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平成22年01月06日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平成22年1月5日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目等

・新年への抱負(報告)
・「美(うま)し国おこし・三重」マスコットキャラクター募集について(発表)

(知事)明けましておめでとうございます。新年初めての記者会見でございますので、本年1年も皆さんにはお世話になりますが、どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。まず、年頭にあたりまして、今後の県政のことについて少し申し上げておきたいと思います。今まさに時代の峠ということを強く感じているところでございます。昨年、そういう中で政権交代も行われたところでございます。国も、そして地方も今は課題が山積をしているというような、そういう時代でございます。しかし私としては、県政においても重い課題がたくさんございますけれども、次の時代に向けてつなげていけるような、あるいはピンチをチャンスに変えていくと、チャンスにしていくというような、そういった思いで今後の県政、本年1年も取り組んでまいりたいと、このように考えているところでございます。まず緊急の雇用経済対策について、さらには第二次戦略計画も最終年を迎えるということで、平成22年度予算の編成も含めましてしっかり対応を始めてまいりたいと、このように思っているところであります。雇用経済対策につきましては、まだまだ二番底とか、いろんな心配もされているところでございます。さらなる雇用の確保に努めてまいりますとともに、今年はこの3月に新卒の皆さんが出てくるわけでありますが、皆さんがしっかり就職することができますように、特に三重県の高等学校卒業生につきまして、就業希望者が一人でも多くしっかり就業できるように対策をしていかなければなりません。あわせて就業できなかった子どもに対する対策につきましても、いろんな研修を受ける機会や、そして資格を取れるような、そういうことを取れるような形でいい制度を提供できるようにしていきたいと、このように思っているところであります。また中小企業対策につきましても、このあと年度末、3月末という一つのまた山があるのかなと、こう思います。そういうところに向けて、三重県の場合には世界に通じるような素晴らしい技術を持った中小企業がたくさんございますし、こういった中小企業が今後も存続できるように県としてはもう少し新たな知恵も使いながら、関係機関とも連携しながら取り組んでまいりたいと、このように考えているところでございます。それから戦略計画のほうでございますけれども、三重県は文化力立県ということで去年スタートいたしました。2年目を迎えるわけでありますが、その象徴的な取り組みでございます「美(うま)し国おこし・三重」につきましては、この3月までにオープニングの集大成をしながら、いろいろ具体的な展開が22年度から始まっていくわけであります。県下で共通したテーマに基づくそういった取り組みや、地域地域での取り組み、こういった取り組みをパートナーグループの皆さんや市町、そして関係の皆さんと連携しながら取り組んでいけるようにしていきたいと、このように考えているところでございます。そのほか、県政にかかわる課題はたくさんございますけれども、今年は、そういう意味では三重県にとっても大変な年であると感じておりますので、私としても全力を挙げて取り組んでまいりたいと、このように思っているところであります。時間の関係上簡単に以上申し上げておきたいと、このように思います。

それから今日はもう一つ発表事項がございますので、それについて申し上げます。それは「美し国おこし・三重」マスコットキャラクターの募集についてでございます。「美し国おこし・三重」につきましては、2009年から2014年までの6年間にわたりまして、地域の特色を生かして、地域をより良くしていこうという住民の皆さんによる自発的な活動を支援し、「文化力」を生かした自立・持続可能な地域づくりへつなげていこうという、そういう取り組みでございますが、今回、「美し国おこし・三重」の取り組みをPRし、誰もが親しみを持って参画しやすくなるようなマスコットキャラクターを1月12日から2月25日まででございますが、県内外から広く募集をするということにいたしました。マスコットキャラクターを作成するということにつきましては、より多くの皆さんに本取り組みを知っていただくためのPR活動や話題づくりにしていこうというものであり、また、一体感を持って取り組みを進めていくという上でも有効であるということから、多くの皆さんに「美し国おこし・三重」の取り組みや地域づくりについて考えていただけるきっかけにしていきたいと考えているところであります。マスコットキャラクターの募集とあわせまして、1月から2月にかけて開催をいたします「対話する」大会などの「美し国おこし・三重」の取り組みや、取り組みに参画いただくための情報発信というのを行い、「美し国おこし・三重」の取り組みの輪を広げていきたいと、こう思っております。今回は、キャラクターの募集を魅力的に宣伝効果のあるものとしながら、「美し国おこし・三重」の取り組みの広報を一体的に、そしてまた、若い世代の皆さんにこの「美し国おこし・三重」の取り組みを伝えていくというために、広報活動につきましては、東海地区で活躍をしておられます若手タレント「SKE48」(エスケーイーフォーティーエイト)の三重県出身者を4名起用いたします。お手元に資料もいっているかと思います。ポスターとかチラシ、それからラジオなどの広報媒体を活用いたしまして、若い世代に「美し国おこし・三重」の取り組みを伝え、参画を促すということによりまして、次世代を担う皆さんに地域づくりに関心を持っていただきまして取り組んでいただけるよう、そういう広報を行っていきたいと考えております。マスコットキャラクターの募集につきましては、先ほど申しましたが、来月25日が締め切りとなりますので、ぜひ多くの皆さんに作品をお寄せいただくことを期待いたしているところであります。私のほうからは以上でございます。 

2.質疑応答

・発表事項に関する質疑
・総理の神宮参拝について
・国の予算編成について
・オバマ政権の1年間の評価について
・自民党総裁の神宮参拝について
・県民しあわせプランの第三次戦略計画について
・高校生の就業対策について
・ダム事業について
・病院改革及び博物館整備の議会への説明について
・新年度予算編成について
・公共事業に対する要望について
・県内の道路整備状況について
・伊勢湾フェリーについて

(質)今回発表いただきましたマスコットキャラクターの募集について、2点ほど質問させていただきます。応募資格に「どなたでも応募できます」とありますが、これはもう県内・県外問わずということになるんでしょうか。
(答:政策部)はい、県の内外を問わずお願いしたいと思っております。

(質)今その、SKEですか、タレントさんを使って広報していくということなんですが、今回我々の方に発表いただいた以外に、具体的にこういうイベントで告知していくとか、そういった具体的なものというのは何か決まってるんでしょうか。
(答)担当の方へご取材いただければと思いますけど、今、申し上げることがあったら。
(答:政策部)今チラシを作成しているところでございますが、今後ポスター等に、知事の方から申し上げました「対話する」大会ですとか、そういったものと併せまして一体感のある広報をさせていただきたいと思っておりますので、ラジオですとかテレビですとかというところにも声かけをいたしまして、駅貼りポスターとか、そういったところでこういった方々に出ていただいて、広報させていただければと思っております。イベント等への出席については現在考えておりません。

(質)キャラクターというと、今民間だけでなくて地方自治体なんかもいわゆる「ゆるキャラ」というのを前面に打ち出して、親しみやすさを打ち出すということがあるんですが、知事の中でこんなキャラクターがいいとか、何かあれば。
(答)そういうものを先入観を持って見ているということではありません。シンボルマーク等も既に作っているところではございますけれども、やはりこの「美し国おこし・三重」、多くの皆さんに関心を持っていただいてご参画をいただきながら、しかも長期にわたるプログラムでやっていくわけでございますので、そういう意味で、マスコットキャラクターというものが、さらに県民の皆さんに広く周知をしていくというきっかけになればと、こう思っております。最大限活用できるようにしていきたいと。言ってみれば三重県らしさ、そういったこともいろいろ、応募いただく方々はイメージを持ちながらやっていただけるのではないかなと、期待をいたしております。

(質)全般に広報戦略というか、26年までの、美し国に向けてですね、こういったタレントさんを使ったりとか、大筋の基本方針みたいなものはもう実行委員会でできてるんですか。
(・噤F政策部)全体のものは基本計画の中にあるものでございまして、毎年実施計画を作っておりますので、その中でこう、情報発信について書かせていただいくということで、現在も今、22年度の実施計画を策定しているところでございます。

(質)ということは、これは22年度事業になるんですか。
(答:政策部)21年度事業です。

(質)ということは、去年の実施計画の中にこれは既に、例えばこういう形でタレントを使うとか、入ってたということですか。
(答:政策部)タレントを使うというか、今回につきましてはプロポーザルの中でこういった提案をいただきまして、そういった業者の方が一番高得点でしたので、このようなことをさせていただいているというところでございます。

(質)プロポーザル方式での募集で、要はタレントうんぬん、この三重県出身のユニットを使ったらいいかという、そういうのがあって、何社か業者があってその中で選んだものがこれだということですか。
(答:政策部)はい、そうです。その業者からの提案内容でございます。

(質)応募者数とか細かいある程度のもの、中身を、後で資料をクラブに出してください。
(答:政策部)プロポーザルの資料ですか。
(質)はい。何社応募があって、どのように決まって、金額は付けられるのなら付けてください。
(答:政策部)ほとんど予定価格(※)になりますがよろしいですか。(※「予定価格」と発言していますが「契約上限額」に訂正します。)
(質)結構です。
(答:政策部)はい、分かりました。

(質)昨日、鳩山総理等とは何らかお話はされたんですか。
(答)昨日、鳩山総理には伊勢神宮参拝をされました。毎年のことでありますが、私も総理と一緒に参拝、同行させていただいたところであります。昨年までと様子が変わりましたのは、自民党を中心とする政権の時の神宮参拝と比較しますと、同行者が今回非常に多くいたということでございます。なかなか総理と話をする機会もそうなかったのでありますけれども、私の方からは総理には、一言お礼を申し上げましたのは、大変厳しい課題山積する中での今回の予算案を決定したところでございましたけれども、その中で、私としてはかなり地方に対する配慮も行っていただいた、もちろん個々に言えば私どもより注文を付けたいところはいっぱいあるにしても、しかし来年度予算案についてはそういう中で、苦しい中での最大限の配慮をしてもいただいているなと、こう感じておりまして、そのことにつきましては一言お礼を申し上げました。あとはちょっと雑談的なことがあった程度であります。

(質)知事がお礼を言われた時に総理は何かおっしゃったんですか。
(答)うなずいておられましたね。特にもう、わずかの短い間でしたのできちんと対話できるほどの余裕がなかったです。非常に、神宮参拝に来られている多くの皆さんに配慮をされておりまして、そうですね、私も総理に付いて神宮参拝した中では、鳩山総理はこれまでで一番サービス時間を長く取ったんじゃないかなと思うほど、丁寧に握手等にも応じておられました。

(質)今、予算の関係として、かなり地方に対して配慮をいただいたことにお礼を申し上げたということですけれども、具体的に予算の中で知事として一番評価されるポイントというのをお聞かせ願えますでしょうか。
(答)総合的に申し上げれば、まず民主党が、民主党を中心とする政権成立で初めて、しかも3カ月ほどの間の期間に、政府案についてその策定を進めてこられたわけです。そういう中で、景気がこれだけ低迷しておりまして、税収の見通しが非常に厳しい中にありますけれども、財政規律の確保であるとか、マニフェストに基づく政策の推進、こういったところのバランスに苦心をされまして、全体として地域活性化に配慮され、地域主権の確立に向けて一定の道筋を付けてこられたのかなと、こういうふうに感じております。それから地域経済・雇用対策、こういったことに係る予算につきまして、これは個々の事業についてはさらに詳細な情報も収集していく必要がございますけれども、現段階については、例えば地域活性化とか雇用対策、こういったことに充てることを想定しながら地方交付税が1.1兆円増額をされたというようなことでございますし、地方にとりましては非常に地方も税収の落ち込みが厳しい中で、こういった交付税につきまして臨時財政対策債と合わせて3.6兆円が増額をされ、したがって地方財政対策の中で地方一般財源については昨年と比較しましても0.3兆円、3,000億円程が増えるというようなことになっているということで、そういった全体からの評価が一つできるということであります。それから自動車関連諸税の暫定税率につきましては、これは厳しい地方財政の現状を踏まえますと、当面の来年度での策としてその水準を実質的に維持をする形で地方財源・財政について配慮をしたということについても評価をするところでございます。全体としてはそういうことになるかと思います。

(質)海の向こうに飛ぶのですけれども、オバマ政権が発足して1年が経って、医療制度改革とかでかなり財政的に支持率の低下とかあると思うのですけれども、就任された去年、知事は今アメリカの経済情勢はあぶくがはじけた結果であると、一定の手当をされるという意味でオバマ政権に非常に期待をしているというふうにおっしゃったのですけれども、もうすぐ1年になるのですけれども、1年間を振り返ってどのような評価をされますか。
(答)100年に1度というような経済危機を迎えた中で、世界中が今大変厳しい状況の中にあるわけでございます。そういう中でグローバル経済のあり方についても再構築が必要だというような、そういう認識の中で、オバマ政権も昨年スタートをしたところでございました。課題が大きいだけに、そう簡単なことではありませんし、それからアメリカ中心の経済というよりも、今後再構築されるのはもう一つまた違った形でのグローバル経済ということも言われているところでございます。特に中国、ブラジルといった所、特に今回の経済危機の中では、それを回復基調に誘導していく中で、中国の果たした役割というのも非常に大きなように思うところでございます。アメリカの国内の政治的課題への対応については私の方からコメントするような立場でもありませんけれども、しかしオバマ政権としては、かなりアメリカのこれまでの政治、あるいは社会の改革に向けて大きな取り組みをされているのではないかなと、こう思います。評価をしていくのには、まだ時間がやはり要するのではないかというふうに感じております。

(質)昨日の参拝に戻りますけれども、自民党の谷垣さんとは何かお話を交わされたのですか。
(答)自民党の谷垣総裁は鳩山総理に先駆け、午前中にお見えになって、お昼過ぎの近鉄電車で帰られたわけでございます。私はその帰る際、宇治山田駅でご挨拶をいたしました。私としては「大変な時の自民党総裁ご就任で、ご苦労多いかと思いますがどうぞ今後ご活躍ください」と、こういうご挨拶を申し上げたところであります。

(質)谷垣さんは何か言われてましたか。
(答)「ありがとう」ということと、後は新年のご挨拶を、言葉を交わしたということです。

(質)第二次戦略計画について、22年度が最終年度ということで、第三次戦略計画に向けた取り組みと言うか、準備と言いますか、そういうのはどうなってますでしょうか。
(答)当然、県政の計画としては、今の実施計画は22年度に終了いたします。県政の継続ということを考えると、再来年度以降、23年度以降はどうしていくのかということについて、一定の方向について検討をしていかなければなりません。具体的な作業は、今後のことでございますけれども、こういう非常に時代の峠の時、そして現下、非常に厳しい中にある中で、やはりこれからの三重県の目指すべき方向、あるいはピンチをチャンスにできるような、そういったことを認識しながら作業を進めていくということになろうかと思います。

(質)何か、プロジェクトチームを作ったり、そういうことは考えてらっしゃいますか。
(答)まだ、これから詰めて対応していきたいと思います。

(質)先ほどおっしゃっていた高校生の就業対策については、これはもう年度内に始めたいということなのか、それとも来年度始めたいと考えているのですか。
(答)一応、事業としては4月にしっかり始められるようにしていきたいと考えております。国の方も、いろいろ打ち出しているようですが、国の方は外郭団体の窓口を設けて、そこに申請して、認められたものについて対応していくということで、多分国の施策を待っていると6月以降になると思います。したがいまして、県としては4月1日以降すぐに対応できるように、そしてそれの事前準備的なものが、もしも具体的に必要であれば、そういったことも含めて4月以降すぐに実施をできるようにしていきたいなと、こう思ってます。具体的にはいろんな職業訓練とか、あるいは現場での実習だとか、そういったプログラムを作っていくと同時に、一定の支援をしていかなければならないと、こういうふうに思っているところであります。また、いろいろと職業についてもミスマッチが起こっている、あるいはニーズの高いところというようなことも考えていきますと、先般担当部の方で予算要求の時点で、例えば介護・福祉の分野であるとか、それから技能職であるとか、それからもう一つはの売員というようなものが予算要求の中では具体的に出ておりましたけれども、これは今後予算編成をしていく中で、知事査定の中で、しっかり担当部と議論しながら、いい制度にしていきたいと、こういうふうに思います。

(質)対象となるものは、高校3年生の段階で決まって、2年生の段階で決まっていない人が対象になるのか、それとも卒業してしまった人が対象になるのか。
(答)こういった新卒対策については、まだ今後よく詰めていかなければならないことだということを申し上げておきたいと思いますが、今申し上げましたのは、この3月に高等学校を卒業する、いわゆる新卒で未就業者に対して、就職できなかった者に対してどうするかということで申し上げました。各般、雇用確保についてはいろんな対策がありますから、一般的な失業されている方の雇用対策についても引き続き、もちろん新規雇用の確保に努めていくということでございます。

(質)鳥羽河内ダム、ダムの件です。国が来夏までに新しい治水基準を設けて検証すると、国の補助ダムについては検証を自治体が拒否することもできるけれども、補助金について減額するかもしれないということを示唆されているというふうに、報道でちょっと拝見しているのですが、三重県では検証は受けられることになるのか、別の道を探るのかという点はいかがでしょうか。
(答)一応、先般昨年末に行われた前原大臣の会見の中では川上ダムや木曽川水系連絡導水路、それから補助事業で補助ダムであります鳥羽河内ダム、これも検証の対象とされたところでございます。このことにつきましては、国におきまして、夏頃に示されます予定になっているということですが、新たな基準というものが出てくるわけでございまして、その上で検証をしていくというようなことになるのだろうと、こう思います。したがいまして、今後そういった国の動向を注視しまして、必要な対応をしていきたいと、このように考えております。ちょっと具体的に、今の時点では分かりませんので、もっと国の動向がしっかり分かってまいりましたら、その対応について決めてまいりたいと、こういうふうに思います。

(質)病院改革と博物館について、県議会のほうから2月会議の前に説明して欲しいというふうな声が上がっていますけれども、知事はどうお考えですか。
(答)県立病院については伺っているところです。博物館もですか。ご要請あればできるだけ対応していかなければならないと、こういうふうに思います。

(質)それはいつ頃というのはまだですか。
(答)多分、調整できていないのではないかと思いますけれども、これからだと思います。

(質)新年度の予算の編成方針ですけど、ここのところ財政事情が厳しいんでゼロベースからという話がずっと出てるんですけど、今年特に知事が心がけられている部分で何か例年と違うものはありますか。例えばゼロベースと言ったって、固定費はずっとゼロベースではやってこなかったわけですけど、この辺も例えばメスを入れるとか、何か新機軸はないんでしょうか。
(答)ゼロベースという言葉の意味がともかくも、いろんな見直すべきことについて思い切って見直していくということは大事でありますが、合わせてやはりこれまでやってきて成果がさらに期待できるものについては、しっかりこれをまた継続していくということがあります。社会の状況、状況に合わせていろんな知恵回しを変化をさせるということも必要であるかなと、こう思います。それらの議論についてはまだこれからでありますけれども、大きな枠としては、三重県は既に先行して文化力等の取り組みもやってきているところでありますから、次の時代をしっかり見据えながら本年も事業の進展に努めたいと、こういうふうに思います。

(質)先ほどダムの話が出ましたけど、それで今後国の動向を注視してという話なんですけど、直轄道路とか含めて、次年度はともかくとして、まだこの先不透明な部分というのは随分あると思うんですけど、国がある程度方針を打ち出した後でなかなかこう覆すというのは難しいと思うんですけれども、事前にそうならないように県として知事会と連携してアピールするとか、そういうことはお考えになってないんでしょうか。
(答)私自身は公共事業等、基盤整備の問題について、時代が大きく変化をしてきてその背景も変わってくるという中で、やはりこれまでと同じような形でというのは、これは無理があるし、そういう意味では民主党政権が公共事業改革として、今後どういう方向をしっかり打ち出していくのか、これは一方で注視をされるところであります。一方、三重県におきましては、残念ながら非常に公共事業は遅れている部分があるわけでございます。これは50年、もう51年目に今年は入っていくわけですが、伊勢湾台風等で非常に他の公共事業に余力が回らないというようなそういう時代背景もあったことも、長い歴史の中では影響がないとは言えないところでございまして、いずれにしましてもいろんな状況の中で、そういった遅れてきているところがございますので、必要な公共事業はしっかりやっていく必要があると、こういう中で県としては国のほうといろいろと話をしていきたい、行政としてはいろんな形でやってまいりたいと、こう思っているところであります。

(質)今回、県内の国道の整備について、大体の見通しが示される中で、どちらかというと県南の方の熊野尾鷲道路なんかについては予算が来年度付く見通しになった一方で、県北の方の自治体からはどちらかというと県北の国道整備がちょっと来年度どうなるか、凍結される部分が出てきてるんじゃないか、南が手厚いというような話を聞くんですが、そのあたり知事の方でご感想みたいなものはありますでしょうか。
(答)これまで内々に情報として伝わってきた中では、国全体の直轄道路事業については開通時期が近いものとか、あるいは事業年数が短いもの、大体3年というようなイメージで伝わってきているのでありますが、3年以内にそういうネットワークが活用できるとか、あるいは完成をするとかというものを優先をしてそこへ重点投資をすると、これは民主党が引いた基準でございますが、その基準でいくと該当するところというのが、東紀州へ向かっていく高速道路のつなぎの直轄道路だとか、あるいはバイパス関係で言いますと中勢バイパスの津以南のバイパスということに結果としてなっていくわけであります。しかしながら、1月末につきまして高速道路も含めて22年度予算の取扱いについて検討が進められるということでございまして、昨日民主党の国会議員の人たちにも神宮参拝でご一緒しましたので、ぜひ県下全般について事業が少しでも進むようにご尽力をお願いしたいということは申し上げたところでございます。私としては必要な予算の確保について国の配慮をそういう形で期待をいたしていきたいと考えております。

(質)要するに、特に南に手厚いというわけではないということですか。
(答)私の方から南を強調したことはありませんし、県の方から強調したことはありません。これは国の方からそういう判断基準、これは多分前原大臣はじめ民主党の方々のいろんなご発言を中心に事務方へ伝わってきたものを基準として設けてやったところでありまして、これは三重県だけじゃなくて他の県でも全く同様に扱われていると、こう思っております。

(質)鳥羽市が、先日伊勢湾フェリーの存続について非常に厳しいということで、県にも直接市長がいらっしゃって支援を要請されたと伺っているんですが、この点について何か実際に支援をするというようなお話というのはいかがでしょうか。
(答)伊勢湾フェリーの件で市長がみえたというのは、少し耳にはしておりますけれども、高速道路の割引だとか、今後の無料化だとかいうようなことで、全国的にフェリーについて非常に運航が厳しくなっているというのを聞いているところでございます。私どもとしてはいろんな形で配慮すべきは配慮をしていくというようなことが必要だと、こう考えておりまして、例えば港の使用料だとか、そういうことについても対応できるものは対応していくとかということが必要だというふうに思っております。今後担当部としっかりそこら辺は議論をして県ができる支援はさせていただいたらいいと、こう思っております。 

                                                           以上

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