鎮守の森の住人 パート1(ヤマガラ等(野鳥))
(森林・林業百景 第19弾)
森林・林業百景の第19弾は、熊野古道一石峠、平方峠の散策の帰りに立ち寄った紀北町内の鏡神社の鎮守の森近辺で見つけたヤマガラ(野鳥)とカワセミ(野鳥)を紹介します。なお、カワセミは森林・林業百景の第5弾に引き続いての紹介となります。
こちらが、鎮守の森で見つけたヤマガラの写真です。
森林・林業百景の第18弾でエゴノキについて紹介したので、今回は、エゴノキつながりで、エゴノキの実を好んで捕食するとされるヤマガラについて紹介したいと思います。
なお、鳥類の中では、ほぼヤマガラくらいしかエゴノキの実を食べないといわれています。
エゴノキの果皮にはエゴサポニンという有毒物質が含まれており、ほとんどの鳥類は、エゴノキの実を食べることができません。
なぜヤマガラがエゴサポニンの影響を受けないのか? ヤマガラの体内で有毒物質が分解されるのか? 等、研究者の間でも、詳細についてはまだ解明されていないようです。
また、ヤマガラは、学習能力が高いため、芸達者な鳥としても有名で、特におみくじを引かせる芸については、1980年頃までは、日本各地の神社の境内等で見られたそうです。
しかし、現在では、鳥獣保護管理法により、ヤマガラの捕獲及び愛がんのための飼養は、もちらん禁止されていますので、皆さんも勝手に野鳥を捕獲し、飼育することのないようよろしくお願いします。
【目】スズメ目 【科】シジュウカラ科
【和名】ヤマガラ(山雀)
【学名】Parus varius 【全長】14cmほど
この日は、こちらの写真のように、小枝に止まりながら、堅い果実を後ろ脚ではさみ込み、くちばしで中身をこじ開けながら、器用に食べていました。
こちらが、鎮守の森の近くの水路で見つけたカワセミの写真です。
この子はくちばしの下部がオレンジ色なので、メスのカワセミです。
【目】ブッポウソウ目 【科】カワセミ科 【和名】カワセミ(翡翠、川蝉)
【学名】 Alcedo atthis 【全長】 17cmほど
いつもは、右の写真のように、鎮守の森近くの鏡池の流木の上などに止まって、小魚等を目がけて、元気にダイビングしていますが、この日は、夕日の差し込む水路の天端に止まり、どこか遠くを見つめ、物憂げにたたずんでいました。
熊野古道一石峠、平方峠は、高低差もあま
りなくとても歩きやすい道ですので、気軽に
ウォーキング等が楽しめ、自然観察やバード
ウォッチング等には最適な古道です。
少し足を伸ばせば、今回紹介した鎮守の森
や鏡池でバードウォッチング等も楽しめます。
ヤマガラやカワセミ以外にも様々な種類の
野鳥等を観察することができますので、自然
観察やバードウォッチング等を目的に、皆さ
んも是非、紀北町にお越しください。