食育の目的
みえの食育推進
食育の成果はすぐに現れるものではありませんし、取り組みの事例もまだまだ不足しています。よって現在取り組まれている事例の収集や検証を行い、その情報を発信することで、取り組みの拡大や新しい取り組みの開発をしていく必要があります。そのような試行錯誤の中で、生涯を通じて健康的な食生活を営める能力を身につけるために、食べ物を大切に育み、その食べ物に感謝の心を持ち、それを適切に食べることを学べるような環境づくりの取り組みを推進していきます。
1.食べ物を正しく選択することができる。
私たちのまわりに氾濫する食べ物は、体によいものばかりとは限りません。自分の体によいものかどうかを判断し、栄養のバランスに注意し、栄養成分表示などを理解し、活用しながら、正しく選び、食生活を自己管理できる能力を養います。 |
2.食べ物の味がわかる。
家庭の味の伝承が薄れ、加工食品などの増加により、味の均一化が進む中、若年層の味覚異常も問題となってきています。望ましい食生活の基本ともいえる味覚形成のために、幼いときから自然の食べ物をたくさん食べ、素材の味や薄味をおいしいと感じる能力を養います。 |
3.料理ができる。
自分で食べるものを自分で作れば一番安心で安全です。嫌いだったものも自分で作ればおいしく感じる不思議な力もあります。感覚的な体験から、料理への参加へとつなげていき、子どもたちの想像力や集中力、計画的に物事を進める能力を養います。また料理を作ってくれる人への感謝の気持ちが持てるようにします。 |
4.食べ物の育ちを感じる。
毎日いただく食べ物は、野菜でも魚でも、土、水、大気(空気)、太陽とともに自然の中で育まれます。身近な作物に関心をもち、その育ちを感じることで、自然や食べ物に感謝する心を養います。また、旬のものから季節を感じられる能力を養います。 |
5.元気な体がわかる。
食べ物が自分の体を作ってくれること、そして体の中で食べ物がどのような働きをするかを理解することが大切です。そして、自分の体の最も健康な状態を感じて、常に健康でいられるよう自己コントロールできる能力を養います。 |