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平成27年06月02日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成27年5月29日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

・捕獲したツキノワグマの滋賀県内での放獣について(報告)
・ミラノ国際博覧会に三重県として出展します(発表)
6月は「育児男子推進月間」です(発表)

 質疑項目

・発表項目に関する質疑
・口永良部島での火山の噴火
・仮釈放中の男性の逃走
・日本人拉致被害者の再調査
・2016主要国首脳会議(サミット)の誘致
・福井県の中学校訪問
・熱中症の情報提供
・知事の来週の行事予定
・ツアーオブジャパンいなべステージ
・自転車によるまちづくり
・近畿ブロック知事会議
・新国立競技場の建設 
 

発表項目

(知事)今日発表事項は2つあるんですけれども、その前に、昨日より報道などでも出ております滋賀県において女性に対して危害を加えたクマに関する件について、私のほうから少しご報告をさせていただきます。まずは、被害に遭われた女性の方に心からお見舞いを申し上げたいと思いますし、併せまして早く、早期に快復されることを心からお祈り申し上げたいと思います。一般病棟のほうにお移りになられたというふうに聞いておりますけれども、早期に快復することを心からお祈り申し上げたいと思います。そして併せまして今回放獣をするにあたって、それが滋賀県内であったこと、そしてその滋賀県内で放獣したことを滋賀県や関係市町に連絡をしなかったこと、そういうことなどについて滋賀県、多賀町、また近隣の住民の皆さんにご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、そういうようなあり得ない対応があったことなどについて、私のほうからもお詫びを申し上げたいと思います。大変申し訳ありませんでした。そして続報などでございますけれども、昨日情報提供いたしましたとおり、クマに取り付けられた発信器の電波の追跡調査を行いまして、岐阜県海津市付近に、海津市に存在しているということを確認いたしました。本日も朝8時半に県庁を関係職員が出発しまして、昨日に引き続き調査員2名で追跡調査を行っています。所在を特定でき次第、関係市町とそのクマの対応、捕獲などの対応について協議をしたいというふうに思います。すでに協議中ということですね。所在を特定でき次第の、できた後の対応について、現在関係市町と協議中であります。それから加えて、今回は特に県の野生動物保護等緊急対応マニュアル、これについての不備などもあったということでありますので、まず再発防止のために来週、まず県外に放獣をしないということ、それから放獣時の関係自治体への連絡方法それから地域への注意喚起、これについて来週に担当者の緊急会議を開催をいたしまして周知徹底を図りたいというふうに思います。それからマニュアルにつきましては、マニュアルの見直しについては6月中を目処に専門家の助言も受けてその放獣場所の選定基準、方法、連絡方法や地域への周知、こういうものも関係市町と調整を進めた上で、6月中に見直せるように進めていきたいというふうに考えております。いずれにしましても、この三重県が放獣したクマとその危害を加えたクマというのが同一であるということの特定はできておりませんけれども、こういうような形でそもそも滋賀県の中で放獣をしたことや連絡をしなかったことなど、大変不備があったと思いますし、あり得ない対応であったというふうに思っておりますので、改めて皆さんに本当に申し訳なく思っているところであります。それが1点目、1点目というか発表事項の前の報告です。

 それから、2つ発表事項を申し上げたいと思います。1つはミラノですけども、7月1日から4日まで、食がテーマのミラノ国際博覧会に三重県として出展します。また、6月24日から7月7日まで、ミラノ市内で県産品の試験販売を行いますので、併せて概要を発表します。まず博覧会への出展ですけれども、日本館「イベント広場」で「食と祈りの食卓」をテーマに三重の食を紹介します。日本の食文化の核にある食への感謝や祈りといった精神が育まれた三重県として、食材の魅力だけでなく、その背景にある歴史的な「ものがたり」も楽しんでいただきたいという思いから、「食と祈りの食卓」というテーマとしました。会場には県産材の「尾鷲ひのき」で4つの空間を形作り、香りや映像、試食など食の魅力を五感で感じる演出を行い、重層的に三重の食の魅力を感じていただきます。目玉としてイベント広場のステージでは、県立相可高校食物調理科の生徒と、日本を代表する料理人である京都吉兆嵐山本店の徳岡総料理長とのコラボレーションによる調理の実演を行います。今月初めには、相可高校の生徒が京都の徳岡さんの元を訪れ、熱心な指導を受けており、徳岡さんから学んだことを生かしたすばらしい実演になるものと期待をしています。そして、相可高校の生徒と徳岡さんが三重の食材を使って調理した料理を、会場を訪れた世界各国の人々に味わっていただき、三重の食の魅力を実感してもらいます。また、今回、博覧会出展に合わせて松阪牛を初めてヨーロッパに輸出することになりました。日本が誇るブランド牛である松阪牛を使った料理を会場で試食してもらい、そのおいしさを実感し感動してもらいたいと思っております。また、三重県の前に伊賀市さんが出展するわけですけども、そこにおいても伊賀牛が初めてヨーロッパに行くというようなことでございまして、松阪牛と伊賀牛が揃い踏みでヨーロッパに初上陸ということになります。次にミラノ市内では、市民に人気のスポット「カッシーナ・クッカーニャ」という古民家を活用した複合商業施設で県産品の試験販売等を行います。これは、日本館の中では売買をしてはいけないことになっていますので、こっちのレストランで、複合商業施設の中でやろうと思ってます。6月24日から7月7日まで「三重WEEK」と銘打って、県内35の事業者が約150の品目を出品し、食品や伝統工芸品などの県産品を試験販売します。この場で現地の消費者の反応や考え方を肌で感じることで、その後の商品改良などに生かしていただきたいと考えています。なお、博覧会出展初日の7月1日夜には、現地の食や観光の業界関係者やメディア関係者などをお招きし、レセプションを開催をいたします。私も7月1日にはミラノに入りまして、オープニングセレモニーやレセプションに参加して、県内事業者の皆さんと共に三重の食の魅力をアピールをしていきたいと考えております、というのが1つ目です。

2つ目は「育児男子推進月間」のことについてですけれども、県では6月を「育児男子推進月間」と位置付けまして、様々な普及啓発の取組を行いますが、主なものを3点紹介します。まず6月1日から、第2回「ファザー・オブ・ザ・イヤーinみえ」の募集を開始します。以前実施したアンケートで、「男性が育児に参画するために必要なことは何か」と尋ねたところ、男女とも6割以上の方から「残業が少なくなること」又は「休暇を取りやすい職場の雰囲気」との回答があったことから、今回新たに「仕事も育児もこうして両立」部門を設けました。例えば「育児の経験がこんなふうに仕事に役立っています!」とか「育児と仕事を両立させるために、日頃からこんなふうに効率的に仕事をしています!」といった具体的な仕事と育児の両立エピソードや実践事例などを募集し、子育て中の男性の皆さんや企業における両立の取組推進の参考にしていただきたいと考えています。2点目は、6月22日、第三銀行本店で今年度第1回「三重県知事とのイクボス推進トーク」を行います。私も3月にイクボス宣言しまして、この前岡山の知事同盟サミットでも12県知事が揃ってイクボスをしていくということで宣言しましたが、県庁だけでなく県内各地の企業や団体などにもイクボスが増えていくように、積極的に意見交換を行いたいと思います。3点目は、6月24日、第1回「みえの育児男子倶楽部」を開催します。昨年度、「育児男子トーク」の中で、男性同士のネットワークを求める声が多く聞かれたことを踏まえて開催します。毎回、男性の子育て応援をテーマにしたゲストトークや、参加者同士のフリートークなどを予定していまして、参加者にはご自分の子育てに役立つ知識や、子どもや家庭との関わり方のヒントなどをたくさん持ち帰っていただきたいというふうに思っています。いずれにしましても、男性の考え方とか職場の現場が変わっていくということが大事だというふうに思っておりますので、それを進めていけるような、そういう取組をしっかりやっていきたいと思います。はい、以上です。

発表項目等に関する質疑
○ミラノ国際博覧会に三重県として出展します(発表)
(質)では幹事社から幾つか質問させていただきます。ミラノ国際博覧会、知事も7月1日に行かれるということですが、予定は今分かっている限りでいつぐらいまで行かれるとかってありますか。
(答)1日行ったら2日まで居るのかな。2日まで居て、そこから次もうフランスとかイギリスに行ってしまいますのでね、1日、2日ですね。

(質)フランスなどへ行かれるのは、どういったご予定で?
(答)また追って次の定例会見で、多分発表しますので。

(質)今回ミラノに三重県として出展することの期待することを教えてください。
(答)5年に1回の万博、世界中が注目する万博という場において、この三重県の食の魅力を提供することで、三重県の認知度向上あるいは三重県の食というものに対する認知度向上と、こういうものを図っていきたいと思っています。その結果として、欧州市場というのをなかなか入れていくのはアジアと比べて難しい点がありますけれども、結果として時間は掛かるかもしれませんけど、欧州市場においても販路が開拓され、またインバウンドのほうはもう少し即効的な効果もあるかと思いますのでインバウンドの促進、こういうものに繋げていきたいというふうに思います。

(質)今回、松阪牛と伊賀牛も初輸出ということなんですが、ヨーロッパ以外だとアメリカとあとどこに海外輸出でしたか。
(答)松阪牛、伊賀牛はこの前アメリカにそれぞれ、伊賀牛はシアトル、松阪牛はオーランドに持って行きました。伊賀牛のほうは既にシアトル市内でもう定期的な取引が始まっています。それ以外は松阪牛はマカオに持って行ったことがあるというふうに思ってまして、あと伊賀牛は、伊賀牛という名前ではなくて忍者牛という形でしたけれどもシンガポールに出たことがあるというふうに認識しています。

(質)では、大きく分けると3カ所目という感じですか。
(答)かな、はい。

○6月は「育児男子推進月間」です(発表)
(質)6月の「育児男子推進月間」、これプライベートのことになるかもしれないですけど、知事として何かやるご予定はあるんでしょうか、6月。
(答)6月ですか、6月はプライベートで個人的にということでいけば、息子の誕生日も入っている月間ですので、息子との誕生日の時間を楽しく過ごしたいと思いますし、3歳になりますから、これまでとの関わり方とはまた少し変化をつけて、もうちょっとしたら幼稚園に入っていくようになってきますので、変化をつけて「親父と息子」みたいな感じの関係ができればいいかなというふうに思います。

(質)では第一県政記者クラブさん、発表事項について質問をお願いします。

○捕獲したツキノワグマの滋賀県内での放獣について(報告)
(質)クマの話で幾つかあるんですけど、三重県として被害に遭われた女性自身あるいは家族に対する謝罪とかの対応というのは今考えてらっしゃるんでしょうか。
(答)現在、まず2点、2つの観点で説明します。1つは、まず因果関係が、三重県が
放獣したクマと被害を負わせたクマが同一であるということが特定できていませんので、論理的にはそこの因果関係を説明することが難しいと思っていますから、現時点においては。賠償とか、そういうことなどについては現時点では論理的な面においては考えていません。で、2点目の観点なんですけども、一方で住民感情やご家族の怒り、こういうものは強いと思います。明日、多賀町で住民説明会が行われます。その結果をお聞きした上で、県として被害に遭われた方々に対してどういうことをすればいいのか、考えたいというふうに思います。で、先ほど申し上げましたように、被害に遭われた女性の方が一般病棟に移られたということもあって、少しずつお話もできるような状況になろうかと、今まだお話ができる状況ではありませんけれども、そういうのも多賀町や滋賀県を通じてお話を伺った上で、対応を考えたいというふうに思います。

(質)放獣した担当の三重県職員の方たちなんですけど、滋賀県内で放ったという認識を持っていたという理解でよろしいんでしょうか。
(答)はい、後に確認をしたところ、滋賀県内で放獣をしたという認識を、行った当人たちはしていたということを聞いています。それを獣害対策課の担当に報告した折りには、三重県と滋賀県の県境付近に放獣をしたという報告だったので、獣害対策課としては当然県内だというふうに思ってしまったという側面があるということです。ここの情報の確認、ミスコミュニケーションというのは反省すべき点だと思ってます。

(質)放したのは、所属はどちらなんでしょうか。
(答)何人か、複数ありまして、5人で行ってまして。5人?4人?これ。中央家畜保健衛生所の人と、四日市農林事務所の人と、あとNPO法人の方2名で行っています。

(質)4人ということでしょうか。
(答)4人で行っています。4人です。

(質)県の職員はその内?
(答)県はだから中央家畜保健衛生所と四日市農林事務所。

(質)何でこんなことをしたというふうに言っているんでしょうか、供述者は。
(答)これは私も聞きましたところ、捕獲して檻にクマが入ってるわけですね、それで麻酔を打ってると。そういう状況の中で、適地を探していたと。それは道路から林道を入っていって、なるべく奥に、人家の離れた奥のほうに放獣をしたいということで、適地を探していっているうちに、林道を入っていって、三重県側に戻ってくるかと思ったらそこで行き止まりになっていたということで、日が暮れそうになってきていることとか、で、そこで放獣ということにしたと。本当であればそれを持ち帰って、また翌日に改めて県内で探すということがあっても然るべきであったと思いますけれども、そういうような最後の詰めの段階で、元々は県境でというか県内で放獣したいと考えていたけれども、そういうような適地を探していって、三重県に戻ろうと思ったら戻らない林道だったというようなことで放獣したということですね。本来であれば翌日にしてもよかっただろうし、そういう対応については不十分であったと思いますね。

(質)昨日、三日月知事に謝罪されたということで、どのような謝罪をされたか、あと一部ありますけど三日月知事はどんな対応を?
(答)私のほうからは、先ほど少し申し上げたような被害に遭われた女性に対するお見舞いと早期快復の言葉と、そして先ほど申し上げたような県内で滋賀県内で放獣をしたこと、そして放獣したにも関わらず連絡をしなかったこと、関係市町への注意喚起をしなかったことについて謝罪を、そのクマが同一という確認は取れてないけれども、その点についてはあり得ない対応なので申し訳なかったということを、謝罪をさせて、お詫びをさせていただきました。三日月知事のほうからは、極めて遺憾だということをおっしゃって、という話があったのと、加えて私もその前に、お詫びしてその後に、次の被害を出してはいけないので、早期捕獲を滋賀県と連携してやっていきたいということを申し上げましたので、それに対しても早期に共に連携をして捕獲できるように協力しましょうと、そういうお言葉がありました。

(質)そういうふうに昨日、部長さんなり知事なりが謝罪されたということで、滋賀県なり知事なりからは文書とかでの抗議は今のところは無いと?
(答)今のところは無いですね。滋賀県さんは無いかもしれませんけれども、多賀町さんは明日、住民説明会をされますので、先ほど申し上げたような、やっぱり住民の皆さんのお怒りというのはあると思いますからね。それを踏まえて、町のほうで対応されると思います。まだそこは完全にそういうのが無いということは言い切れる状況ではないと思います。

(質)昨日電波を拾った海津市というのは、大体放した地点から大体、東に14キロメートル離れていると理解していいですか。
(答)放獣した場所からですか。放獣した場所からは東に14キロメートルです。今現在、電波を捕捉できている所です。

(質)捕まえたクマをどうするかは、関係機関と協議を今やっているということ?
(答)そうですね、これ具体的な手順としては、いなべ市で捕獲隊を編成し、海津市に許可申請をして、海津市がオーケーと言ったら捕獲、捕殺というふうになるので、そこをそれぞれの許可権者たる海津市の意向、で、いなべ市さんは今、側聞しているところではやっぱり、被害を加えたクマと同一かどうか分からないけれども、住民の不安も考えれば捕獲、補殺というふうな方法でいきたいというのがいなべ市さんの現在の思いであるというふうに聞いていますので、県としてはやっぱりそれを尊重して海津市さんと協議をさせていただいて、そういう方向でいくということなんだというふうに思ってます。が、まだ確定してませんので、現在協議中ということです。

(質)マニュアルの件、6月中にという話がありましたが、6月中に専門家の意見を聞きながら完成させるということですか。
(答)完成、6月中に完成。

(質)マニュアルの不備についてちょっとマニュアル読ませていただいたんですけども、場所が特定されていなかったということもあると思うんですが、他にもちょっとふわっとしている所があるかなと思うんですが、どの辺が問題だったというふうに思われますか。
(答)僕はそもそもこれがマニュアルかっていうふうに思いましたね。マニュアルというのは恐らく僕の理解では誰がやっても同じ手順で同じ効果が現れるために定められてるものだと思いますが、残念ながらこれを見ると誰がやっても同じ手順や同じ効果というところにまでは至ってないマニュアルだというふうに思ってますので、当然そういう場所、放獣場所の指定のことなどもそうですけれども、今申し上げたような観点から誰がやっても人事異動があっても何年後人が代わっても、実際、三重県では過去5年間で放獣したケースは1件ですけれども、そういう数少ないけれども数年経ってもちゃんと誰がやってもできるようにそういうマニュアルにすべきだと思ってます。そういう記述内容も含めて見直したいと思います。

(質)明日の多賀町の住民説明会には三重県の職員も行かれるんですか。
(答)あれは出席求めらてるんですか。
(答:農林水産部)いいえ。
(答)出席求められていないので多賀町さんだけです。

(質)ちょっと確認したいんですけど、滋賀県内で放獣したという認識だったというのと、あと獣害対策課のほうに県境付近で放獣したというのは、これは嘘の報告をしたということですか。
(答)それはどうなんですか。
(答:農林水産部)非常に山中でスマホの要は地図アプリで行った。それでなかなかやはり電波が入りにくい中で県境を越えたという認識はないんですが、当然県境付近であろうというふうには思っとったようです。ただそれが後日確認したところ県境付近っていうのがどの辺りを言うのかというのがあるんですが、やはり一般的に見てそこまで行けてなかったというのが事実です。
(答)え、でもあれでしょ、滋賀県内で放獣したという認識は持ってたんでしょう?
(答:農林水産部)県境を越えてないということです。
(答)でも報告した時は県境付近と報告したことの違いは、どういう意図だったのかというのが質問ですね。
(答:農林水産部)県境付近、我々受けた側は県境付近というと三重県側というふうに解釈するんですが、彼らの県境付近というのはそこの違いがあったと。県境付近までは行けたんですが。
(答)滋賀県側の県境付近だったということか。
(答:農林水産部)そうです。ただ当然滋賀県側を越えてないというのは認識しとったということです。

(質)関係職員の処分みたいなのは考えてないんですか。
(答)これは捕獲、捕殺を終え、そしてそれがその後因果関係との関係、危害を加えたクマと捕獲、捕殺したクマとの関係、あるいは住民の感情の皆さんの思い、それから多賀町からの対応、そういうことを考えて総合的に考えたいと思いますが、基本的には何か法令やマニュアル、今現在定められているマニュアルに違反をしたという状況ではないので、どういう実際の処分ができるかというのは分かりませんけれども様々材料が出た時に総合的に考えたいと思います。いずれにしてもそういうミスコミュニケーションがあったことなどについて、二度とこういうことを起こさないようにということについては口頭で注意、指示をしておりますから、今後は全体の状況見ながら考えたいと思います。

(質)今回放獣場所とかが細かく指定されてなかった、マニュアルの問題もあるんですが、一方いなべ市さんとかも過去放獣した経験が無くなかなかここだというものがあんまり無くて、その結果人身に危害が及ぶということなんですけど、一方でそれとそれは別の問題のような気がすると思うんですが、そもそもツキノワグマが野に放されるということについては結果、人身被害に繋がる可能性があるかと思うんですが、そこはそれでもやっぱりそういう形で守っていくべきなんですかね。
(答)それは一方で希少動物の保護という観点がありますから、今回我々が放獣しているのはそもそもクマが、ツキノワグマが希少動物に指定をされているという観点から一定の許可がないと捕獲、捕殺をしてはならないということに従ってやっているので、そこは希少動物の保護とのバランスの関係ですよね。だから、そのバランスをやる結果、基本的には生まれた地などに近い奥地に放してまた人里に出て来ないようにという措置をとるというのがこれまでの流れであるわけでありまして、そこがだからこれは非常に難しい問題ですね、全体として開発とか住居のあり方とか、そういうことまで絡んでくるかもしれませんけれども、そこは希少動物の保護ということとその人的被害を与える可能性ということについてのバランスをどうとるかというのをこれからよく議論していかなければならないことだと思います。

(質)問題のクマは基本的には殺処分する方向で検討されてるわけですよね。
(答)なので先ほど申し上げましたけれども、それをしていいと決めるのは海津市さんなんで、我々の意向としてはいなべ市さんが住民との関係でやっぱり心配を与えてはいけないからその捕獲、捕殺という方向で考えたいという思いを持っていただいてますからそれを尊重したいということですけど。だから海津市さんがそれをオーケーって言ってくれないと駄目なんで。

(質)岐阜県では希少動物に指定されていないわけで、基本的に岐阜県というのは殺処分をこれまでかなりの割合でしてるわけですし、見つかった、もし岐阜県で見つかった場合にはその可能性が高いということになりますが。
(答)だから、それは海津市さんがオーケーって言うかどうかですよね。それは法令上の手順ですから。我々がそうしたいといって決めれるものではないので。岐阜県さんが権限移譲している海津市さんがオーケーって言ってくれたらそうなるわけですね。

(質)ただ一方で三重県としては当初は希少動物であり、放獣しましょという決定をして逃がす動物が、ある種行政の不手際で結局命を奪われるような方向で話が進んでいるわけなんですけども、動物愛護の観点からも三重っていうのは希少動物として指定しているわけなんですけどもそれは問題はないんですか。
(答)それは希少動物に指定していること自体ですか。

(質)ただ動物愛護の観点からいうとそれはどうなんですか。問題はないんですか。
(答)それはどうなんですかという、ちょっと質問の趣旨分かりにくいですけども、それは希少動物に指定していること自体に問題があるんじゃないですかということを言ってるんですか。

(質)そうではなくて、そもそも本来であれば逃がすと一応判断した動物を今行政の不手際というか、それで殺すような方向にいっているわけなんですが、それに対しては。
(答)希少動物で放獣をしたんだけれども、その放獣した場所が的確でなくて同一のクマかどうか分かんないけどもクマが捕殺されてしまうことについて希少動物の、原因はそもそもクマが危害加えたかどうか特定できないけれども行政の不手際によってそういう流れになってしまっていることについて、クマを捕殺してしまうことについてはどうかということですね。それについては、確かに今回はそういう意味では行政の不手際でそのクマがどうか分からないけれども今現在海津市に在ってというクマが捕殺される可能性があるということについては大変残念なことだし、遺憾なことだと思います。で、一方で特定できないけれども危害を加えた可能性があるということで地元住民の皆さんが不安に思っておられるということについて、その意向に応えていくということは一定やむを得ないのではないかと思います。

(質)マニュアルを改める際にいわゆる放獣する場所というのはかなり細かく規定していくんでしょうか。つまり今回たまたま県外で起こりましたけれども、もし県内であったとしてもつまり夕刻だからとかそういう理由で放し飼いにした場合に県内でも起こり得た可能性があるんじゃないかと思うんですが、その辺はどうされるんでしょうか。
(答)そこはどこまで細かく規定できるかというのも含めて専門家の皆さんと実際に実務においてどこまでできるかということもありますけれども、そこをあと何て言うんですかね、今回北勢地域で起こったわけですけれども、県内全体の山林などの状況なども考えながら考えたいと思います。なんなんでアプリオリに最初からこう細かく規定しますということを決めたり、あるいはアバウトに規定しますというのを決めるのもないですけれども。専門家の皆さんの、だから二度とこういうことがないようにという観点と、希少動物の保護というような観点の両方含めて専門家の意見聞いて考えたいと思います。

(質)今ちょっと私マニュアル拝見していないんですが、今はその辺は全く規定がない状況なんですか。
(答)今は、「野生動物の人家密集地への出現により人身危害の可能性がある場合ということについて、シカ、イノシシ、クマなど大型獣については、網等又は捕獲檻により捕獲した後、必要に応じて吹き矢による麻酔等により処置する。なお、シカ、イノシシについては捕殺することとし、クマについては発信機を装着し、奥地に放獣することを原則とする」しか書いてない。奥地としか書いていない。

(質)次のマニュアルとかは、もう県境付近というものからは外れるんですか、県境付近は残す?
(答)県境付近?

(質)現在マニュアルはないですけど、どうしても山奥になれば奈良県だとか今回岐阜と滋賀県のそばですよね、ということになってくるとどうしても県境付近に放す、クマは県境あんまり関係ないから移ってしまう可能性があるし、県境付近自体もエリアから除外する可能性というのはあるんでしょうか。
(答)どうでしょうね。それは、そこまではちょっとまだ専門家の人とか聞いてみないと分かりませんので、逆に県境付近という選択肢を除くと人家に近い所、人家密集地に近づく可能性もありますから安全性との関係でどういうバランスができるか、そして大事なことは今回の滋賀県との関係もそうですけれども、こういうマニュアルを整備しています、そして何かあった時にはこうしますっていうマニュアルプラス連絡方法とかのソフト体制というんですかね、そういうものとセットでリスクを回避していくということなんだと思いますけどね。だから一概に場所だけですべてを解決するということではないと思います。そういう連絡方法自体がやっぱり今回大変不備だったと思いますしね。

(質)今、当面は女性の方に対する謝罪というのはまだ考えてらっしゃらないかと思いますが、ただ多賀町の明日の住民説明会があってそれの反応を見て対応を考えられるとおっしゃいましたが、その場合の対応っていうのは謝罪以外で何らか考えてらっしゃる?
(答)いや、それも全然分からないです。まず明日の多賀町さんの住民説明会でのお話を踏まえて多賀町さんと相談させていただくということになります。

(質)そこでその女性に対する謝罪の要求があれば女性に対して謝罪することがあり得るということなんですか。
(答)それは先ほど申し上げたような、2つの観点から申し上げたと思うんですけども、論理的に因果関係を特定できない中で損害賠償などの可能性なども考えて法律上そういうのをすることが適正なのかどうかという観点と、さっきの住民感情というものと総合的に判断してどういう対応をするかを考えるということです。

(質)NPOの名前は教えてもらっていいですか。
(答)NPO法人サルどこネット。サルが片仮名、どこ平仮名、ネット片仮名。

(質)5人だと伺ったんですけど、獣医さん1人と四日市の2人、あとサルどこネットの人が2人の計5人というふうに聞いたんですが、4人なんですか。
(答)どうなんですか。
(答:農林水産部)先ほど放獣場所について4人ということを言わせてもらいました。一番最初の捕獲された場所には、県の職員2名とサルどこのメンバーの方が3名。放獣の時は4名。
(答)今聞いているのは放獣した時の人数?
(質)放獣した時。
(答)放獣した時の人数は、4人やな。
(答:農林水産部)4名です、はい。
(答)で、5名というのは捕獲した時なんですか。
(答:農林水産部)捕獲された現地には5名。
(答)いなべ市の?
(答:農林水産部)いなべ市の現地です。
(答)最初に捕獲した時は5名だったんですね。で、放獣した時は4名。

(質)マニュアルの話に戻って申し訳ないんですが、そもそも三重県内に放獣したとしてもあのクマはまた人里に降りてきた可能性もあるわけで、麻酔で眠らせて起きてさあサヨナラじゃなくて、もう一息ちょっと出て来ないような、希少動物として保護するんだったらクマに学習させるような措置が必要だったんじゃないかと思うんですが、そういうことは今後検討されますか。
(答)専門家の方の意見を、さっきも言いましたように場所を規定するだけで解決するのではなく連絡方法のこととか、そういうクマを慣れさせる方法とかちょっとあるのか私は詳しくは分かりませんけれども、あとは生息地に戻っていく帰巣本能みたいなのがあるようですのでそういう所に近い所にするとか、様々場所だけでなくていろんな要素を考えてそれをリスクが低くなる方法を、回避できる方法を考えたいと、そういうマニュアルにしたいと思います。

(質)では発表項目以外も含めてお願いします。

その他の項目に関する質疑
○口永良部島での火山の噴火
(質)本日午前10時頃に鹿児島県の口永良部島が噴火をしましたけれども、そのことについて何か、すぐなので何も分からないと思うんですが、今のところ知事の反応としてどんなことを考えられてますか。
(答)一報受けましたので危機管理統括監のラインのところに三重県関係者などがいないかどうか、そういう部分について情報収集をするように指示をしてあります。

○仮釈放中の男性の逃走
(質)一昨日ですか津市内で保護観察処分中の男がタクシーで逃走したという事件があって、で昨日県警の記者会見があったらしくて、その際に発生があった際に県教委が各市町教委だったりあるいは市町教委が保護者にそういう事案が発生したというのをメールで送ったらしいんですけども、その際に仮釈放中の受刑者とか表記がかなりあいまいなところ、間違っているところが実はあったらしくて、で、県教委は県警から情報をまず受けたと、で、それで発信したんですが、県警側はこういう情報を流しますという照会を受けてなかったということで、ちょっと不服だったところがあったらしいんですけど、が、実際不審者情報だったりいろいろ流すことあると思うんですけども、この辺の照合関係というのはどういうふうに対応をされてらっしゃるのか、で、今後もし改善点があるんであればどうしていかれるのかちょっとお考えがあれば。
(答)私もそういうことがあったということを聞きましたので確認をしたところ、普段は概ね情報提供すべきことが県警から文字とか紙ベースで来て、それを生徒指導課というところが県内の関係の学校とか教育委員会に伝えるという手順らしいんですけども、今回口頭で生徒指導課に連絡が来たと、で、生徒指導課としては下校時の時間だったのでこれは急いで伝えなければならないと、それが空振りに終わっても急いで伝えなければならないということで口頭で聞き取ったものをこういうふうに流しますよということを県警に確認せずに流してしまったというようなことだったので、そういう一部事実関係の誤りとかがあったというふうに聞いています。なので、その点については確かに下校時で急がなければならなかったということであるにしても無用の混乱を起こしてはいけないので、そこは緊急性を持ちながらしっかりとした確認が必要だったというふうに思っていますし、私もそういうことで遺憾である、残念であるということで改善を指示をしました。で、結果としてやはり口頭でなくてどんだけ急いでいてもやっぱり文字ベースで紙ベースでしっかりいただいたものを確認して、じゃこれでこういうふうに流しますということを確認すると、どんだけ急いでいてもそういうふうにしようということを県警と教育委員会のほうで、少年課と生徒指導課のほうでそういう形でやっていこうということで話をしていると聞いています。

(質)通常流す場合は、一応紙ベースで県警から受けて、それをさらに流す際にもう1回県警に照会するようになってるのが、今回例外的になったというところなんですか。
(答)そうですね。今回口頭で来て下校時でっていうことなんで。だから、どんだけ急いでいても、そういうしっかりとした確認、さっきのクマの事案もそうですね。県境付近ということとの関係とか、やっぱりそう思い込んでしまったとか、そういうことが命取りになる重大なことを引き起こすということにおいての、今朝も全然別案件で言ったんですけど想像力っていうのをもっと働かせて仕事しないといけないと思いますね。たまたまそういう2つの事案が重なってますけど、非常に残念に思ってますし改善をするべくしっかりと取り組んでいきたいと思います。

(質)逃走なんですけど一方で県警のほうは全く発表自体をせずに、これは管轄外なんですけども。ただその実際に仮釈放中とはいえ犯罪を犯して、刑期に入った後の人がタクシーを盗んで小学校近くにタクシーを乗り捨てられてるのをすぐ確認されているという状況で、情報提供、僕は県教委とかそちらのほうは早くとりあえず子どもたちの安全というのをメインにしてると思うんですけど、それを県警のほうが全く出さないという判断が間違っているように感じるんですが、県警の対応についてはどのように感じられますか。
(答)県警本部がどういう事案をどういう基準で公表するのかっていうことを、私、子細に存じ上げてませんのでコメントをするのはちょっと難しいですが、今回の事案だけ聞けば、じゃあその公表しないことと子どもの安全を守るということを両立させるための方策が他になかったのかとか、まあ例えば事案は公表しないけれども管轄の署のほうに連絡を、警察内部でして安全の体制を取るとか、なんか分かんないですけどそういう公表しないなら公表しないで子どもたちの安全を守るための方策を何かとることができないのかどうかっていうのはあると思います。だから記者会見で公表するか否かっていうことのみならず、記者会見とか事案の公表ということだけじゃなくて、その子どもの安全と両立させる方法をより議論してもらっても良かったのかなと思いますけどね。何を公表する何を公表しないについては、私からはちょっと申し上げにくいところですけどね。

○日本人拉致被害者の再調査、2016主要国首脳会議(サミット)の誘致
(質)2つあるんですけど今日29日、例の北朝鮮と日本が拉致被害者の再調査に合意してから1年になるんですけど、正直あまり目立った進展がないというのが大方の人の感想だと思うんですが、知事としてのこの1年間の受け止めと、あと政府に対してこういうことを求めたいというのを教えていただきたいというのが1点、サミットどうですかというのが2点目です。
(答)1点目のことについては、進展をしていないことについては大変残念に思っていますけれども、それが日本政府側の努力不足というよりは、やはり北朝鮮側の誠意、対応ということにやはり問題が大きくあるんじゃないかというふうに思いますから、その点については引き続き外交努力を重ねながら北朝鮮がしっかりと対応するような努力を日本政府側としてはしてほしいと思いますし、三重県としましても特定失踪者の1,000番台未満の方がいらっしゃる、実際にいらっしゃる現実ですので、そういう北朝鮮が誠意のない対応を続けるということは我々にとっても三重県としても全然関係ない話でもありませんので私たちとしてはこれからもしっかり注視するし、北朝鮮側の努力を求めたいし、日本政府も引き続き強力に働きかけを進めてほしいというふうに思います。2点目のサミットは、よく分かりませんが、もう6月5日に総理出発しますんで今日29日でしょ、30、31、1、2、3、4あと6日ですんで、首を長く心平らかに大きな気持ちで待ちたいと思います。

(質)それを越えるっていうこともありますか。
(答)論理的にはあると思います、論理的には。つまり過去日本はやってませんけど他の国で次回開催地を言っていないケースも幾つかありますので、論理的には可能性もあると思いますが、総理はドイツまでに決めるとおっしゃっているので、総理が対外的に示している数少ない感触の一つがそれまでに決めるということなので、それまでに決められるんじゃないかと思います。

(質)ちなみに今日はどうですか。
(答)今日ですか。

(質)来週ですか。
(答)じゃないですか。今日は分かんないですけどね。定例記者会見やから想像はやめとこ。分かんないですね、今日はまだ連絡ないですね。あと6日、長くてあと6日。

○福井県の中学校訪問
(質)ちょっと話題変わりますけど、来週の火曜日に福井県に行かれて中学校の視察されますけど、まずどういった授業を拝見されて、どういった狙い、具体的にこういった取組を見るというところを教えていただきたいんですけど。
(答)この今回僕が説明を受けている場所は、福井県の一つの特長、うちが僕が知事になってすぐに福井県教育委員会に職員を派遣しましたけど、その時にもやっぱり家庭学習、宿題の出し方がしっかり統一されていると、家庭学習の充実っていうんですかね、宿題も毎日出す短期的な宿題と、週末に出すちょっとやや中長期的な宿題とか、そういう宿題のあり方を計画的に組織として学校としてしっかり統一されているということとか、教師の授業力改善に向けた学び合いの取組とか、あとは授業名人とかコアティーチャーとかあるみたいなんですけど、あとは一番僕らが聞いて、なるほどなと思ったのが当たり前のことを当たり前にするっていう授業規律っていうんですかね、授業は静かに聞くとか、こういう手順でこういうふうにするとか、そういう部分が非常に組織として学級として的確な対応をしていると聞いていますので、そういう当たり前のことを当たり前に積み重ねる手法の秘訣っていうのかな、そういうのとか、今申し上げたような様々な観点の部分を見たいというふうに思います。特に三重県の場合、全国学力・学習状況調査において家庭での学習ということに一定の課題が見受けられていますので、今の部分については特に関心高く持っているところですね。

(質)行かれる中学校は向こうからある程度調整してもらってということですか。
(答)そうですね。中部圏知事会議に間に合う時間の範囲内で、こういうような取組で参考になるようなところありませんかというので調整していただいた結果、永平寺町立なんとか中学校に行くことになりました。

○仮釈放中の男性の逃走
(質)話題がちょっと戻ってしまうのですが、仮釈放中の者が逃走した件なんですが、 小学校の近くで乗り捨てて逃げたということで、県教委経由で子どもを持つ親御さんとかにメールで注意喚起されたことは重要だと思うんですが、一方で子どもやその親でない一般の方にとっても危険のある話だと思うんですが、その件について危機管理課などが把握されていたのかというのと、例えば一般の方にこういった場合、例えば津市周辺の方だけにでも周知するようなこと、できる方法っていうのはなかったのでしょうか。
(答)それをだから、どうだろうな、危機管理課は把握、何時間ぐらいタイムラグがあったとか、何分後とかちょっと分かりませんけれども、少なくともその日には把握をしてましたし、ということと、住民皆さんへの周知ですか、これだから保護観察所との関係もありますんで組織論的には、その誰が責任を負うべきところなのかというようなこともありますから法務省管轄のところと県警と県と教育委員会と、というようなことの中で、あと市町とですか、そういうことの関係で、どういうことができるかっていうのは議論するべきとも思いますけども、ちょっと難しい事案だったかもしれないです。確かに観点としては重要だと思いますけどね。どういう方法があるかっていうのはありますけど、無用な混乱があってはいけないというところもあろうと思いますし、そこは少し今後、今回の様子なんかも見ながら議論してみたいと思いますけどね。

(質)今、逮捕されて愛知県警が11時からレクをやるという話なんですけど、今回その一連の感想、一連の経緯の全体の感想をちょっと教えてください。
(答)そもそもそういう逃走を図られるというような状況に陥っているということについてやはり遺憾、残念に思いますし、そういうことが起きないように、今後改善を図っていただきたいというふうに思いますし、そこに県として果たすべき役割があるならば、それはしっかり果たしていきたいと思います。そしてさっきのそれに加えて今回情報の連携という観点でうまくいってない部分が県教育委員会と県警本部にあったことについても遺憾、残念ですので、先ほど申し上げたような再発防止策をしっかり取ってほしいと思います。

○熱中症の情報提供
(質)情報の出し方でちょっと関連なんですけれども、熱中症のまとめっていうのを毎日いただいているんですけれども、それぞれの消防署などにお問い合わせさせていただいても、なかなか個人情報だとか詳しく伺うことができなくて県でまとめられているので県のほうに聞いても、それはもう所轄の消防署に聞いてくれということで、せっかく熱中症が発生して皆様に注意喚起したいのに取材が大変しにくいという状況が、多分私だけじゃないと思うんですけど、生じておりまして、まとめはどういう意図で出していらっしゃって知事にお伺いすることじゃないかもしれないんですが、どうにかなりませんかね。
(答)なるほど、分かりました。大変貴重なご意見ですね、特に紀伊半島大水害の時にも皆さんから、こういう公表の方法だと分かりにくいというので公表の方法を変えた経緯もありましたから、中山課長を通じて改善の方法を議論してもらえばと思いますが、基本的には全体の傾向を知っていただいて注意喚起というんですかね、をしたいと、増えてきてますよということを注意喚起をしたいというような意図でやっていますけど、せっかく注意喚起をするにあたってメディアの皆さんが取材をしにくいというようなことであれば注意喚起に繋がらないケースもありますので、そこはどういう改善ができるのか広報を通じて話をさせてもらいたいと思います。何とかなりませんかねって。
(答:戦略企画部)はい、分かりました。

○知事の来週の行事予定
(質)ちなみに来週は東京とかまた行かれるご予定とかありますか。
(答)ありますよ、はい。来週6月4日が経営戦略会議とリニアですので、前日入りしますから。 

(質)月、火、金は終日見えるということですか。
(答)月、火、金そうですね、3日は議案上程ですので議案上程してその後になりますけどね。

(質)他いかがでしょうか。では第二含めてお願いします。

○ツアーオブジャパンいなべステージ、自転車によるまちづくり
(質)シー・ティー・ワイさんどうぞ。
(質)19日に行われたツアーオブジャパンのいなべステージのほうの改めて感想をお願いしたいのと、今後、県としてどのように関わっていきたいかありましたらお願いいたします。
(答)ツアーオブジャパンにどう関わるかですか。自転車を通じたまちづくりみたいなのですか。

(質)はい、そちらも含めてお願いします。
(答)試走も含めて日沖市長と一緒にやらせていただいて、非常にいい経験を個人的にさせていただいたということに加えて、大会当日の熱気、自転車のファンの皆さんやあるいは実際に走られる方の勝負にかける思いとか、そういうものについての熱気を非常に感じましたので、こういう大会がこれからも継続されることが、地域の活性化に繋がるというふうに思って、非常にいい印象、嬉しい印象を受けました。加えて、沿道に、雨の中でしたけれども、たくさんの地域の皆さんが応援に来てくれたことも地域の盛り上がりに繋がったと思いますので非常に嬉しかったです。今後は、いなべ市さんが地域おこし協力隊の方も活用しながら、自転車を活用したまちづくりをやっていかれるということですので、三重県もツールド熊野もありますし、この自転車について、今度、志摩でもロードレースみたいなのをやるという話もあったりしますから、ぜひこの自転車で誘客とかを呼び込む、そういう取組に力を入れていきたいというふうに思います。自転車の活用については、昨年度、26年度中にまとめた総合交通ビジョンの中にも書かせていただきましたし、私自身が選挙の中でお示しした政策集の中にも書いていますので、ぜひ積極的に進めていきたいと思います。そのためには、担当課を決めないといけませんので、自転車で今、健康増進の自転車は健康づくり課、環境は地球温暖化対策課、観光は観光誘客課とかばらばらなんで、自転車道整備は道路企画課とかばらばらなんで、担当を多分地域連携部になると思いますけども、決めたいと思います。

(質)1点お願いなんですけども、せっかく用意していただいたんで、何も立っていただけないのは申し訳ないんで、ちょっと写真を撮らせていただいてもいいですか。ミラノ博のだけですよね。
(答)じゃあ、写真はちょっと待ってくださいね。第二さんのやつをちょっとお待たせしてるんで、質問が。その後にしましょうか、写真は。

○捕獲したツキノワグマの滋賀県内での放獣について(報告)
(質)ツキノワグマの件なんですけども、基本的に希少動物、ないし絶滅危惧種でツキノワグマが指定されているから、捕獲した時はこれを保護して放獣しなきゃいけないという規定に基づいてやっているだけの話で、三重県が特に動物愛護の精神があるとかそういうことではないわけですよね。で、今回危害を加えたので、これは殺しても構わんという話なんですわね。
(答)危害を加えた可能性が、特定されてませんけどね。

(質)昨日、近畿ブロック知事会議で知事が三日月さんに謝罪されたのは、これは昼食の首長会の場ですか。
(答)僕、昼食会行かずに視察から行ったんで、会議の前の。視察の前に。到着してすぐ謝罪をさせていただきました。

(質)会場で、それとも控室で。
(答)会場で。

(質)三日月さんの反応は、一応それはそれで誠に遺憾ではあるが、それは受け入れられたという話なんですか。
(答)受け入れた受け入れてないとはおっしゃっていないので、遺憾だということと、両県で連携をして捜索を協力してやっていこうということでしたけどもね。

(質)あくまでも、知事が経緯を含めて謝罪の形を取られたのは、放獣地から23キロ離れた所で、老女の方が88歳の方が被害に遭われてて、ツキノワグマの行動パターンからいくと23キロというのはちょっと疑問だという話もありますが、そういうことはおいといて、要は滋賀県ないし多賀町に通報していないというところを非常に危惧されて、マニュアル改正含めて、そこはとにかく詫びられたという話でよろしいですか。
(答)おっしゃるとおりです。危害を加えたクマと放獣したクマが特定されていません。いないけれども、滋賀県内で放獣したこと、それからそれを滋賀県に連絡しなかったこと、その地域の皆さんに注意喚起をしなかったこと、この3点について謝罪をしたということです。

(質)特定はされてないけれども、被害者の老女の方のご家族を含めて、何らかの入院費であるとか、そういう予算措置というか、そういうことっていうのが、逆にそこは、三重県で放獣したクマであるかどうかはっきりしないから、逆に三重県の税金というのをそういう形で使うことは、三重県民への説明責任がつかないので、そこのところをはっきりしてからという話なんですか。 
(答)そうですね。今、申し上げたように、因果関係を特定するに至ってませんので、法律上の問題もありますから、そこは、そういう点と一方で感情の問題もあると思いますから、総合的にこの後見たい、そういうことです。

(質)捕獲した時に、当然いなべで放った時に、捕まえた時にチップ付けてるはずですから、これが三重県のクマだということは確認できるけど、それがイコール滋賀県のご老人の方を襲ったクマだという特定はできるんですか。
(答)それはなかなか非常に難しいですね。例えばですよ、例えば何かご老人が着られてた衣服に、怪我を負われたときに、そのクマのものであるというもの、ことを証明できる何かがついているとか、そういうのの検証などがないと特定因果関係を完全に説明しきるっていうのは難しいと思いますけどね。

(質)そこの部分は、三重県としては求めていかれるんですか。
(答)どこまでやるかは、住民説明会の後の多賀町さんのお話とかそういうことを含めて今後検討したいと、議論したいと思いますけどね。

○近畿ブロック知事会議
(質)昨日の近畿ブロック知事会議で、特にこれは言っといたほうがいいだろうというふうな何かものっていうのはありましたか。
(答)僕というよりは、西川知事が関西広域連合に入らない理由の一つだと思うんですけども、要は北陸新幹線のルートの話とリニアのルートの話のことがあって、要は北陸新幹線も早く関西までタッチした方がいいよねということとか、リニアの早期全線同時開業とか、早期整備というのは入れたほうがいいよね、だけどルートのことは書かない方がいいよねって話になった時に、西川さんとか荒井知事とかは、ルートを書かないということはルートを調整中であるということに、と言ってんのと同意になる可能性があるから、それは嫌だというようなこととかで、まず議論が紛糾したというのが1点ありました。それから私のほうからも発言して、そして山田全国知事会長のほうからもしっかりやろうという後押しをいただいたのは、先般の財政審議会、昨日、経済財政諮問会議で下村大臣が発言されましたけども、教職員を減らすやつの中で、特に加配のところまで今回財務省が踏み込んできてますので、加配のところっていうのは、例えば三重県だと日本語指導が必要な外国人生徒の数で全国で10万人あたりで一番多いんで、加配のところってそういう外国人対応とか特別支援学級のとことかいじめ不登校対応とかそういうので付けてるので、地域の実情に応じた教育をまさに実践しているのが加配のとこなんで、そこまで踏み込まれるというのはちょっとやや問題があるんじゃないかと。ちなみに、その加配の89.6パーセントが国の財源でやってますので、じゃそれを地方に付け替えられるということになったら、ほかの別枠加算とかも切ったりするとかっていう話の中で、地方財政のひっ迫を生んでくるというのがありますから、そこは国に対する今後の予算措置の中で提言していく必要があるっていうのについては、皆さんの理解を得たと思いますけどね。そんな感じかな。 

(質)リニア中央は、関西広域で一応、三重・奈良ルートを後押ししようっていう話になってるんで、近畿ブロックの中ではそれはまだ確定してないんですか。
(答)近畿ブロックではオーソライズしてないのかな、やったんじゃないかな、確か。関西広域連合は、一応、現行計画のっていうことにはなってますけどね。

(質)なってますね。ということは、まだ、名古屋・京都ルートが近ブロの中では生きてる?
(答)なのかな。主に北陸新幹線の話でしたけどね。本当はリニアの話題は上がってなくて、議題にもなってなくて、僕とか荒井さんの認識では、今、まさに言ったように現行計画っていう認識だから、もう議論の余地無しだろうというふうに思ってたんですけども、井戸知事がリニアのことも入れたほうがいいんじゃないのという話になって、じゃあ、でもルートの、ほんで次、北陸新幹線のルートの話になってっていう、そういう感じですね。主にルートのことは、滋賀バーサス福井の話でしたけどね。だから、ルートを書かれると嫌だみたいなのを、米原ルートを言うてるんでみたいなことでしたね。荒井さんが、ルートを書かないっていうのは決まってないっていうのと同意になるからあかんとそういう議論が紛糾しました。

○新国立競技場の建設
(質)県内の公共事業費、特にハコモノ建設等で、今かなり入札不調で桑名市とか津市さんがご苦労されてるみたいですけど、県内業者を責めてもしょうがないんですが、全般に建築及び土木の関係等で、業者さんたちと何らかの協議されて、ある程度抑制措置みたいなものっていうのは、国も含めて、三重県の側も何かそういう動きはされないんですか。
(答)今のところ大きくこれっていうのはないですけども、次の、今年度中に建設産業活性化プランの議論をしますので、そこにおいては、技術力とか経営力とか建設業が地域で維持される方法とか、そういうのもいろいろ品質確保とかも議論しますので、その中で入札制度のこととか、入札の現状などについても話し合うことになると思いますけどね。だから、建設、土木のほうもさることながら、大きいところとか、あるいは設計段階の設計事務所の皆さんの見積もりの低さとかそういうのもあるかもしれないし、いろんなところに起因していると思いますけど、今のところはこれっていう具体的な取組をするということは予定されてないです。

(質)併せて、東京五輪の新国立競技場の建設そのもの、開閉式の屋根の取り付けが後になるとか、その辺含めてちょっといろいろ物議を醸してますが、知事はどんなお考えですか。
(答)あれね、両方の気持ちが分かるけどな。つまり、舛添知事側に立てば、国立競技場やろみたいな、そんな金を押し付けてくんなよというのは分からなくないし、一方で、政権としては、せっかくやるって決めたんやから絶対実現せなあかんから頼むわっていう気持ちも分からなくもないんで、どっちもどっちやな。僕が、でも、三重県知事で三重県の国立施設であんたとこいっぱいお金出してよって言われたら怒ると思いますけどね。裨益するのが、国立競技場の場合、東京都だけじゃないでしょうしね、ああいう施設だと。埼玉県や、神奈川県や千葉県も関係するでしょうからね。どうさばかれるのか、次の五輪担当大臣が、来月中にも選ばれる人がさばくんでしょうけど。

(質)屋根取り付ける取り付けないで数カ月遅れが出るから、元々ラグビーのワールドカップに間に合わすためにやってて、そこがずれるからって話ですけど、まだ4年かそこらの先の話だから、その辺の何かあまりにも杓子(しゃくし)定規的に割り出してるっていう、その辺も含めてはどう思われますか。
(答)確かにそれは、ええっ、そんなんだってまだこんだけ開催までにあんのに、何とか他に代替手段とかなんかやりようないのというふうには思いますけどね、率直に。なんか紋切型な感じやなとは思いますね。そういう感想ですけど。

(質)後で屋根付けりゃ、もう一回足場組まなきゃいけないし、金がもっとかかるじゃないですか。
(答)そうですね。どういう精査をされてんのかなとは個人的には感想としては思いますけどね。

○2016主要国首脳会議(サミット)の誘致
(質)サミットで、もし首脳会議来た時に、子ども首脳会議も付いてくるじゃないですか。Jサミットが。これについても、仮にですよ、首脳本体決まった時に、Jサミットの関係部局ってのは、県庁ではどこになりますか。
(答)同じサミット担当の局で、部署を分けてやることになると思います。

(質)子ども局じゃなくて。
(答)対象が高校生とかを中心になるケースがあると思いますんで、あと、当然、担当局はサミット局を置くんですけども、加えてサミット本部みたいなんも庁内組織を置くことになると思いますんで、そこで、J8の子どもの部分のところについては、子ども・家庭局とか教育委員会と一緒にやるっていう、あと、市町と一緒にやるという体制を組むということになると思います。実際の窓口的な要素は、サミット局でやることになると思います。

(質)仮に決まれば、今の伊勢志摩中心の自治体とか業界団体とかあの辺のあれを衣替えするじゃないですか、その時はJサミットの部分てのは分ける、それともその中に入れ込んで?
(答)入れ込んでやるとは思いますけどね。ちょっと、協議会を新たに衣替えした時に、まだJサミットのJ8のサミットの詳細が決まってない可能性がありますので、当面は協議会でいきますけど、さらに分けてする必要があれば、分科会的な形で他の関係者をそこだけ入れてやる可能性はあると思います。市町教育委員会とか。

(質)開催地は同じでなくていいんですよね。県内であれば。
(答)いいんです。

                                                  了
 

                           
 

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