令和5年地価公示
国土交通省土地鑑定委員会が実施した今回の地価公示では、県内住宅地293地点、商業地110地点等、計432地点について、令和5年1月1日現在の1平方メートル当たりの土地の価格の判定が行われました。
前年からの継続地点425地点のうち、地価上昇地点は、住宅地117地点、商業地28地点、工業地18地点などでした。横ばい地点は、住宅地32地点、商業地30地点、工業地で4地点でした。下落地点は、住宅地・商業地・工業地のすべてで減少しました。
県内住宅地及び商業地の地価の対前年平均変動率は、ともに平成5年から31年連続して下落傾向を示しました。下落率は、住宅地、商業地ともに前年より縮小しています。工業地は平成5年以来30年ぶりの上昇となりました。
全国の地価の対前年平均変動率は、住宅地、商業地ともに2年連続の上昇、工業地は7年連続の上昇となりました。また、三大都市圏の平均変動率も住宅地、商業地ともに2年連続の上昇、工業地は9年連続の上昇となりました。
住宅地の状況
県全体の平均変動率は▲0.2%(前年▲0.7%)となり、31年連続の下落となりました。下落率が大きい市町は、紀北町▲1.9%、木曽岬町と御浜町▲1.7%などで、上昇した市町は、四日市市と川越町0.3%、鈴鹿市と朝日町0.2%、桑名市と菰野町0.1%でした。
平均価格は、38,200円/平方メートル(前年37,900円)で、最高価格地点は、津市大谷町(津-18)の116,000円/平方メートルでした。
商業地の状況
県全体の平均変動率は▲0.3%(前年▲0.8%)となり、31年連続の下落となりました。下落率が大きい市町は、鳥羽市▲2.1%、志摩市▲2.0%、熊野市と南伊勢町▲1.9%などで、上昇した市町は、四日市市0.5%、桑名市0.3%でした。
平均価格は、68,700円/平方メートル(前年68,600円)で、最高価格地点は、四日市市諏訪栄町(四日市5-1)の 416,000円/平方メートルでした。
工業地の状況
県全体の平均変動率は1.1%(前年▲0.2%)となり、平成5年以来30年ぶりの上昇となりました。下落を示した市町は松阪市のみで▲0.4%、上昇した市町は、川越町2.1%、四日市市2.0%、桑名市1.2%、鈴鹿市0.7%、津市0.3%、伊賀市0.1%でした。
平均価格は、22,300円/平方メートル(前年22,000円)で、最高価格地点は、四日市市午起2丁目(四日市9-5)の 38,100円/平方メートルでした。