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保環研年報(環境部門)第1号(1999)

'1999年報表紙



 三重県保健環境研究所年報(環境部門)第1号(通巻第20号)(1999)を発行しましたのでその概要をご紹介します。

   各研究報告、ノートの全文(PDF形式)をご希望の方は、こちらからダウンロードできます。


研究報告

9921  下水汚泥焼却灰からのリン、金属回収技術(IV) ー浸漬式重力ろ過装置を用いた簡易処理の試行例-        (約49KB)
   高橋正昭、佐来栄治、市岡高男、早川修二、加藤 進
 下水汚泥焼却灰中に多量に含まれているリン、金属を硫酸―各種アルカリを用いて回収する 基礎技術開発を行っている。簡易な処理技術を行ううえで重要な、ろ過分離方法として支持枠 に、ろ布を取り付け、これをろ過槽に浸漬し、従来の重力ろ過方法とは逆にろ液を吸い上げる 方式のろ過法(浸漬式重力ろ過装置)を用いて処理試験を試みた。  5 kgの焼却灰に硫酸を加えて、これらリン、金属を溶出し、有効ろ過面積0.28 m2のろ過装 置を用いて、ろ過速度0.15 m3 / m2.day ~0.5 m3 /m2.dayで酸不溶性残渣の分離を行った。ろ液 に炭酸カルシウム粉末 を加えて、有効ろ過面積0.055 m2のろ過装置により、ろ過速度0.1 m3 / m2.day ~ 0.8 m3 /m2.dayでリンの回収処理を行った。このろ液に水酸化カルシウム粉末を加え て、同様に重金属含有物を回収した。 排水の有効利用をはかるため処理により生じた排水を酸処理用水として再使用を試みたとこ ろ、再使用が可能であった。酸処理残渣、リン及び重金属含有物の回収量は、それぞれ4.0 kg、 2.5 kg ~ 2.7kg、0.3 kg~0.4 kgであった。
9922  多自然型河川作りに関する研究 - 環境に優しい吸着材を利用したリン除去法 -        (約350KB)
   加藤 進、山下 晃、岩崎誠二、高橋正昭、市岡高男、佐来栄治、早川修二
 多自然型河川作りに関する研究の一環として、環境に優しい吸着材を 用いた脱リン方法について検討した。ベントナイトを重量パーセント で、10%含む鹿沼土をプレスで成型(3cmφ×2cm)し600℃で焼結する ことによって、リン吸着能が得られた。循環方式と連続方式で初濃度 0.5~1.0mg/Lの水道水およぴ河川水のリン吸着を実施したところ、吸 着能は3ケ月以上継続した。実河川でも吸着実験(5cmφ×200cm)を実 施したが、実験室と同様のリン吸着能が得られた。
9923  大腸菌群数の定量方法の検討        (約101KB)
  砦崎誠二、地主昭博、松井孝悦、佐伯栄男
 三重県内の公共用水域13地点で、大腸菌群数の構成細菌類の測定を行った。大腸菌 群、ふん便性大腸菌群およびふん便性連鎖球菌を検出する培地を計8種使用し、年問 6回の測定を行った。その結果、ふん使性大腸菌群およびふん便性連鎖球菌は大腸菌 群の1/10~1/100であり,全般に季節問の変動は顕著に現れなかった。また、ふん便 性大腸菌群およびふん便性連鎖球菌の比率を利用し、ふん便による汚染の発生源の推 定を試みた。その結果、汚濁の進行している河川ではヒト由来、汚濁の度合いが小さ い河川ではヒト以外の動物由来という傾向が見られた。
9924  山地森林の快適性(第1報)   -測定方法の検討を中心に-       (約230KB)
   市岡高男、加藤 進、佐来栄治、早川修二、高橋正昭
 森林浴を念頭に置いて森林浴成分であるテルペン類の測定することを目的として、その 固体吸着-加熱脱着-ガスクロマトグラフ質量分析方法による測定法を検討した。 トルエン-d8を内部標準物質とすることにより、α-ピネン等9物質について良好な同 時分析をすることができた。繰り返し測定(n=5、大気捕集量を4Lとした)による定 量下限値は5.3~26ng/m3で、変動係数は2.0~8.1%であった。α-ピネン等9物質に ついて添加回収試験を行ったところ、その回収率は70~1.2%であり、テルペン類が大気 採取時に捕集剤上で反応していることが示された。 検討した条件により、夏~冬期の風のない穏やかな晴天日の昼に森林内外等で、テルペ ン類濃度を測定した。その結果、α-ピネン、β-ピネン、カンフェン、リモネン及びγ -テルピネンが検出された。ヒノキ林においては森林の奥ほどヒノキから発生すると思わ れるα-ピネンの濃度が高かった。ミカン園ではミカンの木から発生すると思われるリモ ネンの相対濃度が高かった。 同時に、黒球温度計、温度計及び湿度計を用いて微気象の測定を行った。その結果、気 温及び平均輻射温度は森林の奥ほど低く、湿度については逆に森林の奥ほど高かった。
9925  三重県北部河川のアルキルフェノール類とビスフェノールAについて(第2報)      (約170KB)
    佐来栄治、早川修二、市岡高男、加藤 進
 外因性内分泌攪乱物質(いわゆる環境ホルモン)の疑いのあるノニルフェノール などのアルキルフェノール類とビスフェノールAについて三重県北部7河川の実態 調査を行った。その結果、対象としたアルキルフェノール類、ビスフェノールAと も微量であるが検出された。同時に、河川底質の調査も行った結果、ノニルフェノ ールなどが検出された。
ノート
9926  界面活性剤を分解する微生物群      (約30KB)
   岩崎誠二、山下 晃、加藤 進、高橋正昭
 入浴用洗剤を分解する微生物群を下水路の汚泥、土壌及び河川の底質450件から検 索した。その結果、57検体(13%)が3日間で培地中の洗剤が消泡し、うち6検体が TOCで48時問で70%以上分解した。分解能力が最大のものは、24時間で90%分解が可 能であった。 界面活性剤を分解する微生物群は自然界に幅広く存在し、これらを利 用することにより生活排水の浄化が可能であることが示唆された。
9927  三重県北部7河川水のAmes試験結果      (約90KB)
   佐来栄治、加藤 進、市岡高男、早川修二、山川雅弘、中谷純夫、山下 晃、岩崎誠二
 三重県北部の7河川水を対象に、再現性・定量性に優れている Ames 試験を行い バイオアッセイからみた、変異原性の評価を試みた。 今回の調査は、サルモネラ菌、TA98 株を用いて行い、その結果5河川から、わ ずかではあるが変異原性が認められた。
9928  三重県における二酸化炭素排出実態について      (約47KB)
   吉岡 理、山下 晃、荒木恵一
 三重県下における二酸化炭素排出量を、(1)エネルギー転換部門、(2)産業部門、(3)民 生部門、(4)運輸部門、(5)工業プロセス部門および (6)廃棄物部門に分けて算出した。19 95年の排出量は総計 7,181 千tCで、全国排出量の約 2.2 %を占めていた。その内訳 は、産業部門が 60 %で最も大きく、続いて民生部門が 17 %、運輸部門 16 %であり、 これら3部門で約 93 %を占めていた。1980年から5年間隔で推移をみると、1985年にい ったん減少した後、各5年間で約 1,000 千tCずつ増加し、15年間で約 1,500 千tC増 加していた。その増加量の大部分は、産業部門、民生部門及び運輸部門からの排出に起因 していた。
9929  県内の酸性雨の現状について      (約930KB)
  高桑三明 岩崎誠二 地主昭博 松井孝悦 山下 晃  吉岡 理  宮田 守 伊東友夫
 1994年から1998年にかけて四日市市、上野市、松阪市、飯南町、磯部町及び尾鷲 市でサンプリングされた酸性雨の化学的性状を測定した。 ろ過式サンプリング法による6地点における5年間の酸性雨のpHの年平均値は4.89から 5.21の間であった。 雨の酸性化の主因子であるNO3やnss-SO4の5年問の平均値は地点間の差が大きく、NO3は 2.52倍、nss-SO4は2.27倍であった。 また、酸性化の寄与割合を示すNO3/nss-SO4値は全国的な酸性雨の値に比べて高く、雨の酸 性化の因子としてはNO3の寄与がSO4より大きいといえる。 nss-SO4のSO4に対する割合は地点間の差は殆どなく、約80~90%であった。

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ファクス番号:059-329-3004 
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