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知事定例記者会見

知事定例会見録

平成20年 8月 5日
       於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目

  • 北京オリンピック及びパラリンピックに出場する三重県ゆかりの選手への激励について(報告)
  • 知事の海外出張について(発表)
(知事)

それではまず、北京オリンピック・パラリンピック関係について申し上げます。北京オリンピック及びパラリンピックに出場される三重県ゆかりの選手の皆さんに心からお祝い申し上げたいと思います。オリンピックにおきましては、ご承知のとおり女子マラソンの野口みずき選手、女子レスリングの吉田沙保里選手には2連覇をぜひやっていただきたいし、女子バドミントン・ダブルスの小椋久美子選手にはバドミントンで初のメダル獲得を期待いたしておりますし、それから男子サッカーの水本裕貴選手にはメキシコ大会以来となりますメダル獲得を期待しているわけでございます。アテネにおきましては野口選手、吉田選手の金メダル獲得や各選手の活躍が昨日のように思い出されるところでございます。北京でも、あの時以上の感動と元気というものを私たちに与えてくれるものと期待をいたしております。それからパラリンピックでございますが、ここでは伊藤智也選手が陸上競技で前回アテネ大会に引き続きの出場をされます。それから木村崇之選手は柔道で世界3位の実力者ということでありますし、齋田悟司選手は車椅子テニスのトッププレーヤーでございます。また、三重県職員でもあります三浦文閣選手、別当由香選手は車椅子バスケットボールで初出場となるところであります。自らの障がい(※)を克服いたしまして、日々の練習や仕事に励みまして世界の頂点を目指す選手の皆さん方には、私たちにきっと勇気と感動を与えてくれるものであると、こう思っておりまして、これらアスリートたちの夢の舞台であります北京オリンピック・パラリンピックでの皆さんのご健闘、ご活躍を心からお祈りをいたします。

次に、発表事項について申し上げます。8月17日(日)から28日(木)までを予定いたしております海外出張についてお知らせをいたします。前半の22日まではブラジル国を訪問いたしまして、後半23日以降はアメリカ合衆国を訪問するということにしております。まず、前半の三重県サンパウロ州訪問団派遣事業についてご説明をいたします。本年は、日本ブラジル移民100周年でございます。また、三重県とブラジル・サンパウロ州との姉妹提携締結35周年でもございます。国レベルにおきましても記念式典の開催など関係強化に取り組まれているところでございますが、県といたしましてもこの機会に、ブラジル・サンパウロ州を行政・議会の県訪問団が、そして株式会社百五銀行飯田取締役会長を団長といたします11企業・団体からなる経済団、さらに県民の皆様からなる民間団とともに訪問をいたしまして、21世紀にふさわしい新たな関係づくりのきっかけにしていきたいと考えております。今回の訪伯の意義・目的として、以下3点を考えているところでございます。1つめは、三重県とサンパウロ州との姉妹提携の新たな展開を図る必要があるものと考えております。そのために、州政府・州議会を訪問いたしまして意見交換するとともに日伯雇用サービスセンターを訪問いたしまして、ブラジルの日系人社会の現状等について情報収集をいたしまして、本県の多文化共生施策に生かしていきたいと考えております。また、平成21年度に予定をしております全国高等学校総合文化祭にはブラジルの高校生を招へいすることにしておりまして、今回の訪問に合わせまして、州教育局関係者に正式に参加を要請することといたしております。2つめは、今後の経済交流の方向性を探るということでございます。ブラジルはBRICsの一角として経済発展著しい国でございますから、本県との間における経済関係等についても広く相互に協力できるものを探るために、GNI(グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ)のセミナーを開催いたします。3つめが、県民主体の交流を推進するということです。そのために、在ブラジル三重県人会と経済団・民間団の皆さんとの交流を図るということにしておりまして、三重県人会ではちょうど本年が設立65周年にも当たっておりますことから、記念式典の開催を計画していただいておりまして、ご招待をいただいているところでございます。その記念式典に、経済団・民間団の皆様とともに出席をいたしたいと思います。そして、県としては本年、三重県県民功労章を授章されました石橋通之進さん、前三重県人会の会長でございますが、この方への功労賞の伝達などを行うことといたしております。訪伯団派遣の意義・目的については以上でございます。次に、後半のアメリカ訪問についてご説明をいたします。今回の訪米につきましては、県が国際競争力を高める産業集積の形成を目指す取り組みを行っております中で、産学官連携によりますメカトロ・ロボット関係分野の取り組みを進めてまいりますために、三重大学と連携をいたしましてカリフォルニア大学アーバイン校を訪問いたしまして、今後の連携について学官相互の取り組み紹介とか意見交換を行います。また、外資系企業誘致を促進するというために、ロサンゼルス市内におきまして、現地企業を対象にいたしましてGNIのセミナーを開催いたしまして、グレーター・ナゴヤ地域及び三重県の魅力をPRするとともに企業へのトップセールスを実施したいと考えております。以上が今回の海外出張のことについての説明でございます。私の方からは以上です。

2.質疑応答

(質)

知事は、ブラジル訪問は初めてでしょうか。

(答)

そうです。初めてです。

(質)

特に重視している、あるいは楽しみにしていることがあれば教えてください。

(答)

先程申し上げましたように、今回の訪問につきましては、三重県としては3点ポイントとして重視をしているところでございます。1つ目は21世紀にふさわしい三重県とサンパウロ州の姉妹提携の新たな展開を図るということでありますし、2つ目に今後の経済交流の方向性を探るということでございます。それから県民主体の交流を推進するということも3つ目にあるところであります。特に三重県におきましては、5万人を超える外国人が居住をしておりますけれども、その4割以上がブラジル人でございます。そういう状況の中で、三重県に多数在住をしておりますブラジル人の皆さんが抱えております課題とか、そのために県として取り組んでいくということ、こういったことについてサンパウロ州政府とかあるいは議会の関係者とも意見交換を行いたいと思いますし、特に日系人への就労のアドバイスなどを行っております海外就労者情報援護センターがございますので、これを訪問いたしたいと思っています。先般、東京で行われましたブラジル移民100周年の記念式典でも、このセンターの二宮理事長が日本の方に来られておりました。ちょっとご挨拶をしただけでありましたが、ぜひ今回訪問いたしまして理事長と意見交換をいたしまして、日系人への支援等について連携できる部分がないか、こういったことを探っていきたいと、こう思っております。さらにセミナーを予定しているところでありますけれども、経済発展著しいブラジルと広く相互に協力できるということは、県内産業の活性化に向けても大変意義深いものではないかと、こうも考えているところでございます。さらに、最後に申し上げた県民主体の交流を推進するということにつきましては、ブラジル移民100周年ということでありますが、三重県人のブラジル移民ということからいきますと95周年にあたるということや、それから三重県人会というものが設立をされましてからはちょうど65周年に当たるという時でもございます。それから、三重県とブラジル・サンパウロ州との姉妹提携でいきますと35周年ということになっているところでございます。世代交代が進んでいる在ブラジル三重県人会の皆さんと、この機会にぜひ交流を深めてまいりたいと考えております。

(質)

オリンピックは、開会式等はお忍びで行かれるとかいうことはないですか。

(答)

予定しておりません。

(質)

ブラジル訪問ですけど、ブラジルは初めてでよろしいのですか。

(答)

初めてです。

(質)

平成15年か16年に一度何かで行かれませんでしたか。カリフォルニアですか。

(答)

知事になってから行っているのは、アメリカは何度か。

(質)

そうですね。日本人墓地に参られたとかいう、あれは?

(答)

あれはロサンゼルスです。

(質)

今回、経済団が別個に行かれますが、これはあと米国の方へ行かれる部分も、百五銀行の川喜田さん等も含めて合流されるのですか。

(答)

経済団につきましては、ブラジルだけでございます。米国ミッションの方は、県関係者以外にこちらから参りますのは三重大学の方から豊田学長と、それから平井教授のお二人がお見えいただくということになっているところです。

(質)

ブラジル、米国共にGNIの事務局の方からは何かミッションがあるわけですか。

(答)

一応GNI主催ということで、これまでもGNIの関係で行っておりますけれども、セミナーの開催はそういう形でやらせていただくということです。特に今回の米国訪問については、先程申し上げましたようにメカトロ・ロボットの関係について、これまでもいろいろと提携に向けてのいろんな取り組みが進められてきたところでございます。そういう意味で今回、三重大学の学長さん、それからこのメカトロ・ロボットについては大変な権威者であります平井教授と、お二人にも一緒に行っていただくということで、ぜひ県内企業との技術提携等が今後深まっていく、このことを期待しているところであります。

(質)

ということは、ブラジルへ行かれるのは知事関係のところと、あと議会と、それと職員の方もいると思うのですけれども、経済団・民間団を合わせたら大体総勢何人ぐらいということで見たらいいですか。

(答)

総勢ですか。ちょっと。

(答:生活・文化部)

総勢49名です。

(質)

約50名ですか。一部議会等から、県の海外との姉妹友好提携の見直し論というのが出てまして、経済団・民間団は別にして今回もちょっと人数が多すぎるのではないかと。その辺を今回は一応オーケーだけども、次回以降はある程度もう少し検討しようという話も出ておりましたが、その辺は勘案されて、なおかつブラジルとは交流していきたいという、そういうお考えなのですか。

(答)

今後の県の海外との協力、交流等の考え方というのは、いろんな考え方があるかと思います。私は、これだけグローバル化した時代でありますから、そういう時代背景にふさわしい、それでいて日本の中のローカルな県として三重県が何ができるのかということをやはりきちっと考えていかなければならないと、こういうふうに思います。したがいまして、これまでのただ単なる友好提携関係という、そういうものだけではなくて、むしろこういう機会に国際貢献としても日本がどういう面で果たせるのだろうか、各般いろいろ考えていくべきだと思います。三重県にはICETTというような公害防止の技術を海外に移転する、そういったセンターもあります。ああいうものもそうでありましょうし、技術者を招へいして研修等、人材育成に協力するということもそうでしょう。松阪の消防署がやっているように、災害が起こった時に救急救命士を派遣して直接国際貢献活動に携わるというのも一つでありましょう。県としてはいろんなことを考えていかなければならないと、こう思います。しかし、併せて有効な交流・連携のあり方ということもしっかり追求していかなればなりません。特にブラジルにつきましてはBRICsの一角として特に目覚ましい経済発展を遂げているところでございまして、多分三重県から考えましても、今後グローバル化していく中でブラジルというのは最もまた注目をしておかなければならない所でないかなと、こう思います。そういう意味では、こういう時代背景を基にせっかくのこういった友好提携があるわけでありますから、それをさらに生かせるということが大事ではないかなと、こう思っております。

(質)

ですから、続けるべきか続けざるべきかといろいろ勘案した中で、ブラジルというのは続けるべきと?スペインのバレンシアとかは今後検討すると?

(答)

友好提携ということについては相手のある話でありますか・轣A一方的に軽々にここで私の方から個々について申し上げておくということは控えたいと思います。

(質)

内閣が改造されて、新しい布陣になったのですけれども、何かご意見、ご感想は。

(答)

私は県の現状を思いましても、あまりにも国の、特に政府、国会の状況が私たち地方にとっても大変大きな影響を及ぼしている、あるいは今日までそのしわ寄せが大変な状況を生み出すような形で来ているところであります。したがって政府におきましては、私ども地方のことについても十分配慮しながら、この国のあり方を本当にきちっと打ち立て、そして地方分権にふさわしい分権を今後進めながらしっかり取り組みをやっていただきたいと、こういうふうに思っております。今日の政治状況は、必ずしも私どもが期待するような形で来ていないということは大変残念なことであります。しかし内閣が、福田内閣の構成が新たにまた、なされたところであります。スタートしたばかりでありますから、ぜひしっかり取り組んでいただき、成果を出していただきたい、そういう希望、期待を少し申し上げるだけに留めておきたいと思います。

(質)

評価に値しない?

(答)

今申し上げたように、今の時点では期待で申し上げておきたいと思います。

(質)

中空アクセス航路の関係なんですけれども、松阪の方で事業者が市の方に援助、支援を求めていて、市の方では県と相談したいというふうなことを言っていますけれども、県としてはどのような対応になるのでしょうか。

(答)

このアクセスにつきましては、松阪に限らず県として当初から関係市とのいろんな協議の中で3原則といったような、そういうルール作りもしてきたところでございます。基本的にはこの3原則というものがしっかり守られていかなければなりません。しかし、そういう中で今日いろんな課題が起こっている、そういう状況の中にありますから、私どもとすればそういう中で松阪市さんがいろいろとご検討されているというふうに伺っているところでございます。私どもとしては、松阪市の方からまたご相談がありましたらそのご相談にはしっかり乗りながら、しかし原則は原則としてやっぱりそれを守っていかなければなりませんから、そういう立場から私は見守りたいと、こう思っております。

(質)

支援、協力をしてほしいという話があったら、話は聞くということですか。

(答)

ご相談があればご相談をお聞きして、ただ先程申し上げたようなルールがきちっとありますから、県としてはルールに則って対応していくということになります。

(質)

そもそもの枠組みには入っていないと思うんですけれども、伊勢市で航路をやりたいという話がずっとあって、昨日の委員会の中でも事業者から、船を借りるお金を市の方で負担してほしいというふうな話があったということで、それはもういわゆる原則からは外れてくると思うんですけれども、そのような対応をしても航路をやりたいというふうに、そういう動きがあることについてはどのようにお考えですか。

(答)

3原則と先程申し上げたものについては、津ルート・松阪ルートに適用されるものであります。伊勢市におかれては、伊勢市でいろんな努力をされるということは、それは伊勢市が取り組むべきことでございます。

(質)

知事としてはそもそもこの話、津・松阪・鳥羽・四日市の4つで話が始まった後、津に一本化してという話、そういう流れだと思うんですけれども。

(答)

そういう認識ではありません。

(質)

その後また、それは止めて他の所、松阪や四日市でもというふうな流れだと思うんですけれども。

(答)

そういう認識ではありません。

(質)

どのような認識でいらっしゃるんですか。

(答)

ですから元々、協議会でルールを作りまして、ルールに則って、そして開設されたのが津ルートと松阪ルートであります。

(質)

津と松阪については原則が適用されると?

(答)

そのルールの中で開設されたものであります。

(質)

知事のおっしゃる原則、ルールというのは松阪にも適用されるわけですか。

(答)

先程から何度も言っておりますように、したがって関係市で協議会ができて、その協議会で話し合ってその3ルールというものが作られたところであります。したがってその3ルールを適用する形で、津ルートそして松阪ルートがその後も開設されたという経緯がありますから、津・松阪についてはそのとおりであります。四日市あるいは伊勢は、今いろいろ議論しておりますが、それはその協議会での話し合いということからは外の話であります。

(質)

松阪については、知事が市長の時に熱心に推進を訴えていたというふうなお立場だったと思うんですけれども、現在このような、原油高もありますけれども厳しいという状況になってしまったことについてはどのようにお考えですか。

(答)

いろんな事情があるんでしょう。そして当然、公募の3条件というものは、そういう将来いろんなことのリスクがあるという前提で3条件が示されているところです。したがって、それぞれにおいて努力をしていただくということが大事であります。今現在の異常な原油高、これはなかなか想定し得る状況でもなかったというようなところもあるかと思います。それだけに、それぞれ関係者においては大変ご苦労をいただいているんだろうということを拝察いたすところであります。しっかり今後の対応について取り組んでいただきたいと、こう思っています。

(質)

繰り返しになってしまうんですけれども、そもそも津だけに限定するという話に一旦なった後に、松阪・四日市も含めて考えるという流れだったと思うんですけれども。

(答)

だから、あなたと認識が違うんです。

(質)

知事としては、協議会の中で認めたのは津と松阪であるという認識ですか。

答)

協議会が認めたんじゃなく、協議会でルールを作ったところであり、そのルールに基づいて開設されたということです。

(質)

RDFの処理料の問題ですけれども、段階的に上げていくというふうに決断なさった経緯というのか、この時期にそういう提案をなさった理由をちょっと教えていただけますでしょうか。

(答)

私どもは、RDFにつきましてはこれまで協議をしてくる中で、安全・安心な運転を確保していくために必要な負担もいただきたいことや、今後のあり方についても市町と県が真摯に議論していくためには、やはり処理委託料について、早くこれを整理して決着をしていきたいと考えて今日まで取り組んできたところでございます。そういう中で県の考え方を整理して提示をいたしてきたところでありますけれども、市町においては、県の提案はなかなか受け入れられないというような厳しいご意見も出ておりました。そういう意味では平行線の状態が続いてきたということでございますけれども、私どもとしては、やはり交渉が長引いて不安定な状態が続くということ自体、これは県にとりましても関係市町にとりましても得策であるはずはありません。そういう意味では、処理委託料の問題を何とか早く決着をして、その上で平成29年度以降のあり方について検討を行う必要があると判断をいたしたところでございます。そういう中で、7月24日の協議におきまして県として処理委託料につきましては平成19年度までの累積損失、約14億円でありますが、これを県が負担するということにして、平成20年度から28年度までの収支不足見込額、約19億円でございますが、これを市町と県とで折半するということにしようと、そして平成29年度以降のあり方については今後様々な課題につきまして県と市町とで検討するという、そういう趣旨の提案を行ったわけでございます。私としては、この提案につきまして市町側において十分検討していただきたいと、こう考えているところでございます。

(質)

内閣改造に戻りますけど、関連して、平田耕一さんが今日閣議決定で財務副大臣になられるんですけれど、何かご感想はございますか。激励でもいいんですけれど。

(答)

県内の、三重県出身の国会議員の方がいろんな重要なお役目に就かれるということは大変ご苦労様ですし、ぜひ与えられた、そういった職務についてしっかりお務めをいただくようご活躍を期待したいと、このように思います。

(質)

RDFに戻りますけれども、今回の提案というのは、早く委託料の問題について決着するために県としては最大の譲歩をしたということでよろしいんでしょうか。

(答)

私どもは、これまで申し上げてきたことが県としては本筋だと思ってご提案してきましたが、全くの平行線というような形でもありましたので、私どもとしてはそこのところは先程申し上げましたように、この状態が続いていくということは県や市町にとっても本当に不安定な状況が続き、得策ではないのではないかということから、ぎりぎり私どもとしてお譲りをするところは譲って、ぎりぎりのところを追求しようということでこの案をご提示申し上げたというところであります。

(質)

前の知事の時代ですけれども、やっぱり県が政策誘導をしたという、市町側もそういう主張をしていますが、やっぱりそういうところも考慮されたんですか。

(答)

確かに、行政としては過去があってその延長の中に現状があるんだという、これまでの経緯を全く否定をしたり無視をしたりというわけにはいかないことでありましょう。しかし一方では、時代はどういうふうにまた変わっていくのか、未来については予測しがたいところもあります。特に、今の原油高みたいに想定外のようなこともいろいろ起こってまいります。RDFについても、そういう意味ではこの計画が考えられ、そして滑り出そうとしたその状況の時と今日とではいろいろ状況も違います。しかし、行政というのはそういう将来状況が当初の見込みと違った時の対応の仕方をどうするんだというリスクは常に持っているところであります。したがいまして、その状況の変化に合わせて適切な対応をしていくということが大事であろうかなと、こう思っております。RDFについては、過去のいきさつの中でも県の見通しの甘さ、あるいは市町村への過大な期待というものを与えてしまったというような、そういうところもあったかも知れませんが、私どもはやはりしっかり今ある状況を見つめるということ、それから将来に向けてこの事業をどういうふうにしていくんだということ、そのことを今の時点ではしっかり考えながら判断をし、対応をしていくことが大事であると思っております。

(質)

'17年度以降の話で、一度県が撤退するというのを撤回して交渉のテーブルに着くということになったと思うんですけれども、仮に「あり方検討部会」ができた時に、県としてどのような主張する予定なのかということはお決まりですか。

(答)

平成29年度以降のことでしょ?そういうことですね?

(質)

はい。

(答)

平成29年度以降については、私どもは様々な課題をやっぱりしっかり受け止め、検討していかければならないだろうと、こう思います。まずは、仮にこの事業計画を延長していくにしても大体何年ぐらい延長するのかというような、そういったことも基本としてあると思います。それから今、ごみの減量化にはいろんな所、各市町でも取り組んでいるところでございますけれども、平成29年度以降、必要なごみ処理状況がどのようになっていくんだろうか、その中でRDFを継続していく市町がどれぐらいあるかというようなことも課題として挙げられます。それから当然、RDFを継続しないというような市町が出てきた場合には、今あるこの協議会から抜けていくということになりますから、その際のルールのあり方、これも考えておく必要があるのではないかというようなことがございます。それから施設等については当然、延長する場合には法定耐用年数を迎えてきますから、さらに継続していくということになりますと追加投資、こういったものをどうしていくのか、改修するにしてもその改修期間中、RDFの処理をどうするのか、こういった課題があります。それから延長してもそれが終了した場合の撤去だとか、そういうことについてもどうするんだという課題もございます。さらには維持管理についてもどのように対応していくのか、様々な課題があるのかなと、こう思います。したがいまして、こういった様々な課題につきまして市町と県とで検討していくということは、当然必要になってくるということになります。

(質)

県として、今どんな主張をするのかというのは決まっていないんですか。

(答)

今のような課題をまずは調査し、検討していくということが前提で、その上で考え方について整理をしていくということになると思います。これは市町においても同じテーブルの上で研究・調査をしながら、それぞれ考え方を整理していくということになると思います。

(質)

職員の採用試験等の事前連絡の問題ですけれども、前回の記者会見の時に、60程の県の関係する試験について総点検をやるとおっしゃいましたが、その進捗はどうでしょうかということと、既に着手して、ある程度調べたものがある中で何か問題みたいなものは出てきているんでしょうか。

(答)

これまでいろんな点検・調査をやっているところでございまして、今現在もまだ調査中でございます。したがいまして、もうしばらく時間をいただきたいと、こう思っているところであります。これまでのところについては、特に試験の選抜についてその結果をゆがめるような、そういう事態があったということはございません。そういう意味では、それぞれしっかり取り組んではいるんだろうと、こういうふうに思っております。私どもは調査・点検をいたしました上で、ただし、やはりこの試験・資格ということについては受験される方の人生、その先の人生を左右する結果にもなる重要なことでございます。それだけに、少しでも疑いがかけられるようなことのないように、しっかり試験のあり方についても改善すべき所は改善していくということが大事でございます。私としては一応、今回の調査はしっかり精査をしながら、すぐに改善できるものについてはそういったものもある程度含めて、また皆さんに公表できるようにしたいと、こういうふうに考えております。

(質)

県民からの預かり物の紛失というのがありましたけれども、それについて改めて知事からお願いします。

(答)

今回、展示物を紛失したということについては大変、遺憾なことでございまして、そういう意味で危機管理について、こういうことのないように徹底をしたいと、こう思います。この件についての報告を受けましたけれども、経緯とか処理の仕方につきまして、もう少し詳細に検討するよう指示をしたところでございまして、その報告を見まして私としてまた判断すべきところがあれば判断していきたいと、こう思います。

(質)

最初の代表者会議で知事部局が説明して、なおかつ記者会見があったわけなんですけれども、若干責任の所在論というのがあって、預かったのは産業支援センターの会議室で預かってると。そこでどうも廃品と一緒に捨ててしまったんじゃないかと。そこの管理は産業支援センターだから産業支援センターに責任があるんじゃないかというような考え方もちょっと出たりして、最終的にはそれを打ち消されたんですが、知事としては責任の所在というのはどこにあるとお考えかということと、それとずっと野呂県政で敷かれてきた三重行政経営体系等の品質向上の部分がありますが、そこの成果ということから照らして、今回のようなことがまだまだ起きているということについて、どう思われますか。

(答)

先程申し上げましたように、今この件については再調査をいたしているところでありますから、その結果を見て、私として必要な判断はしてまいりたいなと、こう思います。そもそもこういうことが起こること自体、遺憾なことでありますけれども、やはり特に展示品等のように、お預かりをした物をやはり安全に管理をしていくというためには、こういったマニュアルについてもしっかり点検をしていくということと、それから職員にそれを徹底していくということが大事であります。経営品質向上活動との関連のお話がありましたけれども、人というのはそういう、常に油断があったり、思わぬこういうことが起こるというのは何かその時たまたま油断した、あるいはいろんな状況が重なったとか、いろんなケースがあるかと思います。それだけに、職員は日々そういうことがないように心がけ、努力をしていくということでございまして、経営品質向上活動というのは完ぺきな神様のような人間をつくり出すというようなツールでも何でもありません。常にそういうことがないように日々努力を積み重ねていくということで、こういったことがとにかく起こることが少なくなるように、なくなるようにということを継続して目指していこうという、こういう取り組みでございます。今回もそういう意味では、こういった事例を参考に、さらに職員の意識向上のため督励していきたいと、こう思います。

(質)

要は知事の中ではまだ信頼に足るツールだということですか、品質向上が。

(答)

もちろんそうです。他にもっといい方法があるなら教えてください。いろいろツールがあると思いますけれどね。このツールはそういう中でも、今も高い評価ができるものだと、こういうふうに思います。

(質)

今言われた必要な判断というのは、盗難届とかそういうのも今後出されるとか、そういうのも含まれてるんでしょうか。

(答)

具体的にそんなことを今私は想定しているわけではありませんけれども、もう一度きちっと調べて報告をするということでありますから、それを見て私が何か特に指示すべきことがその中であるならば指示を出そうと、こういうことであります。今は具体的な、そんなことを想定してません。

(質)

夏休みはどう過ごされますか。いつからいつまでですか。

(答)

夏休みは、今回は17日からブラジル訪問に出発いたします。12日までは日程がずっと詰まっておりますので、13日から出発前の16日(土曜日)まで、この土曜日を含めまして実質4日間ということになります。

(質)

何かなさりたいことってありますか。

(答)

ブラジルへ行く準備もありますし、日にちも短いので、墓参りぐらいはしてこようと、こう思っているところであります。

(質)

ほとんど公舎と松阪にいらっしゃるんですね。

(答)

そうですね。

※三重県では、「障害者」の表記における「害」という漢字のイメージの悪さを考慮し、平成19年6月から公文書・広報紙等において「障がい者」と表しています。

( 以 上 )

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
メールアドレス:koho@pref.mie.lg.jp

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