和牛の歴史 by hippo
今年、和食がユネスコ世界文化遺産に正式登録されましたね。世界から日本の食文化が注目される中、日本の和牛“WAGYU”もとっても美味と評判だとか。今回はそんな和牛の歴史について語ってみようと思います。(かなりざっくりではありますが…)
時は縄文時代、その頃から私たちの祖先は牛を狩猟し、牛肉を食していましたが、和牛の祖先は弥生時代に朝鮮半島からつれてきた農耕役牛だと言われています。その後飛鳥時代になって大陸から仏教が伝来すると、殺生を禁ずる教えのもと肉食が敬遠され、人々の間で牛肉を食べる習慣は失われていきました。ふたたび日本で牛が脚光を浴びたのはずーっとあとの江戸時代末期。馬具の生産にともない牛革の需要が高まり、残った肉の部分は滋養強壮剤として食されました。そして明治時代、文明開化により西洋文化が伝来し、すきやきが食されるようになったこの頃、大量に入ってくる海外の牛に対して、もともと日本にいた在来種を「和牛」と呼ぶようになりました。
ちなみに現在「和牛」と定義される4品種は、その後の大規模な育種改良によって得られた選ばれし牛という事になります。その中のひとつである黒毛和牛の代表格が、うちの検査員が日々のと畜検査でお目にかかっている「松阪牛」というわけです。
以上、『ざっくり和牛物語』いかがだったでしょうか?まだまだ調べると奥が深そうですね。秋は食べ物がおいしい季節です。柿、サンマ、牡蠣、そして和牛!!自然の恵みをもりもり頂いて、冬に備えましょう!