伊藤正之さん(防災の星第2回)
このコーナーは、これから地域の防災活動に貢献していこうとお考えの方に、すでにご活躍されている方を紹介しようというものです。 2回目は、多度自治会自主防災会前会長の伊藤正之さんです。伊藤さんは、第1回でご紹介した防災ボランティアTADOの伊藤正富さんとも縁の深い方でした。 |
伊藤正富さんとはどういう関係なんですか?
正富は甥にあたります。私が自治会長をしている時は重宝させてもらいました。
伊藤さんが会長時代に自主防災会も発足したのですね?
旧多度町の中では早いほうだと思います。
伊藤さんは防災に関してはどのような考えをお持ちですか?
昔、このあたりは山火事で1週間燃え続けたことがあるので、防災への思いは強い方だと思います。それに、この地域で青年団、消防団、自治会と一通りこなしてきました。
今はどういった活動を?
会長を交替しても、引き継ぎなどがうまくいくように、一旦は副会長に就任するきまりになっていますので自主防災会の活動は続いていきます。
ところで、この地域は何名ほどいらっしゃるのですか?
約280名です。そのうち、防災関係の集まりには80名ほどが参加しています。
結束が強い地域なんですか?
何事も立ち上げる際の労力は必要です。ですから正富の力は本当に助かりました。
ただ、この地域は「上げ馬」をやっているところです。祭りのあるところは結束力というか、助け合うことが自然にできると思います。
例えばどのような点が?
ある年代までは、誰でも地区で持っている大鍋で煮炊きすることができますし、誰が調理師とか看護師とかいった特殊技能について把握しやすい面はあると思います。
同じ多度町でも、そのあたりは濃淡があると思いますね。
防災上、気になることはありますか?
水の確保ですね。どんな災害でも水では苦労しているように思うんです。
ですから、平常時から井戸水や湧き水などを飲料水として利用できないか、行政の方で災害時の利用を前提に水質検査をしてもらいたいですね。