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平成20年10月07日

知事定例記者会見

知事会見

平成17年11月 1日
於 プレゼンテーションルーム

1.報告事項

  • 知事の海外出張について

(知事)それでは今般の私のヨーロッパ出張につきまして、ご報告申し上げます。お手元の資料にございますように、10月23日(日)から10月29日(土)までの7日間、ヨーロッパの方へ出張いたしました。今回の出張の最大の目的は、鈴鹿市長ならびに鈴鹿商工会議所会頭とともにイタリア・ローマ市に赴きまして、FIA(国際自動車連盟)会長と面談いたしまして、2007年以降の鈴鹿サーキットでのF1グランプリの継続開催について要望することでございました。10月25日(火)の午後、ローマ市内のホテルでFIA会長でございますマックス・モズレー氏と面談いたしまして、地元の熱意、そして鈴鹿開催の利点等をお伝えいたしまして、継続開催を強く要望してまいりました。面談につきましては、終始和やかな雰囲気で進められまして、予定時間で終了いたしました。
その際、モズレー会長からは、次のようなお話がありました。「鈴鹿サーキットはモータースポーツにおいて、世界的に有名であり、大きな功績を挙げてきた。地元の皆さんの熱意を重く受け止める。しかし、自分の意見だけでなく組織全体の合意で決めることになる。」以上のようなお答えいただきまして、この面談で最大限の熱意を伝えることができたものと考えております。今後も地元と密接に連携しながら、鈴鹿での継続開催のための取り組みを継続してまいりたいと、こう思っております。また、かねてからヨーロッパ訪問の機会があれば視察を行いたいと考えておりました、「ごみの排出抑制などの先進的な取り組みを行っておりますドイツ」と「道」をテーマとしたもうひとつの世界遺産でございます「サンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」についても併せて訪れることができました。短い日程でございましたけれども、精力的に予定をこなすことができまして、視察で得ることができました情報、あるいは知識、人脈等につきましては、今後の施策に有効に活用してまいりたいと、こう考えております。私からの報告は以上でございます。

2.質疑応答
(質)フライブルグ市ですけれども、市街地の中心部にあります大聖堂はご覧になりましたですか。
(答)大聖堂は少しだけ中に入りました。

(質)知事の掲げられる文化政策と絡めて、もともとフライブルグが環境首都になったのが、大聖堂の保存をきっかけにどういう形でごみゼロを目指すという、環境首都を目指したという形らしいんですけども、その辺はご覧になって、知事の掲げられる文化政策、方針はまだ出てませんが、その辺との絡みで何かお感じになったことはありますか。
(答)フライブルグ市については、市の中心にあります大聖堂、これが1200年頃から数百年かけて造られたものだと、こういうことでございました。第二次世界大戦で町の多くは焼き払われたわけでありますけれども、その後、町を再興するにあたって、新しい車社会を中心とした、そういった都市を建設していくのか、あるいは昔からの古い町を再興するのか、というようなことの議論があったようでございます。結局選択されましたのは古い町を再興するということになったと聞いております。そういう意味では、これまでの歴史、あるいは育んできた文化ということに限りなく愛着を持ちながら町づくりを進めてきた、そのことは三重県の今後、文化力指針を中心とした文化政策の展開についても、大いに参考になるものでないかなと、こういうふうに思っているところでございます。

(質)フェロシルト問題なんですが、昨日環境省と3県担当者の協議があったんですが、現在フェロシルトの位置付けというのは産廃という判断というのが済んでいるのか、それとも判断に向けて今まだ準備作業をしている段階なのか、どういう段階にあるのでしょうか。
(答)昨日3県合同で環境省の方へまいりまして、その問題についても相談いたしてきております。それで一応、今の段階では環境省との相談におきましても、逆有償等の観点からフェロシルトを廃棄物として捉えるという方向性については間違いないというような判断が得られましたけれども、今後、この問題についてはさらに環境省等と子細にわたって協議を詰めていきたいと、このように考えているところでございます。

(質)そうなると具体的にフェロシルトを産廃と判断する今後のスケジュールですね、もう今週中にも判断するのか、その時期などについてはどういうふうにお考えでしょうか。
(答)まずフェロシルトの問題につきましては、大きな問題になっていますのが、フェロシルトが埋め立て材としてすでに使われている、その地域の住民の皆さんの不安が非常に大きいということでございます。したがって、これらを早急に回収をしていくということであると、こう思っております。あわせて先ほどありました廃棄物としての問題、それから同時に刑事告発も含めました法的な措置、こういったことについては、今しっかり詰めをやろうとしているところでございます。

(質)そうなると刑事告発も含め対応を検討しているということで、フェロシルトを産廃と判断する時期は今週にもあるんでしょうか。
(答)これは環境省と詰めていくということで、まだ時期がどうかとか、そういうことについては聞いておりません。

(質)フェロシルトを産廃ということで判断するのは、愛知・三重・岐阜の3県合同でするのか、それともそれぞれの県個別に産廃と判断するのか、どういう形式になるんでしょうか。
(答)この辺は3県合同で環境省へも行きまして、いろいろ意見交換も十分やっているところであります。それぞれ県としての考え方がありましょうけれども、今のところ環境省とのそういった3県合同での連携の中でしっかりした判断をしていきたいと、こう思っておりますので、環境省等の指導が一番大きい要素になってくるんではないかなと、こう思ってます。

(質)フェロシルトの全量撤去なんですが、昨日中部圏知事会議で知事が全量撤去に向けての目処がつきつつあるという発言をなされているようなんですが、全量撤去についての今時点の動きというのはどうなっているんでしょか。
(答)これにつきましては、石原産業株式会社に自主回収をさせるということを基本に、強くそれを会社側にも言ってきたところでございます。ただ実際の回収ということになりますと、それをどこへ回収していくのかという問題がございまして、そういう点が会社側でもまだ十分対応しきれないというようなことでございます。したがいまして、県としてはそういう面でできるだけ回収場所の確保については、県の方の努力もいたしていきたいと、こう考えているところでございます。先般からずっとそのことについて対応してまいりまして、今ほぼ目処がつきつつあるというような状況でございます。まだ具体的なことについて子細には申し上げられませんけれども、今の段階ではそういう状況だということです。

(質)ほぼ目処がつきつつあるというのは、三重県内で施工されたフェロシルトのことを指しているのか、それとも東海3県と京都の計72万トンの撤去について目処がついているのか、どちらなんでしょうか。
(答)私どもとしては全量、したがって三重県分だけではない回収が速やかに行われるということが大事でありますので、対象として考えているのは他府県のものについても含めて考えております。

(質)フェロシルトが産廃であるかどうかというさっきの話なんですが、一応これまでリサイクル認定という形で商品としてのお墨付きを県は与えてきたわけですよね。それに関して今知事個人としては、あのフェロシルトは果たしてどんな位置付けになるのか、個人的な意見をお伺いしたいと思います。
(答)これは平成13年にリサイクル条例ができまして、それに基づいてリサイクル製品として申請がされ、認定をしてきたところでございます。すでに今までに認定されているリサイクル製品が133品目ございます。その中の1つということでございました。今回のこのリサイクル製品の認定につきましては、議員提案で出された条例に基づいたものでありますが、議会側としても議会側の思いが今回踏みにじられたものだと、こう考えていると思います。私自身にとりましては、まったく不正行為、これは申請そのものも実際に出されてきたフェロシルトとは違うものの申請であったというようなことでありますので、これほど遺憾なことはございません。私としては大変強い怒りを覚えるところでございます。

(質)要するにフェロシルトは知事としても今現在まだ商品と言わざるを得ないのか、それとも産廃の疑いが極めて濃いけれどもグレーゾーンであるのか、それとももうこれは産廃と判断するものであるのか、知事個人としてはどうでしょうか。
(答)私の立場から申し上げますと、まだ環境省との間で産廃だという公式な見解をきちっと得ているという段階ではありませんけれども、限りなくその方向性でありますから、私個人としてはいずれ近いうちにそういった判断になると、こういうふうに考えています。

(質)フェロシルトが産廃だというのは知事が判断するんですか。
(答)さっき申し上げたとおり環境省とよく相談いたしているところであります。

(質)相談した上で最終的に知事が判断するんですか。
(答)これはどうなのかな、最終判断はどういう形になるのかな。
(答:環境森林部)県としていわゆる法的行為をやる時に、その法的行為をやるのが産廃という前提になりますので、その時に判断するということでありますので、今イエスかノーかという問題ではないと思います。判断は法的行為をやる上で事務的には行いますが、県としての法的行為を行うので、その行為は知事ということです。
(答)県の判断ということになると最終的には知事の責任の下での行政の判断ということになるんでしょうね、表現はよく分かりません。

(質)仮に岐阜・愛知・三重で三重県が産廃という判断をして法的行為をしたとして、愛知県が産廃と認定しない場合もあり得るわけですね。同じフェロシルトでも、県によって違うんですか。
(答:環境森林部)それぞれの県が何をするかによって、その時産廃とするかどうかであって、何もない想定の下で愛知県はどうだ、三重県はどうだというのは回答しかねます。愛知県で何かしたときには、当然法的に廃棄物処理法で何かやったときには、それは当然愛知県さんは産廃と判断するでしょうし、何もやらなかったら、まだ産廃と判断できないと思います。だからそれぞれの県のおかれた立場が違いますので、そこら辺は違ってくる場合もあると。

(質)バラバラの判断になることもあり得るということですね。
(答:環境森林部)この間環境省へ行きまして、逆有償という観点から大きな考え方は間違いないと言われておりますので、次はそのものが実態として廃棄物として法的行為をどうするかという、その法的行為の時に我々の判断はあり得ると。

(質)岐阜か、どこかですでに産廃判断という、早い段階でそういうニュース見たことあるんですけども、それはいかがでしょうか。
(答:環境森林部)岐阜県等3県は先週の月曜日に担当者会議をやらせていただきましたし、共通の認識にはなっております、考え方につきましては。

(質)では同じラインでいいですか、3県は。
(答:環境森林部)今の考え方はですね。
(答)そうでしょう。

(質)ただし石原産業はあくまでもリサイクル商品だと言ったらどうするんですか。
(答:環境森林部)それはあくまでも県が産廃と判断すれば、それは県は法的措置をやっていきますので対抗していきます。そういう判断ができることになれば。

(質)逆有償とか、そういう行為なんですね。そのものについては六価クロムが出るとしても、石原産業はマニュアルで土中に埋めたら、埋め戻し材に正当に使用できるというマニュアル持ってたわけですよね、かつて出す時に。
(答:環境森林部)石原産業は自分のところで勝手にマニュアルを作られて、そういう判断でやってみえたことはございますね。

(質)勝手は引っかかるな、リサイクル認定したくせに。県がリサイクル商品として認定しているわけでしょう。
(答:環境森林部)それは認定の申請とはまるっきり別にされています。だから虚偽の、県へ出されたのとはまるっきり違ういろんな工程でやってみえたということですね。
(答)要するに県の方に出されている申請に基づいて製造されたものとは違うものであったということです。

(質)県がリサイクル認定した商品が一転産廃になったわけですけれども、県の申請とは別の工程で出た廃液を混ぜていたということなんですけども、ただ県としてチェックすることもできたと思いますけれども、改めて県の責任をどう考えていらっしゃるかお聞かせ願えますか。
(答)今、その点については学識経験者で構成しておりますフェロシルト問題検討委員会というのを設けております。その中で検証をお願いしているところでございます。私としては、少なくともこの認定制度についてもよく検証し、反省すべきを反省していかなければいけないと、こういうふうに思います。ただ行政としてどういうふうな対応の仕方ができるのかとか、そういうふうなことについてもきちっと今後検討していきたいなと、こう思います。

(質)昨日、長野の会議で道義的責任を感じると初めて聞いたところなんですけども、そうおっしゃられたらしいんですけども、それはどうですか、道義的責任は感じてられますか。
(答)私どもも申請のあったものと違うものであったと、フェロシルトそのものが申請のあったものとは違うものであったということは大変遺憾なことで、さっき申し上げたように怒りを覚えますけれども、しかし実際にそういうものを騙されたとはいえ、私どもはリサイクル製品として認定したという経緯がございまして、そのことが他の県につきましてもご迷惑を掛けることになったということで、道義的な責任ということを申し上げたところでございます。今後さらにフェロシルト問題については、強い法的措置も含めて対応してまいりますので、県としてのそういった責任についてもよく検証していきたいと、こう思っています。

(質)もう少し突っ込みますけれども、それは他県に対して道義的責任を感じるという文脈で聞こえたんですけども、三重県民に対してはどうですか。
(答)これは同じものだと思います。三重県民についてもこのフェロシルト問題が起こり、大変不安を与えました。現にそれが土壌改良材として使われたというのが県内でもあったわけでございます。

(質)刑事告発を見据えて詰めの作業をやろうとしているとおっしゃいましたが、廃棄物処理法で、いわゆる委託基準違反と、それから不法投棄ととれるケースもあると思うんですが、それは最終的には不法投棄を見据えてということでやってらっしゃるんですか。
(答)これはある程度弁護士だとか、いろんなところとも相談して事務当局の方で判断をしようとしていると思います。それについて今の時点で答えられますか。
(答:環境森林部)現時点も関係業者がたくさんありますので、いろいろ聞き取りとか、あるいは資料も収集して、それの精査もしておりますので、そういう中でどういう違反があるかということも確定しながら、先ほどの産業廃棄物の判断もそうでございますけれども、それらも含めて総合的にこれから検証していきたいと思っております。

(質)産廃と判断した後のスケジュールなんですけども、法的措置の中に刑事告発と撤去命令と2つ大きなものがあると思うんですが、これはどういうふうに進行していくんでしょうか。順番は撤去命令が先なのか、刑事告発が後なのか、あるいは刑事告発が先なのか、撤去命令が後なのか。あるいはどっちか一方だけなのか、どういったスケジュールになる見通しでしょうか。
(答:環境森林部)どちらが先、後というか、県としてこれからのいろいろな検証の中で法的な問題等をあぶり出していきますので、それで県としてやらなければならないこと、あるいはやれること、それらを見極めた上で順番とか、そういうものは後で付いて回ってくる話であって、まずそれを確定することが今一番の作業でございます。後、先という議論はございません。

(質)条例が議提条例ということで、議会側の責任ということは知事の判断でどう思われてますか。
(答)議会側としても、このリサイクル条例については他県でもいろいろ例がありますから、三重県においても大いにその効果を期待するということが大きかったと思います。そういう意味では議会側も裏切られたという思いが強いのではないかなと、こういうふうに思います。しかし、今ある条例については今後リサイクルの認定審査のプロセス等を検証する中で必要があれば、この条例についても議会側とよく話して、改めてるべきを改めていくと、あるいは追加・補強するべきものがあれば、それはしていくということが大事だとか思ってます。

(質)三重県は環境先進県とも言われてきたわけなんですが、これでRDFの問題と、大矢知の問題と、フェロシルトの問題などの環境問題が知事の就任前にそれぞれ建設されたり、したことに端を発した問題ということはあるにしても、環境先進県と今まで言われてきたのに、これだけ環境問題が相次いで出てきたことに対する感想はありますでしょうか。
(答)私としてはもちろん極めて残念なことであります。しかし、出てきているこういった課題については真正面から取り組んでいくという姿勢を今後も持ちながら、この反省の上に立った今後の展開ということに生かしていく努力をしていきたいと、こういうふうに思います。

(質)知事は、これも北川前知事の「負の遺産」というふうにお考えですか。
(答)いや、大矢知の案件なんかは平成6年以前の問題でありますから、田川県政の時の問題がそのまま残されていて、その全体像が今明らかになってきたというような状況でありますね。それからこのリサイクル条例については、議員提案で平成13年にできているものでございますが、いろんな経緯がありますから、そういうふうな、さっきおっしゃったような言い方は不適切だと思ってます。

(質)先ほどの、全量撤去の目処という話なんですが、「目処がつきつつある」というふうにおっしゃられましたけども、その場合に、じゃあ全量撤去が完了するのはいつ頃になるのではないか、というふうな認識を持っておられるんでしょうか。時期的にいつ頃になるか。  
(答)できるだけ早く回収させるということであるかと思いますが、回収計画や、そういうものを石原産業の方から出し直してくるでありましょうから、それを事務当局の方で確認しながら、最大に早く撤去できるように取り組んでいくということになると思います。

(質)県側の方から石原産業に対して、具体的に何年以内とか何カ月以内に撤去してほしい、という要請は出してるんでしょうか。
(答)ちょっと分かりません。どうですか。
(答:環境森林部)当初、2年ぐらいというような話であったんですけど、こういう事態はできるだけ早くということでございます。ただそれは石原産業の方で相手先とか、そういうことで交渉しているところでございますので、今のところはできるだけ早くと。

(質)全量撤去の受け入れ先なんですが、三重県も受け入れについてできるだけの支援をするという体制を組んでいるということなんですが、それは愛知県と岐阜県で施工された応分のフェロシルトを三重県内の処分場で受け入れる、受け入れたいということを意味しているんでしょうか。
(答)今、「目処がつきつつある」と申し上げましたけれども、内容についてはまだ今は申し上げられません。

(質)目処というのは、回収場所について目処がついたということですか。時期的にはできるだけ早く、ということですよね。
(答)場所とか量とか、ということも含めてですね。

(質)技術的にはよく分かりませんけど、埋めた場所によっては、その上にあるいは付近に構築物があるとしたら、撤去する際に建て直しとかそういうことがあり得るんですか。
(答)そういう事例があるのかどうかも、分かりません。
(答:環境森林部)他県の事例はちょっと分かりませんが、三重県内では少なくともございません。

(質)上物はないと?
(答:環境森林部)はい。

(質)刑事告発は、早ければいつ頃ですか。
(答)今、詰めをやっております。いつということについては、まだ判断しておりません。ですから、申し上げることができません。

(質)石原産業が「2年以内に撤去したい」と言っていて、県は「できるだけ早く」とおっしゃってるんですけども、その「できるだけ早く撤去してくれ」という部分と、刑事告発なり撤去命令を出すことの違いはどうですか。法的に強く要請するから効力はあるんだ、ということでしょうか。
(答)必要な措置、必要な対応を、やはり県としてやっていくということであります。さっきも質問がありまして、具体的に何をどういう順番でというようなことではなくて、やらなければならないことについて、県としてそれを判断して対応していくということであります。

(質)県のフェロシルト問題の調査で1つの課題にもなっていた、石原産業がなぜ不正にフェロシルトを製造したかという理由と、それは会社ぐるみであったというふうに県は見てるのか、その調査というのは今どういう状況で進んでるんでしょうか。
(答:環境森林部)それも含めて関係者の聞き取りをやってますので、現時点で概要等はコメントを差し控えたいと思っております。調査等に差支えがございますので。

(質)石原産業は、2年で撤去という撤去計画を出してるんでしたか。
(答:環境森林部)当初、1週間か2週間でしたか、一旦出して見えましたので、これではちょっと長いよということで、返させていただきました。

(質)で、担当者として技術的に見て、2年計画を最短どれくらいに短縮できますか。
(答)現在、どこまで縮まるかということは、石原産業と接触しておりませんので、なるべく地域とか、いろいろなご説明が終わった後で、速やかに説明してくれと言っています。

(質)技術的に、テクニカル的に見て、まず1年に短縮できますか。
(答:環境森林部)ちょっと、技術的にどうかということは全て、岐阜県・愛知県とか把握できてない部分もありますので、ちょっと私どもでは分かりません。

(質)告発の方向性というか、方針自体は、その方向性でほぼ間違いないんでしょうか。
(答)告発も含めて検討しているということは、今おっしゃられたような形があると、こういうふうに私も想定してます。

(質)先ほども少し質問が出てたんですが、石原産業はフェロシルトを自主撤去するということは明言してるわけなんですが、自主撤去をするということに期待するのか、それともやっぱり撤去命令を出して強制的に早期に撤去させるのを優先させるのか、それはどちらになりますか。
(答)県として大事なことは、実効性を伴う必要な措置を取らせるということが大事であります。そういう観点から判断をしていくことだというふうに思っております。

(質)フェロシルトなんですが、県の公共事業では確か埋め戻し等には使ってなかったと思うんですけども、リサイクル条例の精神を考えると、県の事業等でリサイクル製品を使うことでリサイクル自体を推進していこうという精神がもとにあると思うんですけども、そういう観点から考えて、制度自体について知事として何かお考えがあればお聞かせください。
(答)さっき申し上げましたように、すでに133品目、このリサイクル製品として認定されているところであります。それぞれの製品、物も違えば目的も違うというようなものであります。したがってそれは、県においては各部・各担当の方で判断をするものであります。今、133品目のうち県でどれだけ使用されているのかということについても、私自身は今、把握していません。

(質)例えば、県で使えない、もしくは使わない物があっても、やはり県として認定していくということは、リサイクルを進める上では意味があるというふうにお考えですか。
(答)私どもとしては、リサイクル条例に基づいて作業をやるということであります。

(質)それは意味があるとお考えになってらっしゃいますか。県として使わなくても、県が認めるということで、一定のリサイクルを推進するという効果があるというふうに知事はお考えになってらっしゃいますか。
(答)県の方で有効であるというものは、それは県の方でも活用するということ、これはリサイクル条例の趣旨からいっても合うことだというふうには思いますけれども、これはさっきも言いましたように、物も違えば目的も違うということでありますから、個々の物に対する判断であろうかなと、こういうふうに思います。

(質)リサイクル製品の利用推進条例の見直し等というのは、一応現場の検証が終わって、有識者による問題検討会、そういう後に、議会とある程度話をされますか。それとももう、ある程度議会とは話をされてますか。
(答)今、133品目ありますけれども、そのうち重金属等のいろんな使われ方をしているもの等については検討していかなければいけないなと、こういうふうに思っております。例えば、埋め戻し材等についても24製品あるということでありますし、こういった物について今後どういうふうに調査をし、検証していくのか、これは県の方で今、副知事をキャップに、このことについても検討するように指示をしておりまして、今、その方法について仔細に検討をして詰めてもらっているところであります。

(質)今年3月議会で改正されて、ある程度評価された中で、もともとあった市町村にも公共事業等にリサイクル品を使うように、などという一項目があって、なおかつそれを指導しなければいけないような意味合いがあると付け加えられてますよね。で、今回の件で自動的に公共事業等で使う場合に、はまる部分はあると思うんですけど、ただ法は法として生きてますから、その辺はある程度再改正なり何なりというのを急がないという感じがするんですけど。
(答)こういう事態がございましたので、現在新たにリサイクル製品に申請をしてきているものにつきましては、実はこれを一時保留という形にいたしております。したがいまして、今検討しているような事柄につきまして、きちっと検討結果を出した上で、今後の対応について条例も含めて、やっていかなければならないと、こういうふうに思ってます。

(質)議員提案条例に予算措置が付くというようなものについては、今回の件も踏まえてどのようにお考えですか。二元代表制との絡みもあるんですけど。
(答)政策立案についても議員の皆さんが熱心に取り組まれようとしているのは、地方の自主・自立をより促進していく中で、議会機能を高めていこうということでやられようとしているところであります。が、しかし、その政策の提案、これまでは行政側が立案し、議会の承認・チェックのもとでまたそれを実際に事業化していく、すなわち予算等もそれで付けていくというやり方について、やはり今後はもっともっと工夫をしていかなければならない側面があろうかと思います。そのためには、法の整備というようなことも1つございますし、また責任問題、あるいはチェック体制、こういったことについても、より厳しく検討をしていかなければならないことだと、こういうふうに思っているところであります。私としては、そういう中で、これまで二元代表制については、将来の目指す姿というよりも、今の時点でどこまでできるのかという観点から、議会側ともいろいろと議論をしたりしてきました。

(質)これは、知事がよくおっしゃっている二元代表制の、議会側が立案して責任を取っていないというふうに見ることができると思うんですけども、その辺どう思われますか。
(答)さっきも申し上げたように、議会側の皆さんは今回のことについては「議会側も裏切られた」という思いでおられるんではないかなと、こういうふうに思っているところでございます。あと、今回の事態の検証を、議会は議会でされるでしょうし、我々も我々でしていく中で、条例を含めた今後の対応の仕方を考えていかなければいけないと、こういうふうに思ってます。

(質)RDFの時もそうだったと思うんですけど、今回にしても「フェロシルトという品目は我々が決めたわけではない。細則等については執行部が全部やってる」というふうな意見が、議会の主要議員の中でそういう話が多いんですが、それについてはどう思われますか。
(答)そういったことも含めて、我々としては認定審査プロセスについて、検討委員会の方でも検証していただくようにお願いをしております。したがって、今後そういったことについても、それを含めて我々としてはしっかり捉えていきたいと、こういうふうに思っております。このリサイクル条例、議会側が提案した平成13年ですか、この時点でも、他府県でもいろいろ参考にしたところがあったと思いますし、今現在でもいくつかありますから、そういう所で、行政側としてどこまでやっているのか。またどこまでできるのか、というようなこともよく検討していかなければいけないことだと思います。

(質)石原産業に対して、県が廃棄物抑制の補助金を出したり、同じ特許の研究を共同でしてたり、かなり石原産業との接点があったにも関わらず、なかなか不正を見抜くことができなかったということに対して、どのようにお感じになられますでしょうか。
(答)もう一言、極めて残念なことであります。

(質)補助金を過去にさかのぼって返還を求めたり、あるいは今想定されている以外の例えば刑事告発とか、想定されている以外の行政処分のお考えはありますでしょうか。
(答)今は現にあります解決しなければならない課題、これに集中しているところでありますけれど、今後幅広く検討していきたいなと、こう思っております。まずは、リサイクルの認定システム等について、それから現に認定したものについても再調査していくというようなこと、それから広く考えれば認定制度、リサイクルだけではなくて、そういったものについて、また検証していかなければならないと、こう思っています。私どもとしては、このリサイクル条例もそうでありますけど、期待するところというものについては大いに社会的に有効なものでありますけれども、しかしそれを裏切るような不正なことが行われるというようなことについては、どれだけ行政として抑止できるものなのか、あるいはチェックしていけるものなのか、こういったことを今後これを材料にきちっと検証していきたい、このように思っております。そういう中でいろいろと今言われたようなことについても問題があればしっかり対応していきたいと、こういうふうに思います。

(質)ドイツに戻って恐縮ですが、RDF離れがもっとアメリカは進んでいるということを聞いたことがあるんですが、ドイツはどうでしたか。
(答)フライブルグへまいりまして、いろいろと子細に向こうで伺ったところでございます。私としてはドイツは相当な環境先進国、そしてフライブルグは環境都市として有名な所でございます。それだけに毅然とした、確固とした環境政策があるのかというふうに思ってまいりましたが、行きまして率直な思いとしては非常に現実的には悩ましい中で、いろいろ試行錯誤、あるいは議論をしながら進めているんだなということを感じたところでございます。特にこれまでは焼却しない形での廃棄物の埋め立て、こういったものがかなり広範に行われていたということでありますけれど、焼却ということについて、一定の形でこれはやっぱりやむを得ないというようなことで、焼却方式を選択したということでございます。そういう意味では、まだそれは埋め立て処理の前処理として、この焼却方式はやむを得ないというような形を今年からとっているというようなことからいきますと、なかなか現実論でどう対応できるのかということをやっぱり大変悩みながら取り組んでおられるなという感じがいたしたところでございます。

(質)三重県のRDFシステムに意を強くされたんですか。
(答)RDFとは直接、連携するものではありませんけれども、ごみゼロ議論の中でサーマル・リサイクルをどう位置付けていくかというのは1つの課題であるのかなと、こう思っていましたが、しかし砂漠へしばらく置いておくんだと言えるような国とは違い、ドイツ等はより現実的にどうできるんだということを追求した結果、やはり焼却という方式を含めたサーマル・リサイクルを是認しなければならないということに至っているということでございます。そういう意味ではRDFというのは、サーマル・リサイクルという観点からいけば、この間のような事故を完全に防ぐ形での技術を前提として考えていったときには、1つの方法なんだと、こういうふうに思います。

(質)F1日本グランプリの継続開催、熱い思いを伝えられたということですが、手応えというのはどうだったんでしょうか。
(答)さっきも申し上げましたように、大変私どもとしては熱い思いを言いましたし、しっかり受けていただいたなと、こういうふうに思っております。特に鈴鹿のアピールにつきましては、過去19回やっていることに対する実績というものが1つあるということ、非常に貢献してきたということですね。2つ目にファンの皆さんが、アンケートをとりましても関東地区のファンの人でさえ、やはり鈴鹿がいいという意見が圧倒的に多いというようなこと。すなわち、鈴鹿というのは非常にF1の世界で有名になっているということでありますけれども、日本のファンの中に完全に定着しているということですね。それから3つ目に中部国際空港等ができまして、交通の便もさらに良くなってきた。とりまくそういった環境整備がどんどん進んでいると、こういう3点を強調した上で、私どもとしては鈴鹿市、あるいは地元の商工会議所を含めた市民の皆さんが連携してこれをしっかり盛り上げていこうということで、県もその思いでいるんだということをお伝えしたところでございます。それに対してかなり重く受け止めていただいたと、こういうふうに私は考えております。

(質)継続できそうですか。
(答)これは会長からは、自分自身の判断ではなくて、組織として機関決定ということで判断することになるということでありましたので、大いにそういう意味では、会長の判断に期待し、会長の影響力に期待すると、こういうことであります。

(質)決定は来年3月ですか。
(答)ちょっと定かには。いつだということは聞いておりませんけれども、少なくとも来年の春頃までには決めなければならないだろうと、再来年以降の開催について来年の春くらいまでには決めなければならないだろうというふうに伺ってます。

(質)フェロシルト問題で、告発に向けての方向というのはまだ準備の段階ですけれど、それを見据えて詰めの作業を今なさってるということでよろしいんですか。その方向として。
(答)さっきも申し上げましたように、告発も含め法的手段をしっかりとるということであります。その中にはおっしゃったようなことも想定されております。

(質)内容とか時期は分からない。
(答)はい。

( 以 上 )

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
メールアドレス:koho@pref.mie.lg.jp

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