漁場づくり
三重県の沿岸線は変化に富み、それぞれ地域の特色をいかした多種多様な漁業が営まれていますが、年々、水産資源の減少とともに、海水温上昇や貧酸素水塊の頻出、磯焼けの進行等の漁場環境の悪化が進み、その回復対策が喫緊の課題となっています。
国の新たな漁港・漁場整備長期計画(平成29年度~令和3年度)では、漁場の整備について「豊かな生態系の創造と海域の生産力向上」として重点的に取り組むこととしており、三重県では、多様な水産生物が生息し、水産資源の持続的利用の確保が実現できる「豊かな海」を再生し、安心で安全な水産物を安定的に提供していくため、魚礁設置や漁場保全等の漁場づくりに取り組んでいます。
主な取組
項目 | 内容 |
---|---|
魚礁設置 | コンクリートブロック等の耐久性構造物を設置し、生産性の高い漁場を造成します。 |
増殖場造成 | 投石やコンクリートブロックを設置する等、水産生物の発生及び成育に適した環境を整備します。 |
養殖場造成 | 消波施設等を設置し、養殖適地に生産性の高い養殖漁場を造成します。 |
漁場保全 | 効用の低下している漁場の生産力の回復や水産資源の生息場の環境改善を図るため、干潟の造成、投石・コンクリートブロック等の設置による藻場造成、しゅんせつ等の底質改善を行います。 |