第9次三重県交通安全計画
三重県交通安全計画は、国の交通安全基本計画に基づき、県内における陸上交通の安全に関する総合的か つ長期的な施策を定めるものです。
第8次三重県交通安全計画(以下、「第8次計画」という。)の計画期間が終了したことから、第8次計画における結果を踏まえつつ、経済社会情勢及び交通情勢の変化等に対応し、また、より効果的な対策への改善を図るとともに、有効性が見込まれる新たな対策を推進するため、「第9次三重県交通安全計画」を作成しました。
第9次三重県交通安全計画
概要は以下のとおりです。
副題
交通事故のない社会をめざして
計画期間
平成23年度から27年度までの5年間
計画の基本理念
真に豊かで活力のある社会を構築していくためには、その前提として県民のすべての願いである安全で安心して暮らせる社会を実現することが極めて重要です。交通安全の確保もその重要な要素です。
- 人命尊重の理念に基づき、また交通事故がもたらす大きな社会的・経済的損失をも勘案して、究極的には交通事故のない社会をめざします。
- 自動車と比較して弱い立場にある交通弱者(歩行者、自転車)への配慮や思いやりが必要であり、高齢者、障害者、子ども等これらの安全を一層確保する「人優先」の交通安全思想を基本とします。
道路交通
基本的な考え方
道路交通事故の無い社会をめざして
- 人命尊重の理念に基づき、究極的には、交通事故のない社会をめざします。
- 今後は、死者数の一層の現象に取り組むとともに、事故そのものの現象についても積極的に取り組む必要があります。
目標
- 平成27年度までに、交通事故死者数を75人以下にすることをめざします。
- 平成27年度までに、交通事故死傷者数を11,800人以下にすることをめざします。
3つの視点
- 高齢者及び子どもの安全確保
- 歩行者及び自転車の安全確保
- 生活道路及び幹線道路における安全確保
8つの柱
- 道路交通環境の整備
- 交通安全思想の普及徹底
- 安全運転の確保
- 車両の安全性の確保
- 道路交通秩序の維持
- 救助・救急活動の充実
- 損害賠償の適正化を始めとした被害者支援の推進
- 調査研究の充実
鉄道交通
基本的な考え方
鉄道事故のない社会をめざして
- 一たび事故が発生すると、利用者の利便に重大な支障をもたらすばかりでなく、被害が甚大となります。
- 各種の安全対策を推進し、県民の鉄道に対する信頼を揺るぎ無いものとします。
目標
- 乗客の死者数ゼロをめざします。
- 運転事故全体の死傷者数減少をめざします。
2つの視点
- 重大な列車事故の未然防止
- 利用者等の関係する事故の防止
5つの柱
- 鉄道交通環境の整備
- 鉄道交通の安全に関する知識の普及
- 鉄道の安全な運行の確保
- 救助・救急活動の充実
- 被害者支援の推進
踏切道における交通
基本的な考え方
踏切事故のない社会をめざして
- 改良すべき、踏切道がなお残されており、引き続き踏切事故防止対策を推進することにより、踏切事故のない社会をめざします。
目標
- 平成27年度までに踏切事故件数を平成22年度と比較して約1割削減することをめざします。
視点
- それぞれの踏切の状況等を勘案した効果的対策の推進
4つの柱
- 踏切道の立体交差化、構造の改良及び歩行者等立体横断施設の整備の促進
- 踏切保安設備の整備及び交通規制の実施
- 踏切道の統廃合の促進
- その他踏切道の交通の安全と円滑化を図るための措置