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平成21年02月24日

平成15年9月 協働事業提案

 今回の協働事業提案は、従来の協働事業の延長線上にない協働のあり方を探ることがテーマですので、それに沿った内容のテーマを3件採用しました。なお、休日のAIDS即日(迅速)検査・相談事業及び三重県における教育機関・地域・NGOが連携して取り組むAIDS人権啓発推進事業は、NPOと県が協働事業を一緒に作り上げていくという側面が弱かったが、実現性はあると思われるので、関係チームと協議できるよう、NPOチームが調整を行うことになりました。

1.開催日時、場所
 日時   2003年9月16日(火) 13:00~17:45
 場所   アスト津3階イベントコーナー(津市羽所町700)

2.趣旨説明と審査の進め方
(1)趣旨説明
・NPOの発案で、行政と一緒に企画の段階から一緒に考えていくことが必要。NPOの特質を生かしたあり方を考えていきたい。
(2)審査の進め方
・NPOからの提案は27件あった。そのうち13件の提案について、公開審査会でプレゼンテーションをしていただく。限られた時間内なので、時間厳守でお願いしたい。

提案テーマ一覧

  1. 高校年齢の不登校生に対する学習支援(採用)
  2. 2005年日本で行われる国際AIDS会議に向けた国際体験プログラム事業
  3. 休日のAIDS即日(迅速)検査・相談事業
  4. 三重県における教育機関・地域・NGOが連携して取り組むAIDS人権啓発推進事業
  5. 行政と民間(NPO)協働でつくる「子どものこころを受け止める24時間フリーダイヤル相談電話」設立に向けての段階的アプローチ(採用)
  6. 「地域子ども教室」サポート事業(「子どもの居場所づくり」を支える体制について)
  7. ぽん・ポン・本事業
  8. マンパワーサミット(体力について考える会)
  9. 伊勢湾の浄化は小型船舶のトイレタンク設置(採用)
  10. 有用微生物群を活用した河川・伊勢湾岸の浄化
  11. 精神障害者も健康づくり、みんなでスポーツノーマライゼーション
  12. 市民活動を行う人材養成講座
  13. クリスマス・ゴスペル・コンサート ~みんな友達~

公開審査会の様子

提案テーマ

高校年齢の不登校生に対する学習支援

提案団体名

特定非営利活動法人 三重にフリースクールを作る会

説明

・高校生は不登校の中でも深刻なケースが多い。行政の支援が必要。不登校の子どもたちが資格をとることはたいへん難しい。全日制は入試にハンディがある。定時制は昼間の居場所をつくることにならない。通信制は一人で勉強しなければならないし、ほどんどが家で過ごすことになる。高校生に適応指導教室はない。引きこもりの80%は不登校から生まれている。
・フリースクールに籍を置いて安心して資格をとれるように、高校から教師を派遣して、フリースクールで授業をしてもらいたい。

関係チームの意見

(・不登校問題はどう解決すればよいと考えているか。)
→不登校対策はひとくくりにできるものではなく、千差万別であり、容易ではない。
(・教育委員会は、高校生の不登校対策としてどのようなことをしているか。)
→四日市北高校とみえ夢学園高校に昼間の定時制があり、不登校生の枠がある。

質疑応答

・不登校問題はどう解決すればよいと考えているか。

→不登校を減らすということではなく、不登校の子どもたちが伸び伸びと自己肯定感を持って生きられるようにすることが大切だと思う。
・行政には教科学習の担当として役割を果たしてもらうとあるが、それだけでよいか。
→教科の学習に主眼を置いてお願いしたい。講師の先生に来ていただけるようになったら、時間をかけて理解していただけるようにしていきたい。
・この提案でフリースクールに来てもらう先生は学校の先生である必要があるのか。
→行政の判断になるが、単位を認定するのであれば、教員である必要があると思われる。
 通信制高校などとフリースクールとの二重籍は可能だが、卒業することはとても難しい。
・予算的にはどうなるのか。
→NPOには予算はない。県立高校に籍を置いている子どもへの学習ということで、行政の予算でお願いしたい。


提案テーマ

2005年日本で行われる国際AIDS会議に向けた国際体験プログラム事業

提案団体名

HIVと人権・情報センター名古屋支部

説明

・団体としては、15年活動している。エイズはWHOだけでは対応できない。日本では若者の感染者が増えている。
・メルボルンでは、NGOとGOが区別がつかないような状態で活動していた。
・2005年、神戸で国際会議が開催される。
・プログラムは、合宿と研修。バリアをなくして、共に生きる社会をつくるため、ワークを通して国際ボランティアになれるような参加型の研修を行う。

関係チームの意見

(・これまでの県の関わりは?)
→これまで日本では国際会議が行われていない。具体的な事業計画は持っていない。これまでは地道な啓発活動をやってきた。

質疑応答

・2005年に向けて、ボランティアを育成していくという企画なのか。
→ボランティアを育成し、そこを核にして広げていく。
・(2)国際会議と(4)人権啓発は一緒にならないか。
→国際会議は国際交流が中心。人権啓発は若者による若者の啓発プログラムである。
・予算は?
→どれくらいの頻度になるかによるが、40万円くらいと考える。
・協働することのメリットは?
→いろんな人材、社会資源が手をつながないと対応できない。連携することで効率的、効果的な取組ができる。
・他県でも行っているのか。三重県地域で行うことに意味があるのか。
→まだ日本では始まっていない。検査は名古屋、新宿で行われている。三重県では保健師の研修を2年間行ってきた。その実績に加え、検査をしっかりやるという意思が感じられるので、三重県で提案した。


提案テーマ

休日のAIDS即日(迅速)検査・相談事業

説明

・多くの人の健康や生命を守るため、即日検査を行う。99%の人は検査を受けたことがない。AIDSを発症してからわかるという状況である。
・自ら望んで検査するVCT(自発的カウンセリングとHIV抗体検査)は日本で初めての取組。その日のうちに結果がわかる。世界ではNGOがVCTを提案するのが当たり前になっている。

質疑応答

・これまで日本で即日検査が取り組まれなかったのはなぜか?
→保健所の匿名での検査はよいが、ウイークデイの検査なので、全国で0.05%の人しか検査に行っていない。唯一新宿で、夜の検査をやっている。
 これまでは、検査結果判明まで1~2週間かかっていた。迅速検査は栃木県しかやっていない。即日検査はカウンセリングがきっちりできないといけない。感染しているということがわかったら、ケアサポートが必要。
・貴団体が提案する3つの事業の中で、一番協働の必要性が高いと考えるのはどの事業か?
→事業の目的が異なるので、どれも重要というほかない。
・VCT検査事業に県はどのように関わるのか?
→機械、試薬などのハード面の提供、広報などの部分と考えている。
・予算欄に「厚生労働省1/2、県1/2」と書いてあるが、この根拠は?
→厚生労働省事業にエイズ対策の1/2補助事業がある。


提案テーマ

三重県における教育機関・地域・NGOが連携して取り組むAIDS人権啓発推進事業

説明

・若者による若者のためのプロジェクトであり、大人の人権啓発のプロジェクトである。差別が起きないように、まず大人が変わっていかないといけない。当たり前に生きられる社会、共に生きる社会をつくる。

質疑応答

・人権教育とエイズ予防教育のどちらに主眼を置いているのか。視点が絞られていないとわかりにくいのではないか。
→どの命も大切という一人ひとりの命の教育であり、どちらが重要というのではなく、人権教育とエイズ予防の両方が含まれる。県の担当課においても横の連携が必要。


提案テーマ

行政と民間(NPO)協働でつくる「子どものこころを受け止める24時間フリーダイヤル相談電話」設立に向けての段階的アプローチ

提案団体名

特定非営利活動法人 MIEチャイルドラインセンター

説明

・週に1回(金曜日)、夜の2時間、ユースが受け手となった子ども専用電話を実施している。どのような体制、どのようなサービスがよいのか。24時間、何かを話したい、というニーズに対応するのは1団体でできることではない。
・子どもたちの自尊感情を取り戻すために私たちは何ができるのか。ラインを通して子どもたちのサポートをしていきたい。
・子どもたちを受けとめる電話のラインが三重県内でいくつかある。こども家庭チーム、警察、三重いのちの電話、MIEチャイルドライン、などがある。
・24時間フリーダイヤル相談電話は、自分たちの団体だけでなく、いろいろな団体と協力し合って取り組みたい。
・これから5年間かけて、まず準備会の設立と参画団体の募集、2年目に協議会の発足、3年目に同一ダイヤルでの週1回体制をつくり、4年目にいろんな団体で電話を受けられる体制をつくり、5年目に本格実施する。

関係チームの意見

・県こども家庭チームの「子ども家庭相談」の相談者となるには、保母などの資格が必要である。

質疑応答

・現状の問題点、一元化する必要性はどのような点にあるのか?
→現在の電話相談は、子どもは指導すべきものという姿勢に立っているところが多い。おとなと子どもが協働していくという新しい子ども観をつくる必要がある。
・行政との協働における具体的な役割分担は?
→行政と一緒にやるということが一番大きな望みである。
・5年間かける必要があるのか。どうしても5年かかるのか。
→つくっていく過程が大事であり、NPOと行政が一緒につくりながら、子どものことを考えていく。
 1週間に2時間の体制をつくるのでもたいへんなことである。一度やり始めたらやめられない。また、行政の縦割りを横につないでいくには時間がかかるだろうと思っている。
・一元化するとして、専門的な役割を果たしている相談電話については、どのようなイメージで考えているか。
→入り口として、このラインで受けとめることが大事。その上でラインの限界性をはっきりさせて、専門的なところへつないでいく必要がある。


提案テーマ

「地域子ども教室」サポート事業(「子どもの居場所づくり」を支える体制について)

提案団体名

久居市子育て支援ネットワークNPOどんど

説明

・「地域子ども教室推進事業」は、H16年度にスタートする見込みの事業である。
・子どもの成長には時間、仲間、空間の「3間」が必要。
・この事業が一部の市町村だけで実施されることになってはいけない。地域差の軽減。この事業が定着するためのサポートシステムを提供したい。

関係チームの意見

(・放課後や週末の学校施設の開放についてどう考えているか?)
→「地域子ども教室推進事業」は、違う名前の事業としてH14年度から開始されている。地域の人たちに子どもたちの活動を支援してもらう拠点をつくるものだが、学校の空き教室を使って、という部分は少ない。
 H14年度には23市町村で事業を展開している。行政主導でなく、地域の方々と連携して進めている。

質疑応答

・「地域子ども教室推進事業」は学校単位の事業だと思うが、それにかぶせて、県との協働事業を行う意味は何か?
→文部科学省で子どもセンター事業というのをやっていたが、各地域バラバラに取り組んでいて、具体的なノウハウの情報交換や他地域との連携・協力というのはあまりなかった。定着、長続き、安定ということを考えると、全体を見渡して情報や状況を伝え合うコーディネートの機能が必要であり、それが県の役割だと考える。
・県単位で取り組む部分と、市町村で取り組む部分の区別は?
→全体を見渡す部分が県行政の役割であり、市町村においては自主性、地域特性が大切。
・行政と協働するNPOは「どんど]だけなのか?
→「どんど」だけでやるのではなく、一緒に取り組めるNPOを公募してプロジェクトとして取り組む。


提案テーマ

ぽん・ポン・本事業

提案団体名

まちづくり工房FUKIN企画

説明

・フレンテの講座を習得した人たちがつくった団体である。
・本を読むことを含めて、人との交流、社会との交流を進めたい。図書館は外へ出ることをあまり想定していない。公民館は子どもたちに向けての開放に取り組んでいるが、おとなを対象にした施設なので、子どもの視点でつくられていない。
・まず、公民館でどんなサービスができるかを把握する。施設がどういう課題を持っているかの現況を把握する調査を行い、子どもたちに何を提供していけばよいかを考えたい。

関係チームの意見

・現在、47都道府県で子ども読書活動推進計画を策定中である。図書館のない市町村、公民館のない市町村もある。この協働事業提案では、具体的に子どもたちにどのようなサービスを提供するのか聞きたい。
(NPO)まず、どういう団体があるのかを把握しないと具体的な方向を考えられない。三重県では文庫活動があまり盛んでない。現状を調査した結果によって、市町村の取り組みやすいものを提示できる。
・三重県子ども読書活動推進計画の中で、全ての読書活動団体の把握、ということを掲げている。三重県子ども読書活動推進会議のもとで、把握を進めていく。

質疑応答

・参考事例として挙げられている「全国生涯学習まちづくり坊津の活動」とはどのようなことをやっているのか?
→子どもたち自身が防災無線をつかった読み聞かせをやっている。
・予算についてはどのように考えているか?
→予算は持っていないので、今ある財源の中で対応する。


提案テーマ

マンパワーサミット(体力について考える会)

提案団体名

特定非営利活動法人 スポーツ施設サイエンス三重研究所

説明

・当団体は、健康増進、予防医学、生涯スポーツ活動の普及に寄与することを目的とする。
・今回の提案事業は健康づくり促進事業、スポーツ振興事業、イベント参加事業に関係する。事業内容は、セミナー・ディスカッション、スポーツ体験などである。

質疑応答

・提案する事業は、要するに、健康づくり、体力チェック、セミナーを含めたイベントということなのか?
→そうである。不特定多数の人たちが参加できるものとしたい。
・協働の相手方は、市町村単位にはならないか?
→当団体は津市で活動している。より多くの方に参加してもらいたい。
 似たようなイベントはあると思うので、市町村でも活用できるものとしたい。
・実施の規模、参加人数は?
→人数は施設にもよ・驕B2種目ぐらいのニュースポーツができるくらいのもの、家族を中心にしたものを考えている。
・予算規模は?
→当団体の社員になっている人たちの協力を求める予定であり、予算はそれほど高額にはならない。当団体として50万円の予算をとっているので、
行政にも同額以上のものを望みたい。


提案テーマ

伊勢湾の浄化は小型船舶のトイレタンク設置

提案団体名

NPO法人 三重県トイレ協会

説明

・流域下水道により、伊勢湾に流入する水はきれいになってきた。
・伊勢湾内に停泊する小型船舶にトイレタンクが設置されているかどうかを調査する。
・現在は法規制がない。地球環境のための自主的努力だけには頼れず、法規制が必要ではないか。欧米ではあたりまえのことである。

関係チームの意見

(・条例化を見越すことになると、環境部局などと一緒にやることは可能か?)
→「美しいみえのうみ創造プロジェクト」に取り組んでいる。汚濁負荷を少なくしたいと考えている。川などから流入する部分についても、まだまだきれいになったとは言い難い。提案は非常によいことであり、ぜひやってもらいたい。
→県がこういう調査をしたことはない。やってもらうのはありがたく思っている。マリーナに停泊する船の所有者はわかるが、一般港湾内の船の所有者はわからない。全て調査することは困難と思われる。港湾船舶のトイレが伊勢湾の水質にどれくらいの影響を与えているのかはわからない。マリーナにはトイレがある。
(NPO)マリーナのトイレは陸にいるときだけに使用する。海にいる時にはわざわざマリーナまで戻ってくることはない。

質疑応答

・今回の協働事業提案の中で、調査から条例制定までを想定しているのか。
→提案はしていきたいが、現在のところは法規制、条例制定まで考えているわけではない。ゆくゆくは、三重県から条例をつくっていきたい。


提案テーマ

有用微生物群を活用した河川・伊勢湾岸の浄化

提案団体名

NPO法人 イーエム市民広場

説明

・四日市市の阿瀬知川にEM発酵液を投入し、川がきれいになった。
[関係チームの意見]
・有用微生物については、科学技術センターがH13.8月からH14.8月まで1年間の実証実験をした。今年度、環境部(水環境チーム)が実証実験をやっている。科学的な見地、漁民の意見も取り入れてやっているところである。

質疑応答

・県の調査結果で改善効果が確認できないという結果が出ていると聞いたが。
→自分たちの実施結果としてはヘドロが消えている。
→県としても改善効果についての調査を継続している。
・他団体との連携・協力関係は?
→楠町、鈴鹿市の3ヵ所、長島町、津市などにも協力している。
・県と協働でやりたい部分は?
→情報交換をしながら、伊勢湾の浄化に向けて取り組みたい。ネットワークを結びたい。資金援助も望む。
・予算規模は?
→阿瀬知川については、四日市市の委託事業として、EM菌の投入及び啓発事業を230万円で受けている。県全域でやるとなると、各家庭が協力してもらわないとできない。
・EM菌の投入をやめるとこの阿瀬知川はどうなるのか?
→川に流れてくるもの次第だが、今のままでは元に戻る。


提案テーマ

精神障害者も健康づくり、みんなでスポーツノーマライゼーション

提案団体名

特定非営利活動法人 TEAM笑美S

説明

・障害者スポーツをリードするリーダーを養成する。
・精神障害者は障害者スポーツ大会に出られない。
・H13年度、全国障害者スポーツ大会が宮城県で開催されたが、精神障害者は参加できなかった。精神障害者バレーボール大会を開催した。
・高知県では、精神障害者バレーボール大会がオープン競技として認められた。
・精神障害者バレーボール大会に出場するチームを引率する人に、スポーツについての知識が不十分であることから、スポーツリーダー養成と勉強会を提案した。

関係チームの意見

(・こころの医療センター体育館の開放の可能性はあるのか?)
→グランド、体育館について、これまで開放はしていなかったが、可能である。

質疑応答

・なぜ県が協働事業の相手方なのか。
→保健師との連絡をスムーズにしたい。三重県体育協会は障害者スポーツ協会に入っていない。そういうつなぎを行政にやってもらわないとうまく
進まない。
・スポーツリーダーの養成で養成する対象とは?
→気が合って、一緒にやろうと考える人に参加してもらいたい。ボランティア講座を受ける人は勉強するにとどまり、ボランティアをやらないことが多い。障害者スポーツ指導員の資格を持っている人のゆるやかなつながりをつくりたい。
・ボランティア育成を提案しているが、ボランティアの役割とは?
→病院にはなかなか通いづらい。当事者ボランティアに病院の案内をしてもらいたい。
・そのようなボランティアにはコーディネーター的な部分が必要ではないか。
→病院によっていろいろ違う。それぞれの病院で細かい指導を受けてもらいたい。


提案テーマ

市民活動を行う人材養成講座

提案団体名

明和町市民活動サポートセンター運営委員会

説明

・当サポートセンターでは、ネットワークづくりや情報提供を行っている。43の登録団体がある。
・春と秋、週1回×数回コースの人材養成講座を実施する。参加型、体験型の講座である。
・住民自身が自主的、自立的に生活していくための自立意識を醸成したい。

関係チームの意見

(・県民局管内でこのような事例はあるのか。)
→松阪県民局管内においては、講演会など単発的な取組はあるが、このような継続的な講座の事例はない。
(明和町)サポートセンターは公設民営で運営している。輪を広げるということで、明和町としても協力できるところは協力していきたい。

質疑応答

・対象は明和町付近の住民となっているが、協働の相手方が県民局になっていることを考えると、範囲が狭いのでは?
→明和町からもう少し広げた範囲で考えたい。
 当サポートセンターの登録団体に協力してもらうとなると、あまり遠いところでは難しくなると考えた。
・明和町だけとの協働ではできないのか?
→県の広報活動は町以上に効果がある。資金力もある。
・三重県が関わることによって、どんな協働の効果があるのか。
→市民活動、ボランティア活動は、行政の手の届かない活動をつくっていくことであると考えている。
・対象と考える人数は?分野は特に限らないのか?
→1コースに30~50名。分野は限らない。
・参加費はとらないのか?
→保険料のみ負担してもらう。


提案テーマ

クリスマス・ゴスペル・コンサート ~みんな友達~

提案団体名

NPO法人 椿アンサンブル

説明

・5年間で130ヵ所を訪問した。
・県民参加型のイベント「クリスマス・ゴスペル・コンサート」を開催する。
・運営費はコーラス参加者の参加費と入場者の入場料によりできるだけ安価でまかなう。

関係チームの意見

・宗教の関係で、クリスマスの集いも取りやめたことがあり、県主催では難しい。ゴスペル自体も宗教色がある。

質疑応答

・県との協働の意味合いは?
→三重県全域の人々に参加してもらいたい。広く知ってもらうということが一番難しい。その点が県と協働するメリットである。
・ゴスペル、クリスマスでないといけないのか?
→特にこだわりはない。みんなで楽しめるものということでゴスペルを選んだ。
・継続性をどう考えているか?
→継続的にやっていきたいと考えている。

会場からの意見

・全体のプレゼンテーションを聞いて、協働がどういうものかということが、NPOにまだ理解されていないと感じた。自分たちのあり方を問ういい機会になったと思う。

NPOからの協働事業提案 順位(点)集計表

※総合順位は、順(点)がもっとも少ないものが1位となる

団体名 A B C D E F G 順位(点)合計 総合順位
 チャイルドライン 1 3 1 1 5 9 2 22 1
 フリースクール 3 4 9 4 1 1 10 32 4
 トイレ協会 6 6 3 7 7 6 1 36 5
 *** 4 2 6 2 2 3 9 28 2
 *** 5 1 5 10 3 2 3 29 3
 *** 7 11 4 5 8 5 5 45 6
 *** 9 7 2 6 12 11 4 51 7
 *** 2 5 8 9 4 12 11 51 7
 *** 10 8 10 8 10 4 6 56 9
 *** 8 13 11 3 11 7 7 60 10
 *** 12 9 12 12 9 10 8 72 11
 *** 13 10 13 13 6 8 13 76 12
 *** 11 12 7 11 13 13 12 79 13

審査について

(1)審査選定の協議
【子どものこころを受け止める24時間フリーダイヤル相談電話】
・予算面から考えると、5ヵ年の事業というのは無理。予算額も膨大になる。県だけが負担するのではないようだが、寄付を募るなど、財源の根拠があいまいだった。
・三重県では今年度、子ども相談センターができる予定だが、それとの関係はどうなのか。
・予算的には、いくつもある電話相談を一元化するなら、予算的にも一元化するのが当然であり、それを考えると、一概に膨大な予算とは言えない。
・事業の緊急性を考えると、来年度じゃなくてもよいのでは、という部分がある。
・児童虐待の事件で、行政では間に合わずNPOが対応したという事例があり、官民が一体にならないと対応できないということがよくわかった。
・全体を見て、本当の意味での協働事業はあまり多くなかった。チャイルドラインはその意味では協働事業らしい提案だと思った。
・予算額を抑える必要があるなら、フリーダイヤルでなく、電話代ぐらい本人が負担してもよいのでは。
・家から電話をかけられない場合もある。相談は時間がかかる。
・子どもが受け手になるという発想は行政だけではできない。

【休日のAIDS即日(迅速)検査・相談事業】
【三重県における教育機関・地域・NGOが連携して取り組むAIDS人権啓発推進事業】
・AIDS検査では、なぜ三重県なのかというところが十分説明されていなかった。
・いいことなんだろうなとは思うが、検査だけでなく、啓発も一緒でないと十分な効果が発揮できないのでは。
・提案企画書に「感染している場合に行政に管理される感覚を持っている住民が少なくない」と自ら書いている。そうであれば、AIDS検査はむしろ可能であれば行政が関与しない方がよいのではないか。
・即日検査について、なぜ今まで行われていなかったかについて明確な答がなかった。
・協働事業にしては、県の役割が検査機器や試薬の提供だけというのはどうかと思う。
・NPOと行政が一緒につくっていく協働事業という内容ではない。
・団体の実行能力が高いため、相対的に点数が高くなったという部分がある。審査項目や点数配分を見直す必要がある。
・(2)と(4)の事業を一緒にして人権教育と啓発に取り組むというのではどうか。
・県との協働という部分がやはり弱いのではないか。
・AIDSはこの協働事業提案募集のモデルケースとしてやらなくても、関係チームと直接話し合えばよい。

【高校年齢の不登校生に対する学習支援】
・テーマとして高校生の不登校対策は重要である。
・高校生の不登校対策は、現時点での緊急性が高い。

【伊勢湾の浄化は小型船舶のトイレタンク設置】
・トイレ協会の事業実施能力はどうか。
・この協働事業で、他の団体に呼びかけて、参加があるだろうか。
・ヨット連盟で海の環境を考える取組をやっている。
・今ある船にトイレタンクをつけるのは抵抗が大きいかもしれないが、新しい船につけるというのならできるかもしれない。既存の船が自主的にトイレタンクをつけると言った場合の支援策のようなところまで提案があればもっと良かった。

(2)審査選定結果(選定された事業と関連コメント)
→子どものこころを受け止める24時間フリーダイヤル相談電話
(コメント)事業の緊急性を考えると、できる限り3ヵ年で実施が望ましい。
→高校年齢の不登校生に対する学習支援
→伊勢湾の浄化は小型船舶のトイレタンク設置
(コメント)当面は調査のみを行う。
[補足説明]
 「休日のAIDS即日(迅速)検査・相談事業」「三重県における教育機関・地域・NGOが連携して取り組むAIDS人権啓発推進事業」については、この協働事業提案募集とは別に、関係チームと直接話をするよう、NPOチームが仲介することにする。

(3)サポート委員の役割分担について
→子どものこころを受け止める24時間フリーダイヤル相談電話・・・・松見委員、中盛委員
→高校年齢の不登校生に対する学習支援・・・・井上委員、東原委員
→伊勢湾の浄化は小型船舶のトイレタンク設置・・・・小川委員、稲葉委員

(4)その他協議事項
・審査・採点基準を次回は見直す必要がある。「協働の必要性」「事業の緊急性」という審査項目を追加する。「NPOの事業提案検討能力」と「NPOの事業遂行能力」は一緒にして一つの審査項目とする。
・審査結果は点数だけで決まるものではないので、今回の審査員が採点した点数表は、NPOへの結果通知の際には添付しない。

4.審査結果発表と全体講評(副委員長より)
・課題、地域性が異なるので、順位をつけるのは難しい。
・協働は始まったばかりで、統一された基準はないが、今までの協働のあり方を見直したい。
・採択された事業は、
「子どものこころを受け止める24時間フリーダイヤル相談電話」
「高校年齢の不登校生に対する学習支援」
「伊勢湾の浄化は小型船舶のトイレタンク設置」 の3件である。
・協働事業として、NPO、市民からの提案の部分を大事にしたい。公金を投入する公益性のあるもの、NPOだけでは取り組みにくく、協働することで効果が高くなるものを評価する。
(補足説明)
・「休日のAIDS即日(迅速)検査・相談事業」「三重県における教育機関・地域・NGOが連携して取り組むAIDS人権啓発推進事業」の2事業は実現性が高いので、NPOチームが仲介して関係チームと調整することとする。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 ダイバーシティ社会推進課 NPO班 〒514-0009 
津市羽所町700番地(アスト津3階 みえ県民交流センター内)
電話番号:059-222-5981 
ファクス番号:059-222-5984 
メールアドレス:seiknpo@pref.mie.lg.jp

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