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平成20年10月07日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平成15年7月23日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目 

  • なし

2.質疑応答
(質)ここ最近、少年少女が加害者や被害者になる大きな事件が目立って、連日発生しましたけども、そういう事件が起きたことに対するご感想と、あと夏休みに最近入ったということで県内の少年少女、子どもたちに対する呼び掛けなりをしていただければと思うんですが。
(答)まず、最近起こっております、特に長崎の事件、それから東京で興味本位で犯罪に巻き込まれてしまった、そういった事件、今までに考えられなかったような事件が起こっているということで、大変私も心傷める立場でございます。それで、これにつきましては、まだ事件の究明がこれから行われていく、究明といいますか、あるいは分析が行われていくのではないかなと思います。家庭のあり方とか、あるいは情報社会で、その影の部分があるとか、それから単なるこういう犯罪というだけでなくて、社会全体で取り組まなければならない、そういった問題でもあるのかなと、こう思っております。まずはいろいろ事件そのものの解明や分析、その中には児童心理学など、子どもに関しまして、多くの専門分野での徹底した分析等も必要ではないかなと、こういうふうに思っているところでございます。それから、昨日、文部科学省の方から学校における生徒指導に関する取り組みのあり方について、点検を行なうように指導がございました。詳しくはちょっと分かりませんので、必要があれば担当の方から説明させますが、一つは学校における管理指導体制、それから家庭、地域、関係機関との連携について、それから基本的道徳観、倫理観の指導のあり方等々につきまして点検をやるように、ということでございますので、今後そういった点検もやっていくことになろうかと思います。その上で、これまでも青少年の健全育成について、県としてはいろいろな取り組みをやってきているところでございますけれども、やはり何と言いましても、家庭だけの問題、学校だけの問題ということではなくて、地域も含めた、地域が一丸となって健全育成に取り組んでいくということが大事だと、こういうふうに考えているところでございます。それで県といたしましては、三重県青少年対策推進本部、これは生活部と健康福祉部、教育委員会、警察本部、これで組織をいたしておりますけれども、ここで早急に議論をいたしまして対応策を考えていくということにいたしているところでございます。いずれにしましても、この夏休みを考えてまいりますと、関係者の皆さんには、こういった考えられないような事件も起こっておりますので、一丸となってご尽力を頂きたい。青少年をこういった犯罪から守っていただくように一丸となった取り組みを是非お願いしたいと思ってます。

(質)インターネット、携帯電話に媒体があるとして、インターネットで異性紹介事業等々も簡単に触れられるような社会ですけれども、まずインターネットの方からですけれども、以前の知事会見で情報社会を車社会に例えられて、事故があるから車社会を否定するわけにいけないと、県の情報漏洩もいけないことではあるが前向きに対応していきたいとおっしゃってますけれども、この件に関して少年犯罪、少女の方に関しても、インターネットとかそういう性情報が氾濫しているんですけれども、それに関してはどんな所見をお持ちですか。
(答)インターネットを初めとして、IT情報関係というのは目覚しい一つの進展、変化をしているところでございまして、ある意味では私たちの日常生活に欠くことのできないような形で深く入ってきているものでございます。したがいまして、そういったものを否定して、これからの時代というものを考えていくということができない状況の中にあります。しかし、それがいわゆる子どもを取り巻く環境を著しく変化をさせ、そして、また新たなそういう青少年に及ぼす影響というものを考えてまいりますと、その運用とか、あり方についてはいろいろ議論がなされて、当然だというふうに思います。ただ、それが全体のそういったIT関係についての否定というようなことではなくて、むしろそういった社会を前提として、子供たちに影響をもたらさない、いろんな知恵、工夫というものがあれば、それはなされていくべきものだと、こういうふうに思います。

(質)
例えば、県内の公立学校ではフィルタリングシステムで、そういう性情報は覗けないような状況になっているらしいですけども、子どもは子どもで、人間の欲ですから、それをフィルタリングを通り抜けていくこともできますし、無防備なんですよね。だから、別の次元で、「隠せ、隠せ」という議論もナンセンスであろうと思うんですけども、その辺の整合性をどう図っていくべきだと思われますか。
(答)子どもたちには、ただ単に目に触れさせない、知らしめないというようなことだけではなくて、現実にはいろんなところで、そういうふうなものに接していく機会が現実にあり得るとするならば、それを受け止めて、そしてそれに正しく対応できるような、そういう教育のあり方ということも一方で大事ではないかというふうに思います。

(質)ただ私も現場は知らないですけれども、そういう氾濫する性情報の中で、教師、親が正しい性のあり方を導くような指導をされているかどうかは分からないんですけどね。恐らく、そんなに見聞されているように、そこんとこは触れずに教育が進められていると思うんですけれども、その辺はいかがですか。
(答)どういうふうにやった場合にどういう効果が出るかというのは、そういう意味では、いろんなケースもあり得るわけで、一概にそれを言い切ってしまうということはできないのかもしれません。それといろんな試行錯誤等も含めて行われていることの全体の成果をどうやって積み上げていくのかという形で、努力を継続していくことが大事ではないかなと、こういうふうに思います。

(質)
一方の携帯電話なんですけれども、これは率直な感想、少なくとも知事の時代、生まれた頃は携帯電話なかったですよね、お子さんの時代も携帯電話なくて、お子さんがどのような過ごされ方したか知らないですけれども、電話を利用したり、「長電話するなよ」とか怒ったりしたかも分からないけれども、携帯電話が出てきて、いろんな機能が付いて、例えば、東京の少女、直接は関係ないですけれども、出会い系サイト云々の問題も氾濫しているんですけれども、その辺の対応もしくは感想はいかがですか、携帯電話はどうあるべきか。
(答)これもやはり携帯電話というのは、使ってみて、こんな便利なものはありませんね。ですから、これを否定する方向で議論をするということは無理な話であり、非現実的だと、こういうふうに思います。したがって、むしろ、子どもたちを取り巻くいろんな物事、これがそういったものに触れても、それをやはりしっかり受け止めて判断できる、そういう子どもに育てていく、そういった子どもを育てていくということにやっぱり努力すべきだろうと、こう思いますね。携帯電話についてもやはり同じことが言えるんではないかなと、こう思います。

(質)ただし、東京の小6少女の場合は、そういう知識、防備体制を作る前にそういうことに引き込まれていったところがありますよね。
(答)今朝のニュースでもちょっと言っておりましたけれど、とにかく子どもたちに、これは駄目なことなんだ、これはしてもいいことだ、これはしてはいかんことだ、これはやってはいけないことだということを、しっかり、まずその基本を教え込むということが大事であろうかなと思いますが、最近のアンケートデータでは、それが著しく崩れてきているという指摘がなされておりました。そういったところに我々も問題意識を持つべきではないかな、とこういうふうに思います。

(質)無理に引っ付けるわけじゃないですけども、知事がおっしゃられる「しあわせプラン」の元々の問題意識は、社会不安、閉塞感があるんですけれども、その中の一つの現象、二つの現象がこれらにあるんですけれど、その辺を、例えば「しあわせプラン」の中でどう理念付けていく、位置付けていかれますか。閉塞打破、不安打破を。
(答)だからIT等が進展していくということ、それが不安をもたらすという、そういうとらえ方ではなくて、むしろそういった社会の変化、状況に対応して子どもたちに何をやはり教えていくのか、生きる力、そういったものを教えていく中で、その教育のポイントやそういうものをしっかりとらまえてやっていくということが大事ではないかなと、こう思います。したがって、そういう意味では、なかなか旧来、想定し得なかったようないろんなことが起こってきておりますので、これは教育委員会の所管する教育という観点について言えば、是非、教育委員会、あるいは学校の現場、あるいは父兄や地域も連携した中で、いろんな取り組み、それが仮に試行錯誤的であっても、取り組んだその成果のいいところをどんどん伸ばしていくと、いうような形を積み上げていく、そのことが大事ではないかなと、こういうふうに思いまして、そういうものを積み上げていけば、私は、他の県よりも教育先進県として三重県が位置付けられるような形に進んでいくんではないか、とこう思っておりまして、「しあわせプラン」でも是非そういった形での進展を期待していきたいと、こう思っているんです。

(質)夏休みに入りましたので、子供たちが犯罪に巻き込まれやすくなる時期であると同時に、家庭で過ごす時間が長くなる時期でもあると思うんですね。子どもたちの安全を守るために県民の皆さんに何か呼びかけていただくようなことはありますか。
(答)そうですね、大人たちに対しては、とにかく子どもたちが、しっかり、してはいけないこと、やってはいけないことというのは、きちっと言い、いろんな場面で注意すべきときがあったら、是非そういうふうに注意をしてもらいたいと思います。同時に、子供は大人の鏡の面がありますから、まずはやはり、子供たちも大人の行動をしっかり見ているわけですから、大人そのものが自らの行動に責任を持ってしっかりやってもらうということが大事であろうかなと思います。特に、こういった夏休みは、普段と違ういろんなところに出かける機会が子どもたちも多いわけでありますし、また幸い、親子で話し合う機会、家庭にいる時間も極めて長いわけですから、そういう機会をとらえて、是非子供たちとしっかり会話等を通して通じ合う、そういう時間を持っていただきたいなと、こう思います。

(質)自身は反抗期のお子さんとの対話はどうでしたか。
(答)自分の子どもも、反抗期とか、そういうふうな時期、もちろんございました。しかし、そういうことを乗り越えて、育ってきてくれたと思っておりまして、親としては大変、何て言うんですか、ありがたいことだと思いますね。

(質)子育てに時間は割けましたか、当時は。時間は全然なかった。
(答)全く、割けなかった。
(質)奥さん任せ。
(答)国会議員の時は東京の宿舎にいました時に、子供と一緒におりましてね。ですから子供たちの着替えの洗濯を一緒にしたり、あるいは一緒に食事を作ったり、そういう形では、時間は短かったけれども、いろいろと他の男親とは違う接し方はしていたのかなと、こう思います。

(質)RDF発電をめぐってトラブルが連続して起きているんですけれども、受け止め方と今後の対策で、知事のお考えがあればお聞かせいただけますか。
(答)RDFにつきましては、RDFの燃焼発電施設建設につきまして、若干予定が遅れたり、いろんな経緯があったと、こういうこと後でお聞きいたしております。そんなことがその後の操業にも影響している部分があるのかなと、こう思います。私としては、少しまだ、順調に期待された操業状況に入っていないというのを、早く通常の状況になるように期待いたしているところです。それから、貯蔵しているRDFが発酵して、ああいう、燃えてくるというようなこと、この間からたびたびそういうふうなことがございまして、こういったことについては避けられないものであるのか、避けられないものであるなら、操業運用の方法の中で、もっと工夫をしていくべきであろうと思いますし、あるいはもっと改善策があるならばそういった方法を取っていかなければならないと、こう思います。先般のことについても、まだ事後対策のあり方だとか、そういうことについて報告を受けていませんので、今後、必要ならば必要な措置を考えなければならないのではないかと、いうふうに思います。まだそういった検討に入っていません。

(質)RDFそのものは。松阪もRDF化されたんでしたっけ。
(答)RDF化しているのは、勢和の方ですね、飯南多気の組合でやっているということであります。

(質)松阪は一般ゴミの燃焼炉の耐用年数の問題と、RDFへの乗り換えをどう判断されましたか、松阪市長時代は。
(答)市長の時には、その場面というのは、私の判断する場面というのはなかったわけであります。ですからその功罪だとかそういうことについては議論してません。ただ勢和の方は一度見学には行きましたけれども。

(質)で、三重県が夢の循環システム、RDFに踏み出したんですけれども、そのことについてはどう思われますか。
(答)まだ評価するに至っておりません。私個人の評価としては評価するに至ってません。

(質)
ただしもう、サイバーベースと一緒で、もう既に動き出しているものなんですけれども、これをまた元の一般の燃焼炉、ガス化溶融炉に換えていくとかそういうことはできないと思うんですけれども、当面は。RDFのいいところ、悪いところについては、科学者として、思われますか
(答)科学者ではありませんので。
(質)あ、工学。
(答)それとは直接関係ないことであります。さっきも言いましたようにRDFについては、私自身そういう意味では、その功罪について判断をする立場ではありません。今後状況の推移を見ながら、きちっとした操業状況に入っていませんから、早くそうなっていくことを期待すると同時に、こういったゴミのリサイクルなり省資源化なり、こういったことについては、それを支えていく技術も、日進月歩いろいろまだあると思いますね。したがって、時間的な経緯も見ながら、その時その時に、判断、またしていくことだろうと思っています。

(質)未来永劫RDFでいくのか、ショートリリーフでRDFなのか。
(答)そんなことは一切申しておりません。
(質)で、聞いているんですけど。
(答)そういうことは考えてません。今の段階でお答えは用意してません。

(質)岐阜県可児市で電子投票が行われました。トラブルがあったようですが、将来自治体が取り入れるものかとは思われますが、知事として、この電子投票、今回の結果も踏まえてどのようにとらえていらっしゃいますか。
(答)今回はシステムが若干トラブルを起こして、少しああいった、投票者数と投票数が食い違うというようなことがございましたけれども、これは単純なシステムの問・閧セと思いますが、単純ではありますけれども、こういう電子投票そのものがまだ普及していないという意味で、少し技術的な不備が露呈したんではないかなというふうに思っています。きちっとした原因までは承知していませんけれども。今後、当然電子自治体、電子政府というような考え方がどんどん押し進められる中で、こういった選挙の投票ということについても、電子化されていくという、これは時代の流れであろうかなと思いますし、三重県においても、今後、時期を見て、検討されていかなければいけないというふうに思っています。ただこういった技術的な問題がありますのと、コスト面での問題がありまして、長い目で見ればいいとは思いますけれども、初期投資やそういうのもやはり一つの判断材料になっていくのかなと、こういうふうに思っております。今後いずれ、検討していかなければならないことだと、いうふうに思ってます。

(質)電子投票そのものに対しては知事は前向きにとらえた方がよいというふうにお考えですか。
(答)私としては、今のような技術的な問題、コストの問題等々クリアできるならば、後はできるだけ早く導入したほうがいいのではないかというふうに思っています。

(質)まだ原因等究明が待たれますが、人間が関わる部分ですね、どうしてもこれは残ると思うんですが、そこで注意しなければならないようなことというのは何かお考えですか。
(答)人間が関わることといいますか、この電子投票については、不在者投票との関係とかいうようなものは少し十分に詰めていかなければいけないところがあるのではないかなと、こういうふうに思います。それぐらいでしょうね、特に投票ボタンの押し方だとか、そういうのはいろんな工夫がなされていけば、特にそんな問題はないんではないかなと思いますけれどもね。この間の私の選挙でも、各社の出口調査みたいなのがですね、こういろいろと開票が始まった途端に出ていますね。そういう意味では電子投票というのは一発で簡単なんじゃないですかね。

(質)具体的なタイムスケジュールなんかは考えられてますか。
(答)全然、したがってまだ検討しておりません。全く白紙であります。

(質)県選挙管理委員会とか各市も視察に行ったりとかしてる段階みたいですけれども。
(答)いずれそうならざるを得ないと、こう思っていますけれども、最もコストが安くあがる時期、方法を狙ったらいいんではないかなと、こういうふうに思います。慌ててやって目立つ必要はないと思います。

(質)先日、全国知事会があって、梶原知事が「闘う知事会」という看板を掲げてということなんですけれども、出席になったご感想と、あと知事会自体のあり方といいますか、その辺でもし何かお考えのことがあればお聞かせ願いたいんですが。
(答)私としては全国知事会は初めて出席をしたわけであります。5月にもありましたが、地元所用のため、この知事会に出られなかったわけでございます。今回は梶原知事の肝いりで「闘う知事会」としての元年だというような形で、シナリオ無き討論をこうやっていくんだということで、やられたわけですね。私はとにかく今までの知事会の議論のあり方も、どんな議論だったのか、やり方だとか、よく存じないところでございます。隣に愛知県の神田知事もおられましたので、「今までとぜんぜん違うやり方ですか」と言ったら、「いやもう全く違う」と、こういうことをおっしゃっておられました。そういう意味では41県参加で過去最多だというふうな形だったですけれども、私は知事さんが本音でいろんなテーマについて、議論をぶつけ合うということは非常にいいことであると、いうふうに思っているところであります。むしろ41人も一同に会しますと、一つ一つの議論がなかなか、本当に白熱した議論になっていくと時間が足りないのではないかなと思いますね。しかし「闘う知事会」として、ああいった取り組みを始めたわけでありますから、今後、その知事会の議論のあり方等も、会を重ねていくにしたがって、習熟していくんではないかなと、より効果のある議論の仕方に持って行ったらいいんだろうと思いますね。今回は会長がいなくて、会長代理、中沖富山県知事が全体会議の取り仕切りやられましたけれども、そういう意味では中沖知事はこれまでの知事会のあり方と比べると、随分ご苦労だったんであろうなと、こういうふうに思いますけれども。

(質)「闘う知事会」は賛同ですか。
(答)言葉の使い方ではなくて、中味の質として、やはり全国知事会が、ただ単に陳情だとか要望の場になるというようなこと、これはもう時代遅れではないかなと、こういうふうに思います。したがいまして、各県とも今はそういう陳情要望以上に、これから政策提言、国に対して、いろんな提言をぶつけていくということが大事だろうと思います。各県もそれぞれそうであれば、全国知事会のようなところで、共通するテーマについて、やはり一緒になって議論を詰めて、そして国に対しても言うべきことを言っていくということが大事ですね。特に国の地方分権の議論や、あるいは三位一体等の議論なども通しまして、決して地方分権を正面から正しくとらえていただいているとは言い難い状況がございます。地方分権は最終的にこの国のかたちを決めていくものでありますから、それだけに国の議論だけに任せるのではなくて、地方からやはりどんどんそういったことについて、もの言うべきは言っていくと、いうことが大事でございます。岐阜県での今回の知事会については、地方分権について正しく理解をしていない、そういったものを抵抗勢力というような激しい単語を使っておりましたけれども、今、本当に国の議論というものに、我々は疑問に思ったり、戸惑う場面もしばしばございます。それだけにこういう知事会が共通の問題をしっかり議論して国にぶつけていくということが、この国をやはり変えていく力に結び付いていくではないかなと、こういうふうに思います。

(質)いつもと同じ聞き方ですけれども、逆に国会議員の立場で、その知事会の結束力は有効ですか。
(答)まだこれからじゃないですか。私もだから以前の知事会のことはよく分かりません。だけど皆さんがこういうふうな議論を自由闊達にこうやるというのは、初めてのことなんだと言っておりますから、今回そういった「闘う知事会」元年と考えるならば、これから成果がいろんな形で出てくることが期待されると、こういうことではないかと思います。

(質)関連して、欠席された会長知事にからむ逮捕騒動はどういうご感想をお持ちになられましたか。
(答)事件そのものについては、司直が今捜査をし、そして事件そのものの全貌が今後明らかにされると、こういうことでありますから、その事件そのものについては詳しく私もそれを評することができません。けれども、少なくとも利権や金にまつわる、こういったことが事件となっていることは、大変残念な事でありますし、埼玉県民も非常に心痛めているところであろかなと、こう思います。

(質)土屋知事とは面識はおありですか。
(答)国会当時、参議院でありますけれども、自民党の会議等で時たま見たということはございました。

(質)
言葉を交わすというような親密な仲では。
(答)そういう機会は全くありませんでした。

(質)改めて知事の引退について、この感想は。
(答)だからさっき申し上げたとおり大変ショックな話だし、埼玉県民の心情いかばかりかと思いますね。

(質)東南海・南海地震の特別措置法があさって始まります。これを受けまして、県としてどう取り組みたいかという姿勢を。
(答)25日にこの措置法が施行されると、こういうことでございます。で、三重県はご承知のとおり三重地震対策アクションプログラム、これを3月に作っておりまして、昨年度からこれを着実に推進していこうということでやってきております。私もこれに基づいて着実にやっていくということでありますが、この措置法との関連で言えば、まず地域指定等の問題が今後どうなっていくのかということがございます。これについては、市町村とも十分協議した上で、その指定に向けた意見をまとめた取り組みをしていきたいなと、こういうふうに思っております。それから緊急に整備すべき施設だとか、あるいは東南海・南海地震にかかる国の財政的措置だとか、地震観測施設等の整備、こういった問題について、まだ法律の中でも明記されていないものもございまして、それらにつきましては、引き続き国に対して要望をしていかなければならない、こういうふうに思っております。いよいよ本格的に東南海・南海地震対策というのが、これから始まってくるんだと、こういうことを感じております。

(質)就任されて3ヶ月経ちまして、就任当時、カタカタを見直すかもしれないということおっしゃってましたけれども、県庁のチーム制についての今の見解をお伺いしたいんですが。
(答)カタカナということと、チーム制というのは組織の問題。

(質)ええ。
(答)まずカタカタ語の話でありますけれども、時期を見て、これについてはきちっと議論していかなければいけないと思ってますが、もう少し時間を経て考えていきたいなと、今思っております。で、マネージャー制というような今の組織体系につきましては、ご承知のとおりトータルマネジメントシステムの検討会がスタートしたわけでありますので、ここでもこの問題をしっかりご議論をいただきたいと、こう思ってます。で、その前に明日は第2回目の県政懇談会がございますけれども、まだ明日の議論の中では、このテーマについて議論が出るわけではありませんけれども、今後こういった県政懇談会とか、それから県民との直接語り合う会、いわゆる「知事と語ろう本音でトーク」、これが今後行われてまいります。いろんなそういう場なり、それから県の他の広聴システム等で県民から発せられてきた、そういう意見等も十分に参考にしながら検討したいと、こう思ってます。

(質)知事としては評価する面と、メリット、デメリット少しは見えてきたのではないかと思うんですが、どちらが大きいとかですね、何か知事ご自身の見解というのはございませんか。
(答)まずは組織的なものですね。組織的なものについては、今の政策推進システムに合わせて、しかもいろいろ縦割り、行政の弊害だとか、そういうものを解する、そういったためにフラット化した、今採られている組織に変わったわけでありますね。で、そういう意味では、いろいろそれだけの根拠を持って採られた制度であると、組織であるということが言えます。しかし一方でチェック機能が少し希釈になったといいますか、弱くなったんではないかとか、それからいろいろ県民から見て分かりにくいとか、いろんな批判もございます。ただ、いろんな批判があっても、じゃあ元に戻していいのかというと、私は決してそうではないと思っております。したがって、もうちょっと細かく分析をしていく必要があるんではないかと。例えば政策推進システムを本庁内でこう捉えてきているけれども、どちらかというと、県民局はそういったシステムからは少し遠ざかっていると思います。したがって、一律本庁も県民局も全部一緒のような形でやりましたけれども、そういったことについても、いろいろ議論があるかもしれませんね。でも私としては柔軟にそこらは考えて、今後の議論、これが煮詰まっていくことを見守っていきたい。そして最終的に判断したいと、こういうふうに思ってます。

(質)昔のように戻るのはかなり可能性が低いと受け止められるんですが、こういう認識でよろしいんでしょうか。
(答)さっき申し上げましたように、いろいろ批判があるからといって、前のような制度に戻すというわけにはなかなかいかないと思います。

(質)個別名称ですけれども、マネージャー、総括マネージャー、グループリーダー等々の言葉遣いはどういうご感想をお持ちですか。
(答)そうですね、時間が経てば、だんだん慣れてくるものなんでありましょうけどもね、しかし、その名称の使い方も含めて、いろんな意見をこれからいただいていきたいと、こう思っております。他府県にもいろいろ、こういうフラット化した例がございますから、そういったものも参考にさせていただいたらいいと、こう思ってます。

(質)行間に慣れてきたという感想が聞こえるんですけども、ご自身が、カタカナ組織に。
(答)カタカナ組織にですか。全然慣れてません。
(質)慣れてない。
(答)はい。だからこれは時期を見て、判断しなけばいけないと思ってますが、判断すると言いましても、いろいろ検討するのには、やはり県民が主役の県政でありますから、県民の意見を十分聴いておくということが大事だろうと、こう思ってます。県庁内で議論してて、それを分かってても、県民が聞いて分からないということであれば、やはり問題がありますね。いろんな工夫が考えられるんだろうと、こう思いますけどね。

(質)県政懇談会なんですけれども、初回の終わった後にちょっとお伺いいたしましたご感想を。意見が多岐にわたり過ぎたのでないかという印象を受けたのですが、それについてご感想と、明日第2回をどういうふうにもっていきたいのかを。
(答)第1回目の時には、県政に対するそれぞれの思いを、どうぞご自由に述べて下さいと申し上げたので、いろんな言い方、表現をしていただいたのかなと、こう思っております。そういう意味では多岐にわたる意見が出たわけでございます。で、だんだん、この「しあわせプラン」にしましても、あるいは今後マネジメントシステム、財政問題にしましても、検討会の方での議論も詰まっていきますから、そういったものをお示しをしながら意見を聴いていくということになろうかなと、こう思います。したがって、これからだんだんテーマも、議論する範囲も絞られた中で、いろいろご意見を聴いていくということになっていくだろうと思います。でも明日は先般の第1回目の議論でも、例えば県民が主役と言ったときに、その県民とは何だというような、そういったお話も出ておりまして、現に私共検討している中でも、こういう県民とはとか、しあわせという言葉の定義だとか、そういったこともいろいろ議論もしておりますから、そういったことについて、明日は委員の皆さんから、いろいろ意見をいただけるんではないかなと、こう思っております。

(質)
九州の方でだいぶ大雨が降ってまして、水俣ではかなり10何人土石流で亡くなってまして、まだ分かりませんが、あれについては行政の避難勧告がちょっと遅かったのではないかという指摘もあるやに聞いておりますが、三重県内でも藤原町で毎年のように土石流が発生しているわけですけれども、ニュースを聞いてご感想、何かありますか。
(答)そうですね、災害は本当に私共いつ起こるかも分からないということで、行政にとりましては、いつも最も緊張する重大な事だと、こういうふうに思っております。熊本の件については、被災された方、亡くなられた方には本当に心からお悔やみ申し上げたいと、こういうふうに思います。三重県についてでありますけれども、藤原町でああいったご指摘ありましたけれども、県内土石流の危険箇所というのが、例えば被害想定区域内の保全対象人家が5戸以上あるような、そういうランク1と言われるような危険地域が2,693箇所あるということ、それから保全対象人家が1戸ないし、4戸というようなランク2に該当するのが1,281箇所、それから人家がないけれども、人家が立地する可能性がある箇所、いわゆる準ずる箇所として、1,674箇所、で合計5,648箇所が、実は県内でもあるわけでございます。したがいまして、こういう膨大な数でもありますが、いろいろ市町村におかれましても、それぞれの住民の方といろんな形で、こういった地域への対応をされているというふうに考えておりますので、そういう市町村の方からのいろんなご相談、あるいは地域住民の皆さんからの相談、こういったものに県として、いろいろこう対応を考えていくということで、接していくということ、これが当面やっていくことだろうと、こういうふうに思っております。ただいろいろ行政としてはメニューを持ち合わせているもの、いないものございますから、そういう意味では広範にわたる、いろんな問題について、その状況状況について、県として対応考えていかなければいけないことだなと、こう思ってます。

(質)特に、この大雨を受けて、特別に関係部署に指示したようなことというのはあるんでしょうか。
(答)それはございません。今後さっき話した地震対策も含めて、いろんな観点でご指摘、特に状況について再検討しなければいけないご指摘等がありましたら、その時点で判断していかなければいけないと思いますね。全般的には今やっている状況を進めていくと、いうことだと思います。

(質)先ほどの3か月の続きですけれども、改めて知事職とはどんなご感想をお持ちですか。
(答)そうですね。まだ正直3ヶ月間、少しまだ追われっぱなしのところがありまして、まだペースを掴みきっていないというところでございます。しかし、その間に議会も既に議論もさせていただきました。それから知事会の方も全国知事会、その前には中部圏知事会や、あるいは近畿ブロック知事会にも出させていただいて、それぞれ各県ともいろいろ問題を抱えながら苦労されているなと、こう思いますが、一方で三重県もそういう意味では、大変課題がまだ多いというふうに感じておりまして、これらを着実に進展させていかなければいけないなと思いながら、今の「しあわせプラン」の策定だとか、マネジメントシステムの検討だとか、財政問題の検討だとか、そういったことを中心に気を引き締めてやっていかなければいけないなということを改めて思います。

(質)
単に国会議員職、市長職との違いはいかがですか、知事職とは。
(答)それは行政のトップとして、ある面で議員とは全く異質の責任の重さ、というのを感じております。少なくとも議員の場合は、意見を言い、主張するというところまで、でもその結果はなかなか問われるところは、ある面で責任が薄い部分がありましたかね。これは議論してもいろんな意見があって、まとまらなかったというようなことが言えるでしょうね。首長の場合には、やはりやるだけの権限を持っているわけですから、やれる権限に触れる部分については、これはもう言うまでもなく、自らの責任ということになります。そういう意味で責任の色合いが違うし、また重大さも極めて大きいものだと、こういうふうに思います。


( 以 上 )

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
メールアドレス:koho@pref.mie.lg.jp

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