確定しない旨の話もございまして、引き続き情報収集を行うなど、本県への立地実現に努めたいと考えております。5月1日には、イリノイ州シカゴ市に隣接するオーロラ市にあるキャボット・マイクロエレクトロニクス・コーポレーションを訪問し、社長ら経営トップと面談し、日頃の企業活動への御礼を申し上げるとともに、今後の事業展開についての意見交換を行いました。5月2日午後には、オハイオ州に移動し3社目の企業幹部と意見交換をしました。翌3日には、当該企業の工場視察を行うとともに、社長らトップに本県のプレゼンテーションを行うなど、誘致活動を実施しました。次にサイバーベース・プロジェクトの方でございますが、5月2日に、サイバーベース・プロジェクトセミナーを開催し、シカゴ在住のIT関連企業31社、35人の参加をいただきました。セミナーでは、まず米国商務省の Ms.Feltonさんから、日本の情報産業の現状等についてお話をいただいた後、本県職員から、志摩サイバーベース・プロジェクトの内容をプレゼンテーションいたしました。県内のCATVネットワークによるブロードバンドの大規模なビジネスマーケットが出現することなどを説明し、ワンストップサービス、CATVネットワークなど、本県が、米国企業の日本進出に対する重要な窓口となり得ることを印象付けられたと思います。その後、サイバーウェイブジャパンの水居代表取締役から企業概要を説明いたしました。セミナー全体を通して参加企業にはプロジェクトの概要を理解いただき、プロジェクト及びCWJ、サイバーウェイブジャパンですが、CWJの事業内容や、三重県への企業立地に関することなど、具体的な質問が数多く出されました。また、セミナー終了後もロビー等でコミュニケーションが続き、参加企業からのプレゼンテーションの資料の送付要望が寄せられ、セミナーの目的を達せられたものと感じております。次にIT関連企業視察でございますが、5月4日には、ニューヨークのテレハウスアメリカ社とIBM本社を訪ねました。テレハウス本社では、アメリカの先進的なデータセンターを視察しました。同社のデータセンターはIXの機能も有しており、ISP、インターネット・サービス・プロバイダに接続サービスを提供するとともに、銀行などの主要なサーバをハウジングしています。会社設立後は赤字が続いたものの、インターネットの爆発的な普及とともに徐々にニーズが高まり、黒字となったそうでございます。セキュリティとして、電源系統の2重化や非常用発電機の設置はもちろんのこと、内部は写真撮影も禁止されるとともに、建物の構造も誰がどの部屋に入室したのかを分かりにくくするために、通路が湾曲した構造となっておりました。また、IPv6へも積極的に取り組んでおり、西海岸から海底光ケーブルで三重県と接続されるので、大規模な情報家電実験なども可能だと言えます。ビッグブルーという、これは米国での優良株式のブルーチップ、会社のロゴの色などからブルーチップと呼ばれるIBMも、1993年には赤字に転落した時期がありました。このときに、ルイス・ガースナー氏が会長兼最高経営責任者・CEOに就任し、戦略的な事業展開を始めたことにより、見事に黒字企業に転換しました。具体的な現場で課題が発生したらトップ直属の組織に速やかに情報を伝達し、その内容を分析するとともに現場に指示することを繰り返し、トップが常に最新の現状認識を行うとともに、それに基づく速やかかつ的確な事業展開を図ることを実現しました。現状認識及び将来に向けての事業展開方法については、県行政としても見習うべきものが多分にあると思います。以上今回の訪米が実を結ぶよう、引き続きサイバーベース・プロジェクトを推進するとともに、積極的な誘致活動を行い、本県への立地の実現に努めたいと考えております。
次に三重県市町村合併支援本部の設置について申し上げます。市町村合併を県の各部局・関係機関が一体となって支援するため、本日、三重県市町村合併支援本部を設置しました。市町村合併の問題は、国・地方を通じての今日的な緊急の課題となっており、市町村や地域住民のみなさんが、主体的に議論していくことが必要になっていることから、県といたしましても、地域住民のみなさんに市町村合併について大いに関心を持っていただき、真剣に議論していただけるよう気運を醸成し、地域の主体的な取組に対しできる限りの支援を行っていきたいと考えています。市町村合併は、あらゆる行政分野にわたる事項を検討していかなければならない課題であり、県としても全庁的な支援ができる体制を整備する必要があることから、市町村合併支援本部を設置したところでございます。さらに、各地域の実情に応じた支援を行っていく必要があることから、本日の支援本部会議におきまして、各県民局ごとにも地方本部を設置する方針を決定いたしました。このような体制のもとで、既に合併協議会が設置されている地域や合併に向けての気運が盛り上がっている地域など積極的に市町村合併に取り組んでいただく地域につきましては、啓発事業の重点的な実施や合併協議会への技術的、財政的支援などを行うため、合併重点支援地域として指定していきたいと考えております。
次に環境経営トップセミナーの開催についてご説明を申し上げます。21世紀を環境の世紀とするためには、環境と経済を同軸に捉えて、企業経営と環境が共生する持続的発展が可能な循環型社会の創造を目指していく必要があり、21世紀の環境経営をテーマとして企業に環境効率性の高い経営の普及を図るとともに、三重県の環境先進県づくりを一緒に考えていただきたいと思います。セミナーは、平成13年5月27日 日曜日にMIE・みんなで創る環境フェア2001の行事として開催するもので、伊勢市の三重県営サンアリーナ・レセプションルームで14時から16時までの2時間開催します。環境経営トップセミナーの一般募集についてお話を、ご説明しますが、セミナーの対象は、企業環境ネットワーク・みえの事業として開催しますが、広く県内の皆さんにとって、環境経営についての研鑚の場としたいので、一般募集も行います。会場の都合もあり、一般募集の方は70名を予定をいたしておりますが、申し込みは事務局あて、E- mail 又はFAXとなっています。次に企業環境ネットワークについてでございますが、企業環境ネットワーク・みえは、ISO14001の認証取得企業や、環境問題に熱心に取り組む企業が業種の枠を越えて、ネットワークを形成し、企業間や行政との連携によって循環型社会の構築を目指すため、昨年11月27日に設立された、三重県内に事務所を有する企業のネットワークでございます。平成13年3月末で153社の企業が参画をしていただいております。次にセミナーの開催内容でございますが、セミナーの内容については、コーディネーターとしてNHK解説委員の松尾正洋さんを迎え、パネリストとして本田技研工業株式会社の環境担当役員代表取締役の萩野道義さん、株式会社グッドバンカー代表取締役社長の筑紫みずえさんに私が加わりパネルディスカッション方式で行います。是非、環境への負荷の少ない循環型社会を形成する環境経営のあり方を考察する本セミナーへの参加をお待ちをいたしております。
発表項目にはございませんが昨日と一昨日、三重県・奈良県・和歌山県、三県の知事会議を行いまして、参詣道の、世界遺産登録に向けて努力していこうという推進会議を開き、和歌山の木村知事を会長に、奈良県と三重県の知事が副会長に就任しまして、それぞれ実務的に話を進めていきながら、早期に遺産登録されるようになお努力をしていこうということを決定したところでございます。私からは以上でございます。


2.質疑応答
(質)先日断念されました紀南交流拠点整備事業、PFI方式、その代案を求める声が地元を含めてかなり強いようですが、それについて知事はどういうふうにお考えなのか、それをお聞かせください。
(答)今度13日に推進協議会におじゃまをして、皆さんに断念に至った事情をご説明を申し上げて、ご理解をいただければと思っております。それで、今後東紀州全体をどうするかということについては、今までの思いとお話は、やはりあそこは過疎高齢化が進んでおるところでございますので、力を入れていきたいと、こう考えておりますので地域の皆さんや議会の皆さんともよくご相談申しあげて、今後の対応を考えていきたいと。

(質)過疎ということで、逆に過疎を前向きに考えるということで、この前知事がおっしゃっていましたが、健康長寿の件でいろいろされているということなんですけれども、現在の取組みのほどは。
(答)
健康長寿の方ですね。だいぶ進んできていると思います。それでこれも、東紀州の元気の出る素と考えて取り組んできているところでございますので、ちょっと個別詳細については担当部によくお聞きをいただきたいと思いますが、だいたい当初目論んだと言いますか、計画した程度は進んでいるというふうには思います。

(質)先日開かれた議会運営委員会で委員の皆さんから本会議でもこのことについて説明するべきではないかということを副知事に要望されたんですけれども、そのご報告は受けられていますか。
(答)ええ、受けてます。

(質)どうされましょう。
(答)まあ若干ふれるんでしょうな。

(質)所信表明の時点で。
(答)どうなるか。まあ頭で申しあげるんだと思います。

(質)ついでに、特別秘書のことも議会で正式に報告を受けたいという意見があったんですけれども、そのことについて。
(答)それも報告受けましたけれども、代表者会議で説明するんだと思いますよ。

(質)知事が行かれて。
(答)に、なるんでしょうね。

(質)地元県議が、金山パイロットのみかん農家が肥料を最近、ここしばらく与えていないと、などと言う話を出してましたが、それに関する補償問題みたいなのは出るんですか。
(答)さあ、どうでしょう。

(質)必要あると思いますか。
(答)今からいっぺんいろんな話をまとめていかなあかんと思うんですよ。

(質)それも一つ考えなきゃいけないことですか。
(答)そんなお話が出たということは聞きましたから、いろんなことを、全体いろんなことを考えながらやってかないかんと思う。

(質)グランドデザインでいいんですけど、例えば熊野少年自然の家なんかをどうするかとか。
(答)それも今後の課題で。

(質)入浴施設なんかは。
(答)も、含めて。

(質)なかなか、これまでも部長もこの間説明にいかれましたし、現地の方に、何か今度知事が行かれる時にまた新しく現地の人たちが期待できるような話というのはできるんでしょうか。
(答)どうなんですかね、行ってお話をしてからじゃないと判断できないと思いますが、誠心誠意と言いますか、お話をしていきたいと思います。

(質)昨日のその半島会議もそうなんですけど、世界遺産登録が16年6月で、それで箔がつく、ブランドがつきますね、そのことと、PFIは断念したけども、だけれども望みなきにしもあらずというような考え。世界遺産登録でブランド名ついて、活性化に向けてというようなビジョンはお持ちですか。
(答)当然、世界遺産は頭の中に入っておりましたから、今後の一つの重要なコアとして考えていくことは当然だと思いますね。

(質)先程知事の方からご報告いただきました訪米の件なんですが、聞いていると、具体的にこういう成果があったというのが、ちょっと分かりにくいんですけれども、その辺もう少し詳しく説明いただけますでしょうか。
(答)具体的成果ないんです。やっぱり挨拶に行くということが一つと、さまざまな点で確実に契約の調印に行くとか、そういう意味ではなかったもんですから、いろんなご説明を申し上げたり、或いはお互いの話をしてどういうことができるとか、できますかとか、そちらのご希望はどういうことですかとか、というような話をして、それなりに僕は意義はあったと思いますが、今みなさんの前で残念ながら、はいこれ調印してきましたとかいうのはございません。

(質)一番、その希望というか、こういうところを期待するという部分では何が一番求められているとお感じになられましたでしょうか。
(答)いろんな見方があると思いますが、例えば、国全体でいくと人件費が安くとか、全体的なところが東南アジアと比べると高すぎますわなという、なんかの話の中で、個別・具体的に水じゃないでしょうか。水は安定供給できますかというような部分が非常に大きな要素になってました。大きな、人件費が高すぎるとか、そういうことはあったとしても、三重県的に言えば水需要なんかはかなり話になりましたね。

(質)例えば安定供給という話になった場合、具体的には知事としてどんなことをお考えになられてますか。
(答)できるんじゃないですか、三重県は。大部分。

(質)具体的にどういう形で対応されるということですか。
(答)今ある水のインフラの中で対応させていただく。

(質)首都機能移転問題で、伊賀に水ないというときに、長良川河口堰、鈴鹿を越えさせようという話があったんですけど、そのことも考えられてますか。
(答)今度のアメリカ行きと別にね。それは頭の中にありますね。

(質)長良川を鈴鹿越えさせてと。
(答)
そう、それも考えの一つにあります。

(質)夢物語ではないと。
(答)それは現場的な対応をしようと思えば、そういうことは大きなウエイトを占めると思います。

(質)全般論ですけれども、知事が考えてられる三重県内でのIT戦略があったとして、アメリカ行って、目からうろこみたいな、もしくは考え変えさせられたようなことはありましたか。
(答)まず、こういった形でプレゼンテーションするとか、県が行きまして、企業立地をするとかサイバーベースプロジェクトの説明をするということは、ある種向こうではなかったことで、驚かれたというようなことはあります。さらに県の職員がそれぞれの立場立場で、英語でプレゼンテーションを、3人が3様にそれぞれの部署の責任を持って、こういう形でプレゼンテーションをして、例えば、サイーバーベースプロジェクトなんかは、30社を超える現地の皆さん方と、プレゼンテーションをする前と後のミーティングなんかで、それぞれ突っ込んだ話ができたというようなことは必要なことだなと思います。もう一つは、やっぱりアメリカからアジアに来るときに、先程申し上げた人件費とか土地代とかさまざまなものが高いですわね。だから、ついついそれは日本は外れてしまう可能性があるというようなことになります。従って、目からうろこというか、ほとほと日本は、安い国家といいますか、可処分所得が上がるような国家にしていかないと、本当に世界の競争の中で負けちゃうなあということを強く思いました。そんな中で三重県のアドバンテージを一生懸命ご説明申し上げて、それなりに理解は深まったと思います。企業誘致は相対のものですから、こちらと向こうとの話が合わなきゃいけませんから、相手さんも相手さんでいろいろと調べられたり、日本だけじゃなしに他の国との比較、或いは日本の国の中の他県との比較というようなことで、いろいろお考えいただいておると思うんですが、私はおじゃまして随分話が深まったと思います。従って、おじゃましてきたことは、それはそれで意義深いものであったと。ただ、その場で調印とか、そういうことで今回は行ってないものですから、ぜひ今後、三重県にご進出いただきたいと、我々はこんな政策を考えてますとか、こういうことやってますとか、そんなことを一生懸命申し上げてきて、理解を得ることはできたと。そして、向こうへ行っていろんなお世話になった方とか、そういう人脈もできつつありますから、これから定期的になるか不定期になるかは別にして、こういった活動は必要なことだなと、これからローカルガバメントも必要だなということは思わしていただきました。

(質)サイバーベースプロジェクトの優位性というのは、再確認されましたか。
(答)しましたね。日本のゲートウェイとして、アメリカから2本上がってきますし、そこで東南アジアへ行く2本もありますし、オーストラリアも1本ありますから、そういったことについては説明ができましたから、今後、例えばテレハウスなんかも、いろいろデータセンターなんかも見せていただいた中で説明したときに、これは三重県とも組めるような要素はありますねというような話し合いはしてきました。

(質)高知の深層水のように、ぽこっとどこかに取られるとか。
(答)そういうこともあるでしょう。それは、そういうことを恐れて、今ものすごく新規の事業は多いですし、今やったことが3日経ってだめになったという場合もいっぱいあると思うんですね。だから、それをどう取るかの問題であって。全くそれじゃあ何も手出ししないという理論になるのか。慎重にやらなきゃいけませんが。そういったもんじゃないんでしょうか。そういう意味では、失敗も重ねていかないと、それを肥やしにしながらもということも、ある程度は、そりゃあ最小限に収めなきゃいけませんが、考えていかなきゃいけないんだろうと。

(質)3人が3様に英語で説明されたというのは。3人というのはどなたですか。
(答)サイバーベースプロジェクトは藤川です。あとは企業立地課の加藤君というのと、山川君というのです。

(質)向こうから、三重県に来てみましょうと、現地を見てみたいというような形で、具体的な成果というんでしょうけれども、そういったものっていうのはなかったんでしょうか。
(答)そりゃあありますよ、多々。もう既に来てるとこもありますしね。

(質)それは訪米をきっかけにそういう成果がでてきたという意味で。
(答)それもありますね。

(質)例えばどこの会社が、いつ頃。
(答)だから、今言っちゃうと国内競争なんかでね、だからお許しくださいということを申し上げたんです。

(質)視察に来る。数社。
(答)例えば、サイバーベースプロジェクトなら31社でしたっけ、みえて、全体的な説明をしましたからね。その中では、三重県に来たときにはぜひいっぺん寄りたいというような話はございました。さらに、私どもがおじゃましてきた企業の中で、企業立地の方も三重県に来たときにはぜひおじゃましたいというお話もいただきました。

(質)三重県に来たときはっていうのは。
(答)日本へ来たときは。

(質)
日本へ来たときはっていうのは、具体的にこの夏にも訪れたいという話に。
(答)あるんじゃないでしょうか。夏とかそうやって限定されるとちょっとつらいですけどね。

(質)それはセミナーに参加した企業の話ですか、それとも。
(答)分けた話です。セミナーに参加した31社の中では、また三重県に来たときにはぜひ、自分とこもこういう計画を持ってるとか、IT産業関係のみなさんですから、やりたいと、そういうのは一つあったと。そしてもう一つ話を分けて、別に、企業立地で誘致企業へおじゃましたときにも、その人たちは、早い時期におじゃましたいとか、日本へ来たときはぜひ三重県もおじゃましたいとか、そういう話があったんです。分けるとそういう話に。

(質)お愛想じゃないんですか。
(答)かも分かりませんね。

(質)アメリカ人はお愛想を言うんですか。
(答)いや、どうでしょう。もっとビジネスライクだとは。

(質)じゃあ、確実な意志表示。
(答)いやいや、そうではないとは思いますが。期待はしてます、私どもは。

(質)知事がわざわざ2社ですか、絞って行かれたということは、それなりの成果が敢えて見込まれるから、忙しい日程をやりくりして行かれたと思うんですが。
(答)そりゃあそうですよ。

(質)そういう意味で、成果はどうだったんですか。
(答)だから、こちらの熱心さといいますか、或いはインセンティブはこういう政策を持ってますとかいうのは熱心に聞いてくれましたしね。だから、競争ですから一概にこれ言えないんですよね。例えば、私なんかよくみんなが話を付けてきて、調印式に行って、はい発表という訪問の仕方もあると思いますが、今回はそうじゃなかったんですよ。私自身が行って一生懸命説明をして、何かご意見あったらおっしゃってくださいと、私どもで対応しますとか、こういうことの意見交換といいますか、或いは私どもはお願いに行ってるわけですから、そういう話し合いは随分深まったと思ってます。

(質)ただそれぐらいだったら担当者レベルでもできる話ではないんですか。
(答)そうですか。担当者じゃなしに知事自らが行って、向こうの社長が出てきて話し合いするという、そういったトップセールスといいますか、それもありじゃないんでしょうか。そういう意味で今はずっと環境整備をしてきて、そのうち知事ぜひお願い行ってくださいと、じゃあ行こうかと、こういう感じでいっておるわけです。

(質)それは何かしら言質を引き出したというふうに考えてよろしいんでしょうか。
(答)いやいや、そこまではまだ、なかなかいけないですね。相手もそりゃあやっぱりいろいろ精査されてると思いますし。だけども意見交換で意志の疎通が図られたことは事実だと思います。そういうふうに捉えていただきたいんです。だから、みんなが決めてきた後、知事が行ってぼんと調印ということではないわけで、だから、草の根かき分けて知事がトップセールスに行ったというふうに捉えていただいた方が正しいというか、そういう形でおじゃましてきたということです。

(質)2社は既に日本に進出してるんですか。子会社なりなんなり、進出している実績はあるんですか。全く日本には進出してないんですか。
(答)いやいや、そりゃあありますね。

(質)既に進出してて、共に情報産業関連メーカーなんですか。
(答)そうです。

(質)アメリカの企業は三重県に国際海底ケーブル、6システムが上がることについてどのように評価しているんですか。
(答)さっきも彼が言ったように分けていただかないかんのですが、今、三つというのは、むしろ、シリコンバレーと、クリスタルバレー構想の中のより具体的な経由地なんですよ。それで、もう一つの方のシカゴでやったプレゼンテーションはサイバーベースプロジェクトで三重県はこういう考え方を持ち、こういうインフラ整備をし、CATV網によってブロードバンドが出来ますと、そして地域エリアで、限られた中では非常に集積された顧客がおりますから存分にお使い下さいと、こういうプレゼンテーションと、二つに分けてやったんです。

(質)要するに、国際海底ケーブルが6システム上がるということがサーバーベースの最大のセールスポイントであるわけですよね。
(答)そうです。

(質)そのことについて、アメリカの企業がどのような反応を示したのかということですけれども。
(答)まず6本上がるわけですよね。それで、これはおもしろいねというのが一つと、私どもがセンター・オブ・ジャパンという言葉を使って、日本列島の真ん中でございますから、ここへ上がってくれれば、非常にうまく日本のどこへ行くのも行きますよというようなことの認識を深めてくれたということです。それぞれコンテンツを持たれた企業もありますので、これは個々具体的に、じゃ話し合いに入りましょうというような、話し合いをしていきたいですね、とかいうような話は、何社か担当者レベルでそれぞれございました。こういうことです。

(質)志摩に上がることがどういう点でおもしろいねというふうに、どういう意味でおもしろいというふうに言っているんですか。
(答)どういう意味というか、6本全部が海底ケーブルが寄ってくるということ自体がすごいことですね、おもしろいことですねというか、ありますよね。それで、日本列島の真ん中ですからどちらへ振り分けするのも非常にいいですなという感じが一つありますと、いうことが彼らにとっては非常におもしろかったと。もう一つは、CATV網使ってブロードバンドが出来やすい地域だということにも興味を持ってくれましたから、今後いろんなことで、彼らが向こうで、自分たち、コンサルティングの会社の方もみえてましたから、いろんな話が、彼らがまとめて日本に持ってくる時には、日本のゲートウエイとしてこの志摩サイバーベースを使うことはできるなという、そういう認識をさすことは出来たというふうに思います。

(質)シリコンバレー。クリスタルバレー関連ではあるけど、シリコンバレー関連。
(答)もあります。

(質)向こうは、北川正恭知事のことはお知りになっていた、改革派の旗手。
(答)調べてはいましたね。

(質)他にざっとした感想はないですか、訪米。久しぶりの外遊ですが。
(答)やはり時差には弱いですね。行って、2、3日ずっと悩まされて、少し慣れたかなと思って帰ってきて、日本へ来て毎日朝早くというか夜遅く起きてますよ。

(質)2社のセールスのことに関してお聞きしたいんですけれども、行かれる前の予想どおりの成果だったのか、予想以下なのか、予想以上の成果だったのか、その三つで言えばどれに属しますか。
(答)予想以上じゃないでしょうか。知事が行くとなったら大体お膳立てが出来て、契約書を片手に持ってということじゃないんです、今回は。すごく競ってますから、だから、これはやっぱりトップセールスで是非というので、企業立地課は企業立地課でどんどん努力しているわけですわね。ここでもう一気にやってくれとかいうようなことで、私が行っている訳ですから。調印という格好いい場所を作れればそれはいいですけれど、それは最初から今回はないということで、三重県のアドバンテージをいかに売り込んでいくかという、そういうことの話し合いだったですから、そういう意味で認識を深めていただいたという成果はあったと、そういうことです。

(質)仮にアメリカの企業、どこか外国の企業が三重県に進出する場合に、既存の補助制度以外に何か特別に補助制度を作るようなことはお考えですか。
(答)今のところはありません。

(質)優秀なセールスマンはそっと懐から契約書を出してどうぞとやるんですけれど、それはなかったんですか。
(答)優秀でなかったんですね。

(質)売り込みだけはした。
(答)そうそう。

(質)この2社というのは日本に進出を考えていて、例えば三重とどこかにしようかなというぐらいのレベルの会社なんですか。
(答)にもなるでしょうし、アメリカの景気の動向もあるでしょう。のことも含め、あるいは日本以外もとか、限定されずに、どこへ出るかというようなことはお考えいただいているというニュアンスも掴んでいるから行っているわけですね。そういう感じ。国内競争と、国外とも他のアジアの地域との競争も合わせ持つという、そういうことなんです。

(質)アメリカの景気は不景気。
(答)いろんな方に、心配だったからお聞きしたんですが、表面的な話しかしてませんので、僕も興味あるところだったから出来るだけ心がけてお聞きしたんですが、やはり景気は落ち込んでいると思いますが、日本のような失われた10年という感覚ではないような気がしまして。例えば半導体製品は在庫調整的な意味合いも若干あるだろうし、あるいはITバブルの実質的な転換期にもなっているんだろうと、そう思います。今度は時間が本当になかったものですから、東へ行って西へは行けなかったんですよ。行きたかったんですけれどね。だけど、東の方が被害は少なかったというか、落ち込みはどっちかというと、西の新興ベンチャーの方が落ち込みが激しかったという、そういうとこはちょっと比較できなかって、東アメリカの方では、ニューヨークも人があふれていましたし、活気あるような感じはしましたから。確かに、落ち込みはありましたが、際限なくという、ちょっとそんな感じはしなかったです。ちょっとそういう感じだけですよ。

(質)今後もトップセールスはお続けになるということなんですか。
(答)行けるチャンスがあれば、いろんなことでやっていけたらなとは思います。

(質)岐阜が引いてきたのは何でしたっけ、IT関連で。
(答)岐阜は、どっかとの、大学でしたっけ。

(質)提携。
(答)提携。何だっけ。

(質)あっちは成功したのに。どうですか。
(答)向こうが成功してくれるのは大いに結構で。向こうと今度結びますから、ソフトピアと。そういう努力してますから、いいんじゃないでしょうか。

(質)今現在の政局といいましょうか、国の動きなんですが、支持率が小泉首相の、80%に上るような状況もあるわけでして、昨今の動きをご覧になっていて、知事が思われるところというのはどんなところか教えていただけますでしょうか。
(答)閉塞感が極まっていたんでしょうね。小泉総理になられて、様々な、脱派閥だとか、いろんなことをやられて支持が集まっていると思います。この際、そういったことを背景にいろんな問題点を解決、内閣がしていただければなと期待します。

(質)その期待といいますと、具体的にはどういったところを一番期待されますか。
(答)地方分権の話なんか少なくて、チャンスがあれば政府の方にもお願いしていこうと思いますが、やはりこの国の形をどう決めていくかという時に、集権官治の国家から分権自治へという流れを作ることが、新しい時代、新しい価値を創造していく一つの大きな切り口だと思いますから、そういったことです。あるいは、首都機能移転なんかも、一遍本格的に話を再度新内閣にはお話をしていきたいなと、そんな感じします。

(質)それにしてもちょっと高すぎやしませんか、80%というのは。率直にどんなふうに思われますか。
(答)すごく高いですね。だから、65が正しいのか、70が正しいのか、80が正しいのかちょっと想定できませんけれども、80前後といいますか、それを超えるというような場合は、やっぱり閉塞感がすごく溜まっていたんでしょうね、そんな感じします。

(質)昨日の質疑応答の中で、改革論は三重県の基本方針と似たような基本路線ですね。それを聞いておられてどうでした。後、その先にどうする、具体論でしょうけれど。
(答)だけど、総理もかなりのこと言われてて、言われた以上はかなりの成果上げないと、あれほどの高い支持率ですから、落ちていったらとか、いろいろお考えになられると思うんですね。だから、今後具体の詰めがなされていくんでしょう。なかなか難しい状況も生まれるか分かりませんが、前へ進んでいただけると思いますけれどね。

(質)ということで、参院選、自民党有利に流れていきましょうか。
(答)どうでしょうか。前よりは有利になるでしょう。

(質)それは総じて日本の政治にとっていいことでしょうか。
(答)どうぞ、ご自由にお書きをいただいて。小泉さんというのはあっけらかんとした人ですからね、どうなるのか。以上。

(質)失言が生まれる。
(答)あの人にとっては失言になるのかな、ならないのか。さっと超えちゃうかわかりませんしね。

(質)朝令暮改をどんどんする、あっけらかんとした人やから。
(答)もあるかわかりませんね。

(質)だから様子を見る必要がある。
(答)それは、政治なんかは、行政なんかも本当に毀誉褒貶、世の常ですから、それはいろんな対応されるんじゃないでしょうか。

(質)特別職秘書は、代表者会議でどういうこと説明されますか。
(答)どういうことというか、会見で申し上げたようなこと申し上げるだけの話しです。

(質)経緯説明。
(答)そうそう。

(質)新たな人材はお探しですか。
(答)いや、探しません。

(質)この条例そのものはどうされます。
(答)どうなるんでしょう。そのまま残るんじゃないでしょうか。

(質)新たな人材が出てきた時には、また適用して。
(答)私考えていませんけどね。

( 以 上 )

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
メールアドレス:koho@pref.mie.lg.jp

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