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知事定例記者会見

知事定例会見録

平成19年 8月 7日
       於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目

  • 2007年第28回世界新体操選手権パトラス(ギリシャ)大会への三重県代表団の派遣について(発表)
  • 「三重県政懇話会」委員(平成19~20年度)の決定並びに懇話会(三重・東京合同会議)の開催について(発表)
(知事)

まず最初に、第28回世界新体操選手権大会へ三重県代表団を派遣するということについて申し述べます。今年、ギリシャで開催されます第28回世界新体操選手権パトラス大会に、三重県代表団を9月13日から25日の間、派遣をいたします。私自身も後半の18日から25日の間、合流をする予定でございます。三重県におきましては、昨年開催をいたしました2006年第6回ワールドカップファイナル三重県大会は、皆さんもご承知のとおり、まだ記憶に新しいところでございますが、いよいよ2年後の2009年には第29回世界新体操選手権三重大会が開催をされます。昨年の公式選手団、ワールドカップファイナルでございますが、これは12カ国、120名程度でございましたけれども、2009年の世界選手権につきましては参加国が約50の国と地域から、そして500名にのぼる選手団の参加が見込まれておりますので、万全の受け入れ体制とホスピタリティを持って皆様をお迎えできるように、綿密に準備を進めてまいりたいと、こう考えております。そのためにも、三重大会の直近の大会となるのが今年のパトラス大会でございますので、その運営をしっかり把握をしてまいりますとともに、各国の選手団に三重大会への積極的な参加を呼びかけてまいりたいと考えております。具体的には、競技会場にPRのためのブースを設置をいたしましたり、それから現地で観戦をしている人やメディアに対しまして、三重大会、あるいは三重県、日本文化のPRを行ってまいりますほか、各国選手団を招きまして三重大会のPRパーティを開催したいと考えています。県民の皆さんにもこの機会に世界新体操選手権に関心を持っていただき、この三重大会を心待ちにしていただきまして、そして選手団を温かく受け入れるもてなしができるように、そのように県民の皆さんにも考えていただくことを、期待をいたしたいと思っております。

2つ目に、三重県政懇話会につきまして申し上げます。委員を決定いたしましたのと、それから懇話会の開催等について申し上げたいと思いますが、お手元にお配りをいたしております資料にありますとおり、平成19年度から20年度の三重県政懇話会の委員が決まりました。また、今年度最初の会議、これは三重県政懇話会 三重・東京合同会議でございますが、これを9月に津市で開催をいたします。まず三重県政懇話会そのものについてでありますけれど、平成16年度から設置をいたしまして、県内の方々から委員を選定いたしまして、11回にわたりまして意見交換を行ってまいりましたけれども、今年度からは県内のみならず県外にも対象を拡げまして、県内外の学識経験者や企業・NPO等の専門家の皆さんと意見交換を行う場として見直しまして、県内とか、あるいは県外の方も中部の方々が入っておりますけれども、それで構成される三重会議というのと、それから関東の方々で構成をされます東京会議というのを設置することにしたところでございます。三重県政懇話会の委員でございますが、配付資料のとおり三重会議委員を6名、東京会議委員を6名、合わせて12名で構成をしておりまして、委員の任期につきましては来年度、平成20年度の末日までとしております。それから今年度最初の懇話会でございますけれども、9月12日の水曜日でございますが、ホテルグリーンパーク津におきまして、三重会議と東京会議の合同ということで開催をいたします。今年度は、さらに12月から2月頃に、三重会議を津市で、東京会議を東京都で開く予定にしているところでございます。

それからこの際、いろいろと話題になっております県議会の会期見直しにつきまして、検討されておりますので少し意見を申し述べておきたいと、このように思います。まず三重県議会におかれましては、全国の県議会の中でも最も議会改革に熱心な議会として、例えば先般には議会基本条例が制定をされ、積極的に議会活性化のために活動をされていること、このことについては敬意を表したいと、このように思っております。しかしその際、実は議会基本条例の場合にも、私の方からも議会に対して申したことでございますけれども、議会と執行部が、県政の中で車の両輪としてしっかりそれぞれの役割・責任を果たしていかなければなりませんけれども、いろいろとご議論をいただいている中では、執行部に関わる問題もあるわけでございますので、そういう意味では今回の会期の見直しということにつきましても執行部との関係が非常に強く出てまいりますので、十分に私ども執行部と議会側との意見交換をし、そして詰めていくように、ぜひこの際お願いをしておきたいと、このように思います。まず会期日数が増えるということにつきまして、少し懸念をいたしておりますのは、今日も議会の方の議員からの質問・照会・調査のために執行部が多大な時間を要しているところでございまして、これ以上そういったことが大きな負担となってまいりますと、県政にとりましては、議会への対応ということよりも県民への行政サービスということがやはり第一のことでございますので、そういう意味では県民サービスの提供に影響を与え、ひいては県民に不利益となるというようなことがあってはいけないと、こう思っております。現在、三重県議会は全国でもトップクラスの議会日数を誇っているところでございまして、神奈川県に次いで2番目に多い議会日数でございます。それ以上に議会対応が増えていくということになりますと、行政サービスへの影響ということも心配をいたしております。また会期日数が増加いたしますと、費用弁償につきましても、今現在、費用弁償そのものにつきましては、大体1日で費用弁償に掛かる費用というのが36~37万円というところでございます。これが、会期が変化することによって何日増えてくるのかということで、およそ、今現在、年間費用弁償で千数百万円掛かっているかと思います。これらがどういうふうに変化していくのかと思われるようなところがございます。ただ、今、議会の方では検討され出したところでございます。今後具体的にどういうふうに詰めていかれるのかということがございますけれども、議会基本条例の制定の際にも特に申し上げて、その後議会と執行部でパートナーシップ会議、パートナー会議みたいなものを持ったらどうだというようなお話もあったところでございます。しかしそれにつきましては、その後具体的な展開ということになっていないところでございます。私としては、ぜひこういう執行部にも関わるような問題のことについては、議会と執行部とのオープンな議論の場というものを設定いたしまして、積極的に議論を展開できるようにしていただきたいなと、このように思っているところでございます。以上、私の方から申し上げたいと思います。

2.質疑応答

(質)

まず新体操選手権なんですけれども、確認2点。まず、知事は9月18日から25日とおっしゃいましたか。

(答)

9月18日に日本を発ちまして、アテネには翌19日に着きます。そして、24日にアテネを出まして、帰国するのは日本時間で25日ということになります。

(質)

それともう1点。これは代表団として知事はじめ教育長、教委の方と体操協会から1名行かれる?選手は別に行く予定はないんですね。日本選手というか三重県選手としては。

(答)

それはありません。あくまでも今度の選手権大会の実行運営に関わる、そういった観点について、PRを兼ねてやってこようということです。

(質)

知事を入れて総勢こちらから行かれるのは何名ですか。

(答)

私のほか、先に教育長が行っておりますが、そのほか事務局のスタッフが数名行きます。今のところは何名?

(答:教育委員会)

8名です。

(質)

知事を入れて?

(答:教育委員会)

知事を入れて8名です。

(質)

7人で行っていて、途中で知事が加わって8人になられるのですか。

(答:教育委員会)

知事と秘書の方と行っていただきますので、最初は6人ということです。

(質)

6人が先に行って、後で知事と秘書が加わって、それで総勢8人になるということですか。

(答:教育委員会)

はい。

(答)

体操協会も含まれていますから、正確に言いますと体操協会が1人、それから教育委員会が5人、そして私と秘書とで総勢8人ということです。

(質)

これは招待状か何かが来るのですか。それとも押しかけ?

(答)

これについては私も、今回のパトラス大会の関係の方々につきましてご相談をいたしましたが、好意的に受け止めていただいているところでありまして、招待という形ではありませんがこちらから出向きたいと、以前この選手権につきましては大阪府が、日本では1999年に開催をいたしておりますが、その時にもその前の大会に、引き継ぎと同時に府の行政も事前調査とPRを兼ねて行っておりまして、大体そういうふうにやっているようでございます。

(質)

続いて、県政懇話会の件です。改めて県外にも拡げる意味というのをご説明いただけますか。

(答)

実はこれまで、私としては知事に就任しましてから、いろんな形で県民の皆さん等に県政へのご意見を承って、県政にもそれを生かしていきたいということでやってまいりました。そのチャンネル、ツールとしては、例えば「本音でトーク」をずっとやってまいりました。それから市長・町長さん等、首長の皆さんとは「膝づめミーティング」、これもやってまいりまして、今年もようやくこれも始まったところでございます。それ以外にこの県政懇話会というのを持ってきたわけでありますけれども、同じような形になってしまうということよりも、むしろ他のものとやはり区別を明確にして整理をしようということで、実は、今回は学識経験者とか、あるいは企業・NPO等を中心として専門的にご活躍をしておられる方、言い直しますと県政全般に発言できる方々、こういったところを県内外に求めていくということにいたしたところでございまして、そういうことから今回、これまでと違う中身の県政懇話会ということにいたしたところであります。

(質)

確認なのですが、9月12日の三重・東京合同会議には当然、東京会議のメンバー6人全員いらっしゃる?

(答)

日程では皆さんご都合つけていただいた全員揃うはずでありますけれども、なかなかこのメンバーの方々全員が都合をつけられるかどうかというのは、開催日程で大分変化があろうかなと思います。ですが、できるだけ委員の方全員に出ていただける日を求めて設定をしていきたいと、こう思っております。今回の9月の会議については、まだ出席の最終確認までいっておりません。

(質)

テーマ、「三重県における取り組みについて」というのがちょっと漠然としてるなと思うので、具体的にもうちょっとご説明いただけるのであればお願いしたいのですが。

(答)

三重県も今度、第二次戦略計画を立てたところでありますが、その際に、時代の変化をどういうふうに捉えていくのか、課題として大きく挙げているところだけでも幾つかあるわけです。1つ目は、少子高齢化が進む中で人口減少社会に入ってくるのだという、こういうことについて、地域社会のあり方はどうだということも一つありましょう。それから2つ目に、三重県は産業政策についても非常に熱心に進めてきているところでございます。製造業だけではなくて観光・交流、こういったところにも力を入れております。そして三重県の産業政策全体の方向としては、知識集約型産業構造へしっかり切り替えていこうということで、これも既にいろんな研究所あるいは開発機関、こういったところの誘致を積極的に、今現在展開もしているところでございますが、こういったこれからの産業政策の方向付けの問題であるとか、あるいは3つ目には大きな課題として、地方分権をどう進めていくのか、そういう中で三重県が、あるいは地域がどうあるべきなのか、こういった課題であります。したがいまして、こういう大きなテーマ設定に沿いながら、より幅の広い意見をいただいて、特に相当高名な先生方も含めて入っておられますので、これまでとは違った観点からのいろんな意見が期待できるのではないかなと、このように思っております。

(質)

今、掲げられた第二次戦略計画での3つの課題を中心に、ありとあらゆることについていろんな意見をもらおうと?

(答)

3つの課題に、ということは例えて申し上げただけでありまして、そういうことについて第1回目の会合の時に皆さんにもご提案もいただきながらご相談をしていったらいいと、こう思っています。

(質)

東京会議のメンバーの中には、知事が日頃から懇意にされていらっしゃったり意見交換されていらっしゃる方もおみえになりますけれども、あえて6名の方に集まっていただいて、三重県について話をしてもらうということの意味というのはどういうところにあるんでしょうか。

(答)

例えば、いずれの方も大変すばらしい高名な方でございますけれども、神野直彦先生にも委員のメンバーとしてお願いをしております。神野先生の、これは経済学の専門家でございますけれども、少なくとも今まだ政府で論じられている、そういう行財政のあり方よりも、やはり一歩先の未来をしっかり見据えた議論を展開されているようで、日頃から私も大変、先生のそういったお考えに共鳴もしているところであります。そういう意味では今後、三重県が「文化力」に基づく政策を「新しい時代の公」にふさわしい展開でやっていく、そういった県政をさらに進展をさせていくということについても、他の方々にはいただけないようなご意見をしっかりご展開していただけるのではないかなと、こういうふうに思っております。あるいは、西村さんという方は都市計画、まちづくりの専門家でもありまして、これから「住んでよし、訪れてよし」の三重のまちづくりを考える時にも、西村先生は三重県にも何度もお越しいただいてよく事情もご存じでありますので、より有効ないろんなご意見をいただけるのではないかなと、こう思います。それから、近畿日本ツーリストの太田社長にもご参加いただきますが、東京等から見た三重県の観光集客あるいは観光産業のあり方、そういったことを念頭にまた、三重県政のあり方についてもご議論をいただけるのではないかなと。その他、工藤さんや後藤さん、田中さん、それぞれご自身の専門的な立場から、より有効なご意見をいただけるのではないかなと思います。少なくとも三重県が今、行政的に目指しているところは、国のまねごとでもなければ他県に例を求めることができない三重県としては、新たな「質の行政改革」を含めた展開をやっております。そういう意味では、こういった皆さんのご意見をいただいて、しっかりその方向を展開できるようにしていくということが大事であろうと思っております。

 

(質)

県外で今回から初めてやるということで、東京会議の設置なんですが、その時に例えば大阪会議であるとか、あるいはその、はっきり言えば東大閥と京大閥の話になると思うんですけれど、関西系の有識者を三重会議の方に呼ぶとか、そういう案というのは決める途中ではなかったんですか。

(答)

特に三重県と県外ということになりますと、やはり首都であります東京ということで、特に最近は東京を通してのPR・発信とか、あるいは東京から見た三重の姿というようなものについて、いろんな観点で調査・取り組みをやってきております。したがって、東京と三重、ということにしたところでありますけれども、メンバーの中には、例えば三重大学の朴先生は韓国の方でございますし、それぞれ全部が全部、個人のことにつきまして細かくは承知いたしませんけれども、いろんな方がおられると思っております。ご出身そのものを考えてみても、例えば愛知県のご出身の方であるとか、九州のご出身の方も西村先生などがそうですし、いろんな方がおられるんじゃないですか。富山県生まれの方もいらっしゃいますし。

(質)

全部の会議に知事は可能な限りお出になる?東京会議にも?

(答)

私としては、この会議につきましては直接皆さんと意見交換をし、いろんなご意見を頂戴していきたいと、こう思ってます。

(質)

東京会議も傍聴は可能なんですか。

(答)

東京会議はまだ日程は決まってないですが、いずれもオープンでやらせていただきます。

(質)

県議会の会期見直しの件、知事からおっしゃったわけですけれども、性急な会期増には、知事は反対というお立場なんですか。

(答)

具体的にちょっとイメージができにくいんですけれども。と言うのは、今現在、定例会を年4回やってます。どこもかも今、そういう形でやってきたところでございます。それを、会期・回数を変える、少なくするということを言われているようでございますけれども、少なくする、あるいは通年ということになります。もしも通年ということになるならば、それで本会議や委員会、議会の活動の仕方はどうなっていくのか、そういうことがよく分からないところでありますので、そういったこともできるだけ、私どももイメージできるように、また私どもとすれば、議会というのは本来、議員同士の議論の場でございますから、今のように執行部に対する質問ばかりというような議会のあり方というのは本来の姿ではないと、こう思います。本来のあり方に照らして言うならば、やっぱり、一般質問があってもそれは、執行部のうち関係部局だけが議会に出向いたらいいのではないかなと、こういうふうにも思いますし、今後の議会の運営のあり方についても、全体的な姿と同時に、具体的にはいろいろと、私どもとしてもご意見を言わせていただくことはたくさんあるのではないかなと、こういうふうに思っております。

(質)

あくまでも、執行部としての意見も議会側に汲んでもらいたいというか、そういう場を設けたいということなんですね。

(答)

こういうふうにするんだ、と決めてから言われても困りますので、この間の議会基本条例の時も、ほとんど固め出してからということだったんで、したがって私は、執行部に関わる部分が全く書いてないならともかくも、大変重要なことが書いてありますので、そういう意味であの時にも、あえて強く申し上げたところです。議会が、行政も含めてそれのあり方について俺達が決めたらいいんだというのでは、これは二元代表ではなくて議会が決めてしまう一元的な考え方になりますから、もう少し平素からこういったことについて考え方をいろいろと整理・議論しながら進めていくのがいいのではないか、そういう意味で私もパートナー会議、パートナーシップ会議、名前はどうでもいいわけですが、そういった平素から意見交換をきちっとできるようなオープンな議論の場を設けたらどうかということを、前にも言っていたところであります。

(質)

そういう話し合いをしたいというのは、議会にはもう申し入れられたんですか。今後、これからですか。

(答)

これから、私の方、執行部の方からそういった考え方をもう一度きちっと議会の方、これは代表が議長でありますから、議長の方に伝えて、議会でも対応を考えていただきたいと思います。

(質)

議会としては、議論のたたき台がないと議会内でも話が進まないということで、座長が試案というものを作って、それを議論のたたき台にするんだということでこの間、決まりましたが。

(答)

試案というのは、作られる前にやっぱりこちらとも意見交換をしながら、議会としてこういう試案があるのかなというのをまた議論されたらいいのではないかなと思います。議会の方で議論を詰めていくと、なかなかこちらからの意見を申し上げる前に、議会としての思いが込められてしまいますから、そこはお互いにまずスタート地点から、こういうことはフランクにやるべきでしょう。ガバナンスという観点からいけば、そういうやり方が望ましいということであります。

(質)

試案の段階から、執行部として意見を?

(答)

試案を作る前にも意見交換はいくらでもできますよね。

(質)

議会の側も、執行部案というのはいつもそうだというふうに考えてる節があって、外から見てると、お互いに似たようなことをやってるというような感じがするんですが。

(答)

ガバナンス論、いろいろとあります。したがって私どもはニュー・パブリック・ガバナンスで、県政の運営を進めていこうということでありますから、議会とこの執行部のガバナンスということについてもだんだん勉強を積み重ね、習熟していけば、よりすばらしいんじゃないかなと思います。

(質)

議員間討議を深めるために会期を見直したいんだ、という県議会側の言い分に関しては、知事は賛成ですか。

(答)

議員間討議が必要なことは、これまでも多くの方々から指摘をされ、まさに私は本来の議会のあるべきものはそうだと、こういうふうに思ってます。しかしそれについては今回、県の新しい文化政策、特に博物館のあり方について、議員間でいろんな勉強会もやられるということで、今やっております。意欲的・積極的に取り組まれていると思います。したがって、現行の制度の中で全くできないのかと言ったら、全くそんなことはありません。したがって、私としては中身の問題だというふうに思います。会期が通年であれ、今の4回であれ、県民にとってやはり議会の活性化がより進んでいくという、中身そのものが大事であると、こういうふうに思います。

(質)

一般質問なら関係部局だけが出席すればいいというお考え、それは現状の議会においてもそういう方向性を考えていいのではないか、というご意見ですか。

(答)

例えば今後、会期日数がどういうふうになるのか、よく分かりません。ただ執行部としては、関係議員からの質問ということについて、これは一般質問で答弁に関わる関係の者が出ていればいいのではないか、今は三役・部長級全てがそれで拘束をされているというようなことがございます。本来、議会としても今後の議会のあり方ということは、議会はそもそも議員間の討議ということになっておりますが、実体は全く逆で、これまで執行部に対する質問・議論ということばかりになってきているということが言われているわけでございます。したがって、議員同士の議論の場・討議の場、こういったものを博物館の議論のような場外でやるような形ではなくて、議会そのものの中で、本会議や委員会の中でそれをどういうふうにやっていくかということをしっかり追求されるということが大事ではないかなと、こう思います。

(質)

そうしますと、現行の4回であっても中身そのものが大事だとおっしゃいましたが、議会の活性化をするには改善の余地はあるというふうにご覧になりますか。

(答)

それを私の方から申し上げるべきではなくて、それは議会の皆さんが普段、今日まで活動してこられているわけでありますから、最もお分かりなのではないかなと思います。それがなかなか難しいというときに、通年議会にしても、ならばその難しさがどう変わるんだということはあるでしょう。だから、その辺は今後、議会の方も詰めていく中でしっかり議論をされていく必要があると思います。少なくとも私どもとしては、それに執行部はいちいち付き合いをいたすわけでございますから、その付き合いのルールの持ち方によって私どもの負担というものも随分変わってくるところでございます。三重県としては、全国的に見れば最高に議会開催日数の多い県議会に対応しているというところであります。

(質)

参議院選挙をまずお伺いしたいんですが、ご存知のように今回の参院選で民主党が躍進と言いますか、多くの議席を取って、自民党が減らしたという状況になりましたけれども、全体的に見て、この三重だけではなく、まず全国的・全体的に見て、今回の参院選についてご感想があればお願いします。

(答)

今回は年金問題あるいは政治とカネの問題であるとか、いろんな観点で国民はこれを受け止めたと、こういうふうに思います。しかし選挙全体としては、安倍さんは「自分を選ぶのか、小沢さんを選ぶのか」という、本来は政権交代のための選挙とは位置付けられていなかった参議院選挙を、自らそういうふうに問うて選挙をやりました。しかし、結果として出てきたものは、国民は安倍さんに「ノー」ということをしっかり突きつけたわけであります。選挙結果は、実は本当に驚く程の国民の厳しい審判が安倍政権に対して行われたと、こういうふうに思います。私としてはあの選挙結果を受け、安倍総理は当然すぐ辞意を表明されるものだと、こう思っておりました。しかし、ご自身はまだ政権を継続していくということでございますので、私としては国民の信頼を得ていない「ノー」と言われた総理に率いられる政府の言うこと成すことを、知事としてどう受け止めたらいいのか、私は大変異常な状況・状態にあると、こう思っております。私としては、選挙でいろいろ言われていた課題だけではなくて、むしろもっと大事な、国難とも言える危機的な財政状況、これをわが国が早く解決をしないことには、本当の意味での日本の次の時代への展開というものはなかなかないと、こう思っております。そういう意味では、空白の10年とか15年が、政治的な状況の中ではもう空白の20年になっていこうとしているんではないか、このことは未来に与える影響としてはあまりにも大きすぎるのではないかなと、こう思っております。これがないと、本当の意味で我々が地方分権、地方分権ということを主張して国の推進を求めておりますけれども、やること成すことが本当にいびつな格好になってしまうんではないか、地方分権のあり方もそうであります。それから社会保障制度のあり方も、危機的な財政状況ということが、実は本来、社会保障制度の中で構築をされるべきものを追求できなかったり、あるいは本来持っている良い制度も壊されてしまったり、というようなことが起こりかねない、私は今、それがもう現実に起こってきていると、こう思っておりまして、こういったことを考えていきますと、今まさに政治的な危機の時ではないかなと。その政治的な危機の時に、国民が「ノー」と言った総理の主導の下で何の展開ができるのか、私としては今の状況につきましては非常に危惧の念を持っているところでございます。

(質)

つまり、参院選で国民が安倍政権というか政府・与党に対して「ノー」を突きつけたわけだから、安倍さんが残留するのはいかがなものか、ということなんですね。

(答)

そうです。今度の選挙は少し異常なものでありましたので、安倍さんに「ノー」を突きつけましたけれども、それは小沢さんに対するしっかりした「マル」であったのか、と言われると、私はそういう表現というのはなかなか難しくて、やはり安倍さんに対する「ノー」というのが今回の選挙結果であったと。したがって、そう考えていきますと、安倍さん率いる自民党は結局大敗しましたけれども、より積極的に自民党に「ノー」と言われたのかというとそうも言い切れない、したがって私は今の状態が続いていくということは、自民党を含めた与党体制そのものがそれを維持していくということになれば、国民の批判は安倍さんに対する「ノー」というだけではなくて、今後はそういう与党のあり方について全体に対して「ノー」という、そういう思いが強くなっていくのではないか、というふうに、より今後深刻になっていくことを心配いたしております。

(質)

まだ今の段階では政府・与党、特に自民・公明の連立与党に対する「ノー」とまでは言えない?

(答)

私は、安倍政権に対する「ノー」であって、与党そのもの全体に対しての「ノー」とはまだ言い難い面があるのではないかなと、こういうふうに思います。したがって、政権の対応の仕方によっては、与党の支持率等はいくらでもまだ変化していく可能性を持っているんだろうと思いますが、今の状態ですとなかなか、そうなりにくいのではないか、安倍政権と共に与党も今のままでは国民の不信感が定着してしまうのではないかなと、こういう感じがします。

(質)

自民党自体は、まだ国民の信頼は失ってはいない?

(答)

失っていないという、そういう言い方ではありません。私が言っているのは、安倍政権に対する「ノー」があったということです。

(質)

内閣改造ではちょっと足りないですか。

(答)

先程から申し上げたぐらいの感想で、それ以上は立ち入って申し述べないことにいたしたいと思います。

(質)

三重選挙区でも高橋千秋さんが、参議院三重選挙区としては過去最高の得票数で当選されたわけなんですが、これについてはどういうふうなご感想をお持ちですか。

(答)

高橋さんについてはこれまでもしっかりと精力的に議員活動を、また地元に来ても多くの皆さんの意見を頻繁に接触しながら吸い上げておられました。そういうこともあって、そして今回の選挙の風ももちろん作用したんだろうと思いますけれども、大勝されたというところであります。心からお祝い申し上げると同時に、今後のご活躍をお祈り申し上げたいと思います。

(質)

先程、小沢さんに対して「マル」だったのかというと少し微妙だとおっしゃいましたが、これはどんなところからそうお感じになられますか。

(答)

やはり国民が今回積極的に投票行動を起こしたのは、年金問題だとか個々のいろんな観点も含めて、安倍政権に対する「ノー」という、そういう行動が強かったわけでありますから、強調されるべきはそこだろうということで申し上げております。

(質)

小沢さんは、政権と言いますか、総理にふさわしいというふうにはまだ判断できないですか。

(答)

これは個人的な見解でありますが、私は以前から、小沢さんには一度、日本の総理を務めてほしいと、期待を最も高くしている一人でございましたし、今も小沢さんのチャンスはあると、こういうふうに思っております。しかし、いささか今回の選挙そのものについては、そういうことはちょっと置いた上で、先程感想を申し述べたところであります。

(質)

小沢民主党に対する期待感よりも、安倍政権に「ノー」という方が有権者にとっては強いということなんですね。

(答)

いや、そうじゃなくて、今回有権者が示した意思はそういうことであったと、こういうふうに思います。

(質)

「ノー」と言われた政府の言うこと成すことを知事としてどう受け止めたらいいのか、というのは、はっきり端的に言うと、そういった政府の言うことになかなか従うというような感じにはなれないというようなことになるんですね。異常な状態というのは。

(答)

国民から信頼されない総理に引っ張られる政府の言うことについて、どれだけ国民が政策的に期待できるんだろうか、あるいは先程私が申し上げたように、大変重要な課題が多い中で、どこまでそういった課題に果敢に立ち向かってやっていただけるんだろうか、そういう心配がございます。よく見ていきたいと思います。私は知事という立場で、地方行政について思うところを、これまでと同様、国に対してはしっかり申し述べていきたいと、こう思ってます。

(質)

コムスンの問題です。愛知県あるいは岐阜県で、コムスンの介護報酬不正請求という問題が相次いで発覚してますけれども、まず一つ、三重県ではそういう事実は今のところ把握はされていないのですか。

(答)

今まで、あの事件の後、県でも調査をいたした中で、いわゆるそこまでの悪質な状況というのは報告を受けておりません。調査の中では、そういうのは出ていないということです。

(質)

他県とはいえ隣県、周辺でそういうのが相次いで発覚したことについて、知事としては、そのコムスンに対してはどういうふうな感想をお持ちですか。

(答)

もちろん、ルールとして決められていることを犯し、コンプライアンス遵守ということは当然であるわけでありますけれども、そういったことがしっかり行われていなかった、しかも不正請求という、極めて悪質なことまで行われているというのは、大変遺憾なことであります。

(質)

今月15日、終戦記念日を迎えます。昨日は広島でも原爆の日であって、9日は長崎の原爆の日ということですけれども、改めて過去の戦争に対する知事の思い、そして終戦記念日を迎えるに当たっての思いなどございましたらお願いします。

(答)

わが国は、あの忌まわしい太平洋戦争が終わってから、今日まで目覚ましい発展も遂げてまいりましたけれども、常にあの大戦というものの犠牲の上に今日が成り立っているのだということを、いつでも強く思ってまいりました。私も、終戦直後1年目に自分自身が生まれております。したがって、この戦後の歴史と共に私自身は成長してきたところでございます。残念なことに、世界ではこれまで冷戦構造はなくなりましたけれども紛争が絶えない、あるいは民族間の対立、宗教対立、こういったことも含めてテロが起こったり、非常に悲惨な状況が今日もあるわけでございます。そういう意味では、わが国は幸いにも戦後、直接的にはそういった国家間の戦争、紛争に巻き込まれる、それによって若い青年が命を失くすというというようなことには至っておりません。それは幸いだと思います。しかし、国際状況がこういうところでありますから、いろんな形で日本も国際的な平和維持のために汗を流さなければいけないということで、今、自衛隊をいろいろ海外へも展開するという時代になってきているところであります。しかし、原爆という、ああいった忌まわしい大変な被害を被っているわが国でありますだけに、やはりわが国は率先してそういう平和追求の先頭に立って動いていくと、国際的にもそれをリードしていく、そのことが極めて大事だと思います。原爆投下のこういった日、あるいは終戦記念日、こういった時に亡くなられた方のご冥福を改めてお祈りすると同時に、我々は平和への思い、決意をしていくことが大事だと、こう思ってます。

(質)

日本は直接的に国際的な戦争や国際紛争に巻き込まれたりということはない、これ幸いだとおっしゃいましたけれども、この60数年もの間、戦争に巻き込まれなかった一番の要因と言いますか、理由は何だと思われますか。

(答)

いろんな観点があるでしょうけれども、世界全体から見れば運が良かったとも言えるぐらい、ごくわずかの所です。今どうですか、直接的な巻き込まれ方をしていないというのも、あるいは国で内戦が起こっていないというのを挙げてみても、2つ3つあるかないかというぐらいではないでしょうか。

(質)

日本は何が良かったのでしょう。

(答)

いろんなことがあるかと思います。やはり、戦後の日米安全保障条約等が果たしてきた、こういった役割ももちろん極めて大きかったというふうに思いますし、その中で自衛隊も、国を守るということについてしっかりその機能を高めてきたと、こういうふうに思います。

(質)

憲法はどうですか。

(答)

もちろんその憲法は、そういったことの原点として大きく置かれているものでありますから、その中で追求をしてきたということになります。

(質)

昨日の議長定例記者会見で、議長は15日の武道館での戦没者追悼式に出られるということなのですけれど、知事はどうされますか。

(答)

私は、今まで15日の戦没者の追悼式は、国会議員の時に一度ぐらいあったかなと思いますけれども、毎年行っておりません。したがって、今年も行く予定はありません。

(質)

漏れ聞いたところによると、田川さんの時まではそういう行ったとか行かなかったとかより、招待状そのものも上がってたみたいですけれど、北川さんの時にやめられて、ずっとそれがそのまま引き継がれて、事務方が招待状を握りつぶしたのではないかという話もあるみたいですけれども。

(答)

そのような事実は初めて聞いたので、それが事実かどうか調べてみますけれども、私としては、私自身もそういったことはやっておりません。ただ、県としては県の戦没者慰霊式(追悼式)、これは県が主催をしてやっているところでありまして、県としてはそういう思いをやっぱりそこに込めて表現をしている、ということでありますから、別段それでいいのではないかと思っております。

(質)

ただ他県知事で、15日に出席されている県もございますけれども。

(答)

私は全然知りません。

(質)

あるのですけれども。

(答)

それはそれぞれ判断されたらいいのでしょうけれども、個人的な思いもあるでしょうし、県としてどうされるのかということもあるかと思いますが、三重県は別段変化はありません。

(質)

夏休みはどう過ごされるのですか。

(答)

夏休みは一応、予定として1週間程、取るつもりでおりますけれども、今、特にどうするということは考えておりませんけれども、多分、1週間ずっと松阪市の方へ、特に飯高町の方へ行って過ごすのではないかなと、こう思っております。

(質)

いつから取られるのですか。

(答:政策部)

8月の18日の土曜日からです。日程的には26日までです。

(質)

出られるのは27日ですか。

(答:政策部)

はい。

(答)

ちょうど土日がありますから、9日間、土日も含めてあります。

( 以 上 )

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