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令和07年10月08日
慢性腎臓病(CKD)について
新たな国民病「慢性腎臓病(CKD)」とは
慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)とは、検尿異常や形態異常といった腎臓の障害、もしくは、
糸球体ろ過量(GFR)が60ml/min/
1.73m2未満に低下する腎機能低下が3か月以上持続する状態を示すさまざまな腎臓病の総称です。
現在、日本のCKD患者数は
約2,000万人(成人の5人に1人)※と推計されていて、高齢者においてはその割合がさらに増えるとされており、新たな国民病として注目されています。(※日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」より)
CKDは、初期には症状が出にくく、透析や腎移植を必要とする
末期腎不全まで進行します。またCKDの悪化により、
脳卒中や心筋梗塞などが起こる危険性も高まります。
2023年の1年間において末期腎不全のため全国で新たに約3万9千人が透析治療を開始し、全体では約34万4千人(三重県4,488人)が透析治療を受けていらっしゃいます。(日本透析医学会「わが国の慢性透析療法の現況(2023年12月31日現在)」より)
CKDは早期発見が大切
CKDは早期に発見・診断し、適切な治療を早期から実施・継続することにより透析や腎移植が必要な状況を先延ばしにすることが可能です。また透析や腎移植を受けない状態で天寿を全うすることができるかもしれません。
症状が出にくい疾患ですので、
早期発見には健康診断などで尿検査と血液検査を
定期的に受けることがとても大切です。
健康診断で検尿異常や血液検査でわかる腎機能の低下を指摘されたら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
以下のサイトでは、あなたの血液検査(血清クレアチニン値)を元に、腎臓の働きをチェックすることができます。
推算糸球体ろ過量(eGFR)値の自動換算:NPO法人日本腎臓病協会<外部リンク>
CKDにならないために、CKDの進行を遅らせるためにできること
CKDの原因として、食塩の過剰摂取、肥満、喫煙、過度の飲酒、睡眠不足などの生活習慣や、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が知られています。
CKDの発症、進行を予防するためには、
生活習慣を改善しましょう。
- 減塩:特に減塩が効果的です。1日食塩摂取量6gを目標に減塩に取り組みましょう
- 運動:適度な運動を心がけ、太り過ぎないようにしましょう
- 禁煙:たばこを吸っている人は禁煙しましょう
- 節酒:過度な飲酒は控えましょう
- 睡眠:適切な睡眠時間を確保しましょう
(監修:三重CKD委員会)
三重県の取組
普及・啓発
県では、県民の皆さまに慢性腎臓病(CKD)に関する正しい知識の普及を図るため、三重CKD委員会の協力を得て、県民公開講座の開催やCKD啓発シールの作成・配布など、普及啓発に取り組んでいます。
また県民の皆さまの健康寿命の延伸と心身の健康感の向上を図ることを目的とし、日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社と「三重県における健康づくりの推進に関する連携協定」を2025年8月19日に締結しました。(
https://www.pref.mie.lg.jp/TOPICS/m0015100323.htm)
CKD啓発シール
参考リンク