森林は、樹木やそこに生息する様々な生き物と、土壌や水などの非生物的環境が、物質循環などの相互作用を行う一つの生態系で、酸素や水、木材などの物質供給だけでなく、地球温暖化防止や生物多様性の保全など、生態系サービスの源として、世界中で人々の暮らしや事業活動を支える重要な役割を担っています。
一方、日本の森林は、その豊富な蓄積量にもかかわらず、資源として十分に活用されず、産業としての林業が苦境に陥っています。
持続可能で豊かな社会をつくっていくためには、日本の豊かな森林資源を上手く活用し、林業・木材産業だけにとどまらず、健康、教育、観光など、新たな視点から事業を展開し、森林や木材が、私たちの暮らしの中で当たり前に利用されている社会をつくっていく必要があります。
SDGsの時代にあって、企業にはカーボンニュートラルやネイチャーポジティブなど、自然資本に立脚した企業価値の創造が求められています。
県では、これからの社会情勢に対応していくため、森林や森林資源を活用する新たな担い手である企業の皆様を対象とした講座を開催します。
本講座では、新たなビジネスチャンスを考えるきっかけとして森林や林業を知っていただくため、実際に林業や木材産業の現場を訪れ、講義だけでなく、林業最前線で活躍する事業者を交えたディスカッションや交流を行います。また、中山間地域での体験を通して、暮らしや働き方を見つめなおすきっかけを提供するなど、これからの森林とのつきあい方について様々な視点から考えていきます。
【講座内容】
講座のテーマ「SDGs時代の企業における森林とのつきあい方を考える」
講座内容
・日本の森林や林業について知る講義
・林業現場(林業地、木材市場、製材所など)の見学
・森林や林業、地域とのこれからのつきあい方に関するディスカッション
・異業種の方との交流
・中山間地を訪れ、地域の自然や文化など、非日常的な時間と空間を体験してみる
募集対象
・三重県内に本社や事業所を置く企業、及び事業展開している企業の方(林業関係企業を除く)
・基礎編の全日程の受講が可能な方を対象とし、1企業につき3名まで参加可
講座日程(全4日間)
(1)基礎編(全2日間)
第1日目 令和7年10月10日(金) 9:45~16:30
(会場) 速水林業大田賀山林(三重県北牟婁郡紀北町海山上里) 9:30現地集合
第2日目 令和7年11月5日(金) 8:45~17:00
(会場)ウッドピア松阪協同組合(松阪市木の郷町1番地) 8:30現地集合
(2)Well-Being編(全2日間)
(会場)里山ウエルネス・ラボ慈雲庵(津市美杉町下多気638)
第1日目 令和7年11月27日(木) 10:00~16:30
※懇親会 18:30~20:30
第2日目 令和7年11月28日(金) 8:00~15:00
講師
全日程のモデレーター: 青木 雅生氏(三重大学リカレント教育センター 教授)
(1)基礎編 第1日目: 速水 亨氏(速水林業代表)
第2日目: 久保 覚氏(松阪木材株式会社代表取締役)
浦田 理氏(グリーウッドタクミ協同組合代表理事)
(2)Well-Being編
全2日間: 芝山 隆史氏(里山ウエルネス・ラボ 代表)
【申込方法】
「電子申請・届出システム」または下記申込用紙にて郵送、FAXまたはe-mailでお申し込みください。
【電子申請・届出システム 参加申込URL】
https://logoform.jp/form/8vMX/1115767
【二次元コード】
【参加募集チラシ】
令和7年度 みえ森林教育 企業講座
SDGs時代の企業における森林とのつきあい方について考える vol.5 PDF(568KB)