令和5年度みえの学力向上県民運動推進会議を開催し、令和2年度から令和5年度までの主な取組の成果と課題を総括し、令和6年度からの「みえの学力向上県民運動 基本方針(案)」について協議しました。
1 日時 令和6年1月31日(水)14時30分から16時00分まで
2 場所 JA三重ビル5階 大会議室
3 内容
 (1)三重県教育委員会教育長挨拶
 (2)協議
  <論点>
   ・これまでの取組の成果と課題をふまえた「みえの学力向上県民運動 基本方針(案)」について
  <協議での主な意見>
  (柱1)「主体的・協働的に学び行動する意欲」を育てます
   ○全国学力・学習状況調査の結果が全般的に右肩上がりになっていることから、みえの学力向上県民運動は中
    長期的にみると成果が出ている。
   ○子どもたちの興味のあるもの、調べたいものを学習の核に据えて、国語や算数、英語等の学習内容を活用し
    ながら、主体的に学習を進める方法である「探究」の取組が効果的だと考える。
   ○「自律的な学習者」を育成するために、子どもたちが学校の行事を仕切る、学校のルールをつくるなど、自
    律的な姿につなげる場面設定が効果的だと考える。
   ○子どもたちが自ら目標を定めるうえで、「前の自分よりもどれくらい向上していくか」に着目して目標を立
    てていく指導が大切だと考える。
   ○インクルーシブ教育の視点から少人数指導における子どもたちのコースを固定することで、さまざまな弊害
    が起きることが予想される。少人数指導を行わなくても、取組方法を工夫することで、学力向上を図ること
    が可能だと考える。
   ○習熟度別少人数指導を行うことで、子どもたちの学習内容の理解が進んでいる。子どもたちが学習内容を理
    解できた喜びが、学習意欲につながっている。
  (柱2)「学びと育ちの環境づくり」を進めます
   ○OECDのPISA調査の結果から、スクリーンタイムが長ければ長いほど学力が下がっていると指摘があった。
    スクリーンタイムが自然と減っていくように、子どもたちがゲームをしたり動画を視聴したりする時間を減
    らす取組よりも、他にもっと夢中になれる取組を進めることが効果的である。子どもたちの好奇心や知りた
    いと思う気持ちを大切にした探究的な学びを進めることができる環境づくりが必要である。
   ○さまざまなチャレンジをしている校長や学習指導要領を軸に前向きなチャレンジをしている教員をサポート
    できるよう、社会総がかりの構造をつくることが必要である。
  (柱3)「読書をとおした学び」を進めます
   ○子どもたちの読書をとおした学びがスタートできるよう、学校図書館を利用しやすくしたり学童での読書や
    学級文庫を充実したりするなど、身近なところに本のある環境をつくることが必要である。
   ○子どもたちが言葉を用いて自分を勇気づけたり、自己肯定感を高めたりする活動を通じて、自律した学習や
    ウェルビーイングの実現につなげることができると考える。自分を励ます言葉を本から学んだり、本を介し
    て人とつながったりすることで学んでいくことが必要である。
   ○幼児教育の視点から、言語化することが大切だと言われている。子どもが物を見て指をさしたときに、周り
    の大人が言語化して伝えていくことが読書の入り口になるのではないかと考える。
    事項書及び資料(PDF)