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知事定例記者会見

知事会見 

平成15年8月15日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目 

  • ごみ固形燃料発電所事故調査専門委員会の設置について

(知事)昨日、三重ごみ固形燃料発電所におきまして、事故が発生しましたことにつきまして、ご心配をおかけいたしました。まず、県民の皆さんにお詫びを申し上げたいと思います。それから、負傷されました4人の方々につきましては、心からお見舞いを申し上げます。この施設は、順調な操業に入っていない状況であるものの、循環型社会づくりを進める本県にとりましては、その中核を担う重要な施設であると考えております。そのため、先日8月11日でありますが、私も施設を視察いたしましたが、このような事態が発生し、非常に残念なことでございます。今回の事故を含め、昨年12月の稼働以来、トラブルが相次いだことから、今後このような事故を起こすことのないように、本日午前9時30分より「三重県リスクマネジメント会議」を開催し、原因の調査、防止策、改善策などについて検討しました。その結果、事故原因究明のための「ごみ固形燃料発電所事故調査専門委員会」を設置し、9月中旬頃までに中間報告をとりまとめ、県民・県議会に報告することといたしました。委員会は、国、学識経験者、消防研究機関等で構成し、RDFの発熱等の事故要因と考えられる課題について原因究明を行い、適正なごみ処理の推進と安全の確保を図ることを目的として、来週早々に立ち上げます。なお、委員名及びスケジュール等の詳細につきましては来週早々に公表をいたします。一日も早く皆さんから信頼をいただけますよう、全庁をあげて措置を講じてまいりたいと考えております。私の方からは以上です。

2.質疑応答
(質)今日のリスクマネジメント会議は予定通りの会議、緊急会議。
(答)昨日朝7時前後に、この事故については私の方に報告がございました。企業庁でもすぐさま現場等へ出て、いろいろと状況を把握しているということで、その報告を待っておりました。途中、出納長の方から電話等でも連絡がございましたが、その後、企業庁長皆さんとの記者会見があって、それがかなり長時間に及んだということを聞いております。午後3時になって、企業庁長から直接状況を聴き取りいたしました。その状況の中で一連のトラブル等もこれまでありましたことから、これは全庁的に対応すべき問題であると、こう考えまして、リスクマネジメント会議を招集しようということにいたしました。どういう方向で検討するかということを考え、今日、朝9時半から開くということにしたということです。

(質)マネジメント会議のメンバーは、どのような面々でしたか。
(答)いわゆる部長会議のメンバーとほとんど重複しておりますが、メンバーについては後ほど資料を差し上げることにしましょうか。
(質)部局長ですね。
(答)ええ、そうです。

(質)全庁的な課題というところを、もう少し話して下さい。
(答)さっきも言いましたように、昨年12月稼働して以来、トラブルが相次いでいることにつきまして、私も気になるところでございました。今回このような事故が発生をいたしましたので、これについては早急に検討すべきものと、こう考えて招集に至ったということです。

(質)以前の知事会見でお聞きしたんですけども、夢のRDFシステムなんですけども、知事就任されてから、既に立ち上げられていたんですけれども、それも田川さんの時代から計画されてきたものなんでしょうけれども、それについての是非まで、推進する、廃止する、ということまで考えられるようなことはありますか、知事としては。
(答)先ほど申しましたように、このRDFにつきましては、循環型社会づくりを進めている本県にとりましては、その中核を担う重要な施設である、こういうふうに考えているところでございます。したがいまして、このRDFについては、一定の評価をできるものだと、こう考えて取り組んできたところでございます。特に三重県のように中小都市が連担をいたしております、分散型の県土の構造におきましては、ダイオキシン対策を含めたごみ処理の広域化とか、ごみの持つ未利用なエネルギーの有効利用等によりますところの資源循環型のシステムとして、例えば、運搬性にも優れている、それから一時保管も可能なごみ処理の方法であるというようなことで、RDF化は有効な手段であると、こう考えているところでございます。残念ながら一連のこういった事故が発生をいたしておりますので、早急にこれらについて、解決をしていく必要があると、このように考えております。

(質)それはこの間のご視察の感想でもあるわけですか。
(答)先般行いました視察も、知事就任以来なかなか時間が取れずに、5月になりましてから、RDFのこの施設を視察したいということを、私の方から申し上げ、検討してまいりましたが、なかなかその日にちが得られず、この間になったということでございます。私も直接、現場を見て、自分として認識をきちっと持っておくべきだと、こういう考えでございました。まいりました際にも、少し向こうで説明を受けた後、私の方から担当の方々に質問等をしたわけでありますけれども、その時に当然一連のトラブル等がございまして、そういった事についても、私側から言及して尋ねさせてもらったということです。

(質)それで、先ほどの運搬性、一時保管で循環型社会に寄与できるという結論に達せられたわけですか。その視察の結果。
(答)本来のRDF化についてのメリットは、そういうところにあり、これ以外のごみ処理の方法等、例えば、このRDFでも炭素化する方法というようなものも最近一部行われているとか、それから溶融炉でやるとか、旧来のもちろん施設を改善して、ダイオキシンの発生を非常に抑えるというような方法もございますね。そういう中で、この部分については他府県においても、導入が少しづつ広がってきているところであり、非常に一つの有力なシステムではないかと、こういうふうに認識しているところでございます。ただ操業して間もない状況の中で、一連のトラブルが発生しているのは極めて残念なことであり、早急にそういったトラブル改善をして、正常に運転できるようにしていくということが大事だということを、この間の視察でも認識を新たにしてきたということであります。

(質)今回の昨日の事故でも、科学的な部分と、人為的な部分があったとして、まず人為的な部分をお聞きしたいんですけども、例えば2月以前に製造したRDFが、可燃しやすいものであるという前提があって、トラブルが続いていたんですけども、それをもういっそのこと焼却処分するなどするような、思い切った処分もできたと思うんですよね、8カ月もあったんだから。それをどういう理由か知らないけれども、保管したり、サイロに入れたりして、徐々に使おう、使おうとしたりとか、そういう決断の無さがあったと思うんですけども、その辺の事に関してはいかがですか。
(答)そうですね、私も知事就任して、一連の行政の状況について、ヒアリングを受けてまいりました中で、このRDFについては、トラブルが発生しているということを認識した上で、これについては早く改善していくということが大事であり、そういった認識のことは申し上げてまいりましたけども、その後もトラブルが続いてきたというようなことでありますから、今回のこの事故の発生、これを契機に、まずはその原因だとか、そういったものが旧来考えていた以上のものがあるか、どうなのかということも含めて、しっかり検討しておく必要があると。ただこれは専門家にお願いして、調査、分析、検討してもらわないといけないということでございますので、そういう意味でこれを契機として、調査会をもちましてやっていきたいという決断に至ったということでございます。

(質)多分質問には答えていただいてないと思うので、もう1回繰り返しますけども、要するに人為的な部分が多分にあっただろうと、そういう燃えやすい不良RDFを抱えているんだったら、思い切って2月、3月の時点で、その不良RDFを処分していたら、今回のような4月以降のトラブルはなかっただろうと思うんですけども、そういう人為的な判断ミスはどうお考えですか。
(答)現実にこういうトラブルが相次いで起こってきているということについては、行政の立場からの責任を、特に県民の皆さんにご心配をお掛けしたことについて、責任を感じているところでございます。原因等につきましても、なかなかまだきちっとしたことが分かりませんので、したがって、そういった原因究明する中で、一連のそういった責任とか、そういったことも必要であれば考えていかなければいけないと、こう思っております。今の段階では今回の調査会、検討会でまずは原因を究明するということが第一義的に大事なことだと、こう思っております。

(質)科学的な部分ですけども、そのRDFのメリットとして、一時保管可能、運搬しやすいというのが、もう全然それがメリットにならずに、一時保管していたら燃え出すわという科学的なデメリットばかりなんですけども、それに関して感想はいかがですか。
(答)今、全国でRDF発電をやっている所、5カ所ほどあるわけですね。今造っている所も含めてですかね。現実に運転しているという意味では4カ所ということになります。それで三重県以外の所で、こういった、いわゆるチップが発熱してくるというような事故の報告は聞いていないところであります。それが現実にないのか、あるいは事故と認識される程度のものではないけれども、そういうのがあるのか、ということも含めて、今回の調査の中できちっとしていきたいと、こう思っております。いずれにしても三重県においては、そういったことを起こっている。だからRDFそのもののシステムというよりも、何故三重県でこういうような状況で来ているかと、いうことについてしっかり原因究明をしていくことが大事だと思ってます。

(質)昨日の企業庁庁長の会見では、とにかく富士電気さんに委託してあるので、富士電気さんの第一義的な責任がありんだと、第一義的には。だから云々と、そこで終わっているんですけども、今日の知事会見で一気に知事マターに上がったわけですけども、やはり一番最初の質問と繰り返しですけども、大事な問題であろうと認識されるわけですか。
(答)昨日、事故報告を朝受けた時点から、今回の事故については、ただ一介の事故ではない、一連しているということで、事態の重要性を再び認識をしておりました。それがゆえに、こういう外部の専門の人を入れた専門委員会を立ち上げてやろうと、こういう決断至ったので、そういう意味では非常に私としても今回の状況を重く受け止めております。

(質)委員の中で、めぼしいというか、お目当ての方はおられるんですか。学識、消防、国関係の方。
(答)私もちょっとこれの専門のところ分かりませんけども、何だったら環境部長の方から。

(質)固有名詞あります。
(答:環境部)学識経験者の方は、当然焼却施設のいわゆる専門の方で、燃焼工学をやっている方がみえますので、そのような方を今ご依頼申し上げてますので、ちょっと固有名詞は勘弁して下さい。

(質)消防は。
(答:環境部)消防関係もそういう緊急の研究所もございますので、そこで。
(質)RDFを専門にやっているような。
(答:環境部)そういう問題を研究している所がございますので、それもお伺いしましたので、それも入っていただく可能性は。

(質)だとしたら、そういうのは前々から分かっていて、全然環境部も、企業庁もこういうことに手を付けてなかったということは、やっぱり後手後手だったんですね。8カ月して、こうやっと立ち上げたというように。
(答)そうですね。一連のこういう状況に至ったからには、そのように県として、対応する必要があるという認識に至ったということであります。

(質)原因はともあれ、なかなか実績というか、前例のない施設ですから、ある程度不良があったり、トラブルがあったりというのは多分あり得ると思うんですけども、そういう中で起きた時に、どうするかというのは、昨日も会見で出たんですけども、連絡体制が遅かったんじゃないかとか、あるいは危機管理の面からして、そういったところで聞いた限りでは、県が安全をきちんと確保していくんだという姿勢というか、関わり具合というのが、どうも薄いように感じるんですけども、知事ご自身は報告等をお聞きになって、そこの県の施設ということで、県の安全管理に関する関わり方、どういうふうに、この件に関してお考えになってますか。
(答)そうですね、就任した時からRDFについては、トラブルがあって、そういう意味では正常な運転、正常な管理運営に入っていない状況の中であった。したがって、正常な管理運営に入っていない状況の下でのことでありますから、特に新しい技術を使って、こういうことをやっていくということでありますから、多少のいろんなトラブルというのは起こっても、それを順次改善しながら、しっかりした正常な運転状況にもっていくということが、通常のステップであるのかなと、こう思っているところであります。そういう意味では私も大変気にはしてまいりましたけども、企業庁の方でいくつかのトラブルの反省の上にたって、委託をしている会社等とも十分協議をしながら、それを改善して正常にもっていく、といくことを期待してきたところであります。そんなこともあって、この8月11日の視察ということも、私にとっては意味のあることであったわけでございます。残念ながら、4人の従業員の方を巻き込んだ今回のこういった事故が発生をいたしたことは、非常に残念なことであり、申し訳ないことであります。それだけに今回こういった決断に至ったということでございまして、昨日はその事の重要性を私自身も感じると同時に、合わせて方向性について、企業庁長等とも話をお聞きした上で、そういった方向というものを検討させていただいたということでございます。

(質)要するにリスクマネジメントがなってなかった、事故対応処理が甘かったんじゃないかということに関してはどうですかと聞いているんですけども。
(答)事故の程度と言いますか、いろんなリスクに対して、どう対応するかということは、これまでの県のシステムがございます。第一義的には担当部署において対応するということになっているところでありますから、そういう意味では全体、全庁的な取り組みとして、このことに取りかかるという認識は、これまでの状況の中ではなかったということになります。

(質)いや、昨日の朝の事故対応がまずかったと聞いているんですが。
(質)要は起こってしまったことは仕方がないので、速やかに県の方と企業の方でやり取りをして、早急に対応するということが必要になってくると思うんですけども、昨日の会見を聞いていても、なかなか専門的なこと、あるいは日常の維持管理等々は企業さんに任せてある部分があるということで、そこら辺で県がどこまでその安全を確保するために、積極的に日頃の安全管理にどこまで関わるかということが、凄く曖昧になっているんではないかという印象を受けたんですが、そこの委託をしていて、そして専門的なことなので、もちろんそういうことあるんでしょうけども、そういった中で県の安全管理への関わり方がちょっと薄い、甘いような印象を受けるんですが、そういった印象はお持ちにはなりませんか。
(答)今後検討していく中でご指摘あったようなことも含めて、十分考えていきたいと、こう思います。

(質)起きてしまったことが仕方ないかどうか分かりませんけども、ちょっと私考え方違いますけれども。知事はパソコンを自分で作ってしまうくらいの理系の人間ですよね。その10回くらいトラブルが起きてて、昨日を報告を聞かれた時に、ついに来るべきものが来たかという印象を持たれませんでしたでしょうか。
(答)先般11日に行った時も、これまでのトラブルやそういうことについても、実はいろいろこうただして、その中で担当現場においても、いろいろと一所懸命は取り組んではいるということ、何故なんだろうかというようなことについても、それなりに説明受けてきておりました。私も専門家ではありませんので、そういう意味では今回の事故が発生するということが、予見できたわけでもありません。それから操業は開始しているとはいえ、まだ完全に正常、いわゆる期待していた通常の運転には至っていないという面で、管理運営についても、そういう面では不十分な点があったとしても、これも十分反省していかなければいけないだろうと、こういうふうに思います。いずれにしましても、いろんな状況を今後究明していく中で、そういった管理運営のことにつきましても検討していきたいと、こう思っております。

(質)もう一つお聞きしたいんですけど、昨日も企業庁長さんは会見でもそうでしたけども、爆発という言葉を使ってられない。事故という言葉を使っているんですね。まずそれ1点どういうふうに受け止めておられるのか。
(答)私の方も昨日の事故が爆発であったのか、そうではなく、爆発そのものが起こったものではないのか、ということについては判断できません。企業庁もまた今の段階では、はっきりそれは分からない。したがって、少し原因をきちっと究明していく必要があるということですね。要するにあのサイロの上の方から入れて、上の方にこう詰まって、下に落ちにくい状況になっていると、それが何かの拍子にどさっと下へ落ちたために、その下にあった空気等が一気に下から吹き出したと、したがって爆発ではないのかも知れない、ということにおいて、正確さを記するためには今の段階では事故と申し上げた方がいいのではないかなと。爆発とはまだ断定できないと、こういう判断です。

(質)
今日の一連の新聞報道なんかをまとめますとね、県の先進施設の見直しが迫られているとかですね、それから対応が甘いという指摘もありましたけども、私に言わせれば、専門家の意見聞きましても、極めてお粗末、先ほど質問があって繰り返しになりませけどね、これまでに対応してこなかった、リスクマネジメントというのは、こういう大事故が起きてからやるのではなくて、こういう事故が起きないようにやるのが知事が常に言っておられるリスクマネジメントではないんでしょうか。これまで県は富士電気とその下請けに丸投げをしてしまって、安全管理に対して指導をしてなかったのではないかと、そういう印象を県民に与えていると思いますが、いかがでしょうか。
(答)私も県の行政の全てについて、詳細に把握できているわけではありません。今回のこの事故の発生、そしていろんなご指摘いただく中で、私もそういったことについて、十分反省を含めて対応していくということが必要だと思っております。

(質)確認なんですけれども、この調査委員会でまとめられた意見を聴いて、専門家達の意見を聞いて、ある程度結果や原因等を追求すると思うんですが、その結果如何によっては事業の見直しをすることの可能性もないということですか。
(答)そのことについては検討結果を、調査結果をきちっと見て判断しなければならないことであります。ただRDF発電について、他の施設の例を見ますと、そういう決定的な問題が他で起こっているわけではありませんので、したがって技術的な改善、あるいは運営管理等におけるところの改善等で済むものならば、是非このRDF発電については、この循環型社会づくりの大事なものとして、これを、何と言いますか、安全なものとして仕上げていく必要があると、こういうふうに思っております。

(質)委員会は委員長はどなたですか。知事ですか。
(答)まだこれについて人選もこれからでありますし、それでそういったことも含めて、来週早々決まりましたら、発表させていただきたい、とこう思います。

(質)大体何人規模くらいという考えを。
(答)数名規模。
(質)数名。片手。
(答)そうです。片手前後。
(質)5、6人。10人内ということですか。
(答)4、5名ないし、6名くらいじゃないかなと思いますけどね。

(質)これ、知事も入られる。
(答)いや私は入りません。専門家の皆さんでやっていただきます。

(質)位置付けとしては、知事の諮問機関みたいになるんですか。
(答)これはそうですね、リスクマネジメント会議の下部組織と言いますか、その中に設置する専門委員会というような性格であります。委員長が私でありますから、そういう意味では、私が委員長をしている会議の中に設ける検討会だと、ただ問題がこういったごみの資源、廃棄物の処理の関係でありますので、環境部が事務的作業については受け持つという形にするつもりでございます。

(質)知事のところへ連絡があったのは何時ですか。
(答)7時前後、7時ちょっと前ぐらいだったかな。

(質)事故は3時10分頃だったですね。ちょっと知事への連絡がですね、これだけ4人の負傷者出している事故であり、ましてや知事が懸念されて、事故が多いということで、2日前、11日に現地を視察されてますね。その中で係の人に質問をしたと、そういうことであるなら、もっと早く知事のところへ連絡をすべきではないかと、そのように思いますね。それと、チップといいますか、固形燃料ですね、これが発熱していると、これは他県では聞いていないということおっしゃられましたね、三重県では鈴鹿なんかでもあって、今回の事故には、これやっぱり熱をもって、それで水で冷やしていたわけですけれども、何らかが起きて爆発みたいな爆風が飛んだわけですけれども、これはやっぱりチップの保管の仕方、その作り方といいますか、固形の仕方、ここにやはり三重県として、やや雑な点があったのではないかと、電力を発生させている4ヶ所ですね、その中でもこのように9件も10件もはたして事故は起きているのかどうか、その辺りをもっとやはり深刻に、三重県は調べないと、その点ちょっとお聞きしたいんですけど、なぜ三重県だけ、このようにチップの発熱が起きるんですか。
(答)三重県以外でそういうのがあったということは、報告受けておりませんけれども、ただ一件、四日市で以前発熱したケースは、これは県外のものであり、三重県のものではないわけですね。そういう意味では、全くゼロであるというわけではありませんけれども、どこのやつだとかいうようなことも聞いていませんので、他のところからの報告がされているということは聞いていないということです。それからRDFのチップについては、操業を開始した直後においては、非常に固形化が十分にされずに、ばらばらになりやすい、そういう意味では発電所ではなくて、RDFのチップを造っているごみの処理場での技術的な問題も含まれていたということだろうと、こう思います。他の所でどういうような事故、トラブルがあったのかということについては、十分調べてみたいと思います。三重県だけが極めて多い状況ならば、それでまた三重県の状況の問題点も把握しやすいのではないかなと、こう思っているところであります。それから一番最初にご指摘のありました、私への連絡が少し遅いのではないかというようなこと、こういったこともご指摘のとおり、十分これを反省して生かしていく必要があると、こういうふうに思っています。

(質)ご存じだと思いますけれども、四日市の小山町のガス化溶融炉、あれを造るについて、かなり周辺住民から反対がありました。団地もあるし、前の北川知事もいろいろ苦労されたと思うんですけれども、施設としてはこれからの社会を築いていく上で必要だと思うんです。ただ安全ということで、きっちりやらないと、こういった事故が起きて、もう既に小山町でも変な臭いがするということで、住民が心配しているわけです。そういうところを県が、単なる下請けとかに事業を任せるんじゃなくて、県がいつもやっぱり監視しているんだという、そういう体制でやらないと住民はやっぱり安心できないわけですよ。その辺りを、県が主として、県が守っていくというところをしっかり守ってやっていって頂きたい、このように思います。
(答)いわゆる高度な専門技術の集団では、県庁そのものはないだけにですね、こういった新しい技術を用いるということについては、リスクマネジメントのあり方というのは極めて重要な観点だと、こう思っておりますので、いろいろ今後の中では、こういった反省点を生かすようにしていきたいと、こういうふうに思います。

(質)ガス化溶融炉について、ある新聞によると、ここの責任者の一人は、爆発などの危険性はないと断言しているんですね。爆発に限らずそういう危険性はない、と明言していいのかどうか。知事が安全安心のまちづくりと言っているんですけれどもね、不安で危険を与えないように、このガスか溶融炉に反対する住民と会って、これは絶対安心だと言い切れますか。会うお考えはありませんか。
(答)まず、ガス化溶融炉の安全性ということについては、私も専門家ではありませんので、私の方から申し上げることはできませんが、専門家はそう言っているということについて、これまで県の行政当局も信頼に足りることだということで、進めてきたという状況であると思います。

(質)知事自ら住民に会って、これは安心だ、安全だということ言い切れますか、またお会いする考えはありませんか。
(答)私自身はまだ知事に就任してから、その件について、その対応については、考えておりませんので、いまここでお答えできることではありません。

(質)前の知事は逃げ回っていたようですけれどもね。
(答)そうですか。

(質)これ専門委員会の中間報告が9月半ばにということですが、もうその結果を受けて、例えば技術的な改善とか、運営管理の見直しとかというのは、もうそこでなされるのでしょうか。
(答)9月の中間報告を待たずに、いろいろ出てきた検討結果の途中把握ができたものについても、緊急に改善処置が必要なものについては、それはしていくというのは当然のことであります。一応まとまった、そういうものがない場合に、一応まとまった中間報告を9月には県議会もありますし、あまり長々とやるよりも、その時点までに一応中間報告として取りまとめる必要があるのではないかと、こう考えているところであります。

(質)そうすると、技術的にもう、ここに原因があって、ここは換えた方がいいというのは9月までに、もう分かった時点でもう手を加えるという。
(答)専門家の皆さんに検討していただくので、私がどの程度の報告書になるかということを申し上げられる立場にありませんけれども、とにかくできるだけ、原因が判明したものについて、それから改善措置が必要なものについて、あれば報告書にも記載してもらえるだろうと思いますし、こちらもそれに従って、検討しなければいけないと、こう思います。

(質)最終報告はいつまでを目途にされるんですか。
(答)まだ調査研究をやっていただかなければ分からないので、専門家でないこちらか、早急にやってくれということはお願いはしても、最終報告いつというようなことについての期限は、今前提として申し上げずに、まあ取り急ぎ9月の中旬までには最終報告でなくとも中間報告的なものを一応出してもらうようにはお願いはしていこうかと、こう考えています。

(質)11日に視察された時は、RDFは発熱していましたか。
(答)特に言ってなかったですけども、場内ずっとちょっと見せてもらいました時に、サイロのところで、従業員の方が、何人か作業されていましたけれどもね。

(質)どういう説明受けられましたかその時は。サイロについて。
(答)あそこの桑名広域でやっている、RDFをチップ化する工場、それと一緒にそのチップを、桑名のやつについてはベルトコンベアか何かで入れているというようなことで、こういったことについて説明を受けました。外部からは一日だいたい100トンのチップが搬入されると、そして桑名の工場から出てくるものが100トン、合わせて200トン処理しているんだと、いうようなことでございました。

(質)直近の27日のトラブルについてのご説明は受けられたんですか。
(答)それについてはきちっとした話題にはならなかったですね、時間的な関係もあったかと思いますけれども。私の方としては一応全体の仕組み等に説明を求め、そしてチップの現物を見せていただきまして、そのチップについて、発熱等のいろんな問題があるが、それは原因は何かというようなことについて、分かっている範囲の中でいろいろ教えてもらったりしたわけですね。

(質)そのサイロは27日以降、温度監視状態にあったんですよね、新しいのを入れずに。貯蔵槽は知事が行かれた時には、新しいのは入れずに温度監視している状態にあったんですよね。一応異常事態にあったわけですよね、そのサイロ、知事が行かれた時には。正常な事態ではなかったんですよね。そのことについて担当者の方から説明されなかったということについて、知事は今思えばどういうふうに思・墲黷ワすか。
(答)限られた時間でありますから、そこまでの説明は、詳細な説明まで受ける時間はなかったという点はございましたですね。
(答:企業庁)状況報告を行って。

(質)もし知事が視察をされていた時に、同じような事故にあった時に、やっぱりこういうのんびりした対応を県はとっているんでしょうか。3時間後に知事に連絡したかどうか、下請けの孫請けだから、そういうのではないと思いますけれども、もし知事がこの被害にあっていたなら、もう少し考えて対応していただきたいと思います。受けとめ方がまだまだ甘いというのか、お粗末の一言じゃないでしょうか。
(答)先ほどご指摘ありましたのと同じことでありますけれども、そういうことについては多いなる反省の材料にしなければいけないと、こういうふうに思っております。

(質)先ほど、県は専門技術の高度な集団ではないと、それはそうなんだと思うんですが、今回の反省を次に生かすように、ただこれで県が当然高度な専門集団になるわけでもないし、なる必要もないと思うんですよ。全般的にRDFに限らず、こういう知事の姿勢として、高度な専門知識に対して、県はどういうふうに取り組むべきだというふうに思われますか。
(答)最新のいろんな技術革新で、新たにいろんな技術が生み出されて、それは全体的に社会の利便性を持つなり、新しい基盤をまた作っていくという中で、そういった技術革新というのは大事なことで、しかし技術が高度になればなるほど、それは相当な専門家でないと、その技術そのものについて論ずることがなかなか難しい点があります。したがって、そういう意味では、私たちもいろんな専門家集団に、大事なことについての評価を十分していただく中で、判断をしていくという必要があろうかと思います。いろんなトラブルがある場合に、それがそのシステム全体を否定するものであるのか、それを改善しながらシステムを生かしていくことが必要なのか、その対応の仕方はそれぞれの問題によって違うかも分かりませんね。そういうことは新しい技術に対して消極的になるというのではなくて、やはり十分に改善等を加えながら生かしていくということも大事なことであるというふうに思いますね。

(質)先ほどのお話の中で、RDFの発電所、通常の状態ではなかったと、正常な管理運営に入っていない状態で、多少のトラブルは起こっても、それを改善しながら正常に持っていくのが通常のスタイルだと、そういうふうに期待していたんだけれども、そうならなかったということは、去年の12月からこれまでの運営の仕方が通常の仕方ではなかったと、通常にはいかなかったと、いわゆる誤りだったと言えますか。
(答)私が聞いている状況の中では、操業開始する以前の試運転等がなかなか順調に行われないという状況の中で、12月に立ち至って、その後のこの操業になっているわけですね。そういう意味では、いわばまだ本格運転に、本来なら12月から本格運転でよかったんだろうと思いますけれども、今の状況は試運転がないまま遅れてきたので、今は試運転状況のような形でやってきているというような状況があるということですね。

(質)その試運転でやってきて、トラブルが起これば、それを改善して、その後正常に近づけていくというのが普通の手法ですけれども、それが今回は改善しながら正常に近づけていこうとしても、結局は県が全庁的な対応を取らざるを得ないところまできたということは、これは企業庁独自で、通常にはやっぱり任しておくのは間違いだったと言えますか。
(答)私の判断としては、昨日起こりました事故を契機に、この一連のトラブルについて、企業庁にその処理を任せておくということはできないという判断に至ったということです。

(質)企業庁ではまともな回答ができないから。
(答)いや、そうではなくて事故の重大性からいけば、全庁的に取り組む必要があると、こういう判断だったということです。

(質)それは直接、これまで企業庁に任せてきたのは間違いであったということにはつながらないわけですか
(答)と思いますね。企業庁は企業庁なりに、そういう試運転状況もなかなかできなかった、いろんないきさつをこらえながら、ようやく運転が始まり、それをなるべく早く正常運転に持ち込めるように努力をしてきたという点は、一方であるかとは思いますから。

(質)それはそれでよしとするんですか、それともそれはやっぱり方法が間違っていたと。
(答)昨日の時点で、したがって全庁的な取り組みをして、この原因究明、それからその後の改善処置についても対応しなければいけないという判断をしたということです。

(質)事業を一時中断するとか、そういうお考えはないんですか。試運転でしたら技術がきちんと確立するまで、発電を止めるという方法もあるんですけれども。
(答)今問題になっておりますチップは、既に作られているチップで、現在火力発電の発電機のそのものについては、正常にそれは運転されておりまして、あそこへ持ち込んでくるチップについても直接、発電の中に放り込んでやっております。それぞれ各市町村においてはごみ処理、それもストックはもちろんできませんし、あの貯蔵庫の部分を除いては、昨日は一応十分やっているということで、そういうことの状況からいけば、止める状況にはないと、止める必要はないということです。むしろ不良チップ等が貯蔵されているということになったこと、そのことが今こういったトラブルを引き起こしているということでありますから、発電所の機能だとか、あるいはRDFのチップを搬入したり、それを今火力発電の方で燃やすという、その部分については、問題は認識されていないということです。

(質)知事就任の前であれなんですけれども、12月までの試運転で正常にあんまりいっていなかったということで、例えば12月のヤツを、今から言うのはずるいかもしれないですけれども、延ばした方がよかったという判断はお感じになりますでしょうか。試運転をもう少し、安全が本当に確認できるまで、2003年の3月末なり、2月まで延ばすという、そういう先に。
(答)4月末に就任した、それ以前のことについて、そういう言い方をしてもしょうがないことでありますから、そういう必要はないと思いますし、4月就任しまして、順次県庁の業務について、ヒヤリング受けてきましたが、その中では、この問題については気にはしておりましたけれども、全庁的対応を判断するという状況には至っておりませんでしたから、昨日の事後、そしてその直前に私も見てきたことも含めて、その対応をするべきだという判断を昨日したということであります。したがって、それに基づいて今日会議を持って方向性を決めたということです。


( 以 上 )

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三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
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ファクス番号:059-224-2032 
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