松原豊写真展「大槌町／2011夏・2012冬」を開催しました

　三重県立図書館では、東日本大震災から一年となる3月を、「東北を記憶する」月間と位置づけ、県民の皆さんに震災からの一年を改めて考えていただけるような取り組みを行っていきます。
　今回、その取り組みの一つとして、写真家松原豊氏が岩手県大槌町で撮影した、2011年夏と2012年冬の作品による写真展を開催します。
　市町村合併により消えてしまった三重県の「村」の光景を、「村の記憶」として写真に記録し続けてきた松原氏は、昨年8月に初めて大槌町を訪れました。そこで松原氏は、東日本大震災から復興に向けて立ち上がろうとしている大槌の人々、さらには震災によって傷ついた大槌のふるさとの風景と出会い、写しました。今年1月、松原氏は再び大槌町を訪れ、夏に出会った人々との再会を通じて、今の大槌町の様子を写しました。
　今回の写真展は、同時に県内の市町立図書館等との共催により、多くの方々に作品をご覧いただきます。3月1日から5月6日までの間、県内各地の図書館で写真展が開催されますので、ぜひお近くの図書館へお越しください。
　この写真展を通じて、東日本大震災により大きな被害を受けた岩手県大槌町の時間の流れを、そして震災
を記憶する機会になればと思います。

●松原豊写真展　大槌町／2011夏・2012冬
１　三重県立図書館での展示
　(1)　期間　平成24年3月1日（木曜）から3月25日（日曜）まで
　(2)　場所　三重県立図書館 1階開架閲覧室展示コーナーおよび2階文学コーナー、
　　　　　　 三重県生涯学習センター 1階情報コーナー
　(3)　内容　写真家松原豊氏が岩手県大槌町で撮影した写真（30点）の展示
２　県内の市町立図書館等での展示（30館）　※4月20日一部修正しました
　桑名市立中央図書館（4月5日から4月24日まで）
　ふるさと多度文学館（4月3日から5月6日まで）
　木曽岬町北部公民館図書室（3月6日から3月16日まで）
　東員町立図書館（3月1日から4月23日まで）
　あさひライブラリー（4月4日から4月17日まで）
　四日市市立図書館（3月1日から3月31日まで）
　四日市市楠公民館図書室（3月6日から3月31日まで）
　鈴鹿市立図書館（3月1日から3月30日まで）
　鈴鹿国際大学附属図書館（3月26日から5月2日まで）
　亀山市立図書館（4月4日から4月26日まで）
　津市津図書館（4月16日から4月30日まで）
　三重大学附属図書館（4月10日から4月30日まで）
　松阪市松阪図書館（4月28日から5月13日まで）
　松阪市三雲公民館図書室（3月1日から3月31日まで）
　多気町立勢和図書館（3月10日から4月16日まで）
　明和町立図書館（3月1日から3月31日まで）
　大台町立図書館（3月14日から3月31日まで）
　伊勢市立小俣図書館（3月10日から4月12日まで）
　皇學館大学附属図書館（3月1日から5月2日まで）
　鳥羽市立図書館（3月24日から4月10日まで）
　志摩市立図書館（3月1日から5月6日まで）
　志摩市立図書館磯部図書室（4月24日から5月13日まで）
　志摩市立図書館志摩図書室（3月6日から3月31日まで）
　玉城町図書館（4月5日から4月20日まで）
　南伊勢町町民文化会館図書室（4月20日から4月29日まで）
　伊賀市上野図書館（3月1日から3月31日まで）
　名張市立図書館（3月6日から4月1日まで）
　尾鷲市立図書館（4月17日から4月28日まで）
　御浜町中央公民館図書室（3月6日から3月31日まで）
　紀宝町立鵜殿図書館（3月3日から3月28日まで）
　　※ 上記の展示期間は変更になる場合があります
　　※ 休館日・開館時間外は、展示はご覧になれません
　　※ 展示作品の点数は、各施設によって異なります

●松原豊（まつばら ゆたか） 氏　プロフィール
　写真家。1967年三重県生まれ。津市（旧美里村）在住。東京写真専門学校名古屋校（現 名古屋ビジュアルアーツ）卒業後、アシスタントを経て独立。NAGI、kalas など地域文化誌の撮影に携わるかたわら、村を記憶する「写真師」としての撮影をライフワークとする。2010 年、写真展「村の記憶」を三重県立美術館、多気町立勢和図書館で開催。2011年6月1日、写真集『村の記憶』を月兎舎より出版。同年9月には新宿ニコンサロン、11月には大阪ニコンサロンにて写真展「村の記憶」を開催。名古屋ビジュアルアーツ非常勤講師。公益社団法人日本写真家協会会員。