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知事定例記者会見

知事定例会見録

平成14年12月25日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目 

  • な  し

2.質疑応答
(質)来春の知事選のことですが、元県総務局長の村尾さんが来春の知事選に出馬の意向と報じられていますが、これに関しまして知事の方から何かありますでしょうか。
(答)私が11月25日に不出馬表明してから、10日ぐらい後ですかね、県の関係の方、県内の方から、多くの方に言われてちょっと戸惑っていますというような話を電話で頂きましてね、それで現在予算編成中だし、困ってますというような、そんな電話だったですね。その後またですね、20日前後になるんですかね、に、電話があって、多くの方から言われて心動かされるものがございますと、まあ、予算編成中ですから、この際、年内にでも環境省辞めて三重県の方にいっぱいいろんなことをお聞きして、出馬するかどうかを決めさせてもらいたいので、ご了解というかね、そんなことを考えましたと言うから、ああそう、という話でした。だいたいそんなとこです。

(質)知事の方から何か、アドバイス的なお話は。
(答)私も後継指名とかそんなことを不出馬の時考えていませんから、どうぞ選んで、県民の方でということですから、彼から電話あって、どうかということでは、いっぺんいろんな方に聞かれて、自分で肌身で感じてね、やっぱり判断されたらいかがでしょう、と、そんなことを言いました。

(質)知事の就任直後の総務局長ということで、知事の改革にはご尽力を尽くされた方だと思うんですけれども、知事から見て村尾氏はどういう方と見られますか。
(答)熱血漢ですからね、一所懸命仕事をやられたことは事実だと思います。県の行政なんかは総合力ですから、いろんな持ち場持ち場でですね、役割分担をしながら総合力でやっていきますから、まあ、彼が悪者になる場合も多かったしね、あるいは推進力になった場合もありますし、その中でよく頑張ってくれたと思います。

(質)来春以降に任せるにはふさわしい方だと思われますか。
(答)いや、それはコメントしません、県民の方が。まだ分かりませんしね、いろんな方に聞かれて判断されるんだと思います。

(質)いわゆる改革というものを知事と一緒にやってこられた時期もある方で、県議会なんかの動きも見てましても、そういった知事のこれまでの改革への取り組みを継承してやっていける方、発展させられる方というようなことでですね、名前が挙がってきたと思うんですね。その辺りについて、そういう人材だというふうに知事はお感じになっておられますでしょうか。
(答)私が後継指名しないというようなことからいけば、今私が予見を与えるような発言はなるべく差し控えさせてくれませんかねというのが、県民の方がそれぞれご判断いただくことですから、そういう声が挙がればそれはそれで県民の声ということでしょう、そう思います。

(質)まあそういう人はたくさんいると思うんですけれども、その中の一人としては考えられる。
(答)県民の方とかいろんな関係の方がよりよい相談されながら、何人か噂が挙がった人も私も仄聞してますが、そういう中からでしょうね、とか県民の方で選んでいただけたらと思います。

(質)日付だけ確認させてください。11月25日表明後の10日後ぐらいに最初の電話ですか。
(答)でしょうね。

(質)それから20日というのは、20日後ぐらい。
(答)あれがね、今日何日ですか
(答:総合企画局)25日です。
(答)25ですか、12月のね、20日前後。

(質)12月の20日という意味ですか。金曜日。
(答)だから11月25日に不出馬表明して、それから10日か1週間か10日後ぐらいには、ぐわっとこういったんですな、いろんな方らと、それで、いやこれ参りましたというような電話があったのと、12月の20日前後だったと思いますが。

(質)連休前の先週の金曜日ですね。
(答)金曜日かな、その頃に電話が来て、環境省を退官させていただくという話がありました。それで三重県のいろんな方に、個人的にというようなこと言ってましたかね、そういうので、いろんな方にいっぺん聞いてみたいという。

(質)一般論ですけど、会社辞めたらもうその気ですわね。
(答)
そんなこといろいろ僕に聞かんとあちらに。

(質)
前、高山市長選とかいうときに知事にご相談になったことあるんですよね。
(答)高山市長選。初耳です全く。

(質)ご本人が出られるとか出られないとか。
(答)高山で。

(質)高山市長選で。
(答)ほー。

(質)で、何か知事に相談云々とかいって。
(答)全くないでしょう。

(質)ない。
(答)ええ記憶にありません、全くないと思います、まずない。

(質)最初の電話で戸惑ってますというのは、村尾さんが県内の人から後継にどうかと言われて。
(答)そうそう、予算編成してて、まああれですから役所という所で、多分ですよ、いろんな方にこう聞かれたりすると本当にこう仕事がしにくくなってくるとか、なるでしょというそういう状況だと。

(質)これ県内の方というのは県庁の方なんですか。
(答)違う違う、いろんな方って言ってましたね。

(質)一般。
(答)そうだと思います。

(質)2回目の電話で県の人に、三重の方にいろいろお聞きするというのは、どういうことを村尾さんはお聞きするということなんでしょうか。
(答)どうぞ本人に聞いてあげてください。私もわからない、いろんな方にいっぺんあたって直接ね、聞くと言ったもんで、自分は公務員でしょ、だからいろんな方に言われて戸惑って、分からないというか、動けないというか、そうですね、だからそんなことから、もう辞めていろんな方に直接あたってということだと思います。

(質)26日に県内入りされる予定らしいんですけども、で、知事も向こうから問いかけあれば会われる余地は。
(答)ないでしょうね。

(質)ない。
(答)と思います。

(質)でもまあいろんな方の意見の一人として直接聞きたいと言えば、それはやぶさかじゃないですよね。
(答)どうなんですかね。私らみたいな特別な、特別って言ったらおかしいけども、やぶさかでしょうなぁ。新しい日本語だなぁ。これな。

(質)やぶさかですって。
(答)ないでしょうって言うから、あのそんな日本語ないって書かないでね。

(質)差し障りがある、立場上。
(答)いやいや。皆さんがいろいろ聞かれた方がいいじゃないですかって言うので思うだけでね。素直な気持ち。

(質)やぶさか。
(答)いやいや。やぶさかでないことはないというような。どうなるのかね。

(質)やぶさかでないことはないなら。
(答)だから。

(質)会うんですよね。
(答)いや、違うんだけどね。やぶさかでないっていうことは会うことにやぶさかでないから会うことでしょ。それにないから会わないっていうことでしょ。いやエントリーもないしね。

(質)個人的にアドバイスされるおつもりはないということですか。
(答)先に聞いて来られた方がいいんじゃないでしょうか。私は分からないですよ。

(質)知事選の候補者であるということを抜きにして、やはり村尾さんに持っておられる知事の感情としてはどんなものをお持ちなんでしょうか。
(答)そんなことあなた、それ前提じゃなければ、だから聞かれるわけだからノーコメントですよ。今言いにくいじゃないですか。だからよくご自分で判断されたりね、白紙の状態でいろいろなことでぶつかったりするでしょう。恐らく。そう思いますが。

(質)これまでに村尾さん以外で同じようにご相談、何か困っているだとか、何だとかという相談はなかったですか。他の方では。
(答)ないですね。

(質)ないですか。
(答)うん。ないですね。

(質)ちなみに候補者仄聞されたというふうにさっき何人かとおっしゃいましたけども、どれくらい聞かれたんですか。こういう人の名前が挙がってくるようなことを。
(答)どうなんでしょう。何人か、4、5人か、3人か、4人か、5人か、6人かそんなとこでしょうね。皆さんの方が詳しいでしょう。だから皆さんのから聞いて、知事どう思いますかとか言われて、そんな感じですから。

(質)複数の選択肢はあった方がいいですか。ない方がいいですか。
(答)まあそんなこともね、それぞれいろいろな方がご苦労今いただいている最中ですから、いろいろな方がご相談されてどうなるかは私は見させてもらう立場だと思いますけど。

(質)もっと別の意中の人はおられないんですか。元県出向者で。
(答)いやいやだからそのいろいろ予見を与えるようなね、いるとかいないとかそんなことのコメントは差し控えさせていただくというか、そういう感じです。
(質)分かりました。

(質)知事が不出馬宣言をされた時におっしゃっておられた件で、新しいOSをというような話ありましたけど、村尾さんだったら新しいOSをお持ちだと思われますか。
(答)それどうぞ皆さんが判断されることです。
(質)撃ちてし止まん。

(質)引退後の。
(答)引退後。

(質)の予定は、何か。
(答)いやあ、以前から申しあげていたとおりで変わっていません。

(質)特に何もお話というか、いろんな方々からのお話はあって、でもまだ決めかねているという状態ですか。
(答)決めかねているというか、何と言うんですか、これから相談していこうというような状態だと思うんですけれどね。

(質)今日の時点で、以前から国政に戻るつもりはございませんというふうにおっしゃってましたけれども、それはお変わりになっていないんですか。
(答)ありません。

(質)一部報道機関で小泉純一郎首相が、新年度に地方分権の担当の首相補佐官級ポストを用意していると、北川知事を軸に考えているという報道があったんですが、そのことはいかがですか。
(答)私も今朝読んでびっくりして、そんなことです。

(質)全然話はないですか。
(答)ありません。

(質)もし正式に持ちかけられたらどうされますか。
(答)仮定の話にお答えはできません。

(質)一般論で、そういうポストは意味があるとお思いですか。
(答)そんなのに順番に答え始めたらコメントしたことになりますから、答弁差し控えます。

(質)人にもよるし、やりようにもよるんですけれども、それなりに地方分権にとって機能的なことをされるポストになると思いますか、もし創設されれば。
(答)いや全然今、今朝読んだところですからさっぱりわからないんですよね。あれは補佐官というのは誰のことなのかな、何人かいるのかな。

(質)沖縄の補佐官の方、岡本さん。
(答)ああ岡本氏なあ、彼はそうか、やってない、降りた、いやちょっとわかりません

(質)昨日内閣府ではそんな話は出なかったんですか。内々にも。
(答)内閣府とはまた別ですもんね、昨日のは。内閣府では高速道路の問題だったんですよ。だから出なかったですよ。

(質)密かに部屋に呼ばれて、こんなポストがあるけど、それもない。
(答)まったくない。

(質)完全否定ではないですね、選択肢の一つとして考えてもいいという余裕ですね。
(答)いやそうじゃないですね。いろいろそういうことがいっぱいこれから週刊誌情報とか新聞情報が流れるんでしょうけど、そんなのいちいち私答えておれないし、いちいち答えたら選択肢自ら狭めることにもなるでしょうけども、まあ私は一人で、一人っていうんですか、個人的に自由な身で、という感じがあるんですよ自分でね。だからさっき一番最初に聞かれたように、まだ煮詰まっていないとかね、ということですから、いろんな方と相談しながらどういう形がいいのかなということですから、固定したポストなんというのは全く考えてはないですね。

(質)知事が就任されるかどうかは置いといたとして、こういう地方分権補佐官というポストですね、これがもし将来的にできるとなれば、今のお立場としてどういうふうに評価なさいますでしょうか。
(答)まあ私分かりませんけどね、あっていいんじゃないでしょうか、コメント内容がわからないのにコメントすることは失礼かもしれませんがね、分権はやっぱり大いにこう進めていくべきだと思いますから。

(質)ただガス抜き的存在になる可能性もありますよね。
(答)だいぶ個人の思惑が入っている。

(質)まあやりよう、人によっては。
(答)入ったらもっと怖いかわからん場合もあるしいろいろあるでしょうそれは、いや、ガス抜きと言われたらそれに対して、お話していろんなことあるでしょう。

(質)補佐官ポストは別にして、小泉政権の一員として参加することに抵抗感というのはございますか。
(答)それぞれそうやって段々段々聞かれていけばね、ノーコメントということですよ。だから私は個人的にね、自由な身でやりたいなあというような感じがしてるということにして、そんな感じなんですよ。だからまだ本当に煮詰まってませんから、いろんな方と相談しながら決めていくのかなというそんな感じです。

(質)個人的に自由な身でやりたいなあの続きなんですけれども、誰かの補佐をするのなんてやっぱり性に合わないんでしょうね。
(答)なんかさっきからちょっと話が。

(質)個人的に一人でやりたいなあというニュアンスはそういうところ、やっぱり補佐なんていうのは。
(答)いやあのね、私は補佐するのは全然いといませんけどね。それはそうですけども、これと結びつけられたら、それはありませんというような感じになるんでしょうけれど、だから、一緒にコラボレーションというか協力してやるというようなことは当然考えていきますからねこれからも。それは相対的に生きていくわけですから、考えます。これは誰がメインになるか関係なしに、目的とかビジョンに従って行動します。自分の置かれたポジションは何でもかまいません、ということになりますね。

(質)新聞事例かもしれませんが、こういった所でやはり名前が挙がるというのはですね、これまでの知事の取り組んでこられた地方分権の取り組みなんかがですね、やはりある程度中央でも評価されているのかなという印象があるんですが、そういう評価に対して知事はどんなふうに感じておられますか。
(答)どうというか、政治家は毀誉褒貶が常ですから、角度によって評価がちがうのは当たり前だと思うんですね。今まであまりにも地方の自治体のトップなんかが、国のおっしゃられることを素直に受けて一所懸命にするということから、情報発信が少なかったでしょ。そういうことではいかずに、やっぱり分権をされた以上は自己決定自己責任を、ということになれば、はっきりと意思表示をしてですね、そして国に対してもモノをいう、いいことはいい、悪いことは悪いというような、そういう民主主義を私は確立をしなければいけないと思っていますから、そういうつもりで知事職を務めてきたわけですから、それによって評価されたり批判されたりというのは、それは恐れてはいけないと思うんです。だから地方分権を進めていくうえで、国が地方分権をやってきた実務者をですね、私に限らずですね、そういうポストを設けて分権を進めるというようなことであれば、それはそれでいいことじゃないかとは思います。批判も当然なければいけない訳ですから、そういう中でこれから知事とか市町村長の皆さん方なんかがですね、ご自分の考えで発言をされて、そして選挙民に信を問うていくとかいうことで時代を切り裂いていかなければ、従前のままがいいとか、国のおっしゃるままにというだけでは新しい時代はこの閉塞感は切り裂いていていけないというつもりでやってきた中でそういう声が挙がってきたのかなと、私は挙がっているかどうか知りませんよ、だけどそういう憶測記事とかそんなのは政治の常套手段ですから、いくらでも出てくると。縞のシャツっていうのがあるじゃないですか、一番最初にパッと出たのはだいたい消えるとかね、いつでもある話ですよ。

(質)知事のおっしゃってる国政復帰、国政復帰は考えていないということですけれども、それは国会議員という立場のことをおっしゃっているのか、あるいは国会議員でなくて大臣になる人なんかもいらっしゃるわけですけれども、そういうことも含めてのことなのか、どっちなんでしょうか。
(答)私も全然頭の中整理されて言っているわけじゃなしに、まあアバウト自由な身でありたいかなあというのでですね、いろんな方からも言われましたよ東京に行っている時に、例えば国との関わり合いはどうなるのとかね、それはさっきの補佐官とか大臣とか、審議会の委員というのかな、なんとかとかいろいろあるわなとか、いろんな角度でいろんな人が言われますね、だけど私のイメージにはあまりないんですよ。だけども、固定して考えることでもないなという感じはしてますけれども、今の形としてはね、自由人というか、そんな感じでおります。あんまり、聞かれて分析しても、自分自身が分析していないからわからない。

(質)大臣とかいうことも含めてあんまり興味がないという部分。
(答)いやそういう言い方すると失礼になるでしょ、なんかね、だからそうやってどんどん言われて質問に受け答えすると、そうやってボーンとなるから。うーん。

(質)昨日、東南海、南海地震の被害状況の検討結果が発表されましたが、これから三重県として、三重県の検討結果と若干ズレが出た、国の方が少し多かったというような話ですが、その辺のところにつきまして、今後の地域防災計画の見直し等との検討がありましたらよろしくお願いします。
(答)今県内の市町村の皆さん方とアクションプラン50を今検討に入っております。それで東海地震から今度は昨日ですか、東南海、南海のことが出て参りましたから、想定の範囲とそれ程大きくは変わってないとは思いますが、こういったことでそれぞれの市町村の皆さんが意識が高まるように、私共もこれからも更に一層努力をしていかなければいけない、そう思ってます。そしてあれは何地域って言うんですか、推進地域の対策のそういった事についても全力を挙げて取り組ませていただきたいとそんな感じです。

(質)率直に震度の分布ですとか津波の分布なんかですね、中央防災会議から出た資料というのはご覧になられましたか。
(答)見ました。

(質)どんな感想をお持ちでした。
(答)私は素人ですから、一概には評価なかなかしにくいんですが、津波の色と言うんですか、海岸線によって橙色というのかな、緑とかそういう形で、今まで大体勉強してきたというかそういう感じのが裏打ちされてるなという感じはします。従って我々はそれも参考にさせていただきながら、それぞれのアクションプランを立てていかなければいけないなというそんな感じしました。

(質)今回中央防災会議が出してきた文書の中で、かなり予想を上回るような地震に対しては対策というのはもうできませんと、具体的なハードの何かを記したようなものはできないという、いわゆる匙(さじ)を投げたというか、そういうようなところがあります。でそこはソフト対策でやってくださいよということを地元に、なかなか読みとり方が難しいんですけども、殆ど丸投げをするようなコメントを出してきた部分というのがあるんですね。で結構今まで東海地震についてはですねやはり国主導である程度、やっぱり静岡なんかは凄く充実したものはあったと思うんですが、こと東南海、南海について言うと、ちょっとまだ国が消極的な姿勢あるのかなということを感じるんですけども、その辺りについて知事はどのようにお考えになられますか。
(答)費用対効果とかいうことから今いろいろな議論が政府の中でも行われてますし、地方自治体の中でも行われていて、100年に1回のことに対して、100の用意するのが正しいのか、あるいは、それが起こらない最大の努力をしながら50で対処するのがいいのかという、これは負担と受益の関係では大きな課題になってきていると思うんですよね。従ってこと地震の対策のことでありますから、最大値を想定しながらも、それに対して最小の費用で対応するということは当然重要なことでございますから、それはそれでしていかなければいけないとそう考えてますし、今ご指摘のような文言のような、それに似たような文書が少し入っておりましたが、私も承知してますが、しかしやるべきことはハード、ソフト併せまして対応していかないといけないだろうと、それはやっぱりさまざまなシミュレーションなり法律ができ、対応策が取られる中で具体的にやっていかなければいけないと思うんですよ。それまでにソフトの対策とか、あるいは、耐震の問題でも正直全部一気に解決できる問題でもありませんから、部屋のそれこそタンスの在り方とか危険を少しでも避けるというような自主防災的な組織なんかも最大限やりながら大きな事に対しても備えをしていくということで、今の時点でとかく私が申し上げることは不可能な点、今ご質問に対してはあると思いますが、それはそれで今後ハードな意味でもやるべき事はやっていかないといけないと思います。でこれは東南海、南海だけじゃなしに東海も含めて、3連チャンという場合も起こりうるというような事から、先程の今の津波の色とかいろいろな事ありますよね。それがもっと角度が変わる場合もありうるというような事も想定には入れて対策はしていくと、しかし費用対効果という点でも、あるいは、実質の予算の限界という問題も、それも頭に置いてやっていかなければいけませんから、当面できることから本当にやって、そしてやるべきハードは何かということをセレクトして対応していくと、そういう事になるんじゃないでしょうか。だから一般論じゃなしに、もう具体論でやがては詰めた上でご返答することになるんではないかと、そんな感じしますね。

(質)つまりやはりできない、なかなか財政的に厳しい中で、そういった対策というのは取りづらい現状というのは知事としてはご認識はされるということになるんですかね。
(答)いやそれは時間的にね例えば耐震で全部やれますかと、1年でやりますかという話だから、それはできるだけ早く努力はしていきたいと、しかしそれに至るまでの間に家の構造とかそれこそファシリティーの在り方とかを考えてやっていくとか、あるいは、行政もですね、それ全て行政が対応しますと言い切ればいいけども、3秒、3分、3時間、3日、そういうふうな事は自主防災組織で是非お願いしますというような事が全部重ね合わさってやっていかないけませんからアクションプランも50セットしているということになるわけですから、こういった問題、2項対立で0か100かというような話には私の立場からは答弁しかねるということですよ。だから努力はしていきますと、最大の、可能な範囲でということになるんじゃないでしょうかね。

(質)それは一つ一方やはり厳しい中だけども、やはり最低限の事は国に対してもしてもらわなくてはいけないことでそれは求めるということ。
(答)それはもう当然そういうことですよ。だからそこは精査しないと通らない場合もありますから、一般論じゃなしに具体論とかいうことで、法律もね。やがて東海地震並にまずやってかないけませんから、例えばその格差があるというような事ではいけないと思ってますしね。そういう努力は当然していきます。しかしその間にもアクションプランをやっぱり進めていくということで市町村の方にも当然ご理解をいただき、タイアップしながらやっていく大きな課題だと思ってますが。

(質)東海地震並の対応をある程度求めていきたいと。
(答)具体の数字で僕は評価する能力ありませんが、その対応次第でやっていかないといけないし、その一つ一つを分ける場合もあるかも分かりませんが、2つが合体、3つが一気というそういうシミュレーションはそれぞれ全部しておかないといけない課題だと思っています。

(質)阪神淡路の後の兵庫県知事の対応はずっと見られていて、そこから学ぶものとして、知事として、もしくは県として何をやっていくべきだと実感されてますか。
(答)自主防災組織でしょ。それはNPOの活動なんかも含めてやっぱりあれで、まあ失礼な話ですが、いろんな問題でましたよね。法律や制度守ることが先かというようないろいろな問題も含めて前例踏襲型のことがあってNPOの方の方が素早く動いたとか、現場ですから何が起こるか分からない状態の中では、素早く小回りが利くというようなこともあります。いうようなことを踏まえると一番死亡率が高いと言いますか、そういったことについては、例えばですね独居老人の方が見えた時には、一番近所の方があそこは何歳の方がお一人で見えるとかいうようなことが分かるわけですから、そういった意識が自主防災として高まってくれればというふうに思います。そうすると単に自主防災だけではなかなか意識は高まりませんから、私共も相当頑張って今自主防災の組織は作ってきましたが、従来の消防の方との整合とか、あるいは、防災塾とかそういった防災リーダーの皆さんとどうリンクして、それを具体に作業として機能するようなそういう努力は高めていきたいというふうに思ってますから、多様な対応ということからいけば、その象徴的な言葉としていわゆる自主防災組織というか、そういうふうなことが重要だと思っています。

(質)震災後の苦労は。
(答)えっ。

(質)震災後の復興の苦労。お金がいる。その辺で学ぶことは。いざことが起こってしまった時に首長として何をなすべきか。
(答)一つ一つ例えば、今度のアクションプラン50でも備えをしていきながら、例えばハードが整っておれば、逃げれたのになぁとかいうのは全部いっぺんシミュレーションしていってですね、そして対応していって被害は最小限に食い止めるという事前の策は、阪神淡路大震災を参考にしながら、あるいは、かつての東南海、南海地震の被害想定、被害を見ながら対応していくという防災策がとっても重要だとそう思います。そこでこれからですけども、家へ帰れるか帰れないかという、名古屋なんかは昼間の人口と夜間の人口全然違うわけですから、そこでストップした場合にそういう手段があるのかとか、あるいは、従来はあまり考えてこられなかった入り込み客、観光客なんかをどう誘導したり、どうお帰りいただくかそういうような対策も新しい課題としてアクションプランの中でも見ていこうということだと思います。でこれは市町村の方と十分な議論を重ねながらアクションプランを構築する、そして法律と併せまして、法律に係わることもいっぱい出てまいりますから、それに対してどう対応するか。そうふうなことを一つ一つもう大がかりにこれはやっていかなければいけない問題だと思っています。

(質)感想でいいですから兵庫県知事の震災後の対応はどう思われますか。
(答)あの状態の中でよくやられたんだと思います。それでその中で、よくやられたけどもいろんな過去の前例踏襲とか制度が障害になってきたというようなことは分析して、そして対応していかなければいけないというのが一つと、もう一つが民間の方で、随分災害ボランティアの方なんかも凄い知識を持たれている方もどんどん出てきてますからね、まあそういった方の力もお借りしながら、そういうことも予防対策と震災後の対策併せて議論は深めていかなければいけないと、まあそういうふうに思ってます。

(質)地震対策が進んでいく中でですね今さっき知事がおっしゃられた自主防災組織に所属するというか参加される皆さんですね、積極的に。そういった方と一般の住民の方のギャップみたいなものもちょっと生まれ初めているのかなというところがあるんですが、そういったものについてはどのように埋めていったらいいというお考えでしょうか。
(答)うちの防災塾とか名前ちょっと出てきませんが、いくつかのリーダーの方も出てきておりますし、従来の消防団ですね、消防の関係の方もいらっしゃいますから、そういった方と自主防災組織の皆さんとがうまくリンクするような努力は今後も重ねていきたいとそう考えております。もう一方でそのNPO的ないろいろな全国的規模を持たれた使用者の方なんかもいっぱいいます。そういう組織もでき上がってますし、三重県も幾つかできてきているんですね。だからその方々もある意味で、ちょっと言葉自主防災組織というと、80%目指してやろうというそういうことになりますが、やはりその方達も自主ですわね。そういうリンクをしていきたいと、ちょっと言葉広義に解釈していただいていいかと思います。

(質)昨日なんですけども、平成15年度国家予算の政府案が決定されました。で、三重県として、警察官の60名の増員であるとか、あと三重大学の施設の新設などが認められましたが、その辺り、全般的なご感想をお願いします。
(答)一つは、やっぱり静かになったというか、昔の狂乱騒ぎがなくなってますね、いいなあと思います。大名行列というんですか、わーっと行ったり、そういうことはなくなっていると思います。それで、その場の力任せの陳情合戦ではなしに、先にいろんな議論をして、提案を申し上げて、そしてやっていくというのが、少しずつ定着してきていることはいいことだと、まず概観そういう、見回してそう思います。そこで、私どもの県として、いろんなことが入っているなという感じがしてますので、評価をさせていただきたいと思います。そして、今後はそれについての箇所付けといいますか、来年にかけて、個別具体の話には、さらに一層努力をして具体化していくと、こういうことだと思います。だから、それぞれ担当の職員も長い時間掛けて積み上げてきてますから、まあまあの成果ではないかという感じがします。

(質)まずまず満足がいくという感じ。
(答)そうですかね。

(質)今年1年を振り返ってということで、重大ニュースは去年確か、ランク付けはというお話でしたので、今年一年を一文字で表して、県政どうだったかというのを。
(答)1文字で。

(質)一部の方で、帰るというのがありましたね。
(答)リターン、帰る方、帰。

(質)はい、帰というのがありましたけども、三重県政は今年1年、一文字で。
(答)突然言われても、全く予期していなかったので。喋りながら最後までに、思いついたらお答えします。

(質)ゆっくり考えてください、待ちますよ。
(答)創造の創にするか、創る。

(質)心は。
(答)思いついた。

(質)無じゃなくて。不とか無とか。
(答)出とか、出るとか。まあ、創るぐらいで、創で。プロジェクト”C”でクリエイトとか入っているんですよ。ちょうど、政策推進システムが入ったとか、作れたとかというのは、これは、僕は日本変革の起爆剤になり得ると思ってますので、そういうのが創ですね。あるいは、シャープの補助金の創ですねとか、いうような感じが、考えろと言われたので、無理無理、今パッと閃いて、一晩寝たらまた変わるか分かりませんが、今敢えて。

(質)改めて、来年は。
(答)来年はって、そんな。

(質)出る。
(答)出たか。

(質)やはり、県政の出来事として、プロジェクト”C”なんかは、やっぱり印象に残っておられますか、かなり。
(答)それは新価値創造ですから、二大戦略ですね、これが動き始めていますから、やっぱりそれがメインでしょうけども、そういった点ではさまざまな中で、プロジェクト”C”というのは、実はプロジェクトという言葉が従来の慣行で、行政とはこんなものだというヒエラルキーとか、一度決めたら年度末までは変えないとか、そういった非常に機動性の乏しい、年度を決めて、自分たちのペースでやれるという時代から、私は民間の手法を入れていますから、マーケットインと言いますが、市場の声を聞いて変化をしていくというような、そういうことは、実はこういった大きな組織の中ではとっても重要な、私の言葉で申し上げれば、北京の蝶々なんですね。だから、そういうふうにみんなの気持ちが変わっていって、そして、3年、5年掛かって計画立てていたら、世界競争ですね、メガコンペティションとっくに終わっているにもかかわらず行政が対応していくというのは一体いかがなものかという問題提起がね、これが新しい価値創造で、リードタイムをなくすということは、私にとっては大きなゆらぎだというふうに意識して県政やってきましたから、そういう意味では、一つの大きな、私にとってはことだったと思います。

(質)北京の蝶々のゆらぎというのが、他部署に伝播してるという感じはあるんですか。
(答)そりゃしてます。

(質)してる。
(答)他県にもね。産業政策変わってくるんじゃないでしょうか。国が全部決めた大きな産業政策を地方が追認というとかね、そんな形はいかがなものかと思います。中国なんかでも、地方分権されて、各省単位でいろんなことが行われていますが、我々の政策が国で科学研究費になって153億円出てくるとか、そういうようなことがどんどん行われてこないといけないと思いますよ、それが分権自立だと思うんです。

(質)三重県庁内の組織でプロジェクト”C”の影響というのが具体的に他部署で表れたものってあるんですか。
(答)いくらでもあると思います。逆に言うと、プロジェクト”C”はプロジェクトチームの結果で、私はここ数年、1000人単位でプロジェクトチームやっていますから、100ぐらいかな、あると思いますが、そういうのの積み重ねで出てきているわけですから、ありますね。食の安全・安心もそうですね。そういうふうに、必要な時に必要な人材が集まって、終われば、それが変形したりなくなったりというのはどんどんしていかないと新しい価値は生み出せない。自分たちの年度で、自分たちの決めたルールでというようなことは、全く官の思い上がりで、そういう仕事のし振りを全てよしとすることについては問題提起をしてきた。だから、それによっていろんな問題出てきますよ。だけど、それはそれで、新しい価値創造にウエートを置くかどうかの問題で、前例にウエートを置いたら、私は変化はないし、ワクワクした地方自治体が生まれてこなければ、私は職員がやる気をなくしていくと、そんな感じします。

(質)北川県政が終わっても、北川遺産として、今のプロジェクト”C”みたいな組織のあり方というのは三重県庁の中では残っていくという。
(答)もっとどんどん発展していく土台ができたから、そうなってほしいと願いますし、そういう土台ができたんじゃないでしょうか、マインドも。

(質)他に頭に浮かぶ、今年の主だったニュースはどんなことですか。不出馬は第一として、ご自身の。
(答)やっぱり閉塞感ということですかね。やっぱり本当にね、私は内発的改革論者だと思ってますが、やっぱり、それぞれの立場立場で、個人とかあるいは組織とかいうところで内部改革ができないところは駄目ですね。閉塞感取れないと思います。だから、そういうのを本当に取っていかないと、また失われた10年が来る可能性があるなというのを心配しますね。

(質)県民、国民は目に見える経済復興というか、景気回復を望んでますけれども、そこじゃない。
(答)いや、当然だからそこへいかなきゃいけないので、そういうもどかしさを感じます。そういうふうなことが可能というか、大変革を可能ならしめる組織づくりの一翼を担うことができればいいなあと、4月以降、そんな感じなんですね。

(質)遠回りなんですけどね。つまり、県民にとって県庁がどう改革しようと自分たちの生活がよくなってほしいんですけども。確かにそこでクリーンさは出るんでしょうけども、県庁が改革すればね。遠回りだけどもそれが確かな道、閉塞感を取る道ですか。
(答)それが私の限界であったかも分かりませんし、2兎を追う者は1兎も得ずかも分かりませんしというので、私は県庁の職員の方の意識改革と県庁全体の仕組み改革というか、組織の改革をして、そして、県政全体の改革ということになれば、やはりその方向が正しかったというようなことが今度の選挙で問われればなという感じがするわけですよ。そこで、確かにそういう全体が、県庁がしっかりしてこないと、協働もなかなか難しいことですから、そういう基礎はでき上がってきて、そして目出しができてきたということだと思います。だから、本当はあと1期、私がやらせていただくようなことになれば、それはそれで、私の感覚の中で花が開いた部分もあるでしょうけれども、さらにもっと大きなウエーブが来てますから、大きな花を咲かせていただくには、先ほどのお話ではないですが、新しいOSを持たれた方なんかがやられる方がいいんではないかというような感じがしたということですから、私ができなかったこといっぱいありますし、新しい方が新しい感覚でやっていただくと。県庁は政策推進システムなり、あるいは経営品質向上なりが入ってきておりますので。これはもうベースのことですからね、動き始めたら、新しい価値の政策、事業は生まれくると、生まれ始めてると思いますけれどね。

(質)四日市、鈴鹿、朝日、楠の4市町の合併なんですけど、鈴鹿市議会の方が否決という形で、多分今回うまくいっていれば、今回の平成大合併のモデル的な事例になったと言われている、政令指定都市に近い50万人を、それが議会の方で否決なんですが、それについて何かご感想ありますか。
(答)私もちょっと詳細は承知していませんが、大きなことは、こういうことが繰り返されながら、また話が進んで行くんだと思います。だから、いろんなお考えですから、その中で判断されたことだと思いますね。まあ、こういう場面を迎えて、次なることについてまた、私どもはやっぱり、今回、合併をせずに独立体で残るということが、相当、理想論とか理論とは別ですよ、国が交付税をカットしてきて、特例債で対応するということがかなり明確になっていますからね。だから、どうされるかは今後一緒に相談していきながら、推進に、サポートしていきたいなと、そう感じています。

(質)県政を預かる知事の立場としては、やっぱり、単独で残るということ自身は、やっぱり避けてもらった方がいいと。
(答)いいと思いますね、私は、現実の問題としてね。理論値は別ですよ。理論だけじゃなし、現実の問題としては相当厳しいことになるということを大変、私は心配してます。だから、そういうこともものすごく議論したうえでどうされるかということが、行政、現実対応もありますから、心配してます。

(質)加藤鈴鹿市長によると、辞めるということを、11月28日に知事にちょっとお話させていただいて、もうちょっと頑張ったらというような話があったということなんですけど、そうなんですか。
(答)さあ、分かりません。いろんなこと、私に会ったとか言われていますけども。どうでしょうかねというような話はありましたけども。

(質)やっぱり会ったんですね。
(答)具体の話はないですよ。具体というか。

(質)相談とかいうことじゃなくて。
(答)相談になるんですかね。詳細のことは私は聞いてませんけども、話し合いはしました。

(質)それが前、自治会連合会で言っていた「はま作」の話とは全く別個の話ですね。
(答)「はま作」なんて全くありません。

(質)ないですか。
(答)ない。

(質)知事と議会との関係について一言いただきたいんですけど、一般論で結構なんで、望ましい関係がどうあるべきかというのと、知事の2期8年間を振り返ってご覧になって、いろいろ改革もしてらっしゃるようですけど、どう評価するかというのを簡単に。
(答)県議会とは緊張感のあるパートナーシップだと。県議会のさまざまな改革は、大変失礼な言い方ですが、高く評価をさせていただいています。

(質)どの辺。
(答)全て。例えば情報公開度なんかも非常にいいし、話の進め方といいますか、私が30年前にやっていた頃とは全然違いまして、機関委任事務が廃止されたというようなことも当然ありますし、我々執行部のあり方、行政の進め方も変わってきていることも当然ありますが、それにいち早く対応していただいたりして、やっぱりタックスペイヤーですね、納税者側に立たれる議論というのがすごく多くなってきましたね。昔はほとんどなかったです。だから、そういう点でもすごいし、今度の達成度システムというのなんかも到達されて、基本理念とあわせて取り組まれるとか、あるいは、条例ですね、議員提案条例、議提条例なんかも積極的に勉強されたり、あるいは、それを作ったりというようなことは、やっぱり主体的じゃありませんか。だから、今まで地方自治体は主体的でなかったということがいっぱいありますよね。だから、そういう点では、我々はなかなか厳しい点あります、ご指摘いただくのは。だけど、それはそれでいいことだと思います。だから、是非、本当に今後もチェックをしていただいたり、ご指摘いただいたりということで、これからも全国のモデルに、もうなっているわけですから、是非そうしていただければ、県民にとっても非常にいいことだと思うし、我々執行部にとっても今後とてもいいことになると、そう思っています。私は県議会だけでなしに、監査事務局の本当にすごい変わりようというのを喜んでいるんですよ。すごいです、これは。それと、県職員組合ですね、私、これもすごいと思っているんです。そういうことがセットでされてこないと、東京で学者の皆さんなんかとも2、3会いましたが、アカデミックに理論的に構築することも必要ですが、実態としては、それがバックになければ、理論がなければいけませんが、やっぱり、長年の慣行とか慣習とか、さまざまな守秘義務、非開示の中でできたところはどろどろした部分がありますから、そういう制度が整ってこないといけないわけですね。私は、執行部側としては、政策推進システムと行政経営品質が4月に入ったこと、それで、議会、監査、県職員組合、こういった方々が厳しいチェックされるということが、私が2期で引く、実は最大の、私の内部的な問題では、大きな要素、ウエートを占めてたんですね。これからは、市町村の皆さんとか県民の皆さんとの、e-デモなんかもそうですが、いろんな定点観測で、1万人アンケートもそうでしょう、あるいは、今度はITを使ったさまざまなニーズ調査とかいうのをやれていければという、そういうベースができ上がったというふうに思ってますから、そういう点では、県議会がリードしていただいたというのは、非常に大きかったと思います。

(質)県議会そのものの評価ですけども、どこの会派がいい悪い関係なしに、長年、最大会派、過半数以上の会派が占めていて、硬直化していた部分があって、平成7年以降に会派構成が逆転し出したと、その辺も活性化の要因でしょうね。
(答)必ずしもそれが決定的かどうか分かりませんが、要素の一つではあると思うし、逆に前の形の方が変わったかも分からないし、それは分からないんですけども、執行部と議会の側が緊張感のあるパートナーシップに変わってきたことは事実だと思うんですよ。そっちの方が大きいでしょうね、むしろ。

(質)黒船と議会と。
(答)黒船という表現が正しいかどうかは別にして、従来は、官僚体制からいくと、議会に条例を作ってもらうことは駄目だという、そういう文化があったんですね。だから、見て下さい、知事が変わるという、自主的にやろうという知事のところは条例いっぱい、朝日新聞だったですか、大きかったでしょ。あの捉え方非常に、僕は正しいと思ってましてね。従来は執行部が全てですから、自分たちの作った案は絶対正しいと。だから、それを通すためには根回しをかけて、徹底的にやってというのは、私は取らない、手法としては。やっぱり、直すべきは直した方がいいんだというようなことが活性化の一番大きな原因だったというふうに思います。だから、そういう点で、それに明確にお応えいただいてすごいなというふうに、僕は評価というか、立派なものだなというふうに思っています。


( 以 上 )

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