三重県は、生物多様性基本法に基づく生物多様性の保全と持続可能な利用に関する地域戦略として、平成24年に「みえ生物多様性推進プラン」を策定し、平成28年3月までの4年間の計画期間を終えました。今回が最初の改訂にあたります。
この改訂プランには3つの特徴があります。
1つめは、「生物多様性認知度の向上」に重点をおいて構成されていることです。
生物多様性は、私たちの生命を「育み支える基盤」です。多くの県民に、その大切さや今の状態を知ってほしい。そして、この先ずっと三重県の風土とともに暮らしていくために、私たちにできることを伝えたい。掲載したコラムや事例紹介には、県内各地の活動や取り組む人の思いがあふれています。
2つめは、県民の思う「三重のイイネ!」から重点方針を導いたことです。
「どうしたら、生物多様性の大切さを伝えることができるだろうか」。最初の部会で頭をひねりました。まずは、県民の声を聞いてみようと、県内の自然環境をテーマにしたイベントに出かけ、県民が思う「こんな三重だったらイイネ!」を尋ねました。その内容をまとめると、大きく3つ「学びあうこと」「利用すること」「守り創りだすこと」になり、本プランの重点方針となりました。
3つめは、3つの重点方針にそって、県の「生物多様性保全」に資する施策を整理したことです。
県庁内各部局が展開している「生物多様性保全」に資する施策を、県民の「三重のイイネ!」から導いた3つの方針を基軸に整理しました。多くの部局が多様な取組をしていることが明らかになり、県民の思いと県の施策をつなげることができました。他部局の施策と連携し、県民と協働して新たな取組を展開したいと考えています。
プランは出来あがりました。多くの人にプランを手にしていただき、「三重のイイネ!」を実現する行動を一緒に生み出していきたいと考えています。
日々の小さな取り組みの積み重ねが、100年、200年後の三重の風土に根づいた暮らし、社会をつくります。生物多様性あふれる三重県であり続けるために、三重に暮らす全ての人々と「生物多様性」を大切にし続ける活動に取り組みます。
みえ生物多様性推進プラン(PDF)