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知事定例記者会見

知事定例会見録

平成15年7月1日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目 

  • 「県政懇談会」の設置について
  • 「知事と語ろう本音でトーク」の開催について

(知事)それではまず県政懇談会について申し上げます。県政の基本となる計画といたしまして、策定いたします「県民しあわせプラン」、それと県政運営の諸システムを総合的に点検・検討いたします「トータルマネジメントシステム」、並びに大変厳しい財政状況について検討いたします「県財政の諸問題」の検討会、これらの3つの検討を行うに際しまして、この度、「県政懇談会」を設置することといたしました。県政懇談会の設置要綱並びに、メンバーにつきましては配布をいたしております資料のとおりでございます。これら、県政におけます3つの重要なテーマを検討するにあたりまして、地方行財政など学術研究における専門的分野の方々、それから多方面で幅広く活躍をされている方々、並びに県政運営におけます最大のパートナーでございます市町村長の代表の方々にご参加いただくことといたしております。この「県政懇談会」におきましては、通常の審議会のような取りまとめ・提案・答申などをいただく予定はしておりません。ここでは自由な意見交換を行う場として考えているところでございます。この懇談会は、本県におきます新しい取り組みとして、出席される皆さんと私自身が直接、意見交換を行い、今回の3つのテーマの検討に役立てていきたいと考えております。なお、別紙のとおり、第1回の「県政懇談会」を7月4日に開催いたします。「県政懇談会」については以上でございます。
 次に「知事と語ろう本音でトーク」の実施について申し上げます。県議会の定例会の答弁でも、また前回の会見におきましても触れましたけれども、お手元にお配りしておりますとおり、「知事と語ろう本音でトーク」を7月31日から、当面、10カ所で実施をいたします。「本音でトーク」は、県民の皆さんの県政に対する意向を把握する広聴事業の一環として、県民の皆さんのところに出向きまして、直接、自由に、語り合うことによりまして、県民の皆さんの「声」をお聴きするとともに、お互いの思いを共有することによりまして、県民の皆さんと県政の心の絆、さらには県民の皆さん同士の心の絆を育むきっかけとなれば、と考えております。また、特に、今回の「本音でトーク」におきましては、「県民しあわせプラン」の策定に関して、県民の皆さんと話し合いができれば、とも考えております。開催日時・会場は、資料にあるとおりでございますが、どの会場でも、開催地の市町村の方に限っているわけではございません。どなたでも参加は自由でございますので、ぜひ県民の皆さんには、ご都合の良いところで、ご参加いただきますようお願いをいたします。なお、できましたら、事前にご意見をいただけますと、論議を深めることができますので、県民の皆さんからのご意見をお待ちをいたしております。本日はこの2つでございます。以上です。

2.質疑応答

(質)県政懇談会の方からお願いします。これまさに、これから県政の方向のビジョン論争、政策論争、哲学論争も展開されるんでしょうね。
(答)これは委員の皆さんに忌憚のないご意見をいただこうと、こういうことでございますので、どういうご意見ということを想定しているわけではありませんが、3つのテーマにつきまして、状況を逐次ご報告をいたしまして、それをテーマに皆さんからご意見をいただいていこうということでございます。それぞれ専門的なお立場の方もおられますし、また、いろんな活動を展開されておられる方もいらっしゃる、それぞれのお立場で議論をしていただき、深めていただくことができれば幸いかと思ってます。

(質)もともとメンバー予定というか、候補者というのは何十人規模の予定でしたか、事務方。
(答:総合企画局)もともと何十人規模というようりも、これぐらいの12、3人になるように選ばせていただいたということです。

(質)それぞれまず、池田様は経済界。
(答:総合企画局)上から順番ですか。はい。
(質)というニュアンス。
(答:総合企画局)そうです。

(質)で労働界。
(答:総合企画局)ちょっと待って下さい。そうです。

(質)NPO界、当たり前か。モクモクは何界という。
(答:総合企画局)これも産業経済界ということで。

(質)玉城さんは。
(答:総合企画局)玉城さんは県民と申しましょうか、そういった意味合いです。
(質)県民代表。
(答:総合企画局)はい。

(質)寺本さんは。
(答:総合企画局)寺本さんは学識経験者です。
(質)行政学の学識。
(答:総合企画局)はい。

(質)中村さんは。
(答:総合企画局)中村さんは産業経済界という意味合いです。
(質)マスコミというか、そういう意味合いはなし。
(答:総合企画局)特には考えてないです。

(質)それから服部さんが町村代表。
(答:総合企画局)これも市町村関係者と。

(質)松井さんが。
(答:総合企画局)学識経験者。

(質)水谷さんが市代表。山田倫子さんが。
(答:総合企画局)県民。

(質)県民、文化。
(答:総合企画局)環境というふうに認識しています。

(質)渡邊さんは学識。
(答:総合企画局)そうです。
(質)学識でも、これは専門は何をやってるんですか。
(答:総合企画局)行政全般というか、行政総合的によくご存じだということでございます。

(質)学識は、これお三方とも行政学。渡邊さんって行政関係でしたか。
(答:総合企画局)行政全般にお詳しいか、人文学部の先生ですけども、経営論とかにはお詳しいですね。
(質)行政経営論。
(答:総合企画局)何というか、経営戦略論ですかね。

(質)知事はそれぞれ面識は。
(答)いや、知っている方もありますけれども、知らない方も多くありますが、事務局の方にどういう方々ということもお聞きをした中で、相談をさせていただいたわけです。

(質)それでは納得づくで選ばれているわけですよね。
(答)そうです。
(質)知事が選ばれたんですよね。
(答)事務局と相談の上、ご本人の了解を得て決定させていただきました。

(質)なるほど。お一人の方が誰かを呼ぶときに、とかくありがちな反対意見者を呼ぶ呼ばないの議論があるんですけども、知事にとって都合の悪い方を呼んだつもりはありますか。この中で。
(答)いろんな意見をいただこうということで、あまりそういう意識を持ってませんので、そういった観点の議論はしておりません。

(質)ただ苦言を呈する方もおられるんだろうと。
(答)中には活発にご意見が出てくるのではないかと、いう方もいらっしゃるということでありますから、期待をいたしております。

(質)で、その政策の論争されるんでしょうけども、その前にまず知事が語られるでしょね。こうしたい、ああしたいを。
(答)まずは7月4日の日の第1回「県政懇談会」につきましては、最初でございますので3つの検討項目につきまして、その目的を説明いたしまして、そして委員の皆さんから三重県に対する思いとか、あるいは県政に望むことなどを全般的にお話が出てくるのかなというふうに思っております。その後、年内に、当面これにつきましては、16年度にスタートさせます県民しあわせプラン、あるいはその他のトータルマネジメントですね、そういったことでありますので、15年度中ということを考えてますが、年内に、12月までに5回くらい開催をいたしたいと、こう思っております。したがいまして、その都度その都度、検討会での検討状況をご報告を申し上げて、そしてご意見をいただいていくということになろうかと思います。

(質)目的というところですけども、これは議会とか、この記者会見でも何度もお話をお伺いしているんですけども。それはいかがですか、例えば、しあわせプランつくりたいとおっしゃているのが、議会にも浸透したと思われますか。県民にも浸透したと思われますか。
(答)浸透どうのこうのよりも、まず選挙でもお約束した、しあわせプランでありますから、それを具体化、これから作業をしていくということでありますので、その際にいろいろ県政運営についても、これトータルマネジメントのこともありますから、いろいろとご意見をいただいて、それを活かしていくということが大事でありますし、特に学術的、あるいは理論的な裏付け、これも皆さんのご意見をいただきながら、確認をいたしていきたい、こういうふうに思っております。

(質)ちょっと難しい質問。そのしあわせプラン目指すとすれば、改めて三重県政の戦後を、県政史、プラス平成7年からの8年間の総括と、これからの課題というのが前提となりますよね、それぞれの方の。
(答)そうですね。基本的にはそれぞれそういう頭の整理をされながら述べられる方が多いのではないかなとは思いますね。

(質)これまでの反省と展望ですけども。改めてですけれども、何が足らなかったと思われますか。この50年間プラス8年間、県政運営。
(答)懇談会のことについては、さっきから申し上げているように、私が知事になりまして、できるだけ県民の皆さんのご意見を伺っていきたいと、今までも広聴システムとしていろんなことを手掛けておりますけれども、私としては直接県民の皆さんにいろいろご意見を聴こうと、そういう意味では市町村長との膝詰めミーティングもやってまいりましたし、今日後段の方で申し上げた「県民との本音でトーク」につきましても、その一環であります。その他インターネットやそういうので、いろいろこう意見いただきますね。マネジメントシステムでは、こういった広聴システムについて、どういうやり方をとっていくのかというようなことについても検討されるところだと思いますが、こういう検討会を持つ中で、やはり広く県民の代表である方々や学識経験者の方々に、意見を求めていくということは、非常に大事なことではないかなと、こう思ってます。聞きましたところ、こういう「県政懇談会」というような形で、知事が座長となって、委員会や懇談会のメンバーの皆さんと意見交換をしているということは、これまでなかったことでございますし、他の県でもそういったことがあるということは聞いておりません。そういう意味では新しい取り組みとして、こういった形を取っていくということは大事なことではないかなと思います。県政の具体的な中身について、これまでのどこを評価するかということは、また議論の中でいろいろと皆さんからも意見としては出てくるかも知れませんね。

(質)では、もう一つ核心。どの首長さんも当選当初は町民の皆さんの意見を聴いて、市民の皆さんの意見を聴いて、県民の皆さんの意見を聴いて反映していきたい。市長室、町長室もオープンにしたいと、どの首長さんもおっしゃられるんですけども、知事も今その姿勢でずっと取り組んでおられるんですけども、聴かれますか。
(答)何をですか。
(質)県民が言われたこと、いろいろな意見があるんですけども、聞き入れられますか。
(答)私の県政の基本は、もうこれは何度も申し上げておりますけど、「県民が主役である県政」、それから「県民との協働により創造する県政」、それからもう一つは「県民とともに感性を磨く県政」と、こういうふうなことがあるわけでございます。それで県民が主役の県政とは一体どういうことなのかということでありますが、私はそこは素直に考えておりまして、例えば、県政でやっていくことが県民にとって安全の向上に役立っているのかとか、安心感を向上させていくことに役立っているのかとか、あるいは県民の幸せ感の向上に役立っているのか、満足感を向上させるものであるのか、あるいは三重県民であるということにちょっぴり誇りを感じたり、共鳴を感じるような県政であるのか、そういうふうなことが、究極的にものさしとして当てはめられるということが、大事なことでございます。で、そういう意味では県政に対する県民のこれまでの見方、あるいは県民の思いからする県政のあり方に対する期待、こういったものを、それこそ県民の皆さんから素直に直接お聴きをしていくということが、非常に大事なことだと思ってます。私も県政のトップである知事として、できるだけの機会を設けていきたいと、こう思っておりますし、またそれぞれ担当部署においても、平素からその努力を怠らずにやっていくということが、今極めて大事だと、こういうふうに思っているわけです。したがいまして、いろんなご意見もいただいたこと、それを今のようなものさしに置き換わる、究極的に結び付くものとを、こういったものを整理をしていく必要がございますね。これは質問がこうだぶっていくというのか、広がった範囲で申しますと、「知事と語ろう本音でトーク」というような中でいただいたご意見も、データベース化して、そういったものを県政の今後の展開に活かしていくという努力をしていきたいと、こう思います。もちろん、いただくご意見の中には、相反するようなこともあるでしょうし、それから厳しい財政事情のことでありますから、したがって、できる、できない、いろんな状況があることは当然であります。しかし、やはり本音で語り、あるいは「県政懇談会」のような有識者の皆さんからも意見をいただき、それに対して、やはりきちっとこちらもですね、逆に考え方を申し述べるというようなこと、これは僕は非常に大事なことだと思います。そういうことの積み重ねの中に、県民との信頼関係というものが醸成されていくであろうし、更には感性を磨くというような県政に結び付いていくのではないかと、このように考えております。

(質)100の財源があって、100の要求があったときに、どう取捨選択されますか。どういうものさしを、しあわせという概念でものさしをつくるとして、どう取捨選択されますか。
(答)政策推進システムというような先進的ないろんな取り組みを今までもしてきてますね。そういったものも含めて、今後トータルマネジメントシステムの検討の中で、そういったことについて、ルール化できるものはルール化していく。優先順位の付け方だとかそういったことも含めてですね。したがって、数値目標だとかそういったことも掲げる中で、一方、評価ということを言っていますから、そういったものをシステムとして完成をしながら、そういった作業をそれぞれの担当部署でやっていくと、そして、それを総合的に判断していくということになると思いますね。

(質)会議は公開ですとあってですね、これを読むと一般の方も聞けるようなニュアンスが書いてありますけども、そうなんですか。
(答)「県政懇談会」の方ですか。マスコミの皆さんには公開ということでございますけども、県民の皆さんについてということ想定しておりませんけれども、当然公開でありますから、おいでいただいたら傍聴していただくというのは、会場の許容範囲であればいいのではないかと思います。
(答:総合企画局)傍聴も可能な方向で検討しております。

(質)それとメンバーに関係することですが、議会の方々、県議会の方々の関係者入っていませんね。
(答)はい。

(質)で、先ほど知事もおっしゃったように全国でも珍しい試みだとおっしゃってますが、本来は議会と執行部の間でこういうことというのはあるはずなんだろうと思うんですけど、その辺りのメンバーには入ってないという点と、今回の議会との兼ね合いですね。この辺はいかがでしょうか。
(答)議会につきましては、私共いろんな事務当局からの自信を持ったご提案を申し上げ、それを議会の中で、しっかりとご議論をいただくということで、これは県政推進にとって車の両輪であると、こういうことで大切なことでございますし、また最終的には議会の承認事項については、承認がなければ執行できないと、こういうことでございます。したがいまして、その議会には私共、いろんな報告を申し上げたり、議論をしていただくようにお願いしていくわけでありますが、そのご提示できるものにつきましては、これはただ単に事務当局だけで机上でつくったということではなくて、やはり県民の意向をどれだけ十分踏まえたものであるかということが大事であります。そういう意味で単に情報を公開するだけではなくて、情報公開開示と同時にですね、県民の意向をどれだけ十分に把握をし、それを県政の中に活かしていけるかということが大変大事でございまして、いわば県民と行政との間の双方向の情報の共有のシステムというのが大事であります。それだけこの広聴システムというのは非常に大事なものでありますので、いろんな場面で、いろんなレベルで、この広聴システムというのはしっかり組み込まれていくことが望ましいと、こう思っております。私としては直接いろいろとご意見をお聴きし、そして議論ができる場として、いろんなこの「本音でトーク」もそうでございますけれども、「県政懇談会」もそういう意味では大変重要なものかなと、こういうふうに認識をいたしてます。

(質)ということは、もう少し議会との関係ではなくて、もう少し広く、テーマも広く、いろんな人たちと柔らかい話し合いができればと、柔らかく言うとそんな感じなんでしょうか。
(答)そうですね。とにかく議会へ提出する際に、そういった皆さんとの話をすることによって、私共が議会にお示しをするものについて、より県民にとっていいものを、また私共としても自信持てるものをつくっていく、そういうために非常に大事なものだと、こう思ってます。議会は議会で、これは県政の車の両輪、私共がそうやって自信を持って、お示しをしていくものを議会は議会でまたご議論をいただく、最終的に議会でお認めをいただくと、こういう手続きになるわけです。

(質)「県政懇談会」と「本音でトーク」も、どちらも県民の皆さんから意見を伺うことだと思うんですが、大きく違いはどこにあるんですか、ウェートといいますか。
(答)「本音でトーク」は今回、検討をやっております3つの検討会のために、本来的にはやるというわけではありません。しかし、時期がちょうど、こういう時期でありますので、「本音でトーク」を当面10回予定をいたしましたが、その中ではいろんなご意見をいただくと同時に、しあわせプラン等の策定についても、ぜひその意見を参考にいたしていきたい、こういうふうに考えているところです。この「本音でトーク」につきましては、任期中に全市町村ぜひやりたいと、こういうふうに考えておりますので、この10回をやった後、どういう、その「本音でトーク」の会場をどこで、いつやっていくかというようなことは、取りあえず10回やった後検討していきたいと、こう思っています。「県政懇談会」につきましては、この3つの検討会での検討内容について、いろいろとご意見をいただくということで、これは今回のこの3つの検討会ということにテーマを絞って、それで学識経験者の方とか、あるいは各分野でご活躍をされている方々にお願いして、県民の代表者のようなお立場でいろいろなご意見を伺えればと、こういうことです。

(質)県民しあわせプランは選挙公約でもかなり具体的な中身をお出しになってましたけれども、これは基本的にはそれをベースにやるのか、あるいはまったく新しいたたき台みたいなものをお出しになるのか、その辺りはいかがですか。
(答)もちろん選挙の際のしあわせプラン、これは出発の土台にあるものでございますけれども、これはそんなに施策の中身まで詰め切ったものではなくて、考え方を示し、そして項目をあげさせていただいているところです。したがいまして、今回検討していきますプランにつきましては、三重のくにづくり宣言との整合性なり、調整なりも一方で見ながら、平成16年度からはこのくにづくり宣言に代わるものとして位置付けてまいるわけでございますから、そういう意味では、しっかりした議論に基づいた肉付けが必要だと、こういうふうに考えております。したがって、ビジョン編と、それから戦略プラン編の2つに分けて、ビジョン編においてはほぼ10年ぐらい先を見据えた、これから三重県政の展開にあたってのビジョンだとか、あるいは基本計画といったようなものをお示しをしていく。そして戦略プラン編におきましては、平成18年度までの、いわゆる私の任期中にしっかり目指すべき重点項目を中心に、しかし県政は各般に及んでおりますから、くにづくり宣言等でも進めてきた施策で、しあわせプランの選挙中にお示しをしたプランだけでは、カバーできない面も、これも含めて、これを数値目標もこれに全部挙げてお示しをしていくということでございます。

(質)「県政懇談会」ですけども、しあわせプランといいますか、今やっている3つのことを検討するということで絞って、お話しされるということですが、じゃあしあわせプランができて、ある程度検討会の道筋がついたら解散されるんですか。
(答)さっきも申し上げたように15年度中ということにいたしております。

(質)16年度より先は基本的にないというか。
(答)この懇談会は15年度中に役割を終えるということです。

(質)県民の皆さんの声を聴く部分の発想の元ですけども、行政というのは独善的になりがちで、県民のニーズを把握せずに、職員が独善で事業をやるようなきらいもありますよね。あるとして、そういうことが前提にあるから徹底して県民の声を聴くべきだとと思われているわけですか。
(答)今までも、北川さんもそういう意味では、県民のいろんな考えを聴いていかなければいけないということで、今日までやってこられていると思います。そしてその中で、各部局においてもそのことは随分進んできているのではないかなと、こういうふうに思います。ですからそういう意味では、私は行政の考え方随分進歩している、進展していると思いますけれども、この広聴システムについては、今後必要なシステム化、ルール化、こういったものについてはもっと考えていかなければいかんのではないかなと、こう思います。同時に私自身が、じゃあ県民の声をどういう形で聴いていくのかということで考えていきますと、いくつかの取り組みができるのではないか、そういう中の一つとして、この「県政懇談会」もありますし、また別のものとして「本音でトーク」だとか、また先に済ませました市町村長との膝詰めミーティング、これも私としては定例化してやっていきたいと、こういうふうに考えています。

(質)ご意見をお聴きすることはいいんですけれど・焉A懇談会の方ですけれども、諮問機関にせず、それから取りまとめもしないという意味で、ガス抜き機関にならないかという懸念はいかがですか。
(答)よく総合計画等を創るときには、審議会というのが設けられるわけであります。そこでいろいろとご意見をいただくと、いうようなことがございますね。ただその審議会等においては、その前に事務局の方で、素案を一応、何と言いますか、かなり完成された、完成度の高い素案をお示しをして、それについてご意見をいただくということでございますから、したがって出来上がったものに対する評価をまとめていただくということで、答申をする際に意見の取りまとめだとか、あるいは提案なりですね、そういった形をとるわけでございます。今回の「県政懇談会」につきましては、皆さんもご承知のとおり、しあわせプランなり、トータルマネジメントシステムなり、あるいは財政問題なり、その検討の途中段階ずっと報告をしながらご意見をいただいてということで、いわば政策を立案していく中での、立案過程の中でご意見をいただいているということでありますから、そこで取りまとめをいただくとか、そういうものとは少し性格も違ってくるということでございます。したがって、こういう形をとるということです。

(質)広聴会、新しい広聴制度の件なんですけれども、従来型の1万人アンケートとか、後e-デモが入ってきてメールを送るという、そういうものもありますけれども、それを一度トータル的に何か整理されるというふうなお考えとかはあるんですか。
(答)1万人アンケート等はこれは継続して、拡大してやっていくということで、これは非常に広聴システムの中での基本となるものとして大事なものだと考えております。しかし、この1万人アンケートに限らず、各担当部署では個別の問題について、県民の意向をどうやってお聴きをしていくかということは非常に大事なことでありますので、それぞれ担当の方で、工夫をしながら、知恵を出しながら進めてもらうということが大事だろうと、こう思っています。その際に極めて役に立つのが、行政経営品質向上活動でございまして、いわゆる県民から見たものさしというものを大事にし、そして、そういう中で行政サービスを提供しているこの行政の仕組みそのものの品質を上げていくために、継続的に自らの足下から見直し、気づきを大事にしながら改善活動をやっていこうと、こういうことでありますから、したがって、県民から見た視点ということを大事にするという観点からいけば、この広聴システムはそれぞれのところで、もっともっと今後検討され充実されていくものだろうと、こういうふうに思っています。トータルマネジメントシステムの検討の中でも当然このことは極めて大事なことでありますので、検討の項目の中に大事なものとしてしっかりあるべきだと、こういうふうに私は考えております。

(質)「本音でトーク」は1会場あたり人数はどの程度で。
(答)会場によって違うのかもしれませんけど、だいたい100人から200人くらいは想定をいたしておりますけれども、それぞれの会場の状況を見て、機敏に対応をすべきはしていこうというふうに考えております。やってみないとちょっと分からないというところもあります。

(質)
これ、議事の進め方は皆さんに一通りしゃべっていただいてから、知事が返事みたいな。
(答)これはまあ、ぜひ皆さんにご意見をいただくということが最大ですから、皆さんからご意見をいただいて、私の方からコメントできるものについてはコメントをさせていただくということになるのかなと思っています。進行表みたいなのは。
(答:総合企画局)まだです。
(答)まだこれからですね。

(質)たいがいはコメントできないんですけど。ご意見はよく分かりました、検討しますで終わるんですけれどもね。
(答)どうぞ、のぞきに来て下さい。

(質)徳山ダムの総事業費がかさばったので、岐阜県の方に国交省さんが新たな要請を、事前に要請されたらしいんですけれども。三重の方には来られてるんですか。
(答)実は私のところには直接、その話しは来ておりません。ただ担当部局の方がどうなのかというのは、ちょっと突然のお尋ねで確認はいたしておりません。

(質)もし正式に要請があればどう判断されますか。
(答)とにかく予定された工事がどんどん遅れるわ、そして、実は工事費が1千億円から余分にかかったんですよというようなこと言われて、したがって、各県の負担を増やして下さいと、こう言われても、まことにもって困ったお話だと、まず言わざるを得ないのかなと、こう思っております。しかし、国の事業としてですね、やはりその川下においては私共三重県も入っているわけでありますから、状況をよくお聞きをして、そして正式にどういうふうな形でのご要請があるのか、それを聞いて判断をし、またもの申していかなければいけないと、こういうふうに思っております。

(質)
県としてはやはり納得できる理由がない限り払うことはできないというスタンスでよろしいんでしょうかね。
(答)私の立場からいけば、まずそういうふうな状況になったのは、国は国として、いろんな理由があろうかなと、こう思います。しかしながら、県がいろんなご要請を受けるとした場合にも、やはりそれを県民にきちっと説明し、ご理解頂けるということであることが大事なことでございます。したがって、そういう観点から、まだ正式に具体的な話がないわけですから、正式にお話がありましたことについては、そういう観点からよく検討して対応すべきだろうと、こう思ってます。

(質)
県議会の、初議会の感想。質問等の、代表質問等ありましたけれども、それへの対応等含めて、何か感想ありますか。
(答)初議会で、いろいろ議論をさせていただきました。まだ県政をスタートさせたばかりでありますので、私もそういう意味では、緊張しながら臨んだというところでございます。まだ今後しあわせプランやそういうのもですね、検討会での検討を進めて、そして議会にもご報告を申し上げていくということでございますので、議論としては、まだ本当にこれからなんだろうと、こういうふうに思っています。しかし私の目指そうとしている県政の方向、概略については県議会の皆さんにもご理解を深めていただいたのではないかと、こういうふうに思っているところでございます。

(質)今後検討会の案が出てきて、初議論と、9月議会以降だと思うんですけれども、そういうことである程度議会側もセーブしたような、そんなことは言葉の端々に感じられましたか。ある程度愛を持っているなと。
(答)そういうふうな思いで考えたことがございませんので。ただやはり私自身含め、これまでの北川県政を評価する一方で、しかし一方でまたそれを検証していかなければいけない、こういう思いを申し上げてきているわけでありますが、県議会の皆さんにおかれても、絶えずやはりこれまでのことを振り返り、反省すべきは反省しながら、いい県政を積み上げていこうと、こういうことで臨まれておられると、こう考えておりまして、そういう意味では、同じ方向を向いて議論をさせていただいているのではないかなと、こう思っています。

(質)県議会は県議会で全国でも有数の先進議会と自認されているんですけれども、その辺はどう評価されますか。
(答)私の方から県議会を評価することはいかがかと思いますけれども、北川県政と同時に県議会もやはり全国に県議会の存在を情報発信していこうということで、意欲的に取り組まれておられるんではないか。そういう意味では私も県議会は相当全国でも先進議会としての位置付けをしっかり追求されてきていて、その成果もそれぞれ感じておられるんではないかなというふうに思っています。

(質)対面、演壇とかの感想ってございますか。市議会とか国会とかご経験ありますけれども。
(答)まあ議論する中身は別段どうということはないですけれども、やはり相い面して議論することは、それなりに議論の方法としては意味があるのかなと、こう思います。もっと委員会のような議論の仕方で対面だと、なおいいのかなというふうな感じは持ちますけどね。

(質)辞さず。それを望まれる。
(答)いやいや。そういう機会がどうのこうのというのではなくて、今の本議会での対面方式というのはやや堅苦しい感じといいますか、私も慣れませんもので、発言するときに中央演壇に行っていいのか、自席から発言していいのか、最初はちょっと戸惑いました。聞きましたら、再質問の時は自席からでいいと、こういうことでありましたが、質問される方の中には、再質問と次の質問とを一緒にされるんで、再質問分はこっちで答えて、新しい質問は向こうへ行って答えるんだろうかとか、ちょっと判断に困った場面もありましたね。

(質)小泉さんがやっている党首討論のようなことをやってもいい、会派代表討論なり、辞さずでしょうか。
(・噤jいわゆる議員内閣制である国のシステムと、選挙で選ばれてきている首長という立場での成り立ちが違いますから、したがいまして、どういう形でどういうふうにやっていくんだというようなことは、そういった制度にきちっと合わせて考えられるべきものだと、こういうふうに思いますね。

(質)一問一答形式は別に何とも思わない。やってもいい。
(答)議論を深めるためにはああいう形というのも、いいんじゃないですか。議会もそれがためにああいう形にされたんだろうと思います。これは昨年からでしたか。

(質)3月議会から。
(答)まだ3月議会からでしたか。私も以前のことよく分からないですけど、3月議会ということなら、まだ今後やる中でよりよい方法というのは当然検討されていくんでしょうね。

(質)政局ですけども、年末衆議院という、先日もある政党関係大会出られてお話しされましたけれども、衆院選ってのは年末にあると想像されますか。
(答)これは私の方から判断して申し上げられるものではございません。しかし、もういずれにしろ任期が、残されました期間あと1年ということでありますから、いずれ近い内に選挙があるのは間違いのないことであります。

(質)ご自身の経験で、残り1年切ったときにどんな対応されてましたか。
(答)国会議員の場合、国政に臨む場合は、常在戦場とよく言われていますけれども、本当に選挙終わった後すぐから、後援会活動をしっかり取り組んでいくということが、これは大事でございますから、そういう形で、皆さんやっておられるんだろうと思います。ただそのことが本来のやるべき政治活動を阻害しているのではないかと、こういうことも一方でよく言われてたりしましたね。そういう意味では選挙制度のあり方だとかいったことは極めて大事なことだと、こういうふうに思います。それは私もそういう場にありました時には、そういった議論に積極的に出てまいりましたけれども、今こういう立場でありますから、ぜひそれぞれ議員の立場の皆さんが、さらに一層議論を積み上げていただくことが大事だと思いますね。

(質)北川前知事は、前知事なりの判断でお辞めになられたんでしょうけれども、その後に斎藤十朗さん引退を表明されて、藤波さんも云々の話が出てます。それなりに世代交代期というのが来ているのでしょうか。
(答)まず議員の進退ということは、これはご本人の最大の決断の一つでございます。それぞれいろんな理由、お考えがあって、決断される問題でありますけれども、その決断は、政治家にとっては非常に尊い決断であると、こういうふうに思っているところです。世代交代であるとかそういうふうなことについては、それぞれ各人各人で年齢、体力あるいは取り巻く政敵状況、選挙の環境、いろんな状況がございますから、そういう中で全般的に平均年齢が高いというような場合には世代交代ということが言われるわけでありますが、個々の候補者については、それはそれぞれ選挙民が判断をするものでありますから、結果としてのことでいろいろ表現されることはあっても、その前にどうのこうのという評価は、いかがなものかなと、私からはそういう評価はいたしかねますね。

(質)戦後、日本の政治状況の中で、平成5年、6年あたりの細川内閣あたりで日本の政治状況一変しましたよね。そこで、それなりに政治家もいろんな様変わりしてきたと思うんですけども、それから7、8年経って、今はどんな時期、今後どういう時期になられると思われますか。
(答)そうですね、かつて国政にあった立場から、国政にもやはり熱い想いをもっておる自分としては、国政にあった時に成し遂げられなかったこの国の本当の転換期をしっかり乗り切っている、ということについては、未だそれがなされていないということで、非常に残念に思っているところであります。そういう意味では今、県の知事として、あるいは、ついこの間までは、一つの市の市長として地方行政に携わってきたわけでございますけれども、この国そのもののあり様が本当に大きく影響を受けて、今、県も市町村も大変厳しい、苦しい状況の中にあるわけでございます。国難の時期であるからということで、諦められるものではありません。そしてその国難も、5年も10年もあるいは、それ以上に混迷が続いてくるというのは、まさに政治の責任以外何ものでもないと、こういうことが言えます。そういう意味では私は国においても、今、国政に携わっておられる皆さんが、しっかり国民の期待、あるいは地方の期待に応えてですね、この国をしっかり方向付けをし、変えるべきものは変えていく、そして、新しい日本として蘇生されていくことを強く望んでおります。そういったことに向けて真剣に行動をしていただくことを国政に携わる方には大いに期待をしております。

(質)その政界再編も、地方分権と不分離ですよね。政界再編すれば大きなきっかけになって地方分権も進む可能性もありますよね。そういうことは望まれませんか。
(答)いろんなそのケースがあるんでありましょう。私共の立場から先般の三位一体改革等ありました中でもですね、三位一体の方向の中に対して意見も言ってきておりますように、必要なことについてはしっかりものを言っていかなければいかん。地方分権推進についても私もまだ、国として本当の真剣さが感じられない。そういう中で言うべきはしっかり申し上げていかなければならない、こう思っております。そして大きな国の枠の中に入った県とか、あるいは市町村でありますけれども、しかし、我々から、またできることもありますから、そういうできることについて、県民にとってこうあるべきと、そういうものさしをしっかり当てながらこれをやっていきたいなと、そのことがまた、国全体を変えていく力にもなるならば、これは大変いいことだと、こう思っております。

(質)河芸町の不信任案についてなんですけれども、可決されて、町長も辞職されたわけですが、知事はこの不信任案可決については、どのようにご覧になってますでしょうかね。
(答)河芸町の今回のことについては、それぞれいろんないきさつが伝えられて来ております。私としてましては議会が解散され、町長がまた自ら辞任ということは異常な事態でございます。したがいまして、早くこの事態が終息をし、正常な通常の状況に戻られることを期待をいたしているところです。

(質)首長の発言としてですね、発端となったこの暴力団、今回の件では暴力団発言、そもそも最初はダニというような発言をされてみえるということなんですが、この発言について知事はどのようにご覧になりますか。
(答)ご本人が先般辞められる際にもですね、それについて謝罪をしてされておりますように、私も不穏当な表現であるというふうに当然思っております。
(質)不穏当。
(答)不穏当、あるいは使ってはならない表現の仕方だと、こういうふうに思っております。
(質)感性がないですか。
(答)私自身はそういった発言をしないように心掛けているつもりでありますし、これからも心掛けてまいりたいと思っております。

(質)
個人情報のことなんですけれども、県のホームページの検索ページの中に個人名が掲載されていたというようなことが最初に報告されて、なお、再度調査されたら、また、何件かありますという報告だったんですが、知事これはどのようにご覧になっておられますか。
(答)これにつきましては、総合文書管理システムそのものにつきましてはですね、文書規程等を所管をいたしております総務局の政策法務チーム、電子決裁システムを所管をいたしております地域振興部の業務プロセス改革チーム、情報公開、情報提供を所管をいたしております生活部の情報公開チームが主体となりまして検討をいたし、そして本年度から稼動させてきたというところでございます。したがいまして、まだスタートしたばかりでありますけれども、かかる問題が県民の個人情報等にかかわる大変大事なことでありますので、私も重大なことだと、こういうふうに認識をいたしているところでございます。したがいまして、これにつきましては6月4日午後からアクセスをストップいたしまして、十分な見直し、検討をやって来て、その中でさらに当初の漏れの他、7件ほどの漏れがあったというようなことが判かったわけでございます。したがいまして、今後、こういうことがないようにしっかり対応をしていかなければならない、このように考えておりまして、まずは各部署におきまして、チェック体制をやはり、よりしっかり見直していくということが大事でございますので、複数の目でチェックをできるようにしていこうと、こう思っております。それで、このチェック体制の甘さがあったということと同時に、職員の意識の低さ、これに対するまだ意識が充分でないということがございます。したがいまして、職員研修とか情報公開、個人情報保護制度推進責任者会議等あらゆる機会を活用いたしまして、職員への周知徹底を図ってまいりたいなと、こういうふうに思っているところでございます。なお、公文書の検索ページにつきましては、本日午後から再開をいたしまして、平成14年度分と、15年度分、これは15年度分につきましては4月分と5月分でございますが、公文書件名を検索できるようにいたしているということでございます。

(質)それでかなりチェックというのが実際ずさんだったということが判っているんですけれども、一度もチェックしていないところがあったり、そういうところがあるわけで、これに対する何らかの県としての処分というか、そういうようなことは考えていないのですか。
(答)この処分については、今、まずは取りあえず公開をできる状態にしていこうということでやってまいりましたが、今後これまでの状況を、処分も含めてですね、これは職員の責任のあり方という観点から検討をいたしていきたいと、こう思います。また、これからの検討でございます。

(質)住民基本台帳システムを反対された方の危険性への危惧と同様に今回の問題も底通してる思うのですけれども、要するに急速なIT社会とそれに追いつけない人間との付き合い方、そこに大事な情報も含まれて漏洩するというような危険性、その辺含めて、今後県のIT戦略はどう徹底していかれるんですか。
(答)そうですね。いろんな技術革新によりまして、新しいいろんな技術が生活の中にいろいろ提供されてくる、そのことはですね日常生活においても、あるいは行政業務をやっていく中でも、非常に有効・有益な手段であるというふうに思いますが、しかし車が事故があるからといって、その車を、車社会を否定できないように、やはりシステムでありますので、いろんなリスクを伴うというのは当然基本的にまずあるわけでございます。したがいまして、こういった個人情報等を扱うようなシステムにおいては、そのセキュリティなり、リスクを回避するための対応、手立てが十分になされているということが大事でありまして、それでもリスクの可能性があるから、そういう手段を取らなければいけないということでありますが、可能性があるから、じゃあ、そのシステムを否定して、やらないと、いうわけにはこれはいかないと考えております。したがいまして、今回こういうことで、ご迷惑をお掛けをいたしたわけでありますが、こういったことをまた勉強の糧にさせていただきながら、今後こういったことが起こらないように更に徹底してまいりたいとこういうふうに思っております。

(質)いや、要するにセキュリティとかリスク回避策がなしで、まず、私の言葉で言えば、いい格好して、情報公開をしようとしたからまずかったんだと、情報もリスク回避もできないのにいい格好して情報公開するからまずかったんで、そのセキュリティを万全にしてから公開すべきだったと思うのですけども、その辺はいかがですか。
(答)これは私が就任する前にスタートしたわけでありますが、これについて運用を始めた時には、それぞれ担当者は、まさかこういうふうなことが出てくるとは予知できなかったんだろうと、こういうふうに思います。それだけにこういったことはあってはいかんことだと、いうことでありますが、幸いにもそれによって実害が出なかったのが本当に幸いでございますし、これを反省の材料にして、しっかりしたシステムを組んでいくということ、そのことが大事であろうと思っております。

(質)でも、いろんな予期しないことが出てくるでしょうね、これからのIT社会。ラン1本で抜けたり、無線アンテナ1本で情報が漏れたりとか、予期せぬこと出てくるでしょうけども、それを恐れては駄目だと。
(答)リスクに対しては普段から、しっかり対応を考えながらも、そのいろんな仮定に基づいて、なかなかお答えできませんけれども、そういうことも起こりうるということでそのリスクマネジメントをしっかり対応していくということが大事だと思います。

(質)コンピュータの専門家という立場から、改めて今回の事態はさもありなん。
(答)私はどういうシステムであれ、別にITに限らずでありますけれども、人が考え、組み立ててきたものについては、これは当然そういったことはありうる。それが過失によって起こりうる場合、それから悪意で、いわゆるコンピュータウィルス等ばら撒いたり、ハッカーであるというような行為をやったり、そういうものもいろいろございますね。少なくとも、そういった悪意に基づくものを防御しながら、しかし、過失と言われるものも起こらないような、そういうその時その時の万全の態勢を、しっかり取っていくということが大事なことなんだろうと、こう思います。そういうことがあるからといって、そのシステム全体の有効性を否定し、その存在を消そうというわけにはいかないなと、こう思いますね。

(質)県の職員採用で、去年、今年辺りからパソコンはもう常識になったから、パソコンは見ずに、チェックせずに英語等々を重視するような方針になってきてるんですけど、それを方向転換するような考えはありますか。やはりパソコンも高度な技術を有する職員を雇いたいとか。
(答)いや、時代時代でそういったものさしの当て方はですね、いろいろ変わっていっていいと、こういうふうに思っております。職員の採用のそういった具体的な試験項目なり、チェック項目についてはですね、まだ、私も事務当局と相談したことがありませんので、今後、相談することがあればですね、そういう中で議論して行きたいところですね。

(質)7月に、これ教育委員会の所轄になると思うのですが、全県一区について最終的に結論を出す、ということになっているんですが、知事ご自身としては、全県一学区制についてはどのような見解をお持ちでしょうか。
(答)今度、いろいろ県議会で議論がございますけれども、6月25日の教育警察常任委員会で16年度については、現在の線引きはそのままで、隣接する通学区域への志願を可能にするという方針で教育委員会の方が説明されたと、こういうふうなことを聞いております。基本的にはこれは教育委員会マターで出される結論だろうと、こういうふうに思っておりますけれども、私の方から望むべくはですね、高校受験する生徒たち、通学をする生徒たち、こういった立場にも十分立ってですね、そして一方で、高等学校については、今、特色作りとか魅力化にいろいろ取り組んでいるということでございますので、そういった観点からこれも十分に議論した中で、結論を出されるということを期待しております。

(質)賛成か反対かという、全県一学区についてはどちら。
(答)今申し上げたとおり、教育委員会が結論を出すべきことでございます。したがいまして、通学する生徒や受験する中学生、そういった立場に立つ一方、高等学校の特色作りとか、魅力化にこれからもしっかり取り組んでいこうという中で、議論をされて、そしてその上で、出されてきた教育委員会の方針を支持いたしたいと思っております。

(質)全県1学区反対論者は県内全域が序列化されると、いうところにあるようですけれども、その辺に関してはいかがですか。
(答)私自身はですね、ちょっとその議論に入っておりませんし、これは教育委員会マターで議論をされるべきことでありますから、そこで十分議論をされた結論、それを尊重したらいいと、こう思っております。


( 以 上 )

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